みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
あなたのお金、どこに消えてるか説明できますか?
「なんであの人、年収そこそこあるのに全然貯金ないんだろう?」
こんな疑問、あなたも一度は抱いたことがあるはずです。そして同時に、「自分も同じような落とし穴にハマっていないだろうか?」という不安もあるかもしれません。
本記事では、「お金を失う人=バカ」と決めつけるわけではなく、“バカの会計思考”という強烈なキーワードを使いながら、実は誰もが陥りやすいお金に対する間違った認識を丁寧に紐解いていきます。
特に注目すべきは、PL(損益計算書)・BS(貸借対照表)・CF(キャッシュフロー計算書)という3つの財務指標を使って、人間の「金の使い方・貯め方・増やし方」の思考回路を読み解くこと。
この記事を読むことで、
- 「あるだけ使ってしまう人」と「お金が自然に増える人」の決定的な思考の違い
- なぜPL脳だけで生きると破産するのか
- 本当に資産家になる人はどんな感覚で日々の収支を見ているのか
といった点が、すっきりと理解できるはずです。
刺激的なタイトルとは裏腹に、内容は会計的な視点から極めて論理的に構成されています。「感情で金を使う」から脱却したいあなたへ、思考のアップデートを提供します。
あなたの金遣い、PLだけで動いてない?

多くの人は「稼いだ額から生活費を引いたら、残ったのが貯金」という考え方をしています。これは一見、合理的なように見えますが、実はPL(損益計算書)だけを見て動いている危険な思考です。このセクションでは、PL脳の落とし穴を掘り下げていきます。
PL脳とは「今日の利益」しか見えない人
損益計算書(PL)は、会社の「一定期間の儲け」を示すもので、売上からコストを引いた差額を利益として表します。これを日常生活に当てはめると、「今月の収入から支出を引いて残ったらOK」という感覚です。
この思考の最大の欠点は、「将来」も「蓄積」も考慮していない点にあります。たとえば、ボーナスが入ったからといって全部旅行や買い物に使ってしまう人は、このPL脳の典型例。収支の帳尻が合っていれば問題ないと錯覚してしまい、「資産形成」という視点が完全に抜け落ちてしまうのです。
PL脳の人は「使っていい金=今の収入」だと考えがち。そのため突発的な支出や収入変動に対応できず、慢性的な金欠状態に陥ります。企業で言えば、売上のたびに社員に全額ボーナスを配るようなもの。そんな会社が長続きするわけがありません。
「減るのが怖い」はPL脳の裏返し
PL脳のもうひとつの顔は、「使うと減るのが怖い」という感情です。これは数字ではなく、心理的な反応。たとえば、せっかく貯めた貯金を運用に回せない人は、「減るかもしれないから怖い」と感じて手を出しません。
でも、ここにもPL的思考の罠があります。PLはあくまで“期間損益”を示すだけで、長期的な資産の成長や構造的な安定性は表していません。つまり、「減るのが怖い」と感じる人ほど、将来のキャッシュフローや資産増加の可能性を全く評価できないのです。
本当に賢いお金の使い方とは、「減ること」ではなく「増やすための一時的な支出」であると理解すること。ここを乗り越えない限り、資産を築くことは難しいのです。
「収入=使える金額」という幻想
PL脳の人は、「手取りが30万円なら30万円使ってOK」と考えがちですが、これは非常に危険です。たとえば、老後資金、教育費、医療費など、未来に向けた「見えない支出」を全く考慮していません。
この幻想が続くと、「なぜかお金が貯まらない」という状態に陥ります。しかも、給与が上がれば上がるほど支出も増えてしまう「ライフスタイルインフレーション」に飲み込まれやすくなるのです。
PLだけで生きていると、「いま良ければOK」という思考になりやすく、将来的に詰む確率が極めて高い。これを防ぐためには、PLだけでなく、次に説明する「BS思考」に切り替える必要があります。
PL脳に頼っている限り、金は出ていく一方です。でも安心してください。次のセクションでは、資産を築くための「BS脳」について詳しく解説します。
BS思考が“金持ち脳”をつくる

PL脳だけで生活していると、資産は一向に積み上がりません。そこで必要なのが、BS(バランスシート)思考。これはお金を「ストック(蓄積)」として捉える考え方で、富を築く人々が共通して持っている金銭感覚です。このセクションでは、BS思考がどのように金持ち体質を作るのかを解説します。
BS思考とは「資産と負債の関係を管理すること」
バランスシート(BS)は、企業が「今どれだけの資産を持ち、どれだけの負債があるか」を示すものです。これを個人に置き換えると、「持っているもの(資産)」と「借りているもの(負債)」のバランスを管理する感覚になります。
BS思考の人は、「今月いくら稼いだか」よりも「自分の資産がどう増えたか」「負債がどの程度減ったか」に注目します。たとえば、住宅ローンを毎月返済しつつ、同時に投資信託や不動産などの資産を増やすような動きがそれです。
資産が増えて、負債が減れば、その差額(純資産)は確実に大きくなります。つまり、PLの一時的な損益に一喜一憂せず、長期的な純資産の推移を重視する姿勢が、BS思考の根幹なのです。
「消費」と「投資」の区別がつく人になる
PL脳の人は、支出=悪いこと、もしくは使う=快楽としか考えません。一方でBS思考の人は、支出を「消費」と「投資」に明確に分類しています。
たとえば、毎月5万円の自己投資(読書、勉強、資格取得など)を行う人は、それを単なる出費とは見ません。それが将来的に収入を増やしたり、人的資本(自分の能力)を高める投資だと認識しているのです。
また、車やブランド物を買う場合でも、「価値が下がりにくい中古で買う」「リセールバリューが高いものを選ぶ」など、資産価値を意識した行動を取ります。これがまさにBS思考。目先の満足感よりも、資産としての意味合いを大事にしているのです。
「あるだけ使う」から「ストックを育てる」へ
BS思考の人は、お金を“流れるもの”ではなく“積み上げるもの”と捉えています。たとえば、毎月5万円ずつ積立投資をすることを習慣化している人は、単にお金を使わないのではなく、「自分のバランスシートを育てている」と理解しています。
この視点の違いはやがて、大きな格差となって現れます。なぜなら、積立られた資産は複利で増え続けるからです。一方、PL思考のままでは、給料が上がっても使い道が変わるだけで、ストックは永遠にゼロのまま。
つまり、金持ちとそうでない人の違いは、「収入の多寡」ではなく、「BSを意識して行動しているかどうか」なのです。
PLが「今日のこと」なら、BSは「人生全体の構造図」。この図を正しく描ける人だけが、真の金持ち思考を手に入れられます。次のセクションでは、最も重要な「CF思考(キャッシュフロー)」にフォーカスします。
CFを読めば、人の“お金の性格”が見える

PLとBSは静止画だとすれば、CF(キャッシュフロー計算書)は動画です。つまり、「お金が実際にどのように流れているか」をリアルタイムで可視化できるもの。CF思考を持たない人は、自分の金の動きをコントロールできず、無自覚に貧困へと近づいていきます。このセクションでは、CFがゼロ=金を失う“バカ思考”である理由を解き明かします。
CFが見えないと「感覚で金を使う人間」になる
キャッシュフローとは、実際に手元の現金がどう動いているかを表します。いくら利益が出ていても、キャッシュがなければ倒産するのが企業の現実です。これは個人にも同じことが言えます。
PL的には黒字でも、「ボーナスで高級家具を購入」「クレジットで毎月ギリギリまで支払い」などを繰り返していれば、手元には常に現金が残りません。結果、「なんで毎月お金がないんだろう?」と首をかしげながら、生活の質がどんどん下がっていく。
CFが見えていない人は、お金を「水のような感覚」で使っています。入ったらすぐに出ていき、残高は一向に増えない。これがまさに、“感覚だけで金を使う”CFゼロ人間なのです。
金持ちは「キャッシュをためる」のではなく「流れを整える」
金持ちはやみくもに現金を貯めているわけではありません。彼らは、「収入→投資→回収」というお金の流れのサイクルを意識して設計しています。
たとえば、収入の一部を株式投資や不動産に回し、そこからのインカム(配当や家賃)を再投資し続ける。つまり、CFを「流れる水路」として設計し、自動的にお金が循環する仕組みを作っているのです。
一方、貧乏マインドの人は、「今月どうやって乗り切ろう」「手元に残ってるから使ってもいい」といった短期的な判断に終始します。これは川の上流で水がせき止められているようなもの。流れがなければ、蓄積も発展もあり得ません。
CF管理は「人生経営」における最重要スキル
個人も企業と同じく、人生を「経営」していると考えるなら、CF管理こそ最重要です。給料が入る日、支払いがある日、投資の回収タイミングを把握し、余剰資金をいかに再配分するか。
CFを意識すれば、ムダな出費が見えてきます。毎月何となく払っているサブスク、使っていない保険、気づかぬうちに溜まるコンビニ支出。これらを把握・最適化することで、少なくとも「お金が足りない」という状態は回避できるようになります。
そしてなにより、CFを見続けることで「自分のお金のクセ」が明確になります。浪費癖があるのか、偏った支出がないか、どこにリスクがあるか。それを知ることが、金に対する主体性を高め、人生の選択肢を増やしてくれるのです。
CFは、あなたの金の使い方に“性格”を映し出す鏡です。見ることを怠れば、無自覚に金は消えていきます。でも、向き合えば確実にコントロールできる。それがCF思考の本質です。


結論:数字を見れば、人生が変わる
「バカはなぜ金を失うのか?」
──その答えは意外なほどシンプルです。“数字を見ていないから”。
もっと言えば、「どの数字を見るべきか」を知らないまま、金を感情や習慣で使ってしまっているからです。
PLだけを見て「今月黒字だから大丈夫」と安心し、BSを意識せず「あるだけ使う」を繰り返し、CFを管理しないまま「何に使ったか覚えてない」と後悔する。これが、“バカの会計思考”の正体です。
一方で、賢く資産を築く人々は違います。
- PLを見て収益性を確認し、
- BSで資産と負債の構造を最適化し、
- CFでキャッシュの流れを常に監視している。
この3つの指標を常に意識しながら、「今の選択が未来の自分にどう影響するか」を数字で判断しているのです。
この感覚を身につければ、お金に対する不安は徐々に消えていきます。なぜなら、「お金がない」という状態も、「なぜないのか」を明確に理解できるようになるから。数字を読む力が、未来の見通しを与えてくれます。
人生は一度きり。
でも、その中で手にするお金の総量は、人によって驚くほど差が出ます。
だからこそ、自分のPL・BS・CFを意識し、「資産を育てる脳」へとアップデートしていくことが、真に豊かな人生への最短ルートなのです。
金を失うか、金を育てるか。
すべては、あなたの“思考”次第です。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
公認会計士が教える「資産づくり」を勝ち抜くための11の戦略
公認会計士が「資産形成」の戦略を会計視点で整理。負債管理・投資判断・保険・税金まで、実践的かつ網羅的に解説しています。図表も豊富で、会計初心者にも優しい作りです。
改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学
大人気の「お金の大学」シリーズ最新版。貯蓄から投資、節税、資産構築まで、著者自身の実体験に基づくノウハウを対話形式で伝える、実践向けの入門書です。
大図解 新NISA対応版 お金のしくみ見るだけノート
新NISA開始に対応したアップデート版。初心者でもビジュアルで理解しやすい構成で、資産・税制・資産運用の基礎がサクッとわかります。図解中心なので読みやすいです。
CFO思考
企業のCFO(最高財務責任者)視点を個人にも応用。PL・BS・CFの連動理解から投資判断、資金調達まで、ファイナンス思考を実例とともに解説しており、本記事の内容とも親和性が高い一冊です。
専門家以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書
「会計・財務は難しそう…」という人向けに、決算書の読み方からファイナンスの基本概念まで丁寧に解説。実務でも役立つ内容で、PL・BS・CFの全体像を学ぶにはぴったりの一冊です。
それでは、またっ!!

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