みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
あなたの街の“子育てしやすさ”、家計とQOLでちゃんと見えていますか?
「子育てしやすい街って、結局なにが違うの?」
ニュースで“共働き子育てしやすい街ランキング”が流れても、「またランキングか〜」で終わらせてしまいがちですよね。でも、もしその順位を**家計のP/L(収入−支出)**と、**QOL(時間・メンタルのゆとり)**という2つのモノサシで分解できたらどうでしょう。
「自分たち家族がどこで暮らすのがコスパ&タイパいいのか?」が、かなりクリアに見えてきます。
今回の主役は、2024年“共働き子育てしやすい街ランキング”で全国3位・東京都1位になった福生市。
東京の西側、多摩エリアにある人口約5万人のコンパクトな街です。都心の区部ではなく、あえて福生市がここまで評価された背景には、
- 9年連続で待機児童ゼロ
- 「ふっさ子育てまるとくカード」によるお店の割引やサービス
- 医療費助成など、細かく“効く”子育て支援
といった、現場目線の施策の積み上げがあります。
ただ、この記事では「福生すごい!」と言いたいわけではありません。
やりたいのはそれより一歩先、「子育てしやすさ」を“家計P/L”と“QOLスコア”で見える化するフォーマットづくりです。
具体的には、福生市について
- 家賃(住居コスト)
- 通勤時間(パパママの時間コスト)
- 子育て支援(現金・割引・サービス)
- 教育環境(保育園~小学校周りの安心感)
の4つを、
①お金へのインパクト(家計P/L)
②時間とメンタルへのインパクト(QOL)
の両面から、シンプルなスコアで評価していきます。
P/Lと聞くと難しそうですが、ここでは「毎月のプラス・マイナスがどれくらい変わる?」くらいのイメージでOK。専門用語はできるだけかみ砕いて、「会社の決算」ではなく「うちの家計簿」レベルの感覚で見ていきます。
そしてこのフォーマットは、福生市だけで終わりません。
最後には、「あなたの住んでいる街」「気になっている街」を同じ型で評価できるテンプレとして使えるようにまとめます。シリーズ化すれば、
- 「○○区版」「△△市版」
- 読者から「うちの街も分析して!」企画
…といった展開もしやすく、情報発信のネタとしてもかなり応用が効きます。
「子育てしやすさ」を感覚論から“数字とストーリー”の世界へ。
この記事を読み終えるころには、
「引っ越す・住み続けるを“なんとなく”で決めないための、シンプルなチェックの仕方」
が、自分ごととしてイメージできるはずです。
目次
家賃と通勤時間で見る「福生コスパ」

最初のテーマは、いちばん生活に直結する 「家賃」と「通勤時間」 です。
子育て世帯にとって、この2つはほぼ「固定費」みたいなものですよね。
- 家賃=毎月ほぼ必ず出ていくお金
- 通勤時間=毎日ほぼ必ず失う時間
ここをうまくコントロールできると、家計のP/L(収支)も、QOL(生活の満足度)もガラッと変わります。
福生市は「東京都内」ではあるものの、23区からは少し離れた多摩エリア。
この“ちょっと郊外ポジション”が、家賃と通勤時間のバランスにどう効いてくるのかを見ていきます。
福生の家賃、東京23区と比べるとどれくらい違う?
まずは家賃から。
福生市のファミリー向けエリア(牛浜・熊川・南田園など)の
2LDK〜3LDKの家賃相場は、おおよそ7〜9.5万円前後と言われています。
一方で、東京23区内で2LDKを借りるとなると、
エリアにもよりますが、
- 23区内平均で 15万〜16万円前後 が目安
- 人気区(渋谷・目黒・港・新宿など)は 20万円超えも普通
というデータもあります。
ざっくり言うと、
「福生の2LDK ≒ 都心の2LDKの半分〜3分の2くらい」
というイメージです。
たとえば、同じ2LDKを
- 都心:家賃 16万円
- 福生:家賃 9万円
とすると、毎月7万円の差。
1年で 84万円。3年住めば 252万円 の差になります。
ここを家計P/L風に言うと、
「住む場所を都心→福生に変えるだけで、
年間の“固定費コストカット”が80万円前後出る可能性がある」
ということ。
この差額は、
- 教育費(習い事・塾・本)
- 将来のための投資や貯金
- 年1回の家族旅行
など、子どもや自分たちのQOLを上げるお金に振り替えができます。
ポイント:
「家賃をケチる」ではなく、
「同じ東京なのに、場所を変えるだけで“お金の余白”が増える」
という視点で見るとイメージしやすいです。
福生→新宿、通勤時間は“何分までアリ?”を考える
次に通勤時間を見てみます。
福生駅から新宿駅までは、
- JR青梅線〜中央線で、だいたい 50〜60分前後(乗り換え1回〜なし)
くらいが目安です。
これを、都心に住んで通勤30分の人と比べてみます。
- 都心暮らし:片道30分 × 往復=1時間
- 福生暮らし:片道55分 × 往復=約2時間
差は 1日あたり「約1時間」。
平日20日働くとすると、
1時間 × 20日 = 月20時間
つまり、
「福生に住んで都心勤務をすると、月20時間くらい“家族時間 or 自分時間”が削られる」
というイメージになります。
ここで少しだけ“お金のモノサシ”も使ってみます。
仮に自分の「1時間あたりの価値」を
1,500円〜2,000円くらいと仮定すると(アルバイト時給くらいの感覚)、
- 月20時間 × 1,500円 = 30,000円分
- 月20時間 × 2,000円 = 40,000円分
くらいの「見えないコスト」とも解釈できます。
もちろん、これはあくまでイメージですが、
「時間も、広い意味では“コスト”」
という感覚を持っておくと、
家賃の安さだけで決めて後悔…を減らしやすくなります。
家賃の浮きと時間のロス、福生はトータルで得なのか?
では、家賃の浮きと通勤時間のロスを合わせて考えるとどうでしょうか。
さっきの例を使うと、
- 家賃差:都心16万 − 福生9万 = +7万円(毎月浮く)
- 時間コスト:月20時間 × 1,500円〜2,000円 = −3〜4万円相当
とざっくりイメージすると、
「お金ベースで見ると、まだ毎月+3〜4万円くらいはプラス」
と考えることもできます。
ここにさらに、
- 通勤中に本や動画で勉強する
- たまにリモートワークを挟んで、通勤日数を減らす
- フレックスで“混まない時間帯”を選ぶ
などを組み合わせると、
「時間のロス」もかなり圧縮できます。
一方で、小さな子どもがいてワンオペ時間が長い家庭だと、
- 夕方〜夜の1時間はめちゃくちゃ貴重
- ワンオペがつらすぎて、家賃の浮き以上にメンタルを削られる
というケースもありますよね。
なので、このパートの結論をシンプルに言うと、
- 家計P/Lの観点:福生は「家賃の安さ」でかなり有利
- QOL(時間)の観点:都心フル出社だと、通勤時間の長さがネックになりやすい
- ど真ん中の解:
- どちらか一方がリモート多め
- 勤務地が立川・八王子など多摩エリア寄り
- 通勤時間を「1時間までならOK」と割り切れる
こういった条件なら、トータルのコスパはかなり高いポジションに入ってきます。
このセクションでは、
- 福生は都心より家賃がグッと抑えられる
- ただし、そのぶん通勤時間という“見えないコスト”が増えやすい
- それでも、家賃差が大きいぶん、トータルではまだプラスになりやすい
という流れを見てきました。
一言でまとめるなら、
「福生は“お金の余白”をつくるかわりに、“時間のやりくり力”を求められる街」
です。
次のセクションでは、ここに子育て支援(現金・割引・サービス)という要素を足して、
「家計P/LとQOLがさらにどう変わるか?」を見ていきます。
子育て支援を「お金」と「メンタル」で数えてみる

ここでは、福生市の
- 子育て支援カード(ふっさ子育てまるとくカード)
- 医療費の助成や児童手当などの制度
- 手続きのしやすさ・情報の取りやすさ
を、家計P/L(いくら得する?)とQOL(どれだけ安心・ラクになる?)の2本柱で見ていきます。
「制度名を聞いても、結局どれくらい助かるのかピンとこない…」という人向けに、
なるべく“生活イメージ”で噛み砕いていきます。
ふっさ子育てまるとくカード=“街全体のクーポン”という発想
福生市で特徴的なのが、「ふっさ子育てまるとくカード」です。
ざっくり言うと、
「子育て世帯専用の、街ぐるみの優待カード」
みたいなイメージです。
- 対象:中学生以下の子どもがいる世帯、または妊婦さんのいる世帯
- 使い方:協賛店でカードを提示すると、割引やドリンクサービス、ちょっとしたプレゼントなど、お店ごとにいろいろな特典が受けられる仕組み。
家計P/L目線でのイメージ
お店ごとに内容は違うので正確な金額は出せませんが、たとえば、
- スーパーで毎回数%OFF
- 飲食店で「子どものドリンク無料」
- 習い事やサービスの入会金割引
などがコツコツ積み上がると、
「月に1,000〜2,000円くらい」は普通に届きそうなラインです(あくまでイメージ)。
年間にすると 1〜2万円分程度の“見えにくい得” になりやすいゾーン。
すごい爆発力ではないけれど、家賃の安さにさらに小さなプラスが乗る感じです。
QOL目線でのメリット
一番効いてくるのは、実はお金よりも、
- 「この街は子育て世帯を歓迎しているんだな」という安心感
- お店の人が子どもに優しい空気感
- 「子ども連れで行ける店」が可視化されていること
といったメンタル面です。
「子どもが騒いだらどうしよう」とビクビクしながら入るのではなく、
“カードが使える=子育てウェルカムなお店”が一目でわかるので、
特に小さい子ども連れには、かなりありがたい仕組みになっています。
医療費助成と手当=“もしも”の不安をお金で下支え
次に、医療費の助成や手当系です。
福生市では、
- 乳幼児向けの医療費助成(マル乳)
- 義務教育就学児向けの医療費助成(マル子)
- 高校生なども対象にした医療費助成(マル青)
と、子どもの年代ごとに医療費をサポートする制度があります。
内容はそれぞれ少しずつ違いますが、ざっくりいうと、
「保険がきく診療の自己負担を、市がかなり肩代わりしてくれる」
という仕組みです(一部、1回あたり数百円の自己負担が残るケースもあり)。
家計P/L目線のイメージ
子どもが小さいうちは、
- 熱が出るたびに小児科
- 中耳炎や風邪で耳鼻科に通う
- 皮膚トラブルで皮膚科…
など、けっこうな頻度で病院に行きますよね。
もしこれを“3割自己負担フルで払う”世界と比べると、
- 1回あたりの負担が数百〜数千円 → 助成でかなり軽くなる
- 年間トータルでみると 数万円規模で差が出る ことも珍しくありません
というレベルのインパクトがあります。
ここは「節約」というより、“かかるはずだったコストを市が持ってくれている”イメージです。
QOL目線のメリット
精神的には、
- 「お金が気になって病院をためらう」というストレスが減る
- 「ちょっと気になるから診てもらおう」がしやすい
- 高校生世代まで対象が伸びていることで、思春期のケガや体調不良にも対応しやすい
という“もしもの安心”として効いてきます。
医療費助成は「日々の手触り感」は薄いですが、
「大きく崩れないための土台づくり」として、家計P/LとQOLの両方にじわっと効くタイプの支援です。
オンライン手続き&情報のまとまり=“迷子時間”を削る仕組み
子育て支援は、「制度そのもの」だけじゃなく、
「どうやってたどり着けるか?」もめちゃくちゃ大事です。
福生市のサイトを見ると、
- 子育て支援の情報ページがまとまっている
- 児童手当や医療証など、一部の手続きはオンライン申請が可能
といった工夫がされています。
家計P/L目線だと…?
一見、お金とは関係なさそうですが、
- 平日に仕事を抜けて役所に行く
- 何度も行き来して書類をそろえる
こうしたことを考えると、
「パパ・ママの貴重な有休や土日の時間コスト」を削ってくれている
とも言えます。
時給換算までしなくても、
- 片道30分 × 往復 × 待ち時間…
- 子どもを連れて行くとさらに大変…
という“見えないコスト”が減るのは、かなり大きなメリットです。
QOL目線でのありがたさ
- 「とりあえずこのページを見ればOK」という“ゴール”がある
- 手続きの流れがわかりやすい
- オンラインで済ませられるものは、スキマ時間に処理できる
こういう“情報の整理”は、
子育て中の「何からやればいいの?」という不安をだいぶ下げてくれます。
ここまでをまとめると、福生市の子育て支援は、
- ふっさ子育てまるとくカード
→ 日常の細かい出費をちょっとずつ減らしてくれる+街全体の安心感 - 医療費助成・各種手当
→ 大きく崩れないための“もしも”のセーフティネット - オンライン申請&情報整理
→ 「時間」と「迷子になるストレス」を減らす仕組み
という感じで、ドカンと現金がもらえるタイプではなく、「日常のあちこちに効いてくるタイプ」の支援が多い印象です。
家計P/L的には、
「家賃の浮き」+「医療費&日常のこまごま優待」
で、じわじわとプラスを積み上げ、
QOL的には、
「病院・お店・役所、どこに行っても“子育て前提”の設計になっている安心感」
がベースにあります。
教育環境と街の雰囲気=「子どもが育つ土壌」を見る

最後は、「教育環境」と「街の空気感」です。
- 保育園〜小学校・中学校までの“インフラ(設備・数)”
- 勉強・英語・ICTなど中身の取り組み
- 自然・多文化・街全体の雰囲気
をまとめて、
「ここで育つ子どもの土壌としてどうか?」を、P/L(お金)とQOL(時間・メンタル)で見ていきます。
待機児童ゼロと公立中心の街=“教育コストが読みやすい”
まずは保育〜小中学校までの“枠組み”から。
福生市は、
- 保育所・幼稚園・認定こども園など:19施設
- 待機児童ゼロを9年連続で達成(2024年発表データ)
- 公立小学校:7校、公立中学校:3校
- 全ての小中学校で耐震化完了&完全給食制
という環境です。
家計P/L目線
ここで大きいのは2つです。
- 保育園に入りやすい=共働き収入をキープしやすい
- 「待機児童ゼロ」が続いている=
「せっかく仕事を続けたいのに保育園に入れない…」リスクが低い - 共働きを諦めずに済めば、手取り年収ベースで数百万円単位の差になることもあります。
- 「待機児童ゼロ」が続いている=
- 公立中心+完全給食で“教育コストが読みやすい”
- 「給食あり」は、
- お弁当用食材
- 毎朝の調理時間
をまとめてカットしてくれる存在。
- 私立小に行くパターンと比べると、学費差は年間数十万円〜になるケースも多く、
公立でしっかり学べるなら、その分を塾・本・習い事に回せるのは大きな強みです。
- 「給食あり」は、
QOL目線
- 保育園の“空き状況ガチャ”でハラハラしにくい
- 学校が近場にまとまっていて、通学しやすい
- 給食があるので、毎朝「お弁当どうしよう…」の悩みが減る
など、日々のストレスを下げる要素が多い構造になっています。
お金の話でいうと、福生は
「入園・進学のたびに大きく揺れない“読みやすい教育コスト”」
が特徴と言えます。
英語・ICT・不登校支援=“公立でどこまでやってくれるか”
次に、“中身”としての教育の取り組みを見てみます。
福生市はここ数年、
- 英語教育に力を入れている
- 小学5年生・中学2年生全員が、
公費で「東京グローバルゲートウェイ(TGG)」に参加(英語体験型施設)
- 小学5年生・中学2年生全員が、
- 小中学校でのICT活用環境の整備(タブレット・ネット等)
- 学力調査や英語テスト(GTEC)の公費受検、不登校特例校の設置など
学力と多様な学びを支える仕組みも進めている
といった取り組みを打ち出しています。
家計P/L目線
ここが効いてくるのは、
「民間サービスに丸投げしなくていい部分が増える」
という点です。
- 英語の“生きた体験”(英語だけで会話する空間など)を
市の公費でやってくれる →
英会話スクールや短期留学に全部頼らなくても、ベースを公立で作れる。 - ICT活用が進めば、
自宅でのオンライン学習もしやすくなり、
「タブレット学習+公立」で組み立てる余地が広がる。
つまり、
「教育にお金をかけたい=全部私立や高額塾」ではなく、
“公立+ピンポイントの投資”で戦える余地がある街とも言えます。
QOL目線
- 子どもが「英語って怖い」ではなく、「ちょっと楽しいかも」と思えるスタートを切りやすい
- ICT活用や多様な学びの仕組みがあることで、
ひとりひとりのペースに合わせた学び方を選びやすい - 不登校特例校などの存在は、
「もし学校に行けなくなったらどうしよう…」という親の不安を和らげてくれます
ここは数字にしづらいですが、
「教育の選択肢が“ゼロか100”じゃない」というのは、
長い目で見てものすごく大事なポイントです。
多摩川と“ちょっと異国感”=日常のワクワクコスパ
最後に、街の雰囲気を見てみます。
福生市は、
- 多摩川沿いの自然や公園が身近にある
- 横田基地の影響もあり、アメリカンな雰囲気の通りやお店もある
- コンパクトな街でありながら、少しだけ異国感が混じっている
という、ちょっとユニークな街です。
家計P/L目線
ここでも“お金の話”は出てきます。
- 多摩川沿いでのピクニックや川遊び、公園遊び → お金のかからないレジャー
- 休日に「遠くのテーマパークに毎回行かなくても、近場でけっこう楽しめる」
→ 交通費・入場料・外食費をがっつり使わなくて済む
レジャー費は、意外と月1〜2回の外出で数万円飛びやすい項目です。
それを、
「福生の中で“ちょっと旅行気分”を味わえる」
方向にシフトできれば、
年間で見るとけっこうな節約+満足度アップにつながります。
QOL目線
- 川や緑が近くにある → 子どもが体を使って遊べる
- 異国っぽいカフェやお店 → 親にとっても「ちょっと楽しい」場所が多い
- コンパクトな街なので、自転車や徒歩圏内で完結する行動範囲も作りやすい
こういう要素は、数字にしづらいですが、
「なんとなく毎日の景色が好きだと思えるか」に直結します。
子どもにとっても、
- 「川で遊んだ思い出」
- 「海外の雰囲気のお店に行った思い出」
などが、“その街で育った記憶”として蓄積されていくイメージです。
このセクションで見てきたのは、
- 保育〜小中までのインフラが安定している(待機児童ゼロ、公立中心、給食あり)
- 英語・ICT・不登校支援など、公立の中身を底上げする取り組み
- 多摩川と異国感が混ざった、ちょっとユニークで遊びやすい街の雰囲気
という3つのポイントでした。
家計P/Lでいえば、
「公立ベースでしっかり学べる土壌があり、レジャーも“近場で楽しめる”ので、
教育費とレジャー費の“リターン効率”が良い街」
QOLでいえば、
「入園・進学・日常の遊びまで、あまりガチャに振り回されない、安定した育ちの土壌がある街」
というイメージです。
教育や環境って、投資や会計的には
“長期投資”のカテゴリに入ります。
すぐに結果は見えませんが、10年、15年たったときに
「あのときどこで、どんな毎日を過ごしていたか」が、
子どもの人生の“元本”になります。
福生市は、その“元本づくり”の土台として、
かなりバランスの良いスペックを持っている街と言えそうです。
結論:ランキングよりも、「わが家の決算書」で街を選ぶ
福生市を「家計P/L(お金のプラスマイナス)」と「QOL(時間と心のゆとり)」という2つの物差しで見てきて、はっきりわかったことがあります。
それは、“子育てしやすい街”は、きれいなスローガンやイメージではなく、日々の数字と小さなストレスの合計で決まるということです。
家賃を少し下げられれば、毎月の固定費が軽くなり、
その分を「習い事」「本」「家族旅行」「投資や貯金」に回すことができます。
通勤時間が増えるなら、「リモートを増やせるか」「勤務地はどの辺りか」をセットで考えれば、
“お金の余白”と“時間のロス”のバランスも見えてきます。
子育て支援も同じです。
現金でドーンと配られる制度だけではなく、
- まるとくカードで、街ぐるみで子育て世帯を応援してくれること
- 医療費助成で、「お金が心配で病院に行けない」を減らしてくれること
- オンライン申請や情報整理で、「何からやればいいの?」の迷子時間を減らしてくれること
こうした一つ一つが、家計の数字とメンタルの安定を、じわじわ底上げしてくれます。
教育環境や街の雰囲気も、すぐには点数化しづらいですが、
10年、15年というスパンで見れば、子どもの人生の「土台」になります。
- 保育園に入りやすいこと
- 公立でしっかり学べること
- 多摩川や公園で、あまりお金をかけずに遊べること
- ちょっと異国感のある街で、世界を感じられること
こうした要素が組み合わさると、
「特別なことはしていないのに、じわっと満足度が高い毎日」が生まれます。
福生市は、その意味で
「お金の余白」と「ここちよい日常」を両方つくりやすい街
と言えますが、この記事のゴールは
「みんな福生に引っ越そう!」ではありません。
本当に伝えたいのは、
「街選びを“なんとなく”や“イメージだけ”で終わらせないための、考え方の型」です。
- 家賃はいくらか
- 通勤時間はどれくらいか
- どんな子育て支援があるか
- 教育環境や街の雰囲気はどうか
これらを、
- 家計P/L(毎月のプラスマイナス)
- QOL(時間・心のゆとり)
という2つの軸でざっくりスコア化してみる。
それだけで、「この街に住み続けるか」「別の街も見てみるか」が、かなりクリアになります。
そして、このフォーマットは、福生市に限らず、
あなたの今住んでいる街、気になっている街にもそのまま使えます。
- 「うちの街バージョンでやってみた」
- 「読者さんの街、P/LとQOLで診断してみた」
そんなシリーズとしても展開できるし、
なによりあなた自身と家族の「これから」を考えるときの判断のものさしになります。
家を選ぶことは、ただの「物件探し」ではなく、
「家族の時間の使い方」と「お金の流れ」を選ぶことでもあります。
もし、この記事のどこかで
「うちの場合はどうだろう?」と少しでも考えてもらえたなら、
それはもう、あなたの中に“わが家の決算書で街を見る”スイッチが入ったということ。
福生市の話をきっかけに、
これからの暮らしを、数字と感情の両方からデザインしていけますように。
その最初の一歩になっていたら、うれしいです。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『子どもにかかるお金の超基本』坂本 綾子
「結局、子どもってトータルいくらかかるの?」を、幼児期〜大学までまとめて俯瞰できる1冊です。
教育費・習い事・塾代など、「なんとなく不安」が「だいたいこのくらい」と数字でつかめるようになります。
このブログの「家計P/Lで街を選ぶ」という視点とも相性バツグン。
読者にとっては、福生の記事を読んだあとに、
「じゃあ、うちの子どもにいくら用意しておくイメージで動けばいい?」まで落とし込めるので、
“次の一歩”としてかなり買いやすい本です。
『教育環境で選ぶ 首都圏で家を買って住みたい街 ウォーカームック』
首都圏の街を、「教育環境」「治安」「子育て支援」「費用感」などのデータで比較してくれるムック本です。
専門家の解説付きで、「なぜこの街が子育て世帯に向いているのか?」が、数字とストーリーでわかります。
この記事で紹介した「福生市をP/LとQOLで分析するフォーマット」を、別の街で試したくなった人にはど真ん中。
読者目線では、
「自分の街・気になる街の“教育&街力”をもっと深掘りしたい!」
と思ったタイミングで、そのままポチりたくなる一冊です。
『本気で家計を変えたいあなたへ<第6版> 書き込む“お金のワークブック”』前野 彩
15年以上売れ続けている家計本の最新版。
特徴は、「読む」だけじゃなく、ワークシートに書き込んでいく形式なところです。
- いくらの家までなら買っていいか
- 保険はこのままでいいのか
- 教育費と老後資金、どうバランスを取るか
など、ネットの断片情報では決めきれないところを、
“わが家バージョンの決算書”として整理できる構成になっています。
このブログの世界観ともぴったりで、
「福生みたいに街を分析したあと、じゃあウチの家計はどう組む?」
と考え始めた読者が、そのまま“実務編”として買いたくなる1冊です。
『共働きなのに、お金が全然、貯まりません!』柏木 理佳
タイトル通り、「収入はそれなりにあるのに、なぜか貯まらない共働き夫婦」向けの本です。
テレビでもおなじみの著者が、
- 夫婦でお金の話ができない
- なんとなく生活レベルを上げてしまう
- どっちがいくら負担しているかよくわからない
といった“あるある”を、やさしく分解してくれます。
ポイントは、「話し合い」と「見える化」の具体的なやり方まで踏み込んでいるところ。
この記事で「家計P/L」という考え方に触れた読者が、
「うちは、そもそも夫婦でお金の話ができていないかも…」
と感じた瞬間、そのモヤモヤを一気に解消してくれる“処方箋”として手に取りたくなる内容です。
『ワーママはるのライフシフト習慣術』尾石 晴
人気ブロガー・ワーママはるさんによる、
「仕事・家事・育児・夫婦関係を、無理なくアップデートしていくための習慣づくり」の本です。
- フルタイム共働きでも、時間と心の余裕をどう作るか
- 何を「やめて」、何に集中するのか
- 夫婦で役割や家事分担をどう見直すか
といった、「QOLのつくり方」の具体例がたくさん載っています。
この記事では“街選び”を通じてQOLを考えましたが、
この本は“暮らし方・働き方そのもの”のライフシフト版という立ち位置。
「福生みたいな街に住む or 住まないにかかわらず、
自分の毎日をもう少しラクに、心地よくしたい」
と感じた読者にとって、買ったその日から生活に効く一冊になりやすいです。
それでは、またっ!!
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