電気代“燃調”のアップダウンを味方に——固定費を先に削って、ブレない家計へ

みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。

固定費を一段削るだけで、来月の不安も一段軽くなりませんか?

「今月の電気代、なんで増えた?」——犯人は“燃料費調整”と“補助の入り切り”です。2025年10月分の請求では、東京電力の燃料費調整単価が最新の貿易統計(原油・LNG・石炭)に合わせて見直され、さらに国の電気・ガス料金支援(低圧は1kWhあたり2.0円、8月請求のみ2.4円)が段階的に入ったり抜けたりしました。結果、同じ使い方でも月ごとの請求額が上下します。まずは「仕組みのせいで揺れるのは当たり前」と理解しておくことが、無駄な不安を減らす第一歩です。

この記事で伝えたい主張はシンプル。①“変動(アップダウン)”は読めないから追いかけすぎない、②その代わり“固定費”を先に小さくして家計の土台を固める、③毎日できるミニ習慣で“見えない漏れ(待機電力)”を止める——この3点です。会計でいうと、基本料金は「固定費」、燃料費調整や使用量部分は「変動費」。固定費が小さいほど、変動に振られても赤字化しにくい。だから、契約アンペアを見直して下げる、今の生活に合う料金プランへ切り替える——ここが“ほぼ無意識で効く”黒字化の近道です(アンペアダウンやプラン変更の可否・影響は各社の約款と料金表で必ず確認を)。東京電力の公表資料でも、10月分の燃料費調整は国の支援反映後の単価で確定しており、9月分・10月分で値引きが異なるため請求のブレが生じる前提になっています。

そして“今日の一手”。深夜、使っていない家電の待機電力を「一括オフ」できるスイッチ付きタップを導入し、寝る前にワンタップで切るルールを家族内で共有。テレビ/レコーダー/電子レンジ/ゲーム機などの待機電力は、積み上げると年間で数千円規模になることもあります。タップ自体の消費は微小なので、数カ月〜1年で“元が取れる”ケースが多い。ここは気合いより仕組み化。ベッドに向かう前に“ポチッ”を習慣にしましょう。

この先、支援は2025年9月“使用分”で終了しており、10月“使用分”以降の請求には原則として値引きが乗らない見通しです。つまり、今月の請求は下がっても、来月以降に上がる可能性がある——だからこそ“固定費の天引き節約”(基本料=固定費を先に削る)が効きます。波は止められない。でも、船底を重くしておけば揺れても沈まない。そんな家計づくりを、この記事で一緒に作っていきます。

「今月なぜ増えた?」を3分で把握——“燃調”と補助の出入り

まず、請求が月ごとに上下する理由を、専門用語なしで整理します。電気代は大きく「基本料金(固定)」と「使った分×単価(変動)」に分かれます。この“単価”に毎月上乗せ・差し引きされるのが「燃料費調整(燃調)」です。原油・LNG・石炭の輸入価格を数か月遅れで反映する仕組みなので、世界の燃料市況と円相場が動くと、あなたの請求も動きます。つまり、あなたの節電スキルが悪いわけではなく、仕組みが“揺らす”のが前提。ここを知っておくと、ムダに自責しなくて済みます。

10月の“今どき”——燃調と支援の合わせ技でブレる

東京電力の「2025年10月分」燃料費調整単価は、直近の貿易統計・市場価格を使って確定済み。しかも今期は「電気・ガス料金支援」による値引きが月ごとに異なる形で“含まれる・薄まる・終わる”が混在しました。結果、使用量が同じでも、9月分と10月分で請求がズレるのは自然現象。まずは事実として受け止め、必要以上に焦らないのがコツです。

補助は“いつまで?”——境目を知るだけでイライラ半減

国の支援は段階的に縮小・終了のスケジュールが組まれています。2025年は「9月使用分」まで低圧2.0円/kWhの値引きが設定され、その後は原則として終了(自治体や一部事業者の独自策は別)。ここが切り替わる月は、前年同月比や前月比がガクッと動きがち。家計簿のグラフがギザギザになるのは“仕様”です。

“やれること”を固定費から——アンペアとプランを見直す

上下が読みにくい変動部分を追い続けるより、まずは固定費を小さく。東京電力EPの従量電灯Bなら、基本料金はアンペア数で決まります。30A→20Aに下げられる生活なら、毎月の基本料を自動で圧縮できます(ブレーカーの仕様次第で工事が必要なケースあり)。引っ越し後に使っていない大型家電が多い、二人暮らしで同時に大電力を使わない——こんな家庭は候補。プランも現状と合っているか、会社の公式ページで最新の料金表を必ずチェックしましょう。

最後に、今日からできるミニ習慣。寝る前に「スイッチ付きタップ」を1回ポン。テレビ、レコーダー、ゲーム機、電子レンジなどの待機電力はチリ積もで年数千円レベルになることも。特に“高速起動モード”や“クイックスタート”は待機電力が増えがちなので、不要ならOFF。気合いではなく仕組み化——“ポチッ”を家のルールに。

“固定費の天引き節約”の実践——やる順番だけ決めて、あとは放置で効かせる

固定費は「一度いじれば、毎月ずっと効く」領域。ここでは“やる順番”を決めて、あとはほぼ放置で効かせるやり方に落とします。迷ったら上から順に進めればOKです。

アンペア(A)を見直す——家の“太さ”は実はそんなに要らない

東京電力の従量電灯Bは、基本料金がアンペアで決まります。例えば30A→20Aに下げられれば、毎月の基本料が自動で軽くなります(10Aあたりの基本料金が設定されており、A数が下がるほど安くなる仕組み)。同時に使う家電が少ない家庭(在宅2人、電子レンジとドライヤーを同時に使わない等)なら候補です。工事や契約条件は世帯ごとに違うので、公式の料金表と約款ページを必ず確認してから進めましょう。

やり方の目安

  1. 直近1〜2か月の“同時使用”の癖を観察(電子レンジ+エアコン+ドライヤー等)。
  2. 使い方を少しだけ入れ替えてもブレーカーが落ちないA数を想定。
  3. 公式サイトで基本料金の段差を確認→申込み。落ちるようなら一段だけ戻す。

プランは“今の暮らし”基準で——時間帯型orベーシックの再点検

引っ越し前のまま、昔のプランに放置されがち。夜型になった、在宅勤務が増えた、子どもが独立して日中の使用が減った——生活リズムが変われば“合うプラン”も変わります。ベーシック(従量電灯)か、時間帯で単価が変わるプランか、公式ページの最新プラン一覧とシミュレーターで“今の生活”に合わせて組み替えましょう。なお、燃料費調整や国の支援は月ごとに入り方が変わるため、同じ使用量でも請求額が揺れます。プラン比較は“使用量”ベースで行い、補助はオマケと考えるのが混乱しないコツです。

チェックの勘所

  • 夜の使用が多い→夜安のプラン候補。
  • 在宅が少ない→従量電灯BでA数を絞る方が効くことも。
  • シミュレーションは“直近の検針票2〜3枚”で平均化して比較。

“見えない漏れ”を止める——待機電力は仕組みで断つ

待機電力は、放置すると家計をじわじわ押し上げます。資源エネルギー庁系の資料や電力会社の解説でも、待機電力は家庭使用の数%規模を占めうるとされ、リモコン待機の機器は主電源OFFやプラグ抜きが推奨されています。スイッチ付きタップをテレビ周り・PC周り・キッチン家電に導入し、「寝る前に1回ポン」を家のルール化。こうすれば“気合い”ではなく“仕組み”で毎日カットできます。

コツ

  • 録画機器など、夜間も動く機器は“常時ONグループ”に分け、スイッチが独立したタップを使う。
  • ゲーム機の“高速起動”は不要ならOFF。電子レンジの時計表示も実は待機。
  • タップ導入の費用は小さく、複数台まとめてOFFできれば回収も早い。

先の見通しも一応
国の電気料金支援は「2025年9月使用分」まで。10月使用分以降は原則終了のため、請求はやや上振れしやすい前提。だからこそ、固定費の圧縮と待機電力の“自動カット”を先に済ませ、変動(燃調)の波は“受け流す”。これが家計のブレを小さくする王道です。

数字でわかる“固定費カット”の破壊力——小さな見直しでブレに強くなる

ここは実践編。むずかしい式は使いません。家計の数字に落として、「どれだけ効くの?」を体感していきます。ポイントは3つ——①基本料金(固定費)を下げる、②プランを“今の暮らし”に合わせる、③待機電力を“仕組みで”止める。順にミニ計算で見てみましょう。

アンペアを一段下げるだけで、毎月の“土台”が軽くなる

東京電力の従量電灯Bは、基本料金がアンペア(A)で決まります。たとえば30A→20Aに下げられる生活なら、毎月の基本料金がその分スッと下がります(申込みはWEB可。工事や条件は世帯により異なるため、公式ページで確認を)。固定費が下がると、燃料費調整など“読みにくい波”が来ても、トータルが赤字化しにくくなります。まずはブレーカーが落ちない同時使用の範囲を見極める→いけそうならA数を一段下げる——これだけで“放置で効く”節約がスタートします。

ミニ計算の感覚
「同時に大電力を使わない」を家族で意識して、A数を一段落とす→“毎月ずっと”基本料金ぶんの固定費が減る。使い方を戻したくなったら元のA数に戻す、でもOK。まずは小さく試すが勝ち。

プランの“旬”を合わせる——補助はおまけ、比較は使用量ベース

料金プランは、暮らしのリズムが変われば“旬”も変わります。夜に使うなら夜安プラン、在宅が減ったなら従量電灯でA数絞りが有利、など。比較は「直近の検針票2〜3枚の使用量」で行い、燃料費調整や補助の出入りは“おまけ”として扱うと迷いません。実際、2025年は国の「電気・ガス料金支援」が7〜9月使用分に入る設計で、請求月ごとに割引単価や反映の仕方が違います。東京電力の告知でも、2025年10月分(請求)には支援に基づく低圧2.00円/kWhの調整が示されるなど、“月により入り方が違う”のが前提。だからプラン比較は“素の使用量”で冷静に。

ミニ計算の感覚
AプランとBプランの「1か月の想定請求」を、(基本料金)+(使用量×単価)+(燃料費調整)で並べ、補助は最後に足すだけ。補助が薄まっても、土台(基本料+単価)で勝っていればブレに強い。

待機電力は“気合い”ではなく“タップ”で切る

テレビ、レコーダー、ゲーム機、電子レンジ、PCまわり——電源OFFでも、プラグが刺さっているだけで少しずつ電気を食う家電があります。ここはスイッチ付きタップで“寝る前に1回ポン”。録画機器など夜も動かしたいものは“常時ON列”に分け、ほかは一括でOFF。資源エネルギー庁の解説や電力・ガス会社の資料でも、コンセントの抜き差しや主電源OFFの徹底で待機電力は大きく減らせると説明があります。タップ代は小さく、数か月〜1年で回収できるケースが多い。毎日の“見えない漏れ”は、仕組みで止めましょう。

ミニ手順
①テレビ周り・PC周り・キッチンの3スポットにタップを設置。
②「録画機/ルーター」は常時ON列へ、その他はOFF列へ。
③寝る前にOFF列を“ポチ”。朝に必要なときだけONに戻す。

——ここまでやれば、“燃調”や補助の出入りで請求が上下しても、家計のベースは安定します。波は読むより、揺られても沈まない船底を作る。固定費の見直しと待機電力の仕組み化、この2本でいきましょう。

結論|“波は読まない、沈まない船をつくる”——固定費を先に削るだけで人生が軽くなる

電気代は、世界の燃料価格と円相場に引っ張られて上下します。ここはもう、個人でコントロールできません。だから私たちが握るのは“固定費”のハンドル。基本料金(アンペア)とプランを暮らしに合わせて一段下げる。待機電力はタップで仕組み化して断つ。たったこれだけで、家計の“船底”は重くなり、波に煽られても沈みにくくなります。

固定費を先に削る効き目は静かです。劇的な達成感は薄いけれど、毎月じわっと効き続ける。気合いも根性もいらない。“一度いじって放置”で黒字体質に寄っていく。この静かな変化こそ、忙しい社会人の味方です。今月の請求が下がるか上がるか。その勝敗に一喜一憂せず、「土台が軽くなった分だけ未来が守られている」と捉える。そう決めた瞬間から、家計はあなたの味方に戻ります。

ルールはシンプル。①アンペアとプランを見直す、②寝る前に“ポチ”で待機電力を切る、③あとは流す。数字はあとからついてきます。節約は“我慢”ではなく“設計”。あなたの生活に合わせて、無理なく回る仕組みを置くだけです。波は止められない。でも、舵の切り方は選べる。今日、5分だけ使って設定を1つ変える。それが半年後のあなたの余裕をつくります。静かに、淡々と。家計はもう、揺れても怖くない。

深掘り:本紹介

もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。

電気のレシピ ― 電気を知って電気をつくる
家庭の電気の基礎と使い方のコツをやさしく解説。家電の仕組みと省エネの考え方がまとまっていて、“待機電力をどこから削るか”の理解に向いています。


図解即戦力 電力・ガス業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
料金の決まり方や市場の動き、燃料価格の連動など“燃料費調整(燃調)”の背景を図解で把握できる本。仕組みを知って「月々の上下は仕様」と割り切る土台づくりに。


電力のキホンの本 第2版
電力業界の流れ、電気料金の決め方、関連法規まで基礎を通しで理解できる入門書。“なぜ単価が動くのか”をやさしく整理できます。


みんなの節電生活 ― 省エネのプロが教える
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それでは、またっ!!

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