みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
“また値上げ”の10月、あなたは“タイミング”でもう損しない準備できてますか?
10月、日本の食品はまたひと波きます。帝国データバンクの集計では、今月の値上げは3,024品目。中でも「酒類・飲料」がど真ん中で、500〜600mlの定番ペットボトルがメーカー希望価格でついに200円台に乗るブランドも。
体感としては「え、これも?」の連続ですが、ここでため息をつくより、“買い方”を少し変えて、家計の守りを固めましょう。この記事の主張はシンプルです。常温で長く持つものは“前倒し”で買い置き、生鮮や日持ちしないものは“後ろ倒し”で買う。これだけで、月末のレシート合計がじわっと軽くなります。
理由は、商売の世界でいう「在庫回転」の考え方にあります。家のキッチンも小さな店舗。値上げ前に“回転の遅い在庫”(油・乾麺・レトルト・ティッシュなど)を先に確保し、値動きが読みにくい“回転の速い在庫”(野菜・肉・惣菜・牛乳など)は、セールや見切りのタイミングまで待つ。これで“粗利=手元に残るお金”を守れる、というわけです。
さらに、「セール=得」の錯覚に注意。値札の割引率ではなく、1食あたりの単価で比べるクセをつけましょう。例えば、同じ398円でも、1袋で3食分なら“1食133円”、1.5食分なら“1食265円”。数字で見ると、買うべきは自然と決まります。
この記事では、
- 何を前倒しで買うか、
- 何を後ろ倒しにするか、
- “1食単価”で迷わない選び方、
の3本立てで、今日からすぐ使えるシンプルなルールに落とし込みます。10月の値上げラッシュを嘆くより、味方にする。そんな実践ガイドを、忙しいあなたにお届けします。
目次
値上げ前に“前倒し”で買うもの—家のキッチンを小さな店にする

まずは「今のうちに押さえておくと効くもの」です。ポイントは、常温で長く持ち、毎日ちょっとずつ減っていく“回転の遅い在庫”を、値上げや在庫切れに先回りして確保すること。帝国データバンクの最新調査では、10月は3024品目が値上げ見通しで、その約4分の3が酒類・飲料。500〜600mlの定番ペット飲料は、メーカー希望価格が200円台へ入る動きが目立ちます。こういう“波”は数カ月に一度やって来るので、波の手前で必要分を静かに積む—これが前倒しの考え方です。
常温ストックの柱:油・乾物・缶・レトルト
サラダ油、オリーブオイル、乾麺(うどん・そば・パスタ)、米入りのレトルトパウチ、カレー・パスタソース、ツナや豆の缶詰は、使い切りまでの期間が長く、品質が安定します。ここを2〜3割だけ厚めに持つと、月平均の支出がなだらかになります。目安は「いつも買う最安ラインで2〜3カ月分」。買い過ぎず、使い切れる範囲にとどめるのが肝。結果として、在庫がゆっくり回るぶん、値上げの波を“薄める”効果が出ます。
朝食系の“切らしたくない”定番:粉もの・シリアル・コーヒー
小麦粉・ホットケーキミックス・オートミール・グラノーラ、ドリップコーヒーやインスタントは、単価がじわっと効くカテゴリー。朝の代替がききにくいので、セールやクーポンを見つけたら箱買いではなく“1箱+予備1”くらいで前倒し。コーヒー豆は酸化するので挽いた状態は1〜2カ月で使い切る量に抑え、豆のままは密閉で。ここも“厚く持ちすぎない”が鉄則です。
日用品は「消費テンポ」で枚数管理:紙・洗剤・ラップ
ティッシュ、トイレットペーパー、キッチンペーパー、食器用・洗濯用洗剤、ラップやアルミホイルは、価格改定の波が読みやすいうえ、サイズが大きくてかさばるのが難点。週1で1箱使うなら「4週間で4箱」。“1週間=何枚/何プッシュ”の感覚を一度だけ確認して、月分+予備1に固定すると、買い忘れによる高値掴みを防げます。置き場所の制約も踏まえ、収納に収まるところまでで止めるのが前倒しの上手な線引きです。
ここまでが“前倒しの守備範囲”。狙いは、値上げや欠品のリスクが高いところで、生活のリズムを崩さないだけの在庫を静かに持つことです。飲料は値上げの中心ですが、重くて場所を取るため、無理な箱買いはおすすめしません。代わりに、粉末飲料や濃縮タイプ、マイボトル運用へ切り替えると、1食(1杯)単価を確実に下げられます。数字で見ると、500mlのペット飲料が200円なら1杯200円。同じ味の濃縮ボトルや粉末なら、1杯20〜60円まで落とせるケースが普通にあります。“味と単価の折り合い”がつく選択肢を1つ決めて、そこを基準にする。この小さな決断が、月末のレシートを軽くします。
値上げ後は“後ろ倒し”で買う—生鮮は「待つ」ほうが得になる

値上げの波が来たあとは、焦ってまとめ買いしないのがコツです。とくに、生鮮や惣菜、牛乳・豆腐など日持ちしないものは“後ろ倒し=タイミングを見て買う”ほうが、家計も食品ロスも減ります。スーパーは夕方〜閉店前に値引きが進み、見切りシールが増えます。雨の日や特売日の前後など、売れ行きが読みにくい日は割引が出やすいこともあります。店舗や時間は差がありますが、「生鮮は夕方〜夜に動く」のが基本線。これを知っておくだけで、1食あたりの単価はスッと下がります。
生鮮は“時間を味方に”する
夕方の値引き帯で肉・魚・惣菜を拾うと、同じメニューでも1食単価が2〜5割落ちることは珍しくありません。例えば、鶏もも300gが通常398円、30%引きなら279円。2食分なら1食140円まで下がります。ここで大事なのは、買ったらすぐに小分け冷凍まで一気にやること。翌日中に食べ切れない惣菜は、ご飯と一緒におにぎり化、カレー・親子丼・チャーハンなど“ご飯吸収”メニューにしてロスをゼロに寄せます。日本では食品ロスが年約464万トン(家庭系約233万トン)と推計されており、家庭での「食べ切る設計」は節約と環境の両立になります。
“アプリで待つ”:フードレスキューを使う
外食・ベーカリーの余剰品は、フードシェアリングのアプリに流れます。代表例の「TABETE」では、近くのお店が出した“レスキュー”をアプリで予約・事前決済し、指定時間に受け取るだけ。正規より安く、お店も廃棄を避けられる、きれいなWin-Winです。夜の受け取り枠が多いので、残業後の“あと1品”にも合います。まずは家や職場の近くをお気に入り登録し、通知を待つ仕組みに。
“1食単価”で比べる癖—値札ではなく口に入る量で判断
「半額だから得」ではなく、食べ切る人数・回数で割って考えるのが家計の再現性を高めます。例:刺身盛り合わせ780円が40%引きで468円。一見お得ですが、2人で食べ切れず翌日へ持ち越すなら、鮮度落ちで満足度も下がる。代わりに、同価格帯の鶏むね+野菜で丼2人分+翌日のサラダまで回せば、1食あたり200円台に着地できます。さらに、スーパーの値引き時間を把握しておくと、“普通価格で妥協買い”が減るので、1カ月の食費のブレが小さくなります。店舗ごとにタイミングは違いますが、生鮮は夕方〜閉店前、加工は朝一番が動きやすいという傾向は広く確認できます。
――“後ろ倒し”のねらいは、値上げ直後の高値でまとめ買いしないことと、時間・アプリ・冷凍を使って1食単価を落とすこと。結果として、買い過ぎによる廃棄も減り、環境面にもプラスです。国の目標でも、事業系を含む食品ロスの削減は重要テーマ。私たちの「買うタイミング」は、小さくても確かな一票になります。
”1食単価”でもう迷わない——比べ方のものさしを1本にそろえる

ここまで、前倒しと後ろ倒しでタイミングを整える話をしてきました。最後は「どう比べれば、毎回ぶれずに“良い買い物”に近づけるか」です。カギは1食単価。レジ前の小さな判断を、同じものさしで測るだけで、月の食費は安定します。値上げや“内容量の微調整(いわゆるシュリンク)”が多い今、「値札の数字」より「口に入る量で割った数字」のほうが、答えに直結します。小売の現場では単位価格表示(100g・100mlあたりなど)が広がっていて、容量が違う商品を公平に比べやすくなっています。ここをベースに、自分の食べる量=1食量に置き換えて計算する。これで“パッと見お得”の罠を避けられます。単位価格の見える化は、消費者の判断精度やお得度を上げる効果があると研究でも示されています。
3秒で出す“1食単価”の出し方
やることは2つだけです。
(A)単位価格(100gあたりなど)を見る →(B)自分の1食量を掛ける。
例えば、鶏むね肉が「100gあたり88円」と書いてあれば、あなたの1食量が150gなら1食132円。パスタが「100gあたり48円」で、自分の標準が90gなら1食43円。レトルトや惣菜は総量÷何食で割るのが早いです。398円の惣菜パックを“2食で食べ切る”なら1食199円。ここで“3食いけそうだけど味が落ちる”と感じたら、それは実質2食とみなすのが正解。比べる基準は、実際に食べ切る回数です。店頭の単位価格表示はこの計算の土台。違うサイズ同士でもフェアに比べられます。
“内容量の変化”に強くなるコツ
同じ見た目でも、少しずつ容量が減っていることがあります。これが家計の“あれ、減らない?”の正体。対策はシンプルで、内容量と単位価格を必ずセットで見ること。パッケージ正面の税込価格が横並びでも、100gあたりで見ると差がはっきり出ます。研究では、単位価格がしっかり示されると、消費者はより安い単価に反応しやすくなり、“賢い置き換え”が進むとされています。つまり、単位価格を手掛かりにすれば、容量の微調整にも振り回されにくい。店選びの判断軸にもなります。
“迷わない買い方”を習慣にする小さな仕組み
続けるには、仕組みが要ります。やることは大げさでなくてOKです。
– 自分の基準量を決める。 ご飯は1食150g、鶏むね150g、パスタ90g…と自分の数字を一度だけ決めてメモ。以降は掛け算するだけ。
– よく買う3品だけ単位価格を把握。米・肉・牛乳など“柱”を覚えておけば、他の品も相場からズレているかすぐ分かります。
– “買う前に2パターンだけ比較”。いつものサイズ vs 大容量、PB(プライベートブランド) vs NB(メーカー品)など、候補を2つに絞って1食単価で決める。
この3点だけで、店頭の迷いはほぼ消えます。とくに2025年10月は3,024品目の値上げが出ており、酒類・飲料の比率が高い月。だからこそ、飲料は粉末・濃縮やマイボトルへの置き換えで、1杯単価を落とすのが効きます。1杯200円のペット飲料を、粉末や濃縮で1杯20〜60円へ寄せられれば、月の支出は体感で変わります。
“1食単価”は、毎日の小さな正解を積み上げるための物差しです。単位価格→自分の1食量に変換、そして“食べ切る回数”で割る。この3ステップを覚えておけば、値上げの月でも、レジ前で落ち着いて選べます。食品ロスを減らす意味でも、食べ切れる量の設計は重要です。日本の食品ロスは年間約464万トン。私たちの家でも、“食べ切る前提で買う”に切り替えるだけで、家計と環境の両方に効いてきます。


結論:値上げの月こそ、“タイミング”と“ものさし”で家計を守る
10月は確かに逆風です。でも、家計は「何を、いつ、どれだけ」の3つを整えるだけで強くなれます。常温で長く持つものは前倒しで少し厚めに確保。生鮮や惣菜など日持ちしないものは後ろ倒しで、夕方~夜の値引きやフードレスキュー、見切り品を上手に拾う。ここに1食単価という共通のものさしを足せば、店頭で迷いません。値札の派手さではなく、「実際に食べ切る量×単位価格」で静かに判断。これだけで、同じ料理でも支出のブレは小さくなります。
もう一歩踏み込むなら、自分の基準量を決めてメモしておくのが効きます。ご飯150g、鶏むね150g、パスタ90g…と一度決めてしまえば、レジ前の計算は3秒。あとは、よく買う“柱の3品”(米・肉・牛乳など)だけ単位価格の相場を覚えておく。こうした“仕組み化”は、気合いより強い節約術です。前倒しと後ろ倒しは、商売の「在庫回転」の考え方を家庭に移しただけ。回りの遅い在庫(油・乾物・日用品)は早めに押さえ、回りの速い在庫(生鮮・惣菜・牛乳)はタイミングを見る。これで手元に残るお金、いわば“粗利”が守れます。
環境面のメリットも見逃せません。日本の食品ロスは年間約464万トン、うち家庭系は約233万トン。私たちが「食べ切る前提で買う」「余りはすぐ小分け冷凍」に変えるだけで、家計と地球の両方にプラスです。さらに今月は値上げ3024品目、中心は酒類・飲料。ペット飲料は希望価格が200円台に入った銘柄もあり、ここは粉末・濃縮やマイボトルへの置き換えが正攻法。1杯200円 → 1杯20〜60円へ落とせれば、体感ははっきり変わります。波を嘆くより、波の手前と裏側を使い分ける。あなたのキッチンは、もう立派な“小さなお店”です。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
節約家計ノート2025
“固定費とやりくり”を月次で見える化できる定番家計簿。支出の振れを小さくする仕組みづくりに向き、前倒し購入の持ちすぎ防止にも役立つレイアウトです。
かんたん家計ノート2026(講談社MOOK)
書く場所がシンプルで続けやすい家計簿。週ごとの費目管理がしやすく、値引き活用や後ろ倒し購入の効果を週次で振り返れます。
イラスト図解 知っているようで知らない 物価のしくみ
円安・エネルギー価格・金融政策など、物価が上がる“理由”をやさしく解説。値上げの波に合わせて買い方を調整する背景知識として最適。
帰宅後30分で完成!爆速夜ごはん
平日5週×5日分のスピード献立。タイムセールや見切り品を“後ろ倒し”で拾った食材でも回しやすい段取りと買い物ポイントがまとまっています。
memiの1か月食費2.5万円!節約ワンプレートごはん おかわり!
安い素材の使い回し・かさ増しテクで“1食単価”を下げる実用レシピ。作り置きとの組み合わせで前倒し・後ろ倒しのどちらにも応用しやすい構成。※直近では第3弾(食費2.7万円)も登場。
それでは、またっ!!

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