みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
うちの子って、国家目線だとどんな“投資案件”に見えているんだろう?
「子ども1人あたり2万円を配ります」──そんなニュースを見て、「やった!臨時ボーナス!」と思った人もいれば、「え、これって結局あとで税金で回収されるんじゃ…?」と、ちょっとモヤっとした人も多いはずです。
高市内閣が打ち出した総合経済対策は、ざっくり20兆円超の規模。その中に、0〜18歳の子ども1人あたり2万円を配る「子育て応援手当(児童手当の上乗せ)」が盛り込まれています。所得制限はなく、2026年春ごろに自動で振り込まれる見通し。さらに、電気・ガス代の補助などもセットで、3カ月で1世帯あたり約7,000円の負担軽減になる、という数字も政府から出ています。
ぱっと聞くと、「なんかいろいろくれるらしい」という“お得情報”で終わりがちですが、少し視点を変えると、まったく違う顔が見えてきます。
つまり──
「国から見た子どもって、“将来税金を生み出す投資案件(人的資本)”なんじゃないの?」
という、ちょっとブラックで、でもリアルな見方です。
企業が投資を判断するときに使う「DCF(ディスカウント・キャッシュフロー)」という考え方があります。かっこよく聞こえますが、ざっくり言えば「これから先、何年にもわたって出たり入ったりするお金を、いまの価値にざっくり換算してみよう」というだけのシンプルな発想です。この記事では、そのDCF的なノリをかなりゆる〜く、人間と子育てに持ち込んでみます(ガチのファイナンス記事ではないのでご安心を)。
今回の2万円を、私たちの家計目線で見ると「いま助かるお金」です。でも国家目線で見ると、「将来この子が払ってくれる税・社会保険料」という“見込みキャッシュフロー”とセットで考えているはず。そこに、ちょっと悪ノリして乗っかってみよう、というのがこの記事のテーマです。
たとえば、うちの場合。
上の子は「歌手になりたい」と言い、下の子は「ゲームクリエイターになりたい」と言っています。親としては「夢、でかくていいね〜」とニコニコしつつも、頭の片隅では「この子たち、将来どれくらい稼いで、どれくらい税金払うんだろう…?」なんて、つい考えてしまうわけです。そこで発想を逆転して、
「もし国がうちの子の“投資家”だったら、どんなIR資料(投資家向けプレゼン資料)を作るだろう?」
という、半分ふざけたテーマで数字を眺めてみます。
この記事でやることは、大きくこの3つです。
- 家計目線:
「子ども1人2万円+電気・ガス代7,000円の負担減」って、具体的にどんなインパクト? 生活のキャッシュフローに落とし込んで考えてみる。 - 国家目線(人的資本DCF風):
「いま2万円×人数」を配る代わりに、国は将来どれくらい税・社会保険料で“回収”しようとしているのか。あくまでざっくりイメージで、子どもを“投資案件”扱いしてみる。 - うちの子IR資料をふざけて作る:
歌手志望&ゲームクリエイター志望の子どもたちを題材に、「国家投資家向けIRスライド」を作るならどう書く? を、ネタ半分・本気半分で妄想してみる。
もちろん、「子どもをお金で見るべきだ」という話がしたいわけではありません。むしろ逆で、「どうせ国は数字で見てるんだろうな」という冷めた視点を一度あえて取り入れてみることで、
ニュースの裏側にある“お金のロジック”
自分の人生や子育てをどうデザインするかという視点
を、ちょっとアップデートしよう、という試みです。
ファイナンスの専門用語や数式は極力使いません。会社の決算書なんて読んだことない人でも、「あ、自分や自分の子どもも、こういうふうに“投資案件”として見られてるんだな」と、いい意味でゾワッとしつつニヤニヤできるような内容にしていきます。
目次
家計目線で見る「2万円+7,000円」のリアル

まずは、難しい話は一旦置いておいて、「ふつうの家の財布」にとって今回の
- 子ども1人あたり2万円の上乗せ(子育て応援手当)
- 電気・ガス代などで3カ月合計7,000円くらいの負担減
がどう見えるのか、超シンプルに眺めてみます。
「2万円」は“ごほうび”じゃなくて“息継ぎのお金”
ニュースで「子ども1人2万円」と聞くと、なんとなく“ごほうび”感がありますよね。
- 子ども1人:2万円
- 2人いる家庭:4万円
- 3人いる家庭:6万円
まとまった額なので、「パーっと旅行!」と行きたくなる気持ちもわかります。でも、実際のところ多くの家庭では、
- 保育園・学童の費用の一部
- 習い事の月謝1〜2カ月分
- ここ数カ月の食費・光熱費の“赤字穴埋め”
みたいな、「すでに出ていったお金をちょっと埋める」使い方になるはずです。
たとえば、共働き・子ども2人(小学生と保育園)の家庭をざっくりイメージすると、
- 保育園(延長込み)で月2〜3万円
- 学童で月5,000〜1万円
- 習い事を2人で月1〜2万円
- 食費は物価高でじわじわ+5,000〜1万円
くらいは“当たり前コスト”として消えていきます。「2万円」は、これらのうちどれか1〜2カ月分をちょっと肩代わりしてくれるイメージ。
つまりこれは「急にリッチになるお金」ではなく、
「ここ数カ月、息継ぎなしで泳いでたところに、やっと浮き輪が1個投げ込まれた」
くらいの感覚に近いんじゃないかなと思います。
3カ月で7,000円の負担減って、正直どうなの?
もうひとつ、政府がアピールしているのが
電気・ガス・ガソリンなどの補助で、3カ月で1世帯あたり約7,000円の負担減
という数字です(もちろん家庭によって差はあります)。
冷静に月あたりに直すと、
- 7,000円 ÷ 3カ月 ≒ 月2,300円くらい
です。
月2,300円って、たとえばこういうレベル感です。
- コンビニコーヒー:1杯150円とすると、月15杯分くらい
- スーパーのレトルトカレー:1袋200円とすると、月11袋分くらい
- サブスク1〜2個分(動画+音楽とか)
「いや、ちっちゃ…」と思うか、「それでもないよりマシ」と思うかは人それぞれですが、家計全体から見ると、
- 家賃:月8〜10万円
- 食費:月5〜7万円
- 保険・通信費:月2〜3万円
- 教育費・習い事:月1〜3万円
といった大物たちの中で、月2,300円の軽減は**“メインディッシュ”というより、ちょっと豪華な副菜**くらいのポジションです。
それでも、家計がカツカツの時期って、
「あと2,000円あったら、子どもの上履きをそろそろ買い替えられるのにな…」
みたいな、微妙な我慢が積み重なっているので、その我慢が1〜2個分くらいは解消されるお金、と考えるとイメージが湧きやすいかもしれません。
「ありがたいけど、長期戦はこれじゃ無理」という感覚
じゃあ、「2万円+7,000円」で、子育て家庭の不安が一気に解消するかというと──たぶんほとんどの人が、こう感じるはずです。
「一瞬は楽になるけど、人生トータルで見ると何も変わってないよね?」
子どもって、ざっくり22歳で大学卒業まで育てるとしたら、20年前後の超長期プロジェクトです。
- おむつ代・ミルク代が終わったと思ったら保育園
- 保育園が終わったら学童・習い事
- 小学生のうちからタブレット代・通信費
- 中高生になれば部活・塾・定期代
- その先に大学進学や専門学校の学費
…と、「次のコストステージ」が途切れることなく襲ってきます。
この20年プロジェクトの中で見ると、
- 一度きりの2万円
- 数カ月だけの7,000円負担減
は、たしかに嬉しい一撃だけど、“ゲーム全体の難易度”はほぼ変わらない、そんな感じです。
だから、素直な本音としては、
- いまの物価高で本当に苦しい家庭には、たしかに助かる
- でも「安心して子どもを産もう、育てよう」と決めるほどの後押しにはなっていない
この2つが同時に頭の中にある状態じゃないかなと思います。
そしてここからが、この記事の本題につながっていきます。
家計目線で見ると「一瞬の息継ぎ」に見える2万円も、
国家目線で見ると、
「将来、この子たちからどれくらい税金と社会保険料が入ってくるのか」
という“長期キャッシュフロー”のスタートラインとして扱われている可能性があります。
次では、そのちょっとブラックな「国家の投資目線」に寄り添って、子どもを“人的資本DCF(将来キャッシュフローの現在価値)っぽく”見てみます。
国家目線で見る「子ども=人的資本」というこわい話

ここから一気に視点をひっくり返して、家計目線 → 国家目線に切り替えてみます。
国は今回、
- 子ども1人あたり2万円を、児童手当に上乗せで配る
- 対象は0〜18歳の全ての子ども
- 所得制限なしで、予算規模はざっくり4,000億円くらい
という「子育て応援手当」を経済対策に入れています。
ここで、ちょっとイヤな言い方をすると、
「国は4,000億円を“投資”している。じゃあ、その見返りとして、将来どれくらい税金と社会保険料で“回収”したいと思っているんだろう?」
という発想が出てきます。これがまさに、企業が投資案件を見るときにやる「DCF(将来のお金を今の価値でざっくり見る)」っぽい考え方です。
もちろん、国の偉い人が会議室で「子ども案件のIR資料」とか作っているわけじゃないですが(笑)、頭の中のロジックはけっこう近いはずなんですよね。
国にとって子どもは「将来ずっとお金を生む存在」
まず、国から見た1人の国民の「お金の流れ」を、超ざっくり整理してみます。
- 0〜22歳くらい:
学校・医療・子ども関連の補助などで「国からお金が出る」期間が長い - 23〜60代:
働いて、給料から所得税・住民税・社会保険料などを払い続ける - 60代〜:
年金や医療など、「また国からお金が出る」割合が増える
トータルの人生で見ると、「国からもらう」より「国に納める」方が多い人がたくさんいないと、国家としては赤字になってしまう、という構造です。
実際、あるシミュレーションでは、
「大卒サラリーマンが一生で払う税金+社会保険料の合計は、約6,000万円くらいになる」
という試算もあります(もちろん平均モデルでの計算ですが)。
ここで大事なのは、数字の細かさではなくて、
「国にとって国民1人は、“数千万円規模のお金を生む存在”として見えている」
という感覚です。
だから、国は「少子化がやばい」と本気で焦っています。生まれてくる子どもの数が減るということは、将来“税と社会保険料を払ってくれる人”の数が減るということだからです。
その意味で、今回の「子ども1人2万円」は、
「将来の税収を少しでも確保するための、入り口でのテコ入れ」
という側面も持っていると考えると、かなり生々しく見えてきます。
ざっくり人的資本DCF:「いま2万円投資して、将来いくら回収できる算段?」
ここで、DCFっぽい発想を超ざっくり使ってみます。
難しく聞こえますが、やっていることはシンプルです。
「この子が将来払うであろう税金・社会保険料の“合計”を、なんとなくイメージして、それをざっくり“いまの価値”に換算してみる」
というだけです。
たとえば、上のシミュレーションのように、1人あたり生涯で約6,000万円、税金+社会保険料を払う可能性があるとします(もちろん、人によって全然違います)。
これをめちゃくちゃ乱暴に、
- 働く期間:40年くらい
- 1年あたり:平均150万円くらい税・社会保険料を払うイメージ(6,000万 ÷ 40年)
とすると、国から見た「1人の子どもの将来キャッシュフロー」は、
「20代から60代まで、毎年だいたい100〜150万円くらいのお金を国に運んでくれる存在」
という絵になります。
もちろん現実には、
- 途中で働けなくなる人もいる
- 非正規で収入が低い人もいる
- 起業してめちゃくちゃ稼ぐ人もいる
- 海外に出ちゃう人もいる
ので、きれいな平均にはなりません。でも、ざっくり“1人あたり何千万円単位の将来キャッシュフロー”と見ているのはほぼ確実です。
そう考えると、今回の
- 「子ども1人あたり2万円」
- 0〜18歳対象、所得制限なし
- 総額4,000億円程度
という支出は、国の感覚では、
「一人頭でみるとごく小さい“仕込みコスト”。でも、その先に何千万円規模のリターンが見込める“投資案件”」
ぐらいのノリで見ていてもおかしくありません。
企業の投資プロジェクトで言えば、
- 今期の予算から4,000億円投資する
- それによって、今後何十年にもわたって、税収・社会保険料という形でリターンを得る
- 少子化で将来のキャッシュフローが目減りしそうなので、ここでテコ入れする
みたいな感覚ですね。人的資本=人間の能力や労働力も、「投資して育て、将来リターンが返ってくる資産」として、ひとつの“案件”のように管理されている、と考えるとスッとつながります。
「投資案件として見られている」としたら、親としてどう考える?
ここまで聞くと、
「うわ、国ってやっぱり人を数字でしか見てないじゃん…」
と暗い気持ちになるかもしれませんが、実はここから先が大事なポイントです。
「国から見たうちの子」を、あえて“投資案件っぽく”見てみると、こんな問いが生まれてきます。
- この子が将来、ちゃんと働けるだけの健康状態をキープできるように、いま何にお金と時間を使う?
- この子の得意なこと・やりたいことを伸ばすために、どんな教育や経験を選ぶ?
- 将来もしこの子が失業したり、病気になったりしたときに、家計としてどれくらい支えられるか?
つまり、「国から回収される金額がどうこう」というよりも、
「せっかく数千万円規模の“ポテンシャルのある人的資本”なんだから、親としてもその価値がちゃんと花開くように、設計図を考えよう」
という方向に、思考をひっくり返せるわけです。
今回の2万円も、「国からの配当金」だと思ってしまうと受け身になってしまいますが、
- 「国が人的資本にちょっと追加投資してきた」
- 「じゃあ、こっち(親)も、その投資を活かせるような使い方をしよう」
くらいのスタンスで見ると、2万円の意味合いが少し変わってきます。
たとえば、
- 歌のレッスン代、ゲーム制作ツール代、PCの増設メモリ代にあてる
- 子どもが「それ、やってみたい!」と言ったことに一度だけ全振りしてみる
- 親自身の学び(お金の勉強・キャリアの勉強)に少し回して、「家全体の稼ぐ力」を上げにいく
みたいに、「未来のキャッシュフローを増やすための使い方」を意識してみると、一回きりの2万円が、ちょっとだけ“投資っぽいお金”に変わります。
ここまでが、「国家目線で子どもを人的資本DCFっぽく見ると、どんな世界が見えるか?」という話でした。
次では、さらにふざけた方向に一歩踏み込みます。
・歌手志望の上の子
・ゲームクリエイター志望の下の子
をモデルにして、「うちの子IR資料(投資家向けプレゼン)」を本気で妄想してみる、という遊びをやります。
そこまでやると、「ニュースを見る目」と「わが家のキャリア設計」が、かなり変わって見えてくるはずです。
うちの子IR資料を本気でふざけて作ってみる

ここからは、いよいよ一番ふざけたけど、一番リアルかもしれない話です。
テーマはズバリ、
「うちの子を“投資案件”だと思って、IR資料(投資家向けプレゼン)を作ってみたらどうなる?」
という遊び。
もちろん、リアルに「子どもをお金で測れ」という話ではまったくありません。
ただ、あえて“投資家っぽい視点”をかぶることで、
- この子の強みって何だろう?
- この子のリスク(つまずきポイント)はどこ?
- 親としてどこに時間とお金を投下すると一番効く?
という、けっこう本質的なことが見えてきます。
ここでは、仮に
- 上の子:歌手志望
- 下の子:ゲームクリエイター志望
という設定で、「うちの子ホールディングス株式会社」のIR資料を作るつもりで考えてみます。
「うちの子ホールディングス株式会社」ってどんな会社?
まずはざっくり、「会社概要」を作るイメージで整理してみましょう。
会社名: うちの子ホールディングス株式会社
事業内容:
- 第1事業:音楽・エンタメ事業(歌手志望の上の子)
- 第2事業:ゲーム制作・コンテンツ事業(ゲームクリエイター志望の下の子)
経営理念(っぽいもの):
- 好きなことをとことんやる
- 人を楽しませるコンテンツを生み出す
- 家族みんなが心身ともに健康で、長く活動できる土台を作る
こうして書いてみると、急にそれっぽく見えてきませんか?
ここで大事なのは、
「この子は何が得意で、どんなことで人の役に立てそうか?」
を、職業名ベースではなく“事業内容”として整理することです。
たとえば歌手志望の上の子なら、
- 歌うことが好き
- 人前に出るのが楽しい
- 表現することにワクワクする
という要素が「事業のコア資産」になります。
ゲームクリエイター志望の下の子なら、
- ゲームの世界観を考えるのが好き
- コツコツ作業も嫌いじゃない
- 人を夢中にさせる仕掛けに興味がある
みたいな要素が「強み」です。
こうやって“会社紹介スライド”のノリで、子どもの強みを言語化するだけでも、親の頭がかなりスッキリしてきます。
「成長戦略」としての2万円の使い道を決めてみる
次に、IR資料でよくある「成長戦略」スライドを、うちの子バージョンで作ってみます。
投資家向けの資料だと、
- 今回調達した資金は、設備投資と人材採用に使います
- 新規事業の立ち上げに使います
みたいなことが書いてありますよね。
これを、そのまま「子ども1人2万円」に当てはめてみると、こんな感じになります。
(例)上の子(歌手志望)の成長戦略
- ボーカルレッスン体験に2〜3回通ってみる
- スマホの録音機材や、ちょっといいイヤホンに投資する
- 推しアーティストのライブに1回連れていき、“本物の場”を経験させる
(例)下の子(ゲームクリエイター志望)の成長戦略
- ゲーム制作ツール(初心者向けのもの)を導入して一緒に触ってみる
- かんたんなプログラミング教材を買って、休日に親子で1〜2ステージ作る
- 好きなゲームを「なんでおもしろいのか」を一緒に分解してノートにまとめてみる
つまり、2万円を
「なんとなく家計に溶かすお金」から
「この子の事業を一歩前に進めるための成長投資」
に変換してみるわけです。
ここでポイントなのは、別に全部を教育費に回さなくてもいいということ。
- 半分は生活の穴埋め
- 半分は“成長投資”
みたいな配分でも、意識して使い分けるだけで、親の気持ちはかなり変わります。
「この2万円は、“うちの子ホールディングス”の成長投資枠だ」
と意識するだけで、「まあいっか」で消えていくお金ではなくなります。
IR資料ごっこがくれる「親の視点アップデート」
最後に、「うちの子IR資料ごっこ」をやることで、親の頭にどんな変化が起こるかを整理してみます。
1つ目の変化は、“比べグセ”から少し自由になれることです。
普通にニュースやSNSを見ていると、
- 「小学生から英検2級!」
- 「中学生でプログラミングアプリを自作!」
- 「高校生で起業!」
みたいな“すごい子”情報ばかり目に入ってきます。
すると、つい
「うちの子、やばくない? 出遅れてない?」
という不安モードになります。
でも、IR資料ごっこでは、他の子と比べるのではなく、「うちの会社としてどう伸ばすか」という発想に切り替わるので、
- 他社(他の子ども)と比べて優秀かどうか → いったん置く
- 自社(うちの子)の強みをどう活かすか → ここに集中する
という、ちょっと楽なモードに入れます。
2つ目の変化は、親自身の投資感覚が育つことです。
「この2万円、何に使おうかな」と考えるとき、
- なんとなく目先の“損得”で決める
(とりあえず赤字のところに穴埋めして終わり) - 5年後・10年後に「良かったな」と思えそうな使い道を考える
(体験・スキル・道具・人との出会いなど)
この2つは、同じ2万円でも意味がまったく違います。
“IR資料ごっこ”というフィルターを通して考えることで、自然と後者の発想が鍛えられていきます。
3つ目の変化は、子どもと夢の話をするときの“会話の質”が上がることです。
たとえば、子どもが
「歌手になりたい」
「ゲーム作る仕事したい」
と言ったときに、
- 「そんなの食べていけないよ」と速攻で現実をぶつける
ではなく、 - 「いいね、その事業、どう伸ばしていこうか?」と、IRごっこのノリで聞き返す
というコミュニケーションに変えられます。
そこで、
- どんな歌手になりたいのか
- どんなゲームを作りたいのか
- そのために今できそうな小さい一歩は何か
を、一緒にスライドに書き出すようなつもりで話してみる。
これはもう完全に“遊び”なんですが、子ども自身も「自分の人生のプロジェクト感」を持てるという意味で、けっこう本気の教育にもなります。
ここまでで、
- 国家目線では「子ども=人的資本=将来の税収源」っぽく見られている
- それを逆手にとって、「うちの子IR資料ごっこ」をすると親の視点がアップデートされる
というところまで来ました。
最後の結論パートでは、もう一度「子ども1人2万円は“国からの配当金”なのか?」という問いに戻りながら、
「短期キャッシュフローとしての2万円」
「長期投資としての子育て」
この2つをどうつなぐかを、まとめていきます。
結論:2万円は「配当金」じゃなくて、「いっしょに未来を設計しようよ」という招待状
ここまで、
- 1:家計目線で見る「2万円+7,000円」
- 2:国家目線で見る「子ども=人的資本」
- 3:うちの子IR資料ごっこ
と、かなりいろんな角度から「子ども1人2万円」を眺めてきました。
もう一度、最初の問いに戻ります。
子ども1人2万円増額は、「国からの配当金」なのか?
正直に言うと、そのまんまの意味での“配当金”ではないと思います。
株の配当って、「会社がもうかっているから、その利益の一部を株主に分けますね」というものですよね。でも今回の2万円は、
- 国の財政にすごい余裕があるから配っている
…というよりも、 - 将来の税収(将来の働き手)を守るために、“先に少し投資しておく”
というニュアンスが強いお金です。
つまり、国家にとっては「投資コスト」寄りなんですよね。
ただ、私たち一人ひとりの家計から見れば、この2万円はたしかに
- 「日本という国の株主(=国民)でいることの、ちょっとした“リターン”」
- 「物価高でしんどい今を、少しだけ支えてくれる“臨時配当”」
とも受け取れます。
じゃあ、この2万円を「ただの一瞬のラッキー」で終わらせるのか、
それとも「これをきっかけに、子どもの未来と家計のことを深く考えるスイッチ」にするのか。
ここに、すごく大きな差がある気がします。
この記事でやってきたのは、たった3つの視点です。
- 家計目線
→ 一瞬楽になるけど、人生20年スパンの子育てコストから見れば、ほんのひとコマ。 - 国家目線(人的資本DCFごっこ)
→ 国は、一人ひとりの子どもを「数千万円規模の将来キャッシュフローを生む存在」として見ているかもしれない。 - うちの子IR資料ごっこ
→ 「投資案件」として冷たく見るんじゃなく、「この子の強みをどう伸ばすか」を真剣に考えるための“遊び”。
どれも少しブラックだけど、同時に、けっこうリアルでもあります。
じゃあ、親として、明日から何を変えられるか。
結局、ここが一番大事なところです。
たとえば、こんな小さな一歩でもいいと思います。
- 今日の夜、子どもに「もし自分が社長だったら、どんな会社にしたい?」と聞いてみる
- 2万円のうち、せめて5,000円だけは“成長投資枠”として、子どもと一緒に使い道を決めてみる
- ノート1ページでいいから、「うちの子ホールディングスの事業内容」と「強み」を書いてみる
こういうのって、どれも「お金のプロ」じゃなくてもできることです。
難しいファイナンス理論も、数式も要りません。
むしろ大事なのは、
「うちの人生を、国や会社まかせにしないで、自分たちなりに“設計図”を描いてみる」
という姿勢そのものなんだろうな、と思います。
国はきっと、私たちよりもずっと長いスパンで、冷静に数字を見ています。
「この世代が何人」「この先の税収がいくら」といった“人的資本の表”が、どこかの会議室には並んでいるはずです。
それを「冷たい」と切り捨てることもできます。
でも逆に、
「どうせ国は数字で見てるんだから、こっちは“物語”で上書きしてやろう」
と考えることもできるはずです。
- 歌手になりたい上の子の物語
- ゲームクリエイターになりたい下の子の物語
- その物語を支える、親としてのキャリアや家計の物語
これらをぜんぶ含めて、「うちの子ホールディングス」のストーリーです。
2万円そのものよりも、そのお金をきっかけに「どんな物語を描くか」のほうが、はるかに将来の価値に効いてきます。
たぶん、この記事を読み終えたあなたは、ニュースを見るときにちょっと視点が変わるはずです。
- 「あ、この政策って、“人的資本の投資”としては成功しそう?」
- 「うちの家庭のキャッシュフロー的には、どう活かせる?」
- 「子どもたちのIR資料に書く“成長戦略”と、ちゃんとつながってる?」
そんなふうにニュースと自分の生活が、少しだけ線でつながって見えてきたら、この長い記事を書いた意味があります。
子ども1人2万円。
その紙切れのお金の向こう側には、
- 国家レベルの将来キャッシュフローの計算
- 親としての小さな意思決定
- 子ども一人ひとりのストーリー
が、全部ぎゅっと詰まっています。
だからもしよければ、この記事を読み終えたあと、スマホを一度置いて、3分だけ考えてみてください。
「うちの子IR資料の、1枚目のスライドになんて書こう?」
その答えを考えること自体が、たぶんもう、
あなたとあなたの子どもに対する、いちばん最初の“本気の投資”なんだと思います。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
教育投資の経済学(日経文庫) 佐野 晋平
「教育にお金をかけると、どれくらいリターンがあるのか?」を、教育経済学の視点からコンパクトに整理してくれる1冊。学歴やスキルが生涯年収にどう効くのか、数字とデータで淡々と語ってくれるので、「人的資本DCFって、リアルに言うとこういうことか」がつかみやすい本です。
- 「塾・習い事・留学…どこまでお金をかけるべき?」とモヤモヤしている親
- 「教育投資=なんとなく不安」で止まっていて、一度“数字で”整理したい人
教育費のモヤモヤが「感情論」から「戦略」に変わるので、子どもの進路を考える前に、親が先に読んでおく決算書みたいな1冊です。
エコノミストの父が、子どもたちにこれだけは教えておきたい大切なお金の話 増補・改訂版 永濱 利廣
「高校の金融教育」「成人年齢18歳」にも対応した、中高生向けお金本の“決定版”ポジション。クレジットカード、給料の仕組み、税金、投資の基礎まで、「とりあえずこれを読んでおけば、お金で大きくしくじりにくい」というラインを一冊にまとめています。
- 「親も自信がないのに、子どもにお金の話をどう教えれば…?」と悩んでいる人
- 中高生の子どもに、最初の1冊として“ちゃんとしたお金本”を渡したい人
親子で1冊回し読みするだけで、「うちの子IR資料」の“お金の基礎パート”はほぼ完成します。
お金の教育がすべて。7歳から投資マインドが身につく本 ミアン・サミ
タイトルどおり、「7歳くらいからどうやって“投資マインド”を育てるか」を、年齢別にかなり具体的に教えてくれる本。
楽天ブックスの説明にもあるように、子どもの年代別に、家庭でのお金の教え方を整理してくれるのが特徴です。
- 小学校低〜中学年くらいの子どもがいて、「おこづかい」と「投資」の考え方をそろそろ教えたい親
- 「投資=こわいもの」というイメージを、子どものうちから良い意味で書き換えたい人
「おこづかい帳」レベルのお金の話から一歩抜けて、“お金に働いてもらう感覚”を子どもと共有したいなら、最初の1冊としてかなりコスパが高いです。
新版 正しい家計管理 林 總
家計管理ジャンルではかなり有名な定番本の、新版。
「袋分け」や「なんとなく節約」ではなく、家計を“長期プロジェクト”として設計する考え方を教えてくれます。月々のやりくりだけでなく、「この先10〜20年、家計全体が安全に回るか?」を数字で確認するスタイルなので、ブログで書いた「人生20年スパンの子育てプロジェクト」と相性抜群です。
- 共働きだけど、「お金がどこに消えているのかよくわからない…」という人
- 子どもの教育費・住宅ローン・老後資金を“一枚のシートで見える化”したい人
この本を読みながら家計を組み立て直すと、「うちの子ホールディングス」のキャッシュフロー表が一気にプロっぽくなります。
本気で家計を変えたいあなたへ<第6版> 書き込む“お金のワークブック” 前野 彩
これは“読む本”というより、「書き込み式のワークブック」タイプ。楽天ブックスの説明どおり、自分の数字を書き込みながら家計を見直せる構成で、家計簿が続かない人にも使いやすい一冊です
教育費、住宅、保険、老後…と、主要テーマを一つずつワーク形式で整理していくので、読み終えるころには、かなり本気度の高い「わが家IR資料(ドラフト版)」ができあがります。
- 「本を読んでも“いい話だったな”で終わってしまう」タイプの人
- 実際に手を動かして、家計の現状と将来を一度ガチで棚卸ししたい人
この1冊を最後まで書き切ったら、“なんとなく不安”が“具体的な数字”に変わるので、その後の投資・教育・働き方の判断が一気にラクになります。
それでは、またっ!!
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