貯金沼 vs レバレッジ沼:どっちの家計術が未来の自分を殺すのか?

みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。 

「貯金沼」と「レバ沼」、あなたの未来を静かに削るのはどっち?

突然ですが、あなたは毎月の給料をどのくらい残せていますか?それとも、給料日前には毎回ギリギリ…なんてことはないでしょうか?日本では「とにかく貯金!」とばかりに現金を手元に置いて安心感を得る人が多い一方、アメリカでは投資やクレジットカードで攻めすぎて給料日には残高ゼロ、いわゆる「ペイチェック・トゥ・ペイチェック(その日暮らし)」の生活を送る人が激増しています。このブログを読めば、日本人が陥りがちな“貯金沼”とアメリカ人が陥りがちな“レバかけすぎ沼”の両極端を比較し、その間にある本来目指すべきバランスの取れたお金との付き合い方が見えてきます。貯金ばかりでお金を増やせない不安、あるいは使いすぎて将来が心配な不安を解消し、将来の自分をハッピーにする家計術を身につけるヒントが得られるはずです。投資や会計の視点で深掘りしますので、読み終える頃には「なるほど、自分も今日からやってみよう!」と思える具体的なアクションプランが手に入ります。それでは、日本とアメリカの家計事情のリアルな差を見ていきましょう。

攻めなさすぎ?日本人の「貯金沼」にハマる家計

まずは日本の典型的な家計スタイルを見てみましょう。日本人は昔から「貯蓄は美徳」という価値観が強く、家計の金融資産の半分以上を現金や預金で持っています。リスクのある投資は敬遠し、「堅実にコツコツ貯金」が合言葉。貯金額が増えるほど安心感を得られるため、知らず知らずのうちに「貯金沼」にハマっている人も少なくありません。しかし、貯めるばかりでお金を活かせなければ、将来の自分にとって本当にプラスなのでしょうか?ここでは日本標準の家計のバランスシート(BS)とキャッシュフロー(CF)の特徴を押さえつつ、貯金しすぎることのメリット・デメリットを深掘りします。

日本人の家計資産:現預金だらけのバランスシート

日本の家計がどれだけ「貯金好き」かは、データを見ると一目瞭然です。日本銀行の統計によれば、日本の個人金融資産の約54%が「現金・預金」です。これは家計の金融資産の半分以上が銀行預金やタンス預金という状態を意味します。一方、株式や投資信託などのリスク資産は合計してせいぜい15~20%程度しかありません。この構成比はアメリカとは真逆で、いかに日本人が現金を重視し投資を避けているかが分かります。つまり日本の家計のバランスシートは、安全資産(預金)で膨らみ、負債も少なめという超保守的な構造なのです。実際、日本の家庭ではクレジットカードも基本は一回払いが主流で、リボ払い(分割払い)の利用率は1割程度と低く、借金をしてまで消費することに慎重な人が多数派です。家計の負債も住宅ローン以外はあまり多くなく、「借金は悪」という感覚が強い社会と言えるでしょう。

なぜ貯金ばかり?背景にある日本の文化と環境

どうしてここまで日本人は貯金に走るのでしょうか。その背景には文化的な安心志向と過去の経験があります。日本はかつてバブル崩壊や金融危機を経験し、「投資=危険」「株は怖い」というイメージが根強く残りました。さらに長らくデフレや超低金利が続き、「預金しておけば損しないし安全」という考えが合理的に思えたのも事実です。教育面でも、学校で投資や資産運用を教わる機会が少なく、多くの人にとって株や投信は縁遠い存在でした。「老後のためにとにかく貯金」と親や祖父母から教えられ、自分も同じように給料の余りは預金通帳へ…という人も多いでしょう。こうした貯蓄文化の中では、「お金を増やすこと」より「お金を減らさないこと」が重視されます。その結果、家計のキャッシュフローも守り優先で、収入から生活費を引いた残りはせっせと貯金に回すのが日本標準の姿です。「現金がたくさんあれば安心できるし、借金なんてもってのほか」という価値観は、ある意味では堅実で良い面もありますが、果たしてそれだけで将来に備えるのに十分なのでしょうか?

貯金沼の落とし穴:お金を増やせず将来にじわじわ効くリスク

貯金があるのは素晴らしいことですが、貯める一方で増やさないことの弊害も見逃せません。まず、超低金利の日本では預金していてもお金はほとんど増えません。インフレが緩やかでも物価が上がれば預金の実質価値は目減りします。今年も物価上昇が続く中、タンス預金のままではお金の購買力が下がってしまう恐れがあります。また、この20年間で日本の家計金融資産は約1.5~1.6倍にしか増えていませんが、アメリカの家計資産は同じ期間で3倍以上に拡大しています。この差はひとえに投資リターンの差です。日本人が安全第一で手元に置いたお金は増えないまま、一方で米国では株式などへの投資で資産を大きく増やしてきたのです。貯金沼にハマったままだと、将来の自分の資産規模に大きな差がつきかねないというわけです。さらに「貯金さえしておけば安心」と思っていると、人生100年時代において老後資金が不足したり、せっかくの若い時代にお金を有効活用できず人生の満足度を下げてしまう可能性もあります。ただ貯め込むだけではお金は働いてくれません。攻めなさすぎる家計は、一見リスクがないようでいて「お金を増やさないリスク」という見えにくい落とし穴があるのです。貯金沼に浸かりきったままだと、将来振り返ったとき「もっと早く投資を始めておけば良かった…」と後悔するかもしれません。


日本人の家計は現預金偏重で借金も控えめ、いわば安全運転すぎるくらいの状態です。この「攻めない日本人」のスタイルは確かに日々の安心感をもたらしますが、長い目で見ると資産を増やせず未来の自分を守れないリスクを孕んでいます。貯金自体は悪いことではありません。ただ、貯金しかしないのは実は危険かもしれない――これが「貯金沼」に潜む真実です。

攻めすぎ!?アメリカ人の「レバレッジ沼」に陥る家計

次に、アメリカの家計スタイルをのぞいてみましょう。こちらは日本と対照的に、「借金してでも投資・消費」という攻めの姿勢が目立ちます。米国では若いうちから401(k)などで資産運用を始め、株式や投資信託に積極的にお金を振り向ける人が多くいます。その反面、クレジットカードでどんどん買い物をして高金利の借金を重ねたり、収入ギリギリまで支出する人も多く、毎月の給料がゼロ着地(使い切って貯蓄ゼロ)という家庭も珍しくありません。この状態は「自転車操業」や「ペイチェック・トゥ・ペイチェック」(給料日まで綱渡りの生活)と呼ばれ、米メディアでも社会問題として取り上げられています。ここでは米国標準の家計BS(資産は投資中心・負債も多め)とCF(収支ギリギリ)の特徴を見ながら、攻めすぎることで生じる危うさに迫ります。

米国の家計資産:投資で膨らむけれど現金薄め

アメリカ人の家計の特徴は、とにかく資産運用への積極性です。統計によれば、米国の家計金融資産に占める「株式・投資信託」の割合は実に50%超にもなります。逆に現金・預金の割合はわずか約10~13%程度しかありません。これは日本とは真逆で、米国では「貯蓄から投資へ」を地で行く家計が多いことを示しています。多くの米国人は若い頃から株式・債券や投信、退職年金口座である401(k)やIRAを通じて投資し、資産形成を図ります。好景気や株高の局面では、そのリターンによって家計資産が大きく増えるメリットがあります。実際、米国の家計資産は長期で見て日本以上のペースで拡大してきました(前述の通り約20年間で3倍以上の伸び)。また、住宅ローンを組んでマイホームを購入し、住宅価格の上昇で資産を増やす人もいます。米国の家計のバランスシートは資産側ではリスク資産が山盛りで攻めの姿勢ですが、その一方で負債側も住宅ローンや学生ローン、自動車ローン、クレジットカード残高など借金が膨らみがちなのが特徴です。いわばハイリスク・ハイリターンの戦略で資産を築いているのです。クレジットカード利用一つ取っても、米国では支払いをリボ払い(残高を繰り越し)にして借金を積み増す人が多数派(カード利用の約76%がリボ払い利用)で、毎月全額をきっちり払う人は少数です。このように「他人のお金(借金)でレバレッジをかけて資産や消費を増やす」のがアメリカ流と言えるでしょう。

増える“自転車操業”家計:給料ギリギリの人々とその実態

攻めの姿勢が強い米国では、その反動として毎月カツカツの家計も増えています。近年の調査では、全米で約60%もの人々が「自分は給料暮らし(次の給料まで余裕がない状態)」だと感じているとの結果もあります。驚くべきことに、年収が10万ドル(約1300万円)を超える裕福そうな層でも半数以上がその日暮らしだと回答しており、今や高所得者でさえ余裕がないという状況なのです。特にインフレによる生活費高騰で、低中所得層では生活費を賄うだけで精一杯という世帯が激増しました。米国の物価上昇と金利上昇は家計に直撃しており、2022年末時点で米国の家計債務は過去20年で最大の約16.9兆ドルに達し、2023年にはそれがさらに17.5兆ドル超へ膨らんだとの報告もあります。中でもクレジットカード債務の増加が顕著で、全米でクレカ残高の合計は1.2兆ドル(170兆円)を超え過去最高、35%ものアメリカ人がリボ払いのカード借金を抱えているというデータもあります。カード金利は近年の利上げで平均21%超と非常に高く、利息だけでも家計を圧迫しがちです。このような状況では当然、万が一の出費に備える余裕もありません。ある調査では「400ドル(約6万円)の緊急支出に充てる貯金がない」人が3人に1人という結果もあり、1000ドル(約13万円)の蓄えもない世帯が半数以上という統計すらあります。要するに、多くの米国人は収入ギリギリまで支出し、貯蓄がないまま日々を回しているのです。最近ではこうした家計を支えるため、給料日前にアプリで給与の一部を前借りしたり、BNPL(後払いサービス)で支払いを先送りする動きも広がっており、文字通り借金で自転車操業する世帯が増えていると指摘されています。中にはウーバーやデリバリーなどギグワーク(単発の仕事)を掛け持ちして何とかやり繰りしている人も多く、ある報道では「仕方なくペイチェック生活を送っている人の70%以上が定職ではなくギグワーカーだ」という分析もありました。安定収入がないまま物価高に直面し、借金に頼らざるを得ない層が広がっているのが米国の現状なのです。

レバレッジ沼の危険性:未来の自分を食いつぶす刃

こうした攻めすぎた家計が抱える最大の問題は、非常に脆いことです。収入に見合わない支出や負債を抱えていると、ちょっとしたアクシデントですぐ家計が回らなくなります。例えば病気や失業で収入が途絶えたら、蓄えがない人はたちまち支払いに行き詰まってしまうでしょう。実際に米国では支出削減の余地がないほど切り詰めた生活の中でインフレに直面し、どうにもならず「借金を借金で返す」悪循環に陥る世帯も出ています。また、投資に積極的なこと自体は良い面もありますが、レバレッジをかけすぎると相場が崩れたときに大きな痛手を負いかねません。リスク資産中心のポートフォリオは市場環境によっては急落し、老後の蓄えが想定より大幅に減ってしまうリスクもあります。現に、リーマンショックやコロナ・ショックでは多くの米国人の401(k)残高が激減し、一時は引退を延期せざるを得なくなった人もいました。借金の重圧も無視できません。高金利のカードローンなどを抱えると利息の支払いだけで精一杯で元本が減らず、延滞すれば信用スコアも下がり、さらに金利の高い融資しか受けられなくなる…という負のループが待っています。未来の自分がまだ返済しきれていない過去のツケに追われる状況は、精神的なストレスも相当なものです。まさにレバレッジ沼にハマった状態では、頑張ってペダルを漕ぎ続けないと倒れてしまう綱渡りの人生になってしまいます。日本人から見ると「よくそんな危ない橋を渡るなあ」と思うかもしれません。確かに、アメリカ流の攻めの家計術はハイリスク・ハイリターンで、一歩間違えば未来の自分の生活を食いつぶす諸刃の剣なのです。


アメリカ人の家計は投資と消費にフルスロットルで挑む攻めすぎな状態で、これは景気が良いときには大きな果実をもたらします。しかしその半面、生活は不安定で綱渡り、家計の足元には常に落とし穴が口を開けているような危うさがあります。「攻めすぎアメリカ人」のスタイルは刺激的ですが、未来の自分に莫大な借金と不安を残してしまう危険な沼でもあります。

二つの沼の狭間で…本当に目指すべきバランスとは

ここまで、日本の「守り一辺倒」な貯金沼と、アメリカの「攻め過ぎ」なレバレッジ沼を見てきました。どちらも極端すぎて、そのままでは長期的に見て問題があることがお分かりいただけたでしょう。では、私たちが本当に目指すべきは何かと言えば、答えはシンプルです。「守り」と「攻め」のバランスをとった家計運営です。つまり、いざという時の備えはしっかり固めつつ、お金にもきちんと働いてもらうということ。このセクションでは、二つの沼のちょうど中間にある理想的なポイントを探ります。日本人が見習うべきアメリカ人の良い習慣と、逆に反面教師とすべき点を整理しながら、具体的に今日からできるアクションプランを考えてみましょう。

守りの教訓:日本流の「安全網」はやっぱり大事

まず強調したいのは、日本人の堅実さが持つ良い面です。貯金好きすぎるのは問題とはいえ、「いざという時の蓄えを持つ」「身の丈に合わない借金をしない」といった基本姿勢は、やはり健全な家計運営に不可欠です。アメリカで多くの人が苦しんでいるように、予期せぬ出費に対応できる蓄えがない状態は非常に危険です。ですからまずは最低限、生活防衛資金として数ヶ月分の生活費を貯蓄すること、そしてリボ払いのような高金利の借金には手を出さないことは肝に銘じておきましょう。クレジットカードはあくまで支払い手段であって、借金の道具にしてはいけません。幸い日本ではカード利用でも一括払いが主流で金利はかからない文化があります。この点はアメリカ人に比べ大きなアドバンテージです。手堅く払える範囲でしか使わないという日本流を守れば、借金の泥沼は回避できます。また、日本人は収入が増えなくても支出を抑えてやりくりするのが上手だとも言われます。物価高でも節約志向で乗り切ろうとするのは悪いことばかりではありません。つまり「堅実な守り」は引き続き大切にしつつ、一歩間違えれば攻めなさすぎになる点だけ気をつける、これが基本スタンスです。

攻めの教訓:米国流の「資産を増やす発想」を採り入れる

次に、日本人こそ見習いたいアメリカ人の良い習慣に目を向けましょう。それはズバリ、将来のためにお金を増やす行動をためらわないということです。アメリカでは「貯蓄から投資へ」の意識が当たり前に浸透しています。例えば新社会人になれば401(k)で毎月給料から積立投資を始めるし、子どもの教育費も学資ローンや投資で賄う計画を立てます。日本でも近年ようやくNISAの拡充や積立投資がブームになりつつありますが、まだまだ「投資なんて自分には無理」「怖い」と敬遠している人も多いでしょう。しかし今や超低金利の時代は終わりつつあり、物価も上がっています。お金に働いてもらわなければ資産は目減りするリスクが高まっているのです。幸い、日本政府も「貯蓄から投資へ」を旗印にNISA(少額投資非課税制度)を恒久化・拡大し、2024年からは非課税枠が大幅拡充された新NISA制度が始まりました。これは日本人にとって千載一遇のチャンスです。米国流に若いうちから毎月少額でもいいから投資を始め、長期で資産形成をする発想をぜひ取り入れたいところです。実際、日本の家計もここ数年で投資信託を買い越し続けるなど少しずつ動き始めています。「攻め」の要素をゼロから一歩でも取り入れることで、将来の資産は劇的に変わってきます。例えば毎月2〜3万円を投資に回して年5%で運用できれば、20年後には相当のまとまった資産になる計算です。ただ預金するより遥かに早く資産が増えることを、アメリカ人たちは実践で知っています。私たちも「守りつつ攻める」ために、まずは身の丈に合った小さな投資からスタートしてみましょう。それがきっと未来の自分を助ける武器になります。

最適解:攻守ハイブリッドな家計戦略を描こう

最後に、具体的に攻めと守りのハイブリッド戦略をまとめてみます。簡単に言えば、日本人の強みである堅実な守りに、米国流の前向きなお金増やしマインドを融合させることです。まず家計の基盤として、生活費×数ヶ月分の緊急予備資金を預金で確保しましょう。これは守りの盾です。その上で、それ以外の余剰資金は積極的に運用に回します。毎月の収支をチェックし、「使わずに済んだお金=未来の自分のためのお金」と考えて、自動的に投資信託や株式の積立に充てる仕組みを作るのです。これなら無理なく攻めの一手を打てます。また、クレジットカードの使い方も見直しましょう。ポイント目的で上手に使うのは良いですが、決してリボ払い沼には踏み込まないこと。高金利の負債は極力ゼロを維持します。どうしても大きな買い物でローンが必要な場合も、低金利のものを選び繰り上げ返済を心がけましょう。そしてキャリアや収入アップにも前向きになりたいところです。アメリカ人は転職や副業で収入を増やすことにも貪欲ですが、日本でも収入を増やす努力は大切です。増えた収入を浪費せず資産形成に振り向ければ、さらに攻守のバランスが良くなります。要は家計のバランスシートもキャッシュフローも、「適度にリスクを取りつつ健全性を保つ」状態を目指すのです。資産面では現金・株式・債券などをバランスよく持ち、負債は低金利の住宅ローン程度に抑える。収支面では毎月少しずつでも黒字を出し、その黒字で資産運用を続ける——これが理想形でしょう。そうすれば、急な出費が来ても耐えられるし、将来必要なお金も効率よく増やせます。攻めないリスクと攻めすぎリスクの両方に備えた、しなやかで強い家計と言えますね。


二つの極端な沼のちょうど中間には、堅実さと積極性を兼ね備えた最適解があります。日本人も少し勇気を出して攻めの要素を取り入れ、アメリカ人も見直すべき所は見直せば、お互いが理想とするバランスに近づけるでしょう。大事なのは、自分の家計を客観的に見て「守り」と「攻め」のバランスが偏りすぎていないか確認することです。未来の自分を守りつつ豊かにするために、今からそのバランスを意識して舵取りしてみましょう

結論:未来の自分を救うために今日からできること

日本の「貯金沼」とアメリカの「レバレッジ沼」。一見正反対ですが、どちらも極端すぎると未来の自分にツケが回ってくる点では共通していました。貯金ばかりで増やさないツケ、借金まみれで突っ走るツケ――。どちらも長期的には自分の首を絞める結果になりかねません。しかし私たちはその中間のベストな道を選ぶことができます。堅実さと挑戦心の両方を持ち合わせたマネープランを描けばいいのです。

最後に、日本人がすぐ真似してはいけないアメリカ流の習慣と、逆に今すぐ取り入れてみたいアメリカの良い考え方をそれぞれ3つずつ挙げてみます。これらは本記事の内容を踏まえた具体的なポイントです。ぜひチェックして、あなたの家計管理の参考にしてください。どれも難しいことではなく、意識ひとつで今日から実践できることばかりです。少しずつでも行動に移すことで、5年後10年後のあなたの未来はきっと大きく変わるでしょう。未来の自分が「あの時ちゃんと考えて行動してくれてありがとう」と微笑む姿を思い浮かべながら、できることから始めてみませんか?

● 日本人が真似してはいけない米国流の金融行動(反面教師リスト)

  • 高金利の借金に依存すること。 クレジットカードのリボ払いで残高を抱えたり、無計画にローンを重ねる生活は厳禁です。便利でも、その利息が未来の自分を苦しめます。
  • 収入以上に使い切るライフスタイル。 毎月の収支がマイナス、もしくはゼロになるような家計運営は避けましょう。常に少しでもいいので黒字を出し、貯蓄や投資に回す習慣が大切です。
  • 過度なリスクテイク(無謀な投機)。 短期で一発当てようとレバレッジを利かせすぎた投資をする、緊急資金まで株や仮想通貨につぎ込む、といった行動は危険です。最悪の場合、全てを失いかねません。

● 日本人が今すぐ取り入れていい米国流の考え方(良いとこ取りリスト)

  • 少額からでも投資を始めること。 「Pay yourself first(まず自分に支払え)」の精神で、給料の一部を天引きで投資信託や株式の積立に回しましょう。時間を味方につけて資産を増やす米国流の習慣です。
  • お金の勉強を続けること。 米国では個人が積極的に金融リテラシーを高めています。日本人もNISAや投資の仕組み、家計管理術などを学びましょう。知識は将来の安心につながります。
  • 将来への投資を惜しまないこと。 自己投資やスキルアップ、転職、副業などで収入アップを図る前向きさも米国に見習いたい点です。増えた収入を堅実に運用すれば、さらに未来が明るくなります。

最後までお読みいただきありがとうございます。貯金もしつつ投資もする、このバランス感覚さえ身につければ、きっとあなたの未来の自分は今の自分に感謝するでしょう。極端な沼にハマらず、攻守バランスの取れた家計術で、豊かで安心できる人生をぜひ手に入れてください。あなたの一歩踏み出す勇気が、未来の自分を救うのです。頑張っていきましょう!

深掘り:本紹介

もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。

『今さら聞けない お金の超基本 改訂新版 節約・貯蓄・投資のきほん』泉 美智子 監修

「お金の教科書を1冊だけ選べ」と言われたらかなり有力候補な本。
・節約・貯金・投資・保険まで、家計の“全体地図”が一望できる構成
・図やイラスト多めで、数字アレルギーの人でもスルスル読める設計
・NISAやiDeCoといった制度も“ややこしくないレベル”でちゃんと押さえてくれる

ブログで語った「家計BS・CF」を、実際に自分の財布に落とし込みたい人の入門書としてピッタリです。これを横に置きながらブログを読むと、「あ、自分のこの支出はここだな」とマッピングしやすくなります。


『日本人だけが知らない 世界経済の真実』モハP

タイトルからして刺さる系。中身はかなり「日米家計マインド差分」に直撃してきます。
・日本の家計金融資産2230兆円が“現金預金に偏りすぎ”な現状をバシッと解説
・「貯蓄から投資へ」のスローガンの裏側や、なぜ日本人は攻めきれないのかをデータで説明
・世界のマネーの流れの中で、日本人の行動がどう見えているかも分かる

「貯金沼」の正体をマクロ視点で理解したい人におすすめ。
ブログでは家計レベルで語りましたが、この本を読むと「自分の貯金癖は、日本という国のクセの一部なんだ」と俯瞰できて、行動を変えるきっかけになります。

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『お金の悩みは4マスで考える』山崎俊輔

本気で「家計BS・CFを図で考える」タイプの本です。
・お金の悩みを「4つのマス」に整理して、何から手をつければいいかを可視化
・20〜30代向けを明言していて、今の読者層ドンピシャ
・FIREブームに振り回されず、「自分に合うリスクの取り方」を見つける構成

ブログでやった「日本標準BS vs 米標準BS」の話を、自分の家計バージョンで書き出したくなる1冊。読んでそのままノートに4マスを書けば、「自分は貯金沼寄りか、レバ沼寄りか」が一目で分かります。

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お金の悩みは4マスで考える [ 山崎俊輔 ]
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『君の未来とお金の関係 格差社会を生き抜く投資の哲学』熊谷幹樹

20〜30代の「これからの人生どうしよ…」世代をガチで想定して書かれた投資哲学書。
・「投資をしない未来は、もうほぼ選択肢にない」という現実からスタート
・格差社会の中で、お金の知識がある人とない人でどれくらい差が開くかを具体的に描く
・銘柄当てゲームではなく、「どういう思考でリスクを取るか」を教えてくれる

このブログのテーマである「攻めないと負けるけど、攻めすぎても死ぬ」という世界観を、人生レベルで深掘りしたい人にドストライクな1冊です。読者の「じゃあ自分はどこで攻める?」を引き出してくれます。


『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』山口貴大〈ライオン兄さん〉

タイトルがだいぶ攻めてますが、中身はかなり現実的な“攻め方の教科書”
・新NISAをフルに使って1億円を狙う「数字付きシミュレーション」が豊富
・銘柄選びより「積立額×時間×リスクのコントロール」に重点
・SNSでも有名な著者ならではの、等身大の失敗談&リアルな温度感

ブログで「米国の攻めすぎは真似するな」と書いた一方で、
「じゃあ日本人はどこまで攻めていいの?」の具体的な答えをくれる本です。
月数万円単位で現実的に攻めたい20〜30代にはかなり刺さるはず。


それでは、またっ!!

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