みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
そのチーズ、まだそこにあると思ってる?
会社が突然潰れたら?
今の業界がAIに飲み込まれたら?
そのとき、あなたは「動ける人」ですか?
『チーズはどこへ消えた?』は、一見かわいいネズミと小人の物語ですが、実はこれ、
「変化にどう対応するか」で人生も資産もすべてが決まる。
という、超リアルなビジネス寓話なんです。
このブログでは、この本をただの自己啓発として読むのではなく、
- 「兆候に気づく力」を会計的視点から解説し、
- 「動けない心理の正体」を投資心理学で読み解き、
- 変化を楽しめる脳」をポートフォリオ思考で育てる
という3つの視点で、あなたの“変化耐性”を爆上げします。
読めば、自分の人生と資産に「変化はチャンス」という新しいレンズが加わるはずです。
変化の波がくる前に──
「今、読むべきチーズの話」がここにあります。
目次
変化を察知する者だけが“生き残る”

兆候を察知する力
『チーズはどこへ消えた?』で描かれる最初のカギは、「小さな変化に気づけるかどうか」です。
ネズミたちは、チーズ・ステーションCからチーズが少しずつ減っていく様子を、日々観察し、違和感を感じ取っていました。一方で小人たちは、チーズが“あることが当たり前”という感覚に慣れきり、減っている事実を見ようともしなかった。
これは実生活でもよくある話です。
たとえば、
- 毎月の売上が少しずつ減っているのに「たまたま今月は少なかっただけ」と見過ごす
- お客様の反応が薄くなっているのに「今は景気が悪いから仕方ない」と流してしまう
- 自分の体調が崩れてきているのに「睡眠不足のせいだ」と決めつける
すべて、「変化を直視するのが怖い」という心理が働いているのです。
でも実際、そうした違和感の多くは「未来に起こる変化の予兆」に他なりません。
そのサインに気づけるかどうかが、次の一手を打てる人と、チーズがなくなるまで呆然と立ち尽くす人を分けるのです。
数字に現れる“異変”
ここで、会計や経営分析の視点を入れてみましょう。
売上高・粗利率・回転率・キャッシュフローなど、数字の中には“チーズの減り方”がすでに表れています。
たとえば、
- 粗利率が低下している → 競争が激化しているサイン
- 回転率が下がっている → 顧客離れや商品鮮度の問題
- 売掛金が増えている → 回収リスクや取引先の信用不安
こうした「数字の小さな揺れ」は、“変化のにおい”そのものです。
ネズミのように敏感な経営者・投資家は、こうした兆候をただの「一過性」とは捉えず、事業やポートフォリオの再設計に動きます。
逆に、ホーのように「まだチーズあるし」と油断してしまうと、気づいた頃には“撤退すら選べない”状態になります。
会計の数字は、言葉よりも先に変化を語ります。
だからこそ、毎月の数字を“体温計”のように見つめる習慣は、サバイバル能力そのものなのです。
ネズミ思考で生き残れ
ネズミたちはチーズが減ったと感じると、迷わず“次”を探しに行きました。
「失敗したらどうしよう」「もう迷路で探すのはしんどい」なんて考えません。大事なのは、今よりマシな場所を見つける可能性に賭けることでした。
この“ネズミ思考”は、個人のキャリアにも投資戦略にも応用できます。
- キャリアなら:次のスキルを探し、今の環境にしがみつかない
- 投資なら:一つの銘柄に固執せず、違和感を感じたら切り替える
- ビジネスなら:売れなくなった商品に執着せず、新たな市場に向かう
ネズミたちは“損切り”ができる生き物だったのです。
そして損切りは、「自分の未来にもっと可能性がある」と信じられる人しかできない選択です。
私たちもまた、自分の中に「迷路を進めるネズミ」を育てていく必要がある。
それが、変化の時代を生き延びる最大の武器になるのです。
動ける人間だけがチャンスを掴む

動けない理由は“心の帳簿”にある
『チーズはどこへ消えた?』の中で、ホーは「怖さ」と「変化」について深く悩みます。
ネズミたちはあっさり迷路に飛び出したのに、小人のホーは心の中でぐるぐると言い訳を繰り返していたのです。
この描写がリアルなのは、私たちもまったく同じ「心理の迷路」にハマるから。
転職、副業、引っ越し、恋愛、投資…新しい一歩を踏み出すとき、
「うまくいかなかったらどうしよう」
「今の方がまだマシなんじゃないか」
という“不安という名の帳簿”が心に現れます。
会計でいうなら、これは“リスクだけを見て、リターンを計上しない”帳簿です。
つまり、正しい意思決定を妨げる【心理的バイアス】の塊。
動けない自分を責める前に、「自分の心がどんな財務諸表で物事を判断しているのか?」を見直す必要があるのです。
サンクコストという罠
ホーがなかなか迷路を出られなかった最大の理由、それが「ここまでの努力を無駄にしたくない」という気持ち。
会計や投資の世界では、これを“サンクコスト(埋没費用)”と呼びます。
サンクコストとは、すでに支払ってしまった時間・お金・労力で、もう取り戻せないもの。
でも人間はこれに引っ張られて、「やめる判断」ができなくなる。
たとえば、
- 3年間積み上げたキャリアがあるから辞められない
- もう100万円もつぎ込んだからこの株は売れない
- 今の恋人と5年付き合ってるから別れられない
冷静に考えれば、過去の投入よりも「これからの見込み」が重要なはずなのに、
人はどうしても“もったいない”という感情に縛られる。
しかし会計では、サンクコストはゼロ扱いです。
意思決定においては、将来得られるベネフィットと、追加のコストのみが判断材料。
つまり、「今やめたら損」と感じている時点で、思考のフレームがズレているということです。
ヘムのように、過去への執着で未来を閉ざすか。
ホーのように、勇気を出して“ゼロ”から再計算するか。
すべてはサンクコストの扱い方にかかっています。
一歩を踏み出す人だけが未来をつかむ
ホーは最終的に、「迷っていてもチーズは戻ってこない」と気づきます。
そして恐怖に震えながらも、ついに迷路へ足を踏み出す。
これは、私たちが何かにチャレンジする時と同じ構造です。
たとえば投資であれば、「損をするかもしれない」リスクと、「資産が増えるかもしれない」未来の間で揺れ動く。
でも最終的には、“動いた人間だけが複利の恩恵”を受けられるのです。
キャリアでも同じです。
転職、副業、起業、資格取得など、挑戦にはリスクがあります。
でも動いた先にしか、“今とは違う景色”はありません。
そして重要なのは、一歩踏み出すと不思議なことに「次のステップが見えてくる」ということ。
まるで迷路が、動いた者だけに新しいルートを見せてくれるように。
行動には「連鎖」があります。
ホーが一歩を踏み出したことで、視界が広がり、発想が変わり、自分自身が変わっていったように、
変化の初動は、やがて自分という資産の価値すら底上げしていくのです。
迷っているだけでは何も変わらない。
でも、動いた人には「未来の利益」という名のチーズが必ず待っている。
最終的に勝つのは「変化を楽しめる者」

“損失”に見えるものは資産になりうる
『チーズはどこへ消えた?』の終盤でホーは、変化を「怖いもの」ではなく「成長のきっかけ」と捉え直します。これは実は、財務会計におけるBS(バランスシート)的な発想です。
多くの人は、変化を「マイナス」と捉えます。
たとえば、転職=キャリアの損失、失恋=時間の損失、投資の下落=資産の損失。
しかし、変化とは本来、“資産に変わる可能性のある現象”です。
転職すれば人脈が広がり、新しい知識を得るチャンス。
失恋すれば自己理解が深まり、次の人間関係の質が上がる。
投資の下落は、買い増しチャンスという利益の種でもある。
これを「費用」としてしか見ないか、「資産候補」として見るかで、人生の損益はまるで変わります。
変化を楽しめる人は、「今の一見マイナスな出来事すら、未来のバランスシートに載せている」ような感覚を持っているのです。
変化は複利で効く
ホーが最初の一歩を踏み出したあと、徐々に変化を受け入れ、ついにはそれを“楽しむ”ようになります。
この感覚の変化には、「複利的成長」の本質が詰まっています。
変化を経験すると、行動力が育ちます。
一度行動すれば、その成功体験が次の行動への自信になり、どんどん変化に強くなる。
すると、周囲よりも早く、新しい知識や人間関係、チャンスを手に入れやすくなる。
これはまさに“人的資本”への複利投資です。
資産運用でも、最初は月1万円の積立投資が、20年後には数百万円の果実を生むように、
変化を受け入れ行動し続けた人間は、数年後、まったく別のステージに立っています。
そしてここが重要ですが、“複利”は動き続ける者にしか働きません。
ヘムのように、止まり続ける人には一切恩恵がありません。
だからこそ、「変化を楽しむ人」が最後に笑うのです。
ポートフォリオ脳が人生を守る
「すべてのチーズを1カ所に置いてはいけない」
ホーの旅路を見ていて気づかされるのは、これはまるで「人生のポートフォリオ戦略」のようだということです。
たとえば、
- 仕事だけに依存するのではなく、副業や勉強で収入源を分散する
- 都市生活だけでなく、地方拠点やリモートワークという選択肢も持つ
- 株式投資だけでなく、自分自身への投資(スキル・健康・時間)も大切にする
一つのチーズ(収入・仕事・環境)にすべてを預けていたら、そこが空っぽになった瞬間に全てを失います。
でも複数の選択肢を持つ人は、ひとつの迷路が閉じても、別の道にスムーズに移れる。
「変化を楽しむ」という感覚の正体は、この“選択肢の豊かさ”にあります。
しかもそれは、特別な能力が必要なわけではありません。
日々、自分の時間やお金を“複数の未来の可能性”に投じること。
それだけで、私たちの人生は一気にリスク耐性を高めることができるのです。


結論|変化を恐れるあなたへ──チーズは、いつだって探しにいける。
人生で最も恐ろしいことは、変化そのものではありません。
変化が訪れているのに、気づかないふりをして、何もしないことです。
『チーズはどこへ消えた?』でホーが変わっていったように、
私たちも「怖い」「面倒だ」「うまくいかなかったらどうしよう」と悩む瞬間にこそ、大きな成長のチャンスが眠っています。
チーズがなくなったあの日、あなたは絶望したかもしれない。
自分には何もないと、世界に取り残されたように感じたかもしれない。
でも、あの日からの一歩一歩が、今のあなたをつくっている。
そしてこれからの一歩一歩が、未来のあなたを豊かにしていくのです。
失ったチーズを嘆く必要はありません。
どこかに、きっとまた新しいチーズがある。
それは転職かもしれない、副業かもしれない、人との出会いかもしれない、あるいは自分自身を深く理解する体験かもしれない。
このブログを読んだあなたは、もう「何が起きるか分からない」不安ではなく、
「何が起きても対応できる」強さに近づいています。
だからこそ、こう伝えたいのです。
チーズは、いつだって探しにいける。
必要なのは、ほんの少しの“決意”と“一歩”だけ。
迷路の先にあるチーズを信じて、今日も前に進みましょう。
変わることは、失うことではなく、手に入れること。
そのことを思い出せば、きっとあなたの“次のチーズ”もすぐそこにあるはずです。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『人は悪魔に熱狂する – 悪と欲望の行動経済学』
この書籍は、行動経済学の視点から人間の非合理的な意思決定を解説しています。
特に「サンクコストの誤謬」について詳しく述べられており、過去の投資に引きずられて合理的な判断ができなくなる心理を理解するのに役立ちます。
変化を恐れずに行動するための心理的な障壁を乗り越えるヒントが得られる一冊です。
『ポートフォリオ・マネジメントで一生お金に困らない人になる!』
本書は、資産形成におけるポートフォリオ戦略の重要性を解説しています。
変化の激しい現代において、リスクを分散しながら資産を増やす方法を学ぶことができます。
『チーズはどこへ消えた?』で描かれる変化への対応力を、実際の資産運用にどう活かすかの具体的な指針が得られます。
『ビジネスモデル分析術(2) – 数字とストーリーでわかるあの会社のビジョンと戦略』
企業のビジネスモデルを数字とストーリーで解説する本書は、変化に対応する企業の戦略を学ぶのに適しています。
『チーズはどこへ消えた?』のように、変化を察知し、行動することの重要性を、実際の企業事例を通じて理解できます。
『BUSINESS STORY TELLING – ストーリーでアイデアを売り込む方法』
本書は、ビジネスにおけるストーリーテリングの技術を解説しています。
変化を伝える際や、新しいアイデアを受け入れてもらうためには、効果的なストーリーが不可欠です。
『チーズはどこへ消えた?』の物語性をビジネスに応用する方法を学べます。
それでは、またっ!!

コメントを残す