ファッション投資の新常識!服を“減価償却”して賢く買う


みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。Jindyです。

その一着、消費で終わらせますか?それとも資産にしますか?

私たちのクローゼットに眠る服は、じつはただの“消費財”ではなく立派な「資産」になり得る──。今やメルカリやヤフオクといったフリマアプリで、購入時点から売却を前提に服を選ぶのが当たり前の時代になりました。日本ではメルカリの月間利用者数が約2,300万人(人口の5人に1人)にも上り、若い世代を中心に、衣服を買って使った後も再販で“現金化”する意識が広まっています。実際、メルカリと三菱総研の調査でも、フリマアプリ利用者の半数以上が新品購入時から売却を想定していると報告されています。また、近年の物価上昇と賃金伸び悩みの中で、消費者は一層「効率のいい買い物」を追い求める必要に迫られています。

この記事を読むことで得られるベネフィットは、“ファッションを楽しみながらコストを最大限節約する術”を身につけることです。具体的には、「購入価格-売却価格=実質コスト」という会計的な発想を使い、実質コストを着用回数で割って1回あたりの値段(コストパーウェア)を算出する方法を紹介します。増えれば1回あたりの単価が下がるという性質を応用すれば、長く着られる服ほどお得になることがわかります。たとえば1万円のコートを2年で12回着た場合、1回あたり約417円と試算できます。こうして服一着一着の真の負担額を明らかにすれば、無駄遣いを抑えて投資のような視点で洋服を選べるようになります。

本記事は以下の3部構成です:

  • リセール文化の広がり:国内外での市場動向と背景を解説
  • 会計・投資視点で服を考える:減価償却を応用したコスト分析手法
  • 実践編:売れる服の選び方と賢い買い物テクニックの紹介

リセール文化が広がる背景

近年、ファッション界でも“売る前提”で服を選ぶ動きが高まっています。海外ではザ・リアルリアルやスレッドアップといったECプラットフォームを通じて、ハイブランドから日用品まで中古品の売買が活発化しています。この潮流は日本にも波及し、若年層では服や推し活グッズを「使った後に売る」ことが当たり前の行動になりつつあります。以下では、世界と国内それぞれのリセール市場の広がりとその背景を見ていきましょう。

海外発のリセール潮流

ファッション分野では、すでに欧米でリセール市場が成熟しています。特にアメリカでは古着店が発達しており、ザ・リアルリアルやスレッドアップなどのプラットフォームが成功を収めています。ヨーロッパでもオンライン古着マーケットが盛んで、「流行を何度でもリサイクルする」文化が定着しつつあります。ブランド側もこの流れに乗り、高級ブランドの一部では中古買取やリセール保証サービスを公式に開始するなど、ファッション業界全体で中古流通を新たな成長戦略と位置づける動きが出ています。こうした海外の先行事例が、日本のファッション界にも大きな影響を与えています。

Z世代が牽引する国内動向

一方、日本国内では若年層の価値観変化がリセール普及を後押ししています。調査によれば、購入時にリセール価値を意識したことがあると答えた人が7割を超え、4人に1人は常に意識していると報告されています。若い世代ほど服や雑貨を「使って終わりではない物」と捉えており、約半数が「自分の持ち物は現金化しやすい」と答えています。また、コメ兵の調査ではリセール価値が高い服なら予算オーバーでも購入したいという人が約4割、Z世代では50%に達していることがわかっています。さらに、メルカリの調査ではZ世代の約半数(51.5%)が「持ち物は現金化しやすい」と回答し、42.7%が「売る前提で買う経験がある」と答えています。消費者物価は上昇傾向、実質賃金は伸び悩む中、若者たちは「買う=運用」という発想で支出を管理し始めています。結果として中古アプリの利用者数は増加し、個人間EC市場は2023年に約2.48兆円規模にまで拡大しました。このように、国内でもリセール文化が着実に根付きつつあるのです。

さらに、高級ブランド品や時計などの中古市場も活況です。専門紙のデータでは、ロレックスなど一部高額商材の価格高騰がリセール市場拡大に寄与していると報告されています。ブランド品がリユース市場全体の10%以上を占めており、人気ブランドの服やバッグは中古でも高い価値を維持しています。こうして、日本の中古市場は従来の古着・古本を超え、ファッション関連が中心となって急速に拡大しています。今後もメルカリのさらなる浸透やリサイクルショップ増加により、より多くの服が売買される新しい消費スタイルが定着していくでしょう。

会計・投資視点で服を考える

服を投資や長期的なコストパフォーマンスとして捉えるには、会計用語の「減価償却」がヒントになります。

会計上の減価償却とは

そもそも会計では、取得価額が一定以上のもの(たとえば10万円以上)は耐用年数にわたって減価償却する必要があります。服は税務上の減価償却対象ではありませんが、この考え方を個人の買い物に当てはめることで“買って終わり”ではない価値の見積もり方ができます。

衣服のコストパーウェア計算

具体的には、購入価格から売却価格を差し引いた「実質コスト」を、着用回数で割ります。たとえば購入価格3万円、売却価格2万円のコートを10回着れば、(3万円-2万円)÷10回=1,000円が1回分の費用となります。さらに、5千円のTシャツを2千円で売却し10回着用すれば(5000-2000)÷10=300円、20回着れば150円になります((5000-2000)÷回)。同様に、2万円のジャケットを1万円で売却し5回着用すれば2,000円、20回着用すれば500円になります((20000-10000)÷回)。このように回数が増えるほど1回あたりコストは下がることが直感的に理解できます。

投資的視点での節約効果

実際、同様の計算(コストパーウェア)を用いてファストファッションと比較したところ、リユース品のほうが平均で約33%低コストになると報告されています。言い換えれば、高品質な洋服を中古で長く使うことはトータルでの節約につながるのです。1万円の服を2年・12回着用した場合、1日あたり約417円になる試算が示されています。1日200円を超える買い物は一度冷静に考えると、このような数値目標を設けることで衝動買いを抑制できます。まさに会計・投資視点で数字を出してみることで、服選びがより合理的になります。あなたのクローゼットはミニ投資ファンドのようなもの。服を売って得た資金を次のアイテムに再投資する感覚は、株の売買とよく似ています。

実践編:売れる服の選び方と売却テクニック

ここからは具体的な実践編です。服を“売る前提”で選ぶためのポイントをまとめます。

購入前に相場を確認する

購入前にフリマアプリで目当ての商品や似た商品の相場をリサーチしましょう。実際の取引価格や「いいね」数をチェックすれば、人気度や適正価格帯が把握できます。この情報をもとに購入価格の上限を設定すれば、売却時に想定外の損失を避けられます。特にメルカリ・ヤフオクは取引実績が豊富なので、市場動向の確認に最適です。

人気ジャンル・高需要アイテムを狙う

フリマでよく売れているアイテムも参考にしましょう。メルカリの調査によれば、ファッションアイテムはもちろん、ベビー・キッズ用品や化粧品など幅広いジャンルで売買が盛んです。特に人気ブランドや限定品、話題性の高いデザインは需要が高く、高値がつきやすい傾向にあります。たとえばテレビで紹介されたアウターや雑誌掲載のモデルは、中古でも入手希望者が多くつきます。売れ筋アイテムの例として、ブランドロゴ入りTシャツや人気スニーカー、アニメコラボグッズなどが挙げられ、これらは中古市場でも常に需要があります。こうしたアイテムを狙うのは、投資で言う「注目銘柄の仕込」に似た戦略です。

売りやすい工夫をする

最後に、出品時の工夫です。商品写真はスマホでも明るい場所で撮影し、汚れや使用感がわかるように複数枚用意しましょう。説明文には購入時期や使用回数、サイズ、付属品の有無など具体的に記入し、実際のコーディネート例なども添えておくと、買い手の想像力を刺激できます。例えば「未使用に近い美品」「○○回のみ着用」「レシート付き」など購入者が安心できる情報は訴求力が高いです。さらに、出品のタイミングも重要です。週末やボーナスシーズン、新生活前など購入者が増えるタイミングに合わせて出品すると、閲覧数や成約数が高まります。販売チャネル選びも忘れずに。ヤフオクはオークション形式で価格が釣り上がりやすいため、希少・高級アイテムの売却に適しています。一方メルカリは誰でも簡単に出品できる手軽さが魅力で、服はメルカリのほうが幅広い層に届きやすい傾向があります。こうした工夫をすれば、売却成功率はぐっと高まります。

以上のような“売る前提”の買い方を実践すれば、購入した服はまるであなたの資産運用ポートフォリオの一部のようになります。実際に服を使い終わった後、高く売れれば手元に戻る現金が増え、その分新しい服への予算も増えます。例えば予算1万円分の服を古着で購入し、使い切った後に9,000円で売れれば、実質的には1,000円で済んだのと同じです。こうして浮いたお金は新たな服や趣味に回し、資金効率の良いサイクルを生み出しましょう。

まとめ

以上の考え方を実践すれば、ファッションはもはや浪費ではなく「自分が運用する資産」になります。購入前に売却価格を意識し、着用回数を最大化することで、1枚の服から得られる満足を最大化できるのです。結果として、衣服のリサイクルサイクルが動き出し、無駄な出費は減りつつ常に新鮮なスタイルを楽しめるようになります。

また、リセール文化に乗ることはサステナビリティにも貢献します。一度使った服を次の誰かに譲ることで、廃棄物削減や環境負荷の低減につながるため、ファッションを楽しみながら社会にもいい影響を与えられます。ファッション×投資という一見意外な組み合わせは、自分自身にとっても地球にとってもプラスのウィン・ウィン関係を生み出すのです。

これまで「服は使い捨て」という常識で買い物していた人も、今日からは「何度着て何度売れるか」を基準に選んでみてください。1枚の服を大切に使い倒すことで、無意識のうちに節約やリサイクルに貢献でき、その分、次に手に入れる服は心おきなく楽しめます。ほんの少しの工夫が結果的に大きな節約につながる――それがリセール×減価償却思考の本当の醍醐味です。ぜひこの視点を日常に取り入れ、おしゃれもお財布もハッピーになる買い物を楽しんでください。きっとクローゼットも人生も、さらに豊かになるはずです!

「服も投資だ!」という新しい視点で、あなたの買い物を一歩先へ。小さな意識の変化が、思っている以上に大きな満足を生み出します。この記事が、あなたの買い物スタイルを変えるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ参考にしてください。お金も環境も守れて、さらに自己成長にもつながる・・・そんな一石二鳥の買い物体験を、ぜひ今すぐ実践してみてください!きっと、新たな買い物の常識でさらなるお得と満足を掴み取れるはずです。

深掘り:本紹介

もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。

世界一やさしい! はじめてのメルカリ
初めてでもつまずかないよう、登録〜出品・購入・配送・トラブル対応までを大きな画面・文字で図解。最近のUIに沿った操作解説なので、リセール運用の入口に最適。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

世界一やさしい! はじめてのメルカリ (TJMOOK)
価格:1,390円(税込、送料無料) (2025/10/18時点)


メルカリ もっと得する! 売り方の教科書
服やコスメなど“売れ筋カテゴリ別”に、写真の撮り方、説明文テンプレ、値付けルール、回転率を上げる小ワザまで体系化。1回単価(コストパーウェア)を下げるための“高く・早く売る”実務に直結。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

メルカリ もっと得する! 売り方の教科書 (TJMOOK)
価格:891円(税込、送料無料) (2025/10/18時点)


ゼロからはじめる メルカリ 売り買いをもっと楽しむ!ガイド
基本操作と“売れやすい”マナー・相場感の身につけ方をやさしく整理。初心者〜ブランクがある人のリハビリ本としても有効で、安定した再販サイクルを作る基礎体力がつく。


サステナブル・ファッション—ありうるかもしれない未来
大量生産・大量廃棄の構造や、循環型ファッションの設計思想を学べる一冊。リセールを“節約”だけでなく“循環の一手”として位置づける視座を与えてくれる。ブランド側の取り組み事例も整理。


リジェネラティブ・ファッション—人と環境に優しい服作り
「買う→使う→売る」を超え、土壌や素材レベルから負荷を減らす“再生型”の考え方を解説。長く着られて再販価値が落ちにくい服の見立て方にもヒントが多い。サステナ視点での“銘柄選び”に相性◎。


それでは、またっ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です