首相&閣僚“報酬カット”を家計に変換せよ——固定費はあなたの“小さな内閣”だ

みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。

固定費を3つ削ったら、あなたの毎月はいくら軽くなりますか?

日本政府が「首相・閣僚の上乗せ給与を当分の間支給しない」と決めました。政治家の“特権を削る”ニュースに見えますが、家計の視点で読み替えるともっと実用的な示唆が出てきます。ポイントは、「固定費を下げると、フロー(毎月の出入り)が即改善し、赤字でも延命できる」という会計の超基本。政府が自分たちの“固定費”を削って身軽になるなら、私たちの家計も同じ発想で身を軽くできるはずです。事実、今回の決定は、首相や閣僚に支払われていた“議員歳費に上乗せされる手当”の停止で、制度の見直しによって継続的な支出を抑えるという動き。家計で言えば、毎月勝手に引き落とされる契約の棚卸しと同じ構図です。

この記事では、固定費の象徴としてこのニュースを捉え直し、「通信・電気・保険」の“固定費3点”を今月中に見直すだけでキャッシュフローがどう変わるかを、難しい用語抜きで整理します。狙いはシンプル。①固定費を削ると、なぜ体感がすぐ変わるのか(心理と数字)。②3分で着手できる実務手順——通信はプラン切替と端末の持ち方、電気は料金単価と使用量の二段チェック、保険は“入るべき・やめるべき”の境目。③削った分を“生きたお金”に変えるルール作り——投資・貯蓄・自己投資への自動振替。読後には、あなたの家計にとっての“上乗せ分”がどれかが見え、今日このあとにやるべき1手が決まります。合言葉は「固定費は小さな内閣」。まずは通信・電気・保険の3点にメス。ここから家計の呼吸は楽になります。

通信——「ギガ・通話・端末」を分けて考えるだけで月額は下がる

まずは一番下げやすい通信費。ここは“スマホの月額=ギガ(データ量)+通話+端末代”の3つを分けて見ると一気に整理できます。やることはシンプル。①自分の月の実利用(ギガ・通話時間・端末残債)をメモ、②合うプランへ乗り換え、③不要なオプションを外す——この3ステップです。大手のオンライン専用プランや従量制は選択肢が増えています。たとえばahamoは月2970円で30GBに拡充(5分通話は込み)など“定額広め”がわかりやすいし、povo2.0は基本料0円+必要な時だけトッピングで“使う月だけ課金”ができるタイプ。楽天モバイルは3GBまで・20GBまで・無制限で自動的に料金が変わる従量制です。自分の使い方に合わせれば、ムダな“上乗せ”を削れます。

3分診断——ギガ・通話・端末を切り分ける

まずは「先月いくつ?」だけ把握。
・ギガ:月の平均が5〜10GBなら“従量制 or 低容量プラン”、15〜30GBなら“定額中容量”、在宅Wi-Fiが強い人は“低容量+家Wi-Fi”が合います。
・通話:5分以内が多い人は“5分かけ放題込み”だと追加課金が減りやすい。長電話が多い人は“完全かけ放題”を別オプションで。
・端末:端末代の残債と月の割賦額を分けて確認。通信プランと端末は別物です。最近は端末のSIMロックが原則禁止なので、端末そのまま・SIMだけ乗り換えもしやすい状況です。

乗り換えは“ワンストップ”で簡単に

「手続きが面倒」が一番のブレーキ。でも今は“乗り換え先で申し込むだけ”で番号そのままに移れるMNPワンストップが始まっており、主要キャリアや一部MVNOで利用可。転出番号の取得が不要なケースもあります(非対応の会社もあるので、申し込み画面で確認)。以前のような高額な解約金も大手では廃止が進み、見直しの心理ハードルは下がりました。

家のネットと“割引の罠”をほどく

スマホは軽くしたのに、家の光回線が重いとトータルは下がりません。光は今も契約期間や解約金が残ることが多く、相場は“月額1か月分前後”。更新月以外だと費用が出るケースがあるので、まずは自分の更新月と違約金の有無を確認。違約金よりも毎月の削減額が大きければ、年内で回収できるかの“回収計算”を。Wi-Fiが十分ならスマホのギガを抑えられるので、家とスマホはセットで最適化するのがコツです。


通信費は“固定費3点”の中でも、今日いちばん動かしやすいパート。使い方に素直なプランへ寄せるだけで、体感はすぐ変わります。ニュースで“報酬カット”を見たら、あなたのスマホも“上乗せカット”。まずは今の利用実績をメモして、合う器に入れ替える。ここが家計フロー改善の最短距離です。

電気——「基本料・使った分・上乗せ」の3段分解で、ムダを見つける

電気代は“見えにくい固定費”の代表。でも、仕組みはシンプルに分解できます。
電気代=①基本料金(契約アンペアなどで決まる固定)+②使った分(kWh×単価)+③上乗せ(燃料費調整や再エネ賦課金など)。まずはこの3段で自分の明細を眺めるだけで、どこを下げれば効くのかがハッキリします。特に③の「再エネ賦課金」は2025年度の単価が1kWhあたり3.98円に設定され、使用量に応じてかかります。毎月400kWhなら約1,592円の計算。ここは利用量に直結するので、②を締める=家の使い方を整えるのが王道です。

まず“見える化”——スマートメーターで時間帯を知る

節約は、見えた瞬間にラクになります。日本の家庭にはスマートメーターがほぼ行き渡っていて、30分ごとの使用量データをとれます。電力会社のマイページやアプリで“何時に電気を多く使っているか”を確認しましょう。夜に偏っている? 夕方〜夜(帰宅後)にドンと上がっている? これが分かるだけで、後のプラン選び(時間帯別料金)や家電の使い方の修正が当てやすくなります。

プランを合わせる——「時間帯」「単価の考え方」で選ぶ

同じ量でも、いつ使うかで料金が変わるプランが増えています。昼・夕方・夜で単価が違う“時間帯別”や、スポット市場に合わせて単価が変わる“連動型”など。たとえば時間帯別では、夏の午後(13〜16時)を高く、夜間を安くするような設計が一般的。在宅時間が夜中心の家庭や、洗濯・食洗機・給湯を夜に回せる家庭は“夜安”の恩恵が出やすい。一方、在宅ワークで日中の使用が多いなら、単価がフラットなプランのほうが安心です。まずは自分の使用時間帯(サブ1)を見て、合う器に入れ替える——これだけで“同じ生活で安くなる”が現実になります。

切り替えはネットで完了——比較→申し込み→検針票の入力

電力は自由化されており、住んでいる地域の送配電はそのままでも“売り手(小売)”は選べます。流れは簡単。①比較してプランを選ぶ、②新しい会社のWebから申し込み、③検針票(またはマイページ)にある「お客さま番号」などを入力。スマートメーターなら工事なしで切り替え可能なケースが多く、手続きはオンラインで完了します。申し込み前に、契約期間・解約料・支払い方法などの条件説明を確認してから進めればOK。


電気は「仕組みが分かれば、すぐ動ける」ジャンル。
・まずは明細の3段分解(基本・使った分・上乗せ)。
・スマートメーターで“使う時間”を可視化。
・時間帯と暮らし方に合うプランへ差し替え。
これで固定費の芯がじわっと細ります。政治の“報酬カット”を見たら、家では“単価カット&時間帯の入れ替え”。今日の夜、アプリで使用量のグラフを一度のぞいてみましょう。そこに答えがもう出ています。

保険——「公的で足りる/民間で足す」を線引きして、払う目的をハッキリさせる

保険は“安心料”ですが、入りすぎると固定費が太ります。コツは先に公的な守り(国の制度)を確認し、足りない穴だけを民間で埋めること。これだけで無駄払いはかなり減ります。

まず、公的な守りには次のようなものがあります。
・医療:自己負担は原則3割。さらに高額療養費制度で、1か月の自己負担の上限が所得・年齢ごとに決まっており、超えた分は後で戻ります(事前申請で窓口負担を抑える仕組みもあり)。つまり“青天井”ではありません。
・休業:会社員・公務員なら、業務外の病気やケガで働けない時に傷病手当金(おおむね給与の約2/3相当)が出る制度があります(要件あり)。
・死亡:遺された家族には遺族年金があります。条件に合えば「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」が支給され、ゼロではありません。

この“ベース”を踏まえて、民間保険は必要な穴だけを小さくシンプルに埋めるのが王道です。金融庁も「何に備えるか」「いくら必要か」「払える保険料か」を冷静に確認する姿勢を勧めています。貯蓄性(解約返戻金つき)などは途中解約で元本割れのリスクもあるため、仕組み理解が大切です。

「入るべき」を先に決める——“重大リスクに効くもの”から

  1. 自動車の対人・対物賠償
    車に乗る人はここが最優先。賠償額は高額化しやすいため、対人・対物は「無制限」推奨が業界の一般的な考え方です(“何でも無限に出る”ではなく、契約の範囲内で上限を設けないという意味)。
  2. 住まい:火災保険+地震保険の役割分担
    火災保険は火事だけでなく、台風や豪雨などの水災も補償対象になり得ます(約款の要件あり)。一方、地震による損害は地震保険でカバーしますが、火災保険金額の30〜50%の範囲、かつ建物5,000万円・家財1,000万円が上限という設計です。広域災害での総支払限度のルールもあります。つまり「家が全損=満額カバー」ではなく、“半分まで”が基本だと理解しておくのが現実的です。住まいのリスク(洪水・土砂・高潮の想定)に合わせ、水災の付帯有無もチェックを。

「削ってよい候補」を見つける——公的で賄える部分の重複を外す

  1. 医療の“日額いくら”型を見直す
    高額療養費で“天井”があるため、入院日額の厚盛りは過剰になりがち。入院が長期化しても公的制度が効く前提で、一時金型のがん保険/就業不能リスク(収入ダウン)に重点を移す、など“目的で選ぶ”に切替えるとムダが減ります。
  2. 積立型(貯蓄性)の“保険で貯める”をやめる/抑える
    「貯蓄+保障」は便利に見えて、途中解約の元本割れリスクや、金利・為替で返戻金が変動する設計もあります。貯蓄は証券口座や預金、保障は掛け捨てと分けるとコストが見えやすくなります。
  3. 重複の整理
    勤務先の団体保険やクレカ付帯の傷害保険、共済など、似た補償が重なっていないかを棚卸し。同じ事故で二重に満額は受け取れないこともあるため、約款の支払事由を一度だけ確認して、被りは外す。

「必要保障額」をサッと出す——数字は“ざっくりでOK”

  1. 死亡保障(家族がいる人)
    まず遺族年金で毎年どのくらい入るかを公式サイトで確認。次に「住居費(家賃・ローン)」「教育」「生活費から引ける資産」を並べ、足りない合計=必要保障額。足りない分だけ、掛け捨て定期(期間と額を分けて)で埋めると、月額は軽くなります。
  2. 病気・けがで働けない(収入ダウン)
    会社員・公務員は傷病手当金(約2/3)がベース。これで足りない家計の“穴”を、就業不能保険や所得補償で薄く足す。自営業は公的の手当が乏しいため、ここを厚めに見るのがセオリーです。
  3. 家の災害リスク
    ハザードマップで水害・土砂の想定を確認し、火災保険の水災特約の要否を判断。地震は「半分まで」が基本設計なので、建物・家財それぞれの保険金額を現実に合わせて設定します。

保険は“入るほど安心”ではなく、目的が合っているほど安心

1)公的の守りを確認 → 2)穴だけ民間で埋める → 3)保障はシンプルに、貯蓄は別枠で。
この順で考えると、毎月の“上乗せ”が静かに消えていきます。ニュースで「報酬カット」を見たら、家計は「保険の目的カット」。払う理由がぼやけている契約は、まず“なぜ払っているか”を書き出す。そこからひとつ外すだけで、固定費は確実に軽くなります。

    結論:固定費を削ることは、“未来の自由時間”を買い戻す行為だ

    首相や閣僚が「報酬の上乗せ」を止めた——このニュースは、家計に置き換えると「毎月の自動引き落としを細くするだけで、息継ぎがしやすくなる」という超シンプルな示唆でした。大事なのはテクニックより順番です。通信・電気・保険という“固定費3点”は、いずれも器を合わせるだけで体感が変わる領域。スマホは「ギガ・通話・端末」を切り分け、今の使い方に合うプランへ。電気は「基本料・使った分・上乗せ」を3段で見て、時間帯と生活に合う単価へ。保険は「公的で足りる/民間で足す」を線引きして、目的がぼやけた契約を外す。どれも“節約根性”より“仕組み理解”が効きます。

    会計の言葉でいえば、固定費を下げるほどキャッシュフロー(毎月の余裕)は太くなり、万が一の赤字期間も延命できます。ここが一番の安心材料。余ったお金は、使い切らず自動で貯まる箱へ逃がしましょう。たとえば「削減分の50%は生活防衛資金、30%は積立投資、20%は自分の楽しみ」。この“配分ルール”を先に決めておくと、せっかく細くした固定費が生活の膨張に飲まれにくい。結果として、急な出費や転機が来た時に、選べるカードが増えます。お金の余白は、行動の余白です。

    最後に、今日の実行順をもう一度。①スマホの利用実績と契約画面を開き、いま払っている月額を書く。②電力会社のマイページで時間帯グラフを一度だけ確認。③保険証券を3つの観点(目的・金額・期間)で1行ずつメモ。ここまでで10〜15分。あとは合う器に入れ替えるだけ。政治が“上乗せカット”をしたこのタイミングは、家計にも一緒にハサミを入れる好機です。固定費はあなたの“小さな内閣”。身軽にしておけば、毎月の会議(家計管理)は静かにラクになります。未来の自分に、ちょっと広い呼吸をプレゼントしておきましょう。

    深掘り:本紹介

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