恐怖をナイトくんと乗り越える!―投資への不安と心の守りを会計思考で克服する方法

みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。

投資が怖いのは、あなたを守る“ナイトくん”の仕業かも? 心の防衛本能を味方につけて、賢く資産を育てよう!

みなさんは「投資」という言葉を耳にすると、どのような感情が湧いてくるでしょうか。
ワクワクする人もいれば、不安や恐怖を感じる人も多いかもしれません。
お金を増やす可能性がある一方で、損失リスクも伴う「投資」は、挑戦したいけれど怖いと感じやすいテーマのひとつです。
そんな投資に対する恐怖心を克服し、より豊かな人生を送るためには、自分の内側にある「もうひとりの自分」に目を向けることが大切になるかもしれません。

今回のブログでは、橋本 翔太さんの著書『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』を参考に、私たちの心の中に潜む無意識の防衛機能―いわゆる「ナイトくん」と呼ばれる存在を活用し、投資に対する恐怖とどう向き合うかを考えてみたいと思います。


橋本さんの著書では、「部屋が片付けられない」「忙しくて時間がない」「お金が貯まらない」といった日常の“困った行動”が、実は過去のトラウマや傷つき経験に由来する「あなたを守るための心の働き」であると説かれています。
これは投資の場面においても同様で、「怖いから投資に踏み出せない」「一度痛い目に遭ってから損失ばかりを恐れてしまう」といった行動や心理の奥にも、過去の経験から生まれた“守りのサイン”が潜んでいるのです。

本ブログを読むことで得られるメリットは以下のとおりです。

  1. 投資に対する恐怖心を客観的に捉えられるようになる
  2. 「ナイトくん」の正体を知ることで、自分を責めず、正しくケアするヒントが得られる
  3. 会計・財務の視点を取り入れた合理的な投資思考との“心理的折り合い”のつけ方がわかる
  4. 実践的な「ナイトくんワーク」の具体例を投資の文脈で応用し、日々の行動を変えるきっかけをつかめる

投資に限らず、私たちの恐怖や不安を抑え込むのではなく、それらと上手に付き合うためには、自分を内側から支える方法を見出すことが重要です。
『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』で紹介されている「ナイトくんワーク」の考え方は、投資の不安や恐怖にも十分応用可能です。
では早速、投資への恐怖心を軽くし、より主体的に財産を育てるためのアプローチを深掘りしていきましょう。

投資に潜む恐怖の正体とナイトくんの役割

まず、投資に対する恐怖心を理解する上で大切なことは、「怖がっている自分」を否定しないことです。
先にも触れたように、橋本さんの著書では、私たちがつい避けたい行動や感情を引き起こす要因として、心の奥底で“守ってくれる”存在――「ナイトくん」の存在が指摘されています。

ここでは、なぜ投資に対して恐怖や不安を感じるのか、そしてそれが「ナイトくん」の働きとどう結びついているのかを考えてみましょう。

「ナイトくん」が生まれる背景

投資を怖いと感じる背景には、過去の失敗体験や幼少期の金銭感覚が大きく影響している場合があります。
たとえば、両親がお金のことで喧嘩をしていたり、子どものころに「お金がないから○○は買えない」と強く言われ続けて育ったりすると、無意識のうちに「お金に関わることは危険」「下手に手を出すと痛い目に遭う」と思い込みやすくなります。

このような体験が積み重なると、「投資は何か恐ろしいもの」として脳が認識し、リスクを取る前にブレーキをかけるようになります。
これが「ナイトくん」の防衛機能です。
「失敗したらどうしよう」「もう傷つきたくない」という思いが強いほど、ナイトくんは過剰に働き、安全策を優先させようとします。
その結果、投資の世界に一歩踏み出せず、「何となく怖いからやめておこう」と先送りしたり、投資を始めても損失を極度に恐れて冷静さを欠いた行動をとってしまったりするのです。

投資恐怖が生む「問題行動」

投資に対する恐怖心が強いと、具体的には以下のような問題行動や心理的反応が現れることがあります。

  • 投資を学ばない・情報を避ける
    「知らなければ傷つかない」という心理から、投資に関する情報収集を意図的に避け、結果的に無知のまま留まる。
  • 過剰な慎重さやリスク回避思考
    証券口座を開設しても、株価の変動を見ては不安に襲われ、すぐに売却してしまう、あるいは最初から投資額を極端に小さくするなど、過度にリスクを避ける。
  • 行動と不安のループ
    「大きく儲けている人がいるのに、なぜ自分は怖がっているんだろう」と自分を責め、かえって自己肯定感を下げる。下がった自己肯定感がさらに不安を呼び、投資の学習が進まない。

これらの行動や心理は、表面的には投資に失敗するリスクを避けるためですが、裏を返せば「ナイトくん」が「これ以上傷つかないように」と過剰に働いているサインとも言えます。

ナイトくんとの対話が必要な理由

「投資が怖い」と感じること自体は悪いわけではありません。
リスクを正しく怖がることも大切です。
しかし、過剰な不安からくる回避は、資産形成の機会を奪い、長期的な成長を阻む要因にもなります。
投資で成功をつかみたいと本心で思っているのに、心の奥で「失敗して傷つきたくない」と強く感じてしまう―この葛藤を解くには、「ナイトくん」に気づき、その声を正しく扱う必要があるのです。

こうした心の仕組みを理解すると、投資に対する恐怖を「ダメなもの」として抑え込むのではなく、「自分を守ろうとしてくれる大切な存在の働き」として認識できるようになります。
自己否定をするのではなく、まずは受け止めたうえで、恐怖心の根本原因と向き合うためのアプローチを模索していくのが第一歩となるでしょう。

投資を会計的・財務的視点で捉える意義――恐怖を合理的に整理する

投資への恐怖心は、感情の問題だけでなく、お金やリスクの捉え方が曖昧なまま投資をしようとすることから生まれることも少なくありません。
ここでは、会計や財務の視点を使って「投資」という行為を客観的に捉え直してみましょう。
そうすることで、ナイトくんによる過度な不安を抑え、自分自身を冷静にコントロールできる可能性が高まります。

会計思考が「ナイトくん」を落ち着かせる?

会計や財務の視点を取り入れると、「投資は収益を得るためのひとつの行為であり、正しく管理することでリスクを最小化できる」という事実が見えてきます。
収支のバランスを数字で把握できるようになると、投資にまつわる曖昧な恐怖が「数字」という具体的な指標に置き換えられ、漠然とした不安が軽減されやすくなるのです。

一方で、数字を見ることが逆に怖いと感じる人もいるかもしれません。
しかし、その背景には「会計なんて難しそう」「損失が数字に見えるのが怖い」といった不安がある可能性が高いでしょう。
これはまさにナイトくんの仕業です。
自分を守るために「数字を直視すると傷つくかもしれない」「やっぱり手を出さないほうが安全だ」というメッセージを送っているのです。

しかし、投資とは本来「今あるお金をどのように運用し、未来のお金を増やすか」という戦略の一貫です。
会計や財務の基礎を学び、自分がどれだけリスクを取れるかを冷静に把握できれば、ナイトくんが暴走して「投資なんてやめておこう」とブレーキをかけ続ける必要は薄れていきます。

バランスシート思考による自己分析

投資で重要なのは、損益計算書やバランスシートを理解することだけでなく、自分自身の「バランスシート」を明確にすることです。
つまり、「あなた自身がどの程度の資産や負債(ローンなど)を抱え、将来のキャッシュフローはどれくらい見込めるのか」を整理するということ。

  • 資産: 預貯金、株式、債券、不動産など
  • 負債: 住宅ローン、教育ローン、クレジットカードのリボ払いなど
  • キャッシュフロー: 毎月の給与や事業収入、家計の支出と残高の推移

これらを可視化することで、無謀なリスクを取らなくて済むようになりますし、どの程度の投資余力があるかも把握できます。
ナイトくんが「全部失ったらどうするの!?」と騒いでも、「自分にはこれだけの余力がある」「この範囲なら投資に回しても家計が破綻しない」という冷静な根拠を示すことができれば、徐々に心を落ち着かせられるでしょう。

リスク分散と長期視点が恐怖を和らげる

投資において、リスク分散と長期視点は重要な概念です。
株式だけでなく、債券、投資信託、金、仮想通貨など、さまざまな金融商品を組み合わせることで、一つの資産クラスが下がっても他が上がる可能性があり、全体の損失リスクを抑えられます。

長期投資を前提に考えれば、市場の一時的な暴落に対しても短期的な損益に左右されにくく、「長い目で見れば取り戻せる」という安心感が生まれます。
これもまたナイトくんを安心させる要素のひとつとなるでしょう。
短期的に焦って大きく損失を出すリスクが減るからこそ、ナイトくんは「リスクを取っても大丈夫かもしれない」と感じやすくなるのです。

「感情」と「数字」の折り合いをつける工夫

投資を続けていれば、どうしても感情が揺さぶられる場面に直面します。
「含み損」が出てくると落ち込み、「含み益」が膨らむと興奮する―この感情の波が、大きな失敗につながる原因になりやすいのです。

会計や財務の視点は、そういった感情の波を客観視する助けになります。

  • 目標のリターンを明確化し、シミュレーションで損益を計算する
  • 投資ルールを事前に設定し、過度に感情に振り回されないようにする
  • 投資結果を定期的に振り返り、自分の心理状態を記録する

これらの行動によって、ナイトくんが「大暴れ」するほどの不安を感じる前に、数字をもとにした冷静な対策を打ちやすくなります。
まるで、投資の「地図」と「コンパス」を手に入れるようなイメージです。

ナイトくんワークを投資に応用―恐怖を味方に変えるステップ

投資にまつわる恐怖心をしっかり受け止めつつ、会計的視点や合理的思考を組み合わせて乗り越えるためには、橋本さんの著書で紹介されている「ナイトくんワーク」が非常に有用です。
ここからは、そのワークを投資に応用する具体的なステップを示していきます。

ステップ1:ナイトくんを見つける

投資について考えるとき、どんな瞬間に不安や恐怖を強く感じるのかをリストアップしましょう。
たとえば、以下のような場面が挙げられます。

  • 投資関連のニュースを見た瞬間
  • 株価が急落したという情報を耳にした瞬間
  • 投資口座にログインして、評価額が下がっているのを見た瞬間
  • 「友人が大きく損をした」と聞いた瞬間

こうした状況で「投資って怖いな…」「もうやめておいたほうがいいのでは?」と感じるなら、それはまさにナイトくんがあなたを守ろうとしている合図です。

ステップ2:名前をつける

橋本さんの著書では、この心を守る存在を親しみを込めて「ナイトくん」と呼ぶことを提案しています。
同様に、投資にまつわる恐怖を感じさせる自分の防衛本能にも、オリジナルの名前をつけてみましょう。

  • 「ナイトくん」(シンプルに本の通り)
  • 「投資ブロックマン」(投資をブロックしようとする存在)
  • 「リスク回避騎士(ナイト)」(リスクを恐れて守ってくれる存在)

どんな名前でも構いません。
少しユーモアを交えることで、恐怖心そのものを客観視しやすくなります。

ステップ3:対話する

名前をつけたら、そのナイトくんと対話してみます。
「どうしてこんなに投資が怖いの?」と問いかけ、「失敗が怖い」「昔、親がお金で揉めていたのがトラウマ」「友人が大損していたのを見て、同じ目に遭いたくない」など、思いつく限りの理由を整理してみましょう。

紙に書き出すのもおすすめです。
頭の中だけで考えていると、恐怖が増幅してしまいますが、アウトプットすることで「こういう理由で怖いんだ」と理解でき、自分を責めるのではなく「なるほど、ナイトくんはこう思っていたんだな」と納得しやすくなります。

ステップ4:感謝と承認

ここがポイントです。
「投資が怖い」という感情を、ネガティブなものと捉えて否定するのではなく、「守ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。

  • 「あなた(ナイトくん)がいるおかげで、無謀な投資をして大損しなくて済んだ」
  • 「失敗経験を繰り返さないように、警告してくれてありがとう」

ナイトくんは、自分を傷つけないように必死に守ろうとしていたわけです。
その働きを否定するのではなく、認めてあげることで、自分自身の心に優しく寄り添う姿勢が育まれます。

ステップ5:共存を約束する

最後に、
「これからも投資をする上で、不安があるときは教えてほしい。でも、最終的には大人の私が責任を持って判断するから、一緒にやっていこうね」
というニュアンスの言葉をかけてあげます。

重要なのは、「恐怖を感じなくする」のではなく、「恐怖を感じてもそれをうまく扱う術を身につける」ことにあります。
ナイトくんと協力関係を結び、「危険を回避するためのセンサー」として力を貸してもらいつつ、過剰な反応が出そうになったら理性的に対処する――そんなイメージです。

具体的な実践例

  • 投資判断時のルーティン化
    投資をする前に必ず「バランスシート」「目標リスク」「投資ルール」を確認し、「ナイトくんどう思う?」と自問する。怖いと感じたら、なぜ怖いのかを洗い出す。
  • メンタルログをつける
    投資状況とあわせて、そのときの感情や不安レベルを1~10段階で記録する。
    「どんなニュースを見たときに不安を強く感じたか」も記録し、ナイトくんが騒ぎそうなポイントを先回りして対処する。
  • 成功体験の積み重ね
    小さな金額から投資を始め、「少額でも利益が出た」「多少下がっても致命傷にならなかった」という成功体験を重ねる。
    これによりナイトくんが「大丈夫かも」と感じ始め、過剰に防衛しなくてもいいと学習してくれる。

結論

橋本 翔太さんの著書『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』で解説されている「ナイトくん」の存在は、一見ネガティブに捉えられがちな「恐怖心」や「問題行動」を、“自分を守ろうとしてくれているサイン”として見直すきっかけを与えてくれます。

投資においても、「損をしたくない」「もう失敗したくない」「お金のトラブルは怖い」という強い思いが、ナイトくんを過度に警戒モードにさせることで、一歩を踏み出せなかったり、適切なタイミングを逃してしまったりすることがあるでしょう。
しかし、ナイトくんの声を無視したり、抑え込んだりするだけでは根本的な解決にはなりません。
むしろ、「守ってくれてありがとう」と感謝し、「今の私は大人だから、必要なら情報を集め、リスクを管理しながら進める」と伝えてあげることが大切です。

それと同時に、会計や財務の基礎知識を取り入れ、数字を味方につけることで、不安を客観化して扱いやすくすることができます。
適切なリスク分散、長期投資の考え方、自分のバランスシートを把握することは、ナイトくんの暴走を抑え、「投資はコントロール可能な行為だ」と腑に落とすために有効です。

本ブログでご紹介した内容を活用し、投資に対する恐怖心と上手につきあいながら資産形成を進めていけば、長い目で見て大きなリターンが期待できるだけでなく、自分自身の精神的安定や自己成長にもつながるでしょう。
何より「もうひとりの自分」であるナイトくんと対話し、共存の道を探っていくプロセスは、投資以外の場面でも大いに役立ちます。

「投資が怖い」という感情を無理に否定せず、上手に活かして理想の資産形成と安心感を両立させる。
そんな未来を目指すヒントとして、ぜひ橋本さんの著書とあわせて今回のブログの内容を繰り返し読んでいただければ幸いです。
投資初心者の方も、すでに投資を始めている方も、ナイトくんとの対話を通じて恐怖を自分の味方に変え、“攻め”と“守り”のバランスが取れた投資ライフを実現してみてください。

深掘り:本紹介

もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。

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