みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
ChatGPTが正解を語る時代に、あなたは“何を”語りますか?
たとえば、履歴書やエントリーフォームにこう書いたとしましょう。
「御社のビジョンに共感し、成長市場で自分を活かしたいと思いました。」
……うん。たしかに“間違ってはいない”。
でも、こんな言葉はどこにでも転がっています。AIでも書けるし、就活サイトでも見かけます。
なぜその言葉が、他の誰でもなく“あなた”が語るべき言葉になるのか?
その「理由」や「物語」が欠けていたら、あなたの声はノイズの海に埋もれてしまいます。
今、私たちは「言葉があふれているのに、伝わらない時代」に生きています。
だからこそ必要なのは、“借り物の正解”じゃない。
「自分の物語からにじみ出た、本音の言葉」こそが、あなたを唯一無二にします。
✔️ このブログで得られること
このブログでは、
- なぜ“正しい答え”では人の心が動かないのか?
- なぜ「身体性」と「経験」に根ざした言葉が説得力を持つのか?
- 会計や投資の視点から、自分のストーリーを“資産”に変える考え方とは?
……といったテーマを深掘りしていきます。
単なる言い換えテクニックではなく、言葉の本質を見つけ、磨き上げ、投資価値ある「自己表現」に変える方法をお伝えします。
読み終えたとき、きっとあなたは、
「このエピソードを語ることで、僕の言葉はもっと強くなる」
そんな気づきを得ているはずです。
目次
「正しさ」は人を動かさない──なぜ借り物の言葉が響かないのか

「正しい答え」が量産される時代の違和感
「なぜこの会社に?」「どうしてこの商品を?」
誰もが一度は問われたことがある、シンプルな質問。でもこの問いに、誰かが書いた模範解答のようなフレーズをなぞる人が多い。
「成長市場だから」
「社会課題の解決に貢献したい」
「スキルを活かせそうだったから」
もちろん、内容としては一理あるし、間違っているわけではない。でもそれを聞いた相手が「この人と一緒にやりたい」と思うかというと……多くの場合、答えはNO。なぜなら、その言葉には個人の体温や感情が乗っていないからだ。
それはまるで、企業のIR資料を音読しているようなもの。経済ニュースを棒読みするようなプレゼンには、どんなに正しくても心は動かされない。“何を言うか”より、“なぜその人が言うのか”のほうが重い。これが、正しさの限界だ。
ChatGPTでも書ける時代に、「あなた」に価値はあるか?
かつては、ロジカルで網羅的な説明ができる人が「頭のいい人」とされていた。だが、今は違う。ChatGPTのようなAIがその役割をすでに担っている。社会の中で「正解」を探すのは、もはや人間の独占業務ではなくなった。
だからこそ重要なのが、「あなたの言葉」にしかない感情や実体験。それがない言葉は、AIと何ら変わらない。
たとえば「御社は成長市場にいるから」と言う人は多いけれど、それが「だから自分の生き方が変わった」まで語れる人は少ない。その差が、聞く人の心を動かすかどうかを分ける。
人は感情で動く。投資判断だって、最終的には「信じられるかどうか」が左右する。会計上の数字だけで企業の価値が決まらないのと同じように、あなたの「選んだ言葉」も、裏にストーリーがないと価値を持てないのだ。
差別化なき言葉は「利益率ゼロの事業」と同じ
投資の世界では、差別化されていないビジネスはすぐに競争に巻き込まれ、利益率が落ちていく。みんなが同じことをしているマーケットでは、価格競争しか起きない。つまり、個性なき言葉は「コモディティ化」されて終わる。
これは自己表現でもまったく同じ。借り物のフレーズを並べるだけでは、どんなに必死に語っても、価格(=評価)は上がらない。むしろ「またこのパターンか」と見抜かれてしまう。
ビジネスでも、ストーリーやブランドがある商品は価格が落ちにくい。高級時計やクラフトビールがそれだ。人は物語に価値を見出す。言葉も同じで、「個人のストーリー」があるだけで、圧倒的な差別化ができる。
正解は、もう世の中に出尽くしている。だからこそ、誰にも真似できない「自分だけの問いの立て方」や「自分だけの理由」が、“価値”として際立つ時代なのだ。
「身体性のある言葉」が、人の心を動かす

感情の通過点を経た言葉だけが、人を動かす
誰かに何かを伝えるとき、最も説得力を持つのは「知識」よりも「経験」だ。なぜなら人は、頭ではなく“心”で納得したときに動くからだ。たとえば、「自信がなかったけれど、ある服を着たら初めて人に褒められた」という話。その一瞬の体験のほうが、百の市場分析よりも深く響く。
そこにあるのは、“情報”ではなく、“体験を通った感情”だ。つまり、「伝えたい」という意思の前に、「痛かった」「恥ずかしかった」「でも嬉しかった」といった、通過してきた身体的リアリティがある。この感情の摩擦こそが、あなたの言葉に熱を与える燃料となる。
逆にいえば、どんなにスマートな言葉でも、そこに汗も涙もなければ、受け手の心は動かない。感情の伴っていない言葉は、空気のようにすぐに消える。
競争優位を生むのは「経験資産」──唯一無二のブランドとは
ビジネスの世界では、競争優位を築くために“模倣困難性”が重視される。つまり、他社が真似できない体験や仕組みをどれだけ持っているかが、企業の強さを決める。これは、個人の表現でもまったく同じだ。
あなたが過去に経験した「悔しさ」「失敗」「そこからの回復」は、誰も真似できない“経験資産”である。これは、財務諸表に載らないけれど、確実にあなたの価値を底上げしている。
たとえば、自分が不器用だったことを素直に語れる人には、言葉に“含み益”がある。無理して完璧を装った言葉より、正直に「最初はできなかった」と話すほうが、信頼を得やすいのは明白だ。これは会計でいうところの「無形資産」であり、数字では測れないけれど、価値を生む“語りのブランド力”になっていく。
あなたの体験は、「再現可能な希望」になる
多くの人は、自分の過去を語ることにブレーキをかけてしまう。「恥ずかしい」「失敗だった」「言っても仕方がない」。でも、それは大きな誤解だ。なぜなら、人が最も感動するのは、「自分にもできるかもしれない」と希望を感じる瞬間だからだ。
つまり、自分の過去のコンプレックスや痛みは、誰かにとっての“光の種”になる。あなたのリアルな物語が、そのまま他人のモチベーションになりうる。
実際、成功した起業家の多くは「過去の原体験」をストーリーに変えている。決して完璧ではなかった過去、社会から見ればマイナスだった地点を出発点にしている。それがあるから、信じられる。だから、共感される。そして応援される。
あなたの人生は、誰にもコピーできない“オリジナルの投資履歴”だ。
それをちゃんと振り返り、言葉に変換できる人こそが、“選ばれる個人”になっていく時代なのだ。
あなたの経験は「損失」ではなく、言語化されれば「資産」になる

会計の視点で読み解く「過去の経験」の意味づけ
企業の財務諸表では、将来の利益につながる支出を「資産」として扱う。たとえば、ソフトウェア開発や研究開発費は、ただの支出ではない。これは未来のキャッシュを生む「投資」だと見なされる。ここでのポイントは、「一見するとコストでも、それが成果につながるなら“資産化”される」ということ。
同じことが、私たちの人生にも言える。過去に経験した失敗、恥、敗北──それらは、一見「損失」に見える。だが、それを振り返り、言語化し、他者に伝えられる形に変えた瞬間、それは“未来の共感を生む資産”へと昇華する。つまり、人生のどんな出来事も、それをどう扱うかで価値がまるで変わってくる。
これが、“経験は費用ではなく資産になりうる”という、個人会計の原理だ。帳簿の中では見えないかもしれないが、心の中のB/S(バランスシート)には、確実に積み上がっているのだ。
体験の再解釈で「感情資本」が蓄積する
人は誰しも、過去に語られなかったエピソードを持っている。無意識に棚に上げたコンプレックス、過去の選択ミス、人に話せなかった挫折──そうした記憶の引き出しを、あえて開けてみることには意味がある。
なぜなら、そこには“感情の厚み”があるからだ。数字では表現しきれない温度、脈拍、呼吸がある。そうしたストーリーを語れる人は、周囲から信頼されやすくなる。「この人、ちゃんと人間として生きてきたんだな」と感じさせる説得力があるからだ。
これをマーケティングの視点で言い換えるなら、「ストーリーテリング資本」「信頼残高の蓄積」である。人が商品を選ぶときも、働く仲間を選ぶときも、最後に決め手となるのは“人間性の手触り”だ。つまり、あなたの過去は、「そのまま」ではただの記憶に過ぎないが、「伝わる形」に精製すれば、市場で交換可能な“感情資本”に変わる。
あなたの投資リターンは、言葉の中に現れる
キャリアや人間関係、創作や仕事──人生のすべての選択には、無意識のうちに投資判断が介在している。何に時間を使い、何に心を注いできたか。それらはすべて「あなたの投資履歴」であり、言葉の中ににじみ出る。
たとえば、ある人が「高校時代、何をしても評価されなかった。でも地元のライブハウスで小さな成功体験を得たことが転機だった」と語るとき、それは単なる思い出ではなく、その人が“最も高い投資リターン”を得た瞬間の開示に他ならない。そうした物語は、他人の心にも“資産価値”を持って響く。
逆に、自分の言葉が薄いと感じるときは、「まだリスクを取っていない」「まだ語っていない投資がある」とも言える。リスクを取らなければ、リターンは得られない。つまり、あなたの言葉に深みが増すほど、あなたの“人生の投資回収フェーズ”が始まるということだ。


結論:あなたの言葉には、まだ誰も知らない“価値”がある
今この瞬間も、世界には何万通りもの言葉が流れている。
でも、その中で本当に人の心に届くのは、たったひとつ──「その人にしか語れない言葉」だけだ。
誰かの模範解答を借りて並べたフレーズでは、誰の心も動かせない。
逆に、拙くても、自分の身体を通ってきた言葉には、不思議な引力が宿る。
それは、あなたが過去に感じた悔しさ、嬉しさ、誇り、そして迷いがにじみ出た、唯一無二の“物語の断片”だから。
たとえそれが失敗談でもいい。むしろ、そのほうが人の心に寄り添える。
語ることで、あなたの中の“損失”は“資産”に変わっていく。
まるで、何年も眠っていた原石が、ようやく陽の光を浴びて輝き出すように。
あなたの人生には、語るに値するストーリーがある。
それを「誰かの役に立つかも」と思って、そっと言葉にしてみてほしい。
きっと、どこかの誰かがそれを受け取り、また自分の物語を歩き始めるだろう。
あなたの言葉は、すでに誰かの人生に灯る“光”になり得る。
その最初の一歩を、今日この瞬間から始めてみてはいかがでしょうか。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『心に刺さる「物語」の力──ストーリーテリングでビジネスを変える』
ビジネスで本当に響くのは、理屈ではなく“心に刺さる物語”。企業やチームを動かす「共感の仕掛け」を、実例を交えながら体系的に学べる1冊です。
『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』
教育・ビジネス・プレゼンなど多領域で使えるストーリーテリング技術を、心理・理論・実践の三位一体で学べる最新の実用書です。
『きみのお金は誰のため』
中学生と投資銀行員、そして大富豪が対話しながら“お金”の意味や選択を探る。感動と学びが一体化した“ストーリー型経済教養書”です。
『プレゼンテーションZEN』
説得力あるプレゼンには、構成・デザイン・物語の3要素が必須。シンプル&美しいスライド設計を通して、心に届く伝え方が身につきます。
『ナラティブカンパニー──企業を変革する「物語」の力』
企業が共感を生み出し、組織や市場を動かすために不可欠なのが“物語の力”。本書では、企業がストーリーを設計し、自ら語ることで「ただのビジネス」から「人を惹きつけるブランド」へと変わるプロセスを解説しています。個人の経験を価値に変える本ブログのテーマともシンクロする一冊として、読者に新たな視座とヒントを与えてくれるでしょう。
それでは、またっ!!

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