40代で差がつく、20代・30代の今から始める「投資」と「会計思考」

みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。

40代、あなたは「収穫する側」か「焦る側」か?

40代の自分を想像してみてください。

仕事にも家庭にも責任が増え、お金の悩みで自由が奪われる…そんな未来は避けたいですよね。20代・30代の今、この記事を読むことで、将来の経済的安定や40代での選択の自由、そしてお金に対する精神的な余裕を手に入れるヒントが得られます。実は若い時期からお金に関心を持つことは、長い人生を不自由なく過ごし、やりたいことを実現するための鍵なのです。本記事では「投資」と「会計思考」の両面から、今まいておくべき種(アクションとマインドセット)を紹介します。

将来の自分に「ありがとう」と言われる準備を、一緒に始めてみませんか?

「投資」という人生設計ツールを理解する

投資は、お金だけでなく自分自身や時間への投資も含めた、人生設計の強力なツールです。まずはお金の投資から見てみましょう。日本では現金預金の割合が個人資産の50%超と極めて高く、株式・投信は約15%にとどまります。デフレ期は現金が安全策でしたが、インフレ局面では株式や投信などインフレに強い資産を持つことが重要だと指摘されています。一方アメリカでは現金13%・株式等51%と対照的で、この差が資産形成ペースに表れているそうです。つまり、日本人は「貯金しすぎ」問題があるわけです。将来の自分のため、預金の一部を投資に回し「お金にも働いてもらう」発想を持ちましょう。

具体的な制度としては、新NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)が20代・30代の強い味方です。20代・30代はライフイベントが多くお金の出入りも激しい時期なので、必要なとき引き出せる新NISAから始めるのがおすすめです。新NISAで積み立てた資産はいつでも売却できる柔軟さがあり、投資額が小さいうちは手数料負けしやすいiDeCoより精神的ハードルも低いでしょう。実際、「20代で資産運用をスタートする人は『時間』を味方につけた長期積立投資をおすすめします。始める順番としてはiDeCoよりもつみたてNISAを先にすると良い」という声もあります。iDeCoは原則60歳まで引き出せない年金制度なので、まずは流動性のあるNISAで資産形成に慣れ、余裕資金が増えたらiDeCoで老後資金も準備する二段構えが安心です。

投資と聞くと「リスクが怖い」「難しそう」と感じるかもしれません。しかし小さく始めてコツコツ学べば、20代からの長い時間は最大の武器になります。若い世代は時間的余裕があるため、市場の一時的な変動や損失にも耐えやすく、高リスク・高リターンの投資に挑戦しやすいのです。その経験が将来の投資判断力を養い、さらに若いうちから投資を始めることで「貯蓄優先」の健全な金銭習慣も身につくとされています。つまり、投資は単にお金を増やすだけでなく、金銭感覚という目に見えないリターンももたらしてくれるのです。

次に自分への投資(自己投資)も忘れてはいけません。20代は「稼ぐ力」をつけるためにまず自分に投資することが何より大事だ、と専門家も強調しています。資格取得や語学、専門スキルの習得といった自己投資は将来の収入アップやキャリアの土台を作り、お金を生み出す源泉になります。たとえば「20代は多少の失敗が許される特権世代。興味あることにどんどん挑戦を」という言葉どおり、若さというアドバンテージを活かして新しい知識・経験を貯金しましょう。自己投資で得たスキルや知識は一生ものの財産ですし、20代で身につけた「稼ぐ力」が後の資産運用の元手を生み出します。

最後に時間の投資について。時間は誰にとっても1日24時間と平等ですが、お金以上に貴重な資源です。お金は後から稼げても、失った時間は戻りません。森博嗣氏の言葉を借りれば「お金より明らかに大事なものは時間」ですが、「若い人ほどたくさん持っている」のも時間です。この時間をどう配分するかで人生の果実は大きく変わります。たとえば仕事ばかりでなく健康や人間関係に時間を投資すれば、将来の医療費やストレスコストの削減というリターンが期待できます。安い商品目当てに長時間行列に並ぶ人は、お金には倹約していても時間を浪費していると指摘する声もあります。つまり、お金の節約と同じくらい時間の使い方にも投資マインドを持つべきなのです。時間配分の見直しは、人生という長期プロジェクトの投資戦略といえるでしょう。

会計思考で見える“見えない浪費”

「気づいたら給料が消えている」「何に使ったか覚えていないのに貯金が増えない」――それ、会計思考が足りていないサインかもしれません。会計思考とは、家計をひとつの“小さな会社”と見立ててお金の流れを捉える考え方です。企業の経理がムダなコストを洗い出すように、個人も会計目線で自分のお金の使い方を棚卸しすると、今まで見えていなかった“浪費グセ”が浮かび上がります。

まず注目したいのが感情にまかせた支出(感情的消費や衝動買い)です。ストレスが溜まると「自分へのご褒美」と称して散財してしまう経験、ありませんか? 実はストレス下の脳は強い報酬を求めるようになり、買い物をすると分泌されるドーパミンによって一時的に快感を覚えるため、衝動買いに走りやすいのです。いわゆる「ストレスで物を買う」負のスパイラルですね。ワーキングマザーのある方も、仕事と育児のストレスから衝動買いを繰り返し、家計を圧迫してさらにストレス…という悪循環に陥っていたそうです。このように感情に振り回されていると気づかないうちにムダ遣いがかさみます。「今日は嫌なことがあったから高いスイーツを買おう」「寂しいからネットでポチポチ買い物」など、レシートに「ストレス解消費」とは書かれない支出こそ要注意です。一度立ち止まり、自分の支出に★マークを付けるとしたら何%が「感情費」か考えてみましょう。感情的消費に気づけば、対策として運動や趣味など買い物以外のストレス解消法に置き換えることもできます。

次にサブスクリプション疲れについて。定額サービスは便利ですが、数が増えると思わぬ浪費になります。例えば動画配信や音楽配信、ジム会費など「入ってるけど活用していないサブスク」はありませんか?ある調査では、平均で2.3個のサブスクサービスに加入し、約7割の人が月額3,000円未満に収めていると報告されています。一見少額に見えますが3,000円でも年額36,000円、10年で36万円です。さらに同調査では約69%もの人がサブスクの解約を検討した経験があり、その理由のトップは「節約のため」だったそうです。これはつまり、多くの人が「サブスクにお金を払いすぎかも…」とうすうす感じている証拠でしょう。特に使っていないサービスはまさに“見えない浪費”です。固定費化している分、意識から抜け落ちがちなので、年に一度は契約一覧を棚卸しして「幽霊サブスク」を退治することをおすすめします。

では日々のコーヒー代はいかがでしょう。毎朝のカフェラテ、習慣になっている方も多いでしょうが、その積み重ねを会計思考で捉えると…驚くべき数字が見えてきます。例えば1日500円のコーヒー代は月に約1万5千円、年間18万円。30年続けると実に540万円もの支出になります!20年でも360万円と、国公立大4年間の平均学費(約359万円)に匹敵する額です。

このように「ラテマネー」とも呼ばれる日々の小さな出費は侮れず、塵も積もれば山となって将来の資産形成を阻む大きな機会費用になりかねません。もちろん毎日のコーヒーが心の潤いになるなら全て悪ではありません。しかし「何となくの習慣」で続けている支出なら、一度立ち止まって見直す価値があります。「そのお金を投資に回していたら?」と考えると機会損失の大きさにハッとするはずです。

さらに“時間の浪費”という見えないコストも会計思考で捉えてみましょう。お金の使途と同じくらい、時間の使い方にも目を向けるのです。例えば毎晩何となくスマホでSNSや動画を1時間見ているとしたら、それは年間365時間を「消費」している計算です。365時間あれば何ができるでしょう?資格の勉強をしてキャリアアップ、週末副業で収入アップ、あるいは十分な睡眠と運動で健康増進…いずれも将来の自分への投資になりますよね。家計簿で言えばお金の無駄遣いを削って投資に振り向けるように、時間の家計簿をつけて無駄な時間を自己投資に振り向けることができれば、人生のリターンは確実に増えます。会計思考とは、このようにお金や時間の使い道を「見える化」して、自分にとって本当に価値のあることに資源を配分し直すプロセスとも言えるでしょう。

40代以降に差がつく「お金の使い方と守り方」

40代を“収穫期”にできるかどうかは、20代・30代の「お金との付き合い方」で大きく差がつきます。ここでは、将来の自分を守り豊かにするお金の使い方・守り方を見ていきましょう。

まずはキャッシュフロー管理です。簡単に言えば「収入-支出=黒字」を維持し、その黒字(余剰資金)を有効活用する仕組みを作ること。固定費を削減すれば手元に残るお金が増え、キャッシュフローが改善するというのは企業だけでなく家計も同じです。毎月の収支をプラスにするには、家賃や通信費、保険料など固定費の見直しが効果的とよく言われます。固定費は一度下げれば毎月自動的に節約効果が積み上がるからです。たとえば格安スマホに乗り換えて通信費を月5,000円下げられれば、年間6万円の節約でその分を投資や貯蓄に回せます。家計簿アプリやエクセルで自分のキャッシュフロー表を作り、毎月いくら黒字を出せているか確認する習慣をつけましょう。黒字が出たら、使途の優先順位は「①生活防衛資金の確保」「②資産運用(投資)」「③自己投資」の順で検討するとバランス良く未来にお金を振り向けられます。

では生活防衛資金について詳しく触れます。将来の収穫期を台無しにしないために、想定外の不作(アクシデント)への備えは必須です。生活防衛資金とは、失業・病気・災害などで収入が途絶えた場合に一定期間生活できる蓄えのこと。一般的には生活費の3~6か月分を目安に準備しておくべきと言われます。独身か既婚か、子どもの有無や職業によっても適正額は変わりますが、例えば毎月の生活費が20万円なら最低60万円、安心を買うなら120万円以上を「使わない貯金」として別口座に置いておくイメージです。これがあるだけで心理的安全度がグッと増し、多少の景気変動や会社のリストラにも振り回されなくなります。まずは生活防衛資金を貯めてから投資に回すのが鉄則とも言われるほど、大事な土台です。

次にお金の“守り方”=保険との付き合い方も考えましょう。投資がオフェンスなら保険はディフェンスです。日本は公的保険が充実していますが、それでもカバーしきれないリスクに対処するのが民間保険の役割です。例えば、若いうちからの生命保険加入は有効な自己防衛策になりえます。保険は若く健康な時に最も好条件で加入でき、いざ体に不調が出ると審査に通らなくなるためです。20代・30代であれば、万一自分に何かあっても経済的に困る家族(配偶者や子供)がいない限り高額な生命保険は不要との意見もありますが、将来に向けて健康なうちに最低限の保障を押さえておくのは合理的です。また医療保険や就業不能保険なども、自分の貯蓄や職場の制度と見比べて「守りの網」を検討しましょう。ポイントは、保険も固定費の一部であるため闇雲に掛けすぎないこと。必要な保障を見極め、ムダな保険料は投資に回すといったバランス感覚が大切です。

そして資産ポートフォリオの流動性にも気を配りましょう。せっかくコツコツ貯めた資産も、流動性(現金化のしやすさ)が低いものばかりではいざという時に困ります。不動産などは現金化に時間がかかるため、現金や株式など流動性の高い資産もバランスよく保有するのが望ましいとされています。例えば総資産のうち一定割合は普通預金やすぐ売却できる投信に置いておき、突発的な資金ニーズや投資チャンスにすぐ対応できるようにします。流動性の確保は「守り」であると同時に、状況次第では「攻め」に転じる柔軟性も与えてくれるのです。40代以降はお金の出入りも大きくなる分、この流動資産と長期資産のバランスが物を言います。

最後に固定費をミニマムにしたライフデザインについて触れます。毎月の家賃やローン、光熱費や通信費、車の維持費など、固定費が低ければ低いほど経済的自由度は増します。固定費を抑えることは、言わば「身軽なライフスタイル」をデザインすることです。固定費の少ない人は、収入が減っても生活水準を維持しやすく、思い切って転職や起業、早期リタイアなど次のチャレンジに踏み切るハードルも低くなります。実際、FIRE(早期リタイア)を達成した人の多くは固定費の見直しを徹底していますし、「身の丈に合った暮らし」を続けることで精神的な満足度を下げずに支出だけ最適化することも可能です。具体的には、住宅は身の丈に合ったものを選ぶ・趣味もお金のかからない工夫をする・サブスクやサービスの定期見直しをする等々。人生の黄金期を思い切り楽しむために、普段の暮らしはスリム化しておく——これが40代以降に大きな差を生む「守り方」なのです。

おわりに

40代は“収穫期”と言われます。しかし、その実りを手にできるのは若いうちに種まきを始めた人の特権です。20代・30代という時間と可能性に満ちた時期に、投資でお金と知恵を育て、会計思考で無駄を刈り取り、堅実に守りを固めた人こそが、40代で豊かな果実を収穫できます。裏を返せば、今この瞬間の選択が10年後・20年後の自分の笑顔を決めると言っても過言ではありません。

将来、「あの時ちゃんと種をまいておいて良かった」と誇らしく思える自分になれるよう、今日から一歩踏み出してみましょう。小さな積み重ねがやがて大きな財産となり、あなたの40代をより自由で実り多い時間に変えてくれるはずです。人生という長い旅路の中で、20代・30代のあなたが下した賢明な判断が、未来のあなた自身への最高のプレゼントになります。さあ、今から意識と行動を少しずつ変えて、未来の自分に胸を張れる人生設計を始めましょう。きっと40代のあなたは、今の努力に心から感謝していることでしょう。

深掘り:本紹介

もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。

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『価値のための会計 – 賢明なる投資家のバリュエーションと会計』
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転換の時代を生き抜く 投資の教科書 [ 後藤 達也 ]
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『会計学入門<第5版>』
会計の基本から財務諸表の作成・公開までを丁寧に解説しており、初心者でも理解しやすい内容です。

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それでは、またっ!!

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