みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
あなたのクローゼット、黒字ですか赤字ですか?
この記事を読むとこんなメリットが得られます:
- 今まさに進行中のクリーニング業界崩壊の実情がわかり、あなたに起こりうる影響が理解できる。
- 衣服を「資産」とみなし、洗濯・クリーニング費用を減価償却として考える新発想を学べる。
- 「1着20回着用」など独自のKPIや、クローゼットを損益計算書・貸借対照表に見立てた具体的な実践法で、ワードローブ管理がスマートになる。
クリーニング店の廃業が相次ぐ今、服の買い方や使い方を見直さないと将来困ります。投資家・会計士的な視点で衣服と向き合うことで、新しい発見とお金の節約が待っていますよ!
目次
【業界分析】消えゆくクリーニング店の今

まずは現状把握。帝国データバンクによれば2025年1~9月のクリーニング店の倒産は18件、休廃業は34件で計52件に達し、前年同期(17件+)を大きく上回る最悪ペースです(参考:prtimes.jp)。コロナ後も需要は回復せず、多くの零細店が「諦めの廃業」に追い込まれており、年末には過去最多を更新する可能性が高い状況です。消費者の衣服洗濯代は一家あたり年4,220円(2021年)にすぎず、1992年の1万9,243円から約80%減。これは原油高や洗濯機技術の進歩で家庭洗いが増えた結果で、もはや「クリーニングは贅沢品」です。
- 減収ラッシュ: テレワーク普及でスーツ需要激減、ビジネスカジュアル化でワイシャツ回数減、洗える高機能衣料やコインランドリー、ドラム式洗濯機の進化が追い打ちをかけます。消費者の「洗濯可能な服が第一条件」という声も多く、外出後すぐに家で洗える服が好まれています。結果、衣替え文化すら見直され、クローゼットに死蔵する服が増えがちです。
- コスト高の追い打ち: 一方、クリーニング店側は原油高騰で溶剤・燃料・資材価格が急騰。多くの店は低利益・大量作業のビジネスモデルゆえ、値上げだけではコスト増を吸収しきれません。実際、2024年度にはクリーニング店の約30%が利益減、20%が赤字となり、半数以上が経営悪化しています。
- 将来展望: 長年続いた店主の高齢化・後継者難も深刻で、機械故障のタイミングなどで廃業する事例が目立ちます。総務省データでも2022年度末にクリーニング事業所は7.6万軒(前年度比4.3%減)と縮小を続け、「取次所を除く清掃所」は2.1万軒(5.7%減)に落ち込みました。つまり、私たちが普段使う「近所のクリーニング店」はどんどん減っているのです。この業界危機に振り回されないためにも、自衛の知恵が必要です。
(業界分析まとめ)
クリーニング業界は三重苦で急速に縮小しています。私たち消費者は「クリーニングしなくても困らない服」を選ぶか、自宅洗濯へ切り替えてコストを抑える必要があります。次章では、この逆境をチャンスに変える“衣服=資産”の考え方を探ります。
【衣服投資術】衣服=資産とみなす簡単会計

普段から払うクリーニング代も、会計でいう「減価償却費」のように考えれば、服選びの基準が変わります。
減価償却で見る服の寿命
服は道具であり資産です。たとえば5万円のスーツを5年で買い替えるとすると、1年あたり1万円の償却です(1シーズン26回着ると仮定して1着あたり着用単価は約400円)。つまり、一定年数経てば服の「価値はゼロ」。好きな服ほど長く着るために、耐久性や洗濯できるかを選ぶ判断材料になります。あるブロガーは「高価な服ほど長持ちしコスパ良い」「安物は1年で買い替えの繰り返し」と分析。一方で安い服ばかり選ぶ人もいて、「自分は3年持たせるが、正直ワンシーズン限りという声もある」といいます。ここからわかるのは、服選びも金融商品並みに“ライフサイクル”を見極めるべきだということです。
着用単価で考えるコスパ
「コスパ(1着あたり着用単価)」は投資効率の視点です。10,000円のコートを100回着れば1回100円ですが、5回しか着なければ2,000円になります。ミニマリストやファッションブロガーの間では「20回着れば1着分の投資は成功」と言われます。実際、ある読者が「3万円の服を年間60回着て、着用1回170円になれば超お得」と実例を示しています。つまり、投資したコストを着用回数で割って管理すると、必要な服だけが見えてくるわけです。着用回数=ROI(投資利益率)と置き換えると、購入・クリーニング頻度の判断も変わるでしょう。
クローゼットにPL/BSを可視化
ここから更に踏み込んで、自分のクローゼットを財務諸表に見立ててみます。貸借対照表(BS)で考えれば「服の在庫=資産」、買った時点で固定資産計上し、使う(着る・洗う)たびに減価償却。損益計算書(PL)に置き換えれば、服の満足度を“収益”、購入費・クリーニング代・廃棄コストを“費用”とするイメージです。実際、クローゼット管理アプリでは着用回数を記録し、出番の少ない服を“無駄費用”として削除提案する機能があります。また若い層にはコスパ意識が強く、不必要な服は買わず、古着・レンタルを利用する節約志向が高まっています。こうした「クローゼット会計」の発想では、投資効率の悪い服(低着用回数・高維持費)はすぐ見抜けます。例えば、同じ外出着でもシワになりにくく自宅洗濯できるものはコスト低減に直結します。著名ブログでも「ワードローブを更新する人は、他者の視線でなく自分の楽しみに投資している」と分析しています。つまり、自分の服にも数字を当てはめれば、無駄な出費にサヨナラできるのです。
(衣服投資術まとめ)
服を消耗品ではなく資産として捉えれば、使い方も変わります。長持ちする服、高頻度で着られる服に投資し、あとは思い切って処分。コスパを分析し、クローゼットを「利益を生む棚」へシフトさせましょう。
【行動戦略】クローゼット改革のすすめ

最後に具体的な実践策を提案します。これらはすぐに始められるKPIやタスクです。
「1着20回」を宣言して着回す
まずは目標設定。衣服管理の鉄則として「1着最低20回着る」を宣言してみましょう。20回クリアできなかった服は、再考対象です。実際、着回し上手な人はお気に入りのアイテムを2枚ずつ買いそろえ、毎日ローテーションしているケースもあります。服数が少なくとも、同じ服を頻繁に着ることで「朝のコーデ迷い」が減り、心地よさが増すという声もあります。要するに「数を減らして一着当たりの投資回収回数を増やす」わけです。週に1回しか着ない服より、毎週着る仕事着のほうが価値が高いと心得て。使いこなせる枚数を見極めましょう。
クローゼット棚卸し&アプリ活用
次に実践的に服の棚卸しです。クローゼットをひっくり返して、今持っている全アイテムをリストアップ。着用回数や購入金額を書き出し、Excelや専用アプリで管理するのも◎。最近では着用回数を記録し、自動でコスパを計算してくれるアプリが登場しています。こうしたツールを使えば「1年間1回も着ていない服」「買っただけで使っていない服」が一目瞭然。不要な服はフリマや寄付に回し、代わりに本当に好きでヘビロテする服を厳選します。目標はクローゼットのPL/BSを改善すること。すなわち「着用回数(収益)>(購入費+洗濯代+管理費用)」となる服だけを残せば、投資効果は最大化できます。
賢い買い物&断捨離ルール
最後は購入と処分のルール作りです。服を買うときは価格だけでなく「どれだけ長く/何回着るか」を考慮。激安品ほど劣化が早いことが多く、質の良い服は結果的にコスパが良い。実際、無印のリネン服のように「長年愛用し続けたお気に入り」には、多少高価でも価値があります。逆に、ドライクリーニング必須の服は後回しに。コスパ最悪の“クリーニング依存服”は根本的に減らしたいところです。夏物ワンピース2枚だけで通勤し、他人の視線を気にせず快適だと感じる人もいます。要するに「買う前に着回しシミュレーション」「気に入らなければすぐ手放す」を徹底するのです。断捨離の際も、減価償却で判断すれば後悔しません。たとえば「5年前に買った服は本来価値ゼロ」と割り切れば、簡単にクローゼットはスッキリします。
(行動戦略まとめ)
極論すると、クローゼット改革は小さな投資戦略の繰り返しです。「着る投資リターン」を増やし、「着ない服の負債」を減らす。結果的にお金も時間も服もムダになりません。まるでミニマルポートフォリオの構築ですね!


結論:服と人生を軽やかに
消えゆくクリーニング店のニュースは不安をあおりますが、裏を返せば私たち自身が衣服の在庫管理を見直すいい機会です。会計や投資の視点をワードローブに応用すれば、自分の消費に明確な意味が生まれます。冒頭で触れたように、衣服を資産と見なす考えは初めは新鮮ですが、慣れてくると“服の損益”が次第に読めるようになります。シワひとつ、コインランドリー代の一回も無駄にできなくなるでしょう。さらに言えば、モノを減らすほど心も財布も軽くなるという嬉しい副産物があります。ある母親ブロガーは「毎日同じ服を着ても全く気にならず、自分らしくいられる快適さがある」と書いていました。そう、服を減らすと迷いも減り、自分自身に集中できるのです。
最後に一言。クローゼット改革は短距離競争ではなくマラソンです。最初は違和感があるかもしれませんが、少しずつ着回し上手になり、節約上手になっていく自分を楽しみましょう。投資視点で服を選べば、やがて「着る喜び」と「賢い投資家マインド」が手に入ります。仮に次に訪れるのが洗濯機だけになっても、それはそれで「クリーンな未来」かもしれません!
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『服を上手に手放すと、おしゃれはもっとラクになる』
“手放し”の実践ステップに特化した新刊。頻度・稼働率で服を仕分ける考え方が充実しており、「20回KPI」や“減価”の発想を行動に落とす際の具体例が豊富。クローゼットの在庫圧縮で朝の意思決定コストを下げたい人に最適。
『【マイナビ文庫】洋服の選び方 ― 自分に似合う“ちょうどいい”が見つかる基本』
初心者向けの“似合う軸”づくりに特化。シルエットや素材・色の基本を押さえ、失敗購買(低稼働の在庫化)を防ぐ“入口要件”を整えるのに向く。PLでいう“売上(満足)”を上げる服の選定や、BSの“在庫回転”を意識した買い方の足場になる。
『2040年アパレルの未来 ― 「成長なき世界」で創る、持続可能な循環型・再生型ビジネス』
サーキュラー/リジェネラティブ視点から、今後の衣料供給・流通・廃棄構造の変化を俯瞰。クリーニング店縮小や“洗える服”志向の背景にある産業転換を理解し、“洗いコストまで含めたTCO(総保有コスト)で服を選ぶ”思考を強化できる。
『麻衣子さんと学ぶ正しい家計管理』
家計版の“管理会計”入門。固定費・変動費の整理、キャッシュフローの俯瞰などを平易に解説。服の購入・保守(洗濯/クリーニング)を費用設計に落とし込み、クローゼットPL/BSの“親玉”として家計PL/BSへ接続する思考を磨ける。
『利益を生み出す 原価計算の教科書』
原価の考え方・按分・償却の超基礎を、実務寄りに解説。服の“取得原価→使用(着用)による価値逓減”“メンテ費の実効負担”を数式イメージで掴みたい人に。ワードローブの“着用単価”算定や購入前のコスト見積り(TCO)思考の素地になる。
それでは、またっ!!

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