みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
数字より“想い”で動く時代に、お金の意味もアップデートしよう。
「お金がもっとあたたかく感じられたらいいのに」
「誰かのためにお金を使ったときの方が、不思議と満たされる」
そんな感覚を覚えたことはありませんか?
これまで私たちは、「お金=成果」「お金=目標」という“冷たい”価値観の中で生きてきました。でも今、世界のあちこちでその定義が静かに変わり始めています。
SNSやサブスク、クラファンに代表されるように、「共感」や「感情」にのったお金の流れが当たり前になりつつある今、私たちは「お金の使い方」そのものを、もう一度考え直す時期に来ているのかもしれません。
このブログでは、
- なぜ、これからは「色のあるお金」が求められるのか?
- 「感情をのせたお金」は、どんなふうに社会や投資の価値を変えるのか?
- そして、あなた自身の人生にどんな意味をもたらすのか?
という視点から、お金の“使い方”に潜む新しい可能性を深掘りしていきます。
数字で測れるものばかりにとらわれるのではなく、
「なぜそれをするのか」「誰のために使うのか」という、
“物語をともなうお金”の視点を持てたとき、人生と経済はもっとカラフルに、豊かに広がっていくはずです。
目次
お金は「つながり」を生むためのツールになる

「モノ」より「ヒト」とつながるために、お金を使う時代へ
少し前まで、お金の使い道といえば「モノを買うこと」が中心でした。家電、ブランド、車、家──。どれだけ質の高いものを所有できるかが、生活の充実度や社会的ステータスを示す一つの指標になっていました。
でも今、特に20〜30代の若い世代の間では、その価値観に明らかな変化が起きています。
多くの人が、モノの所有よりも「ヒトとのつながり」にこそ価値を感じるようになっているのです。
それはたとえば、サブスクやシェアサービスの普及。家も車も「持たなくていい」、むしろ「必要な時にだけ使える」のがスマートだとされ、過剰な所有は“時代遅れ”とすら見なされることも。
そして、その背景にあるのは「お金の使い方=人生の使い方」という感覚の変化。
人とつながるため、誰かを応援するため、感情を伝えるため──。
そんな“関係性”を構築する手段として、お金が使われているのです。
「共感経済」が広がる現代。お金に乗るのは“気持ち”
この「関係性としてのお金」の象徴ともいえるのが、クラウドファンディングです。
昔は事業資金といえば、銀行から借りる、投資家から出資を受ける──という資本力が鍵でした。でも今は、SNSなどで「この想いを応援してほしい!」と訴え、見知らぬ誰かから支援を受けるプロジェクトが後を絶ちません。
この構造が何を物語っているかといえば、人は今、お金を「利得」ではなく「共感」で動かすようになってきたということ。
それは決して感情的なボランティア精神ではなく、自分の中にある「何かの役に立ちたい」「応援したい」という純粋な動機を通じた経済活動の一形態です。
ポイントは、そこに「物語」があること。
なぜこの人がやろうとしているのか、何を変えたいのか。物語に共鳴したとき、人は金額の大小にかかわらず財布を開きます。
お金が“気持ちを運ぶ手紙”のような存在になってきたのです。
コミュニティはお金で買えない。でも、お金が「場」を育てることはできる
「居場所がほしい」「信頼できる仲間がほしい」──
そんな思いを抱える人は、今とても多くなっています。特に都市部では、物理的には人が密集していても、心理的には“孤立”を感じる人が少なくありません。
そこで今、急速に広がっているのが「居場所としてのコミュニティ」を育む活動です。シェアハウス、コワーキングスペース、地域食堂、オンラインサロン。いずれも、お金を稼ぐこと自体が目的ではなく、つながりや安心をつくることが価値とされる仕組みです。
こうした場所や場づくりには、もちろんお金が必要です。でもここで大切なのは、お金そのものではなく、“お金が介在することによって、人が集い、語り合い、関係が深まっていくこと”なのです。
つまり、お金はコミュニティそのものを買うことはできないけれど、“場”という器をつくり、誰かの居場所を育てる役割を担える。そしてそのお金には、誰かの「願い」や「やさしさ」や「過去の痛み」など、たくさんの感情がのっている。
それこそが、これからの社会における“お金の意味”の、核心なのではないでしょうか。
次のセクションでは、こうした「感情をのせたお金」が、どのように経済的価値や事業戦略に影響を与えるのか──投資と会計の視点から詳しく掘り下げていきます。
「色のあるお金」は、投資と会計の未来を変えていく

なぜ「目的のあるお金」が投資の判断軸になるのか?
投資の世界では、これまで定量的な指標──たとえばROE(自己資本利益率)やPER(株価収益率)といった“数字”が支配的でした。しかし、近年のスタートアップやソーシャルビジネスの潮流を見ればわかる通り、「なぜその事業が存在するのか?」という“意義”や“背景”が、投資判断における新たな軸になりつつあります。
これは、いわゆる「共感経済」や「意味資本主義」の拡大とも重なります。
財務諸表の数値はまだ弱くても、明確なストーリーと課題意識がある企業には、応援資本や初期投資が集まりやすい。なぜなら、投資とは本質的に“未来に期待する”行為であり、数字よりも物語のほうが、未来を想像させやすいからです。
VC(ベンチャーキャピタル)の世界では、創業者の理念や生き様が投資の意思決定に直結することが多くあります。これはまさに、お金に“色”が乗っている証拠。経済合理性の追求だけではなく、「この人に託したい」「この世界観を一緒に創りたい」といった感情も含めた判断がされているのです。
会計的に見ても、「物語」は資産になる
一見、会計と感情は相反するものに見えます。損益計算書や貸借対照表は、感情を切り捨てた客観的な数値で埋め尽くされているように思えるかもしれません。
しかし現代の会計実務では、“無形資産”の価値が急速に拡大しています。たとえばブランド価値、顧客との信頼関係、従業員の熱量──これらはすべて数値化しにくいけれど、企業価値に直結する重要な資産です。M&Aや上場時の企業評価においても、数値に表れない“ストーリー”がプレミアムとして乗ることは珍しくありません。
また、IR(投資家向け広報)資料や決算説明会の質疑応答でも、「理念やビジョン」への問いが増えてきています。これはつまり、数字の裏側にある“人間のドラマ”を、投資家が求めているということ。
会計は、過去の取引を記録するツールであると同時に、未来の経済活動を正しく設計するための“地図”でもあります。色のあるお金が流れ込むところには、人の熱意と共感が集まり、そこからイノベーションや持続可能な成長が生まれるのです。
ESG投資やインパクトファイナンスに見る「情緒ある資本主義」
近年注目されているESG(環境・社会・ガバナンス)投資や、インパクトファイナンスの拡大もまた、「色のあるお金」が主役になる時代の到来を示しています。
単に利益を最大化するのではなく、環境や人権、地域社会への影響を定量・定性の両面で捉え、それに応じて資金を配分する。こうした資金循環は、従来の資本主義に内在していた“冷たさ”を柔らかくし、人と人、組織と社会との関係性を見直す起点にもなっています。
さらに近年では、NPOやソーシャルベンチャーに対して「返済不要な資金(ギフト型の投資)」を行う動きも広がっています。これは財務的リターンではなく、“社会的リターン”を見据えた新しい投資の形です。
これらの資金には、もはや“色”どころか、“物語と祈り”すら乗っている。
そしてその流れこそが、企業のビジョンを育て、人の生き方や働き方にまでインパクトを与えるのです。
次のセクションでは、こうした“色のあるお金”が、どのように人間関係や人生観を変えていくのか──「自己実現」や「社会変革」との接点から考えていきます。
「目的のためのお金」が、人を変え、社会を変えていく

「何のために働くのか?」という問いに、お金が答えをくれることもある
かつての日本では、「年収が上がる=人生の成功」という時代がありました。
でも現代の20〜30代の社会人の多くが、「お金があるだけでは満たされない」という実感を抱えています。これは、給与や報酬が“目的”ではなく、“手段”として意識されるようになったことの表れです。
「自分は何のために働いているのか?」
「誰の役に立っているのか?」
こうした問いに対する答えを見出せないまま働き続けることに、違和感を持つ人が増えています。
ここで注目したいのが、“目的のために使われるお金”の力です。
たとえば、居場所を失った人のためにスペースを運営したり、ひとり親家庭のために支援活動を行ったり、文化や技術を継承するプロジェクトを立ち上げたり──。こうした活動には、莫大な利益は生まれないかもしれませんが、「存在意義」と「心の充足感」という形で、人を根底から動かす力があるのです。
そして、それに関わる人たちの多くは、金銭的報酬よりも「やりがい」「役割感」「居場所」という非金銭的リターンを得ています。これは、お金が“生きる意味”を照らし出す媒体にもなりうるという証です。
お金が“感情の橋渡し”になると、コミュニティは強くなる
社会のなかで孤立を感じるとき、人は“何かとつながりたい”と自然に願います。でも、ただ話しかけるだけでは、そのきっかけは生まれにくい。そこで鍵になるのが、お金を通じた“共感の橋渡し”です。
たとえば、少額の支援で始まるクラウドファンディングや寄付、NFT購入やオンラインサロンの参加など、金額の大小に関係なく「私はあなたの想いに共鳴した」という意思表明としてのお金の使い方が、人と人との距離を一気に縮めることがあります。
このとき重要なのは、「払ったお金の向こうに、誰かがいる」という意識です。
相手の表情や言葉、行動までを想像できた瞬間、私たちのお金は単なる通貨ではなく、感情を届けるメッセージになります。
そしてこの感情が共有されることで、コミュニティには“信頼”が育まれます。これはビジネスにも言えることで、信頼に基づいた経済圏は、価格競争に巻き込まれにくく、継続的な価値提供が可能になります。
つまり、お金がコミュニケーションの起点になることで、個人と個人、企業と社会の関係が“血の通ったもの”に変わるのです。
「お金で社会を変える」は、誰にでもできる最小単位の革命
社会を変える──というと、スケールの大きな話に聞こえるかもしれません。でも、その最小単位は「お金の使い方を変えること」から始められるとしたら、どうでしょうか?
たとえば、日々の支出を「安いから」「便利だから」だけで選ぶのではなく、「この人を応援したい」「この取り組みを広めたい」という気持ちに従って使ってみる。
そのわずかな“使い方の再設計”が、じわじわと世界の構造を変えていきます。
同時に、企業の側にも変化が起きています。
最近では「パーパス経営(存在意義に基づく経営)」が注目されており、ただの売上や利益ではなく、「この会社がなぜ存在するのか」が、採用やIR、ブランディングの核心になってきています。
これは裏を返せば、“意味のあるお金の流れ”を生み出せる会社こそが、選ばれる時代になっているということ。
お金の価値は、額面ではなく「どう使ったか」で決まる。
そして、それを通じて誰かが救われたり、世界の景色が少しでも優しくなったりするなら、それは間違いなく「小さな革命」です。
次では、この“色のあるお金”がもたらす変化の先に、どんな未来があるのかまとめていきます。きっと、あなたの中にも何かが芽生えているはずです。


結論:お金に色をつけたとき、人生はもっと美しくなる
お金は、ただの数字じゃない。
それは、誰かの想いであり、迷いであり、希望であり、そしてあなた自身の物語だ。
誰かを応援したい気持ち。
誰かに優しくされて「ありがとう」と言いたい気持ち。
過去の自分に手を差し伸べたい気持ち。
──それらが、たとえ少額でも、お金という形で誰かに届くとき、そこには確かに“感情の軌跡”が存在している。
かつて私たちは、お金は冷たいものだと思っていた。
でも本当は、お金ほど温かくも、やさしくも、強くもなれるものはないのかもしれない。
使い方一つで、誰かの人生を支えられる。
渡し方ひとつで、自分の人生も彩られる。
だからこれからは、問いかけてみよう。
「このお金は、どんな気持ちを運ぶものだろう?」
「私は、どんな色をのせてお金を使いたいだろう?」
そうして生まれた“色のあるお金”が、社会を少しずつカラフルに変えていく。
そして、色づいた世界の中で、あなたの人生もまた、深く、美しく輝いていくはずです。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』
従来の資本主義における貨幣価値を超え、フォロワー数や共感といった“無形の価値”に支えられる新たな経済の形を描く一冊。「価値主義」や「意味資本主義」への理解を深められます。
『倫理資本主義の時代』
哲学的観点から「倫理と資本主義の両立」を問い直す新書。企業や個人が“儲け”だけでなく“意味”や“共感”を重視する社会への転換点を読む手がかりになります。
『22世紀の資本主義 やがてお金は絶滅する』
先進技術や脱成長志向の中で「お金を持つ意味」そのものが変化していく未来像を提示。ポスト資本主義の時代におけるお金の役割を、経済観念からわかりやすく解説します。
『共感資本社会を生きる ― 共感が「お金」になる時代の新しい生き方』
クラウドファンディングやESG投資など、「共感」を軸にお金が循環する社会の仕組みと考え方を解説。感情価値と経済合理性の接点を学べます。
『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』
お金にまつわる心理(お金のEQ)と実践的スキル(IQ)の両面を紹介。お金への感情的アプローチを通じて、人生に変化をもたらすヒントに満ちています。
それでは、またっ!!

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