みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
うちの子、夢を追ってるけど…このままでいいの?
そんな不安、感じたことありませんか?
このブログでは「夢」と「勉強」の狭間で揺れる親心に、投資と会計の視点を持ち込んで、“理論的に納得できる子育て”の考え方を提案します。
✔ 子どもが本当に夢中になれる才能の見つけ方
✔ 義務教育を”時間資本”と捉えた管理戦略
✔ 親世代とは異なる教育ルートを歩ませるときの不安との向き合い方
これらを通じて、
「夢を追いながら、しっかり生きる力を身につける方法」
を見つけていきます。
私の子どもたちは、娘が歌手を、息子がゲームクリエイターを目指しています。
そんな彼らに、私は「夢を追え」と言いながらも、「勉強は完璧に」と課しています。
一見、矛盾しているように見えるこの子育て方針。
でも今の時代、「好きなことに突き抜ける力」と「最低限の知識と論理性」は、どちらも生き抜く上で必要不可欠な“投資資産”です。
このブログを読めば、
「好きなことで生きる力」と「最低限の義務教育」を、どう両立させるか
という問いに、会計的・戦略的な答えを見つけられるはずです。
目次
才能は”動機”から生まれる──好きの強さは圧倒的なレバレッジ

ダンスがつなげた、思いがけない才能
うちの娘はもともと歌にまったく興味がなかったんです。音楽番組も流行りのアーティストも無関心。そんな彼女が突然歌い始めたきっかけは、ダンスでした。リズムに乗って体を動かすことに夢中になる中で、「この曲を自分で歌ってみたい」と思ったそうです。軽い気持ちで始めたはずのボーカルレッスンは、やがて週末のルーティンになり、スクールの先生からも「声に芯がある」と褒められるように。すると、彼女の中で「歌手になる」という夢が芽生えてきたのです。
この経験から強く感じたのは、才能とは“発見するもの”ではなく、“引き出されるもの”だということ。しかもその引き金は、意外な場所に転がっている。彼女の才能は、「歌」から見つかったのではなく、「ダンス」からつながって見えてきたものでした。
好きなものにハマる力=最強の成長ドライバー
一方で息子はまったく違うタイプでした。姉と一緒にダンスを始めたものの、数日でやる気を失い、レッスンも全然頭に入っていない様子。「これは向いてないな」と思っていた頃、何気なく「ゲーム作ってみたら?」と投げかけてみたところ、これがドンピシャ。そこから彼の情熱に火がつき、3Dモデリング、スクリプト言語、Unityと、すべて独学でのめり込んでいったのです。しかも学び方がすごい。英語のチュートリアル動画を見ながら、言語もゲーム構造もどんどん吸収していく。親の私が驚くスピードで成長していきました。
ここで気づいたのは、「好きなことに没頭できる子は、最強」だという事実。集中力・継続力・試行錯誤の姿勢——これらがすべて自発的に発動しているのです。学校での勉強では見られなかった力が、“好き”というだけで爆発的に開花する。これこそが本当の才能なのかもしれません。
「好き」は無形資産である
投資や会計の視点から見ると、こうした「好きなことに入り込む力」は“無形資産(intangible asset)”といえます。企業のバランスシートに載らないけれど、長期的には価値を生み出す大切な資源です。特に人材投資の観点では、“興味の強さ”や“熱中する姿勢”は、教育という投資に対する最大のリターンをもたらします。
しかもこの無形資産には、償却期限がない。努力や経験が積み重なるほど、スキルや成果が複利的に成長していく。つまり、「好きなことを続ける力」は、人生全体の収益構造を底上げするエンジンになるのです。
このセクションで伝えたいのは、“好き”は単なる感情ではなく、未来を変える「成長装置」だということ。そして、親としてその芽を見つけ、応援することは、実は最高の“初期投資”なのかもしれません。
勉強という“義務投資”──時間という資本の分配戦略

勉強時間は“生活の定期預金”
わが家では、夢を追うことと同じくらい、「日々の勉強」も大切にしています。具体的には、平日は1日1時間、休日は2時間。これは絶対に守るルールとして、家庭内で“コミットメント”させています。目的は、「勉強習慣の定着」そのもの。好きなことに没頭する力があるからこそ、それを支える土台として、基礎学力の積み上げを軽視しないようにしているんです。
このルール、実は家計管理で言うところの「毎月の定期預金」に近い感覚です。将来に向けて、必ず積み立てておくべきベース資産。すぐには結果が見えなくても、数年後に“学力”や“調べる力”“考える力”というかたちで複利の果実を生む。だからこそ、日々の学習は、習慣化して「当たり前」にする必要があります。
学習範囲については、一つ上の学年の問題集を与えています。先取り学習によって、自分で調べ、自分で解決する力を養うことが目的です。これは“能動的学習”への第一歩。ただ覚えるのではなく、「どうやって知るか」を学ぶことで、情報の扱い方そのものが身につくのです。
義務教育は「社会通貨」の基礎づくり
親の立場として思うのは、義務教育は「最低限の社会通貨」だということです。たとえば、国語の読解力は社会でのコミュニケーション能力に、数学の基礎計算は家計管理や確定申告などの生活スキルに直結します。英語にしても、今の時代は動画やゲーム開発、留学や海外展開を見据えたときの必須スキル。つまり、これらは夢を叶えるうえでも不可欠な“裏方の武器”なのです。
この基礎能力が欠けていると、どれだけ才能や情熱があっても、社会の中で戦い続けるには大きなハンディになります。いわば義務教育とは、夢を社会につなぐ“変換装置”。好きなことで突き抜けるにも、一定の教養が必要だというのが、私の実感です。
自走力を育てる“人件費削減”戦略
親が子どもにかける“教育的コスト”は、いわば人件費です。毎日の勉強を親が管理し、監督し、尻を叩いていると、その分だけ“運営負担”が増えてしまいます。でも、自分で時間を決め、自分で調べて、自分で進めることができれば、親の負担は限りなくゼロに近づく。これは家計で言えば「人件費削減」戦略にあたります。
だからこそ、私は「自走する学習」を重視しています。先取り学習にしているのも、自分で調べる癖をつけてほしいから。子どもが自分の意志で学びを進められれば、その後の高校選びや進学、さらには社会に出たときの選択の自由度が圧倒的に高まるのです。
「夢を追う=自由」であるなら、「義務教育=自由を手に入れるための通行証」。勉強を完璧にするという方針は、決して夢にブレーキをかけるものではありません。むしろ、夢に全力でアクセルを踏むための“整備工場”のような存在だと思っています。
ステレオタイプとの決別──「コスパ悪い人生」の学び

安定という“幻想の資産”
私自身、いわゆる「王道ルート」を歩んできました。いい高校に入り、大学まで進学し、商社に入り、経理の道へ。誰から見ても「安定している」と思われる人生です。でも正直、振り返ってみると、「人生のコスパ、悪かったな…」と感じることが多いのも事実です。なぜか。目的が明確じゃなかったからです。
ステレオタイプな進学・就職ルートは、確かに社会的信用や一定の収入を得るには有効です。だけど、それが自分の内面から湧き出る情熱に基づいた選択だったかと言えば、答えはNO。当時は「それが正しい」と思い込んでいたけれど、今思えば、ただの“幻想の資産”だったのかもしれません。
会計でいえば、これは「評価が難しい固定資産」に近い。一見価値があるように見えるけれど、流動性も低く、用途も限定的。しかも、減価償却のように、年月とともにじわじわ価値を失っていく。そんなイメージです。
“未知”への恐れは、経験不足の副産物
今、自分の子どもたちが「夢」を語り、それに向かって動き始めている姿を見ると、正直、嬉しさと同時に“恐さ”も感じます。「そんな道、成功する保証あるの?」「普通の進路じゃなくて大丈夫?」そんな気持ちが、心のどこかでふとよぎる。
でもその不安の正体は、突き詰めると「自分が経験したことのない道だから」なんです。自分が通ってきたルートに“正解”という確証がないのと同じように、子どものルートにも“確証”はない。でも、私が大学まで行ったからといって、それが絶対的な正しさだったかといえば、そうではなかった。
つまり、未知の道を恐れるのは、知識や判断力の問題ではなく、“経験不足”による反射的な感情なんです。そしてそれを「親の愛情」という名のもとに押し付けてしまうと、子どもの未来を狭めてしまうリスクすらあります。
自分で選ぶ道=変動費型の人生設計
私が目指すのは、子どもたちが「自分で選んだ道」で生きること。そのためには、「高校進学」や「通学スタイル」も、目的から逆算して選べばいい。うちでは「毎日中学に通う必要はない」と思っていて、必要に応じてN中等部のような選択肢も視野に入れています。
これも会計的に言えば、「変動費型の人生設計」です。固定費(決まった進学ルートや時間の拘束)を削り、その分、自由度の高い可処分時間と集中力を夢に再配分する。もちろん、変動費は月によってブレます。でもその分、調整もできるし、成果に対してダイレクトにリターンを得やすいという利点があります。
親としてやるべきことは、その変動費型の人生を支える“仕組み”を用意してあげること。勉強の習慣を身につけさせるのも、自分で調べて進める力を鍛えるのも、すべてはその土台作りです。子ども自身が、夢を追いながら「戦略的に自由」を使いこなせるように——それが、いまの時代に必要な教育のあり方だと信じています。


結論:子どもの未来を信じるという、最も勇気ある投資
夢を語る子どもたちの目は、ほんとうにキラキラしています。娘がステージで歌う未来を描いているとき、息子がゲームの構想を語るとき、その目には「いま」を超えて「未来」が映っているんです。
でも、その未来は、私たち親世代が経験してきたものとはまったく違います。だからこそ、怖い。だからこそ、不安。でもその“わからなさ”を受け入れることこそが、親にできる最大の覚悟であり、信頼であり、愛なのだと思います。
私は今、子どもたちに言います。「夢を追っていい。ただし、学びも同じくらい大事だよ」と。これは制限ではなく、羽ばたくための“助走”です。
彼らの背中を押しながら、自分もまた、新しい価値観での子育てという“旅”をしている。自分の固定観念をアップデートしながら、一緒に未来をつくっている。
子育てとは、未来という名のスタートアップに投資すること。
そのリターンは、きっと、数字や評価じゃ測れない「感動」というかたちで、私たちに返ってくる。
私は今日も、彼らの夢に“賭ける勇気”を持ち続けたいと思います。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
科学的根拠(エビデンス)で子育て 教育経済学の最前線
教育経済学の視点から、子育てにおける科学的根拠に基づいた方法を紹介しています。子どもの学力向上や将来の収入に影響を与える要因について、データをもとに解説しています。
「賢い子」の親が本当にやっていること 教育のプロと子育て世代1万人の調査で判明!
教育の専門家と1万人の子育て世代への調査をもとに、賢い子どもを育てる親の共通点を明らかにしています。具体的な実践例が豊富に紹介されています。
子育てのきほん 新装版
児童精神科医である著者が、子育ての基本となる考え方や対応方法をわかりやすく解説しています。子どもの心に寄り添う育児のヒントが詰まっています。
子どもが10歳になったら投資をさせなさい
子どもにお金の教育をする重要性と、その方法について解説しています。投資を通じて、子どもにお金の価値や管理の仕方を教える実践的な内容です。
教育費の不安にこたえる本
子育てにかかる教育費の見通しや、効果的な資金計画の立て方について詳しく解説しています。将来の教育費に不安を感じる親にとって、具体的なアドバイスが得られる一冊です。
それでは、またっ!!

コメントを残す