国際線“燃油サーチャージ”更新——旅はいつ買えば黒字?

みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。Jindyです。

あなたの“1日”はいくらなら、気持ちよく買えますか?

JALとANAが「10〜11月発券分」の燃油サーチャージ改定を告知。国際線の総額は“運賃(本体)+サーチャージ”で決まるから、タイミングひとつで同じ路線でも体感コストがガラッと変わります。この記事は、いつ買えばおトク=“黒字”に近づくかを、家計の感覚でスッと判断できるようにするガイド。ポイントは3つだけ。①サーチャージは2カ月ごとに見直される(指標はシンガポールのジェット燃料価格×為替)。②各社が公表する“適用額”は期間中は基本固定。③あなたの旅の価値は「総額÷滞在日数=1日あたり単価」で測る——この物差しがブレない軸になります。JAL/ANAの10–11月分は公表済みで、区間ごとの金額が明確。期間中は原則その金額で動かないため、本体運賃が落ちる日を狙うか、サーチャージが軽い期を待つかの二択に整理できます。実務的には「冬旅は本体安・春旅は燃料安」の傾向を踏まえ、2シーズン先の仮押さえ(無料変更・払戻条件に注意)を使って、総額の谷を取りにいく。この記事では、最新の適用額の見方、路線別の“1日あたり”での損益分岐、そして予約の実践手順までを、専門用語ナシで解説します。読後には、セールで迷っても電卓ひとつで即判断できるようになります。なお、JAL/ANAの燃油サーチャージは直近2カ月の燃料指標をもとに改定され、10〜11月分の設定は公式に公開されています(期間中は基本固定)。

まず“仕組み”を3行でつかむ

出発前に押さえるのはたった3つ。(1) 総額=運賃(本体)+燃油サーチャージ(2) サーチャージは2カ月ごとに見直し(3) 期間中は各社の“適用額”がほぼ固定。この3点を頭に入れておけば、空売り・両建てみたいな難しい発想は不要。カレンダーと電卓で、いま買うか次の期を待つかを比べられます。たとえばANAは「10月1日〜11月30日購入分」の路線別額を明記。欧米・中東・オセアニアが片道27,500円、ハワイ・インドなどが17,600円…と区分されています(日本発・1区間・片道あたり)。この区分は期間内は固定なので、「今日は本体が下がった?」に集中できるわけです。

JALも同様に、路線ごとの設定額を公開しています。日本〜欧米・中東・オセアニアで片道25,000円、ハワイ・インドなどで16,000円…という具合(日本発・1区間・片道あたり)。こちらも見直しは2カ月ごとで、根拠は「直近2カ月のシンガポール・ケロシン平均×為替の平均」。つまり原油と円相場の“合成点数”です。金額は期中は原則据え置きで、次の2カ月ブロックに入ると見直される仕組み。数字が動く瞬間は“期の切り替え”と覚えればOK。

サーチャージは“外部要因の定食”——値札が先に決まる

サーチャージは、あなたの買い方ではなく外部指標で決まります。ANAの表を見れば、期間と路線の組み合わせごとにすでに金額が書かれている。今日の原油ニュースを見て慌てても、その期の値札は基本変わりません。変わるのは次の期。だから、目線は「この2カ月を買うか、次の2カ月を待つか」。ここで効くのが“仮押さえ可能な運賃種別”や“無料変更ルール”。とりあえず発券→期またぎ前に見直しの構えが取れると、ブレに強くなります。

本体は“需給の生もの”——曜日・残席・セールで踊る

一方の本体運賃は、残席やセールで日々ゆらぎます。同じ便でも火曜は安く、土曜は高い、なんて普通にある。ここはあなたの動き方で拾える余地。たとえば「欧米27,500円のサーチャージ期」にいても、本体が▲20,000円落ちる瞬間があれば総額は勝てる。逆に、サーチャージが軽い期でも、本体が跳ね上がれば総額は重くなる。“固定(サーチャージ)×変動(本体)”の掛け算を意識すると、値ごろ感の判断がぶれません。ANAもJALも、値札(サーチャージ)そのものは表で公開されているので、本体の上下を見極めるゲームだと割り切れる。

“総額÷滞在日数”で、迷いを一刀両断

最後は家計の物差しに戻す。「総額÷滞在日数=1日あたり単価」。これが腹落ちの早道です。たとえば、東京—ロサンゼルス5泊7日。期A(サーチャージ重め):本体88,000円+サーチャージ27,500円×往復=143,000円。1日あたり約23,800円。期B(サーチャージ軽め):本体105,000円+サーチャージ25,000円×往復=155,000円。1日あたり約25,800円本体が安い瞬間に入る期Aのほうが“日割り”で黒字です。逆に春先などサーチャージが軽く、でも本体が強含みなら、短期旅行ほど“日割り”が悪化しやすい。長めに滞在できる時期と、本体が落ちる曜日を合わせると、日割りは一気に整います。なお、直近ではJAL・ANAとも「10〜11月購入分」のサーチャージを明確に掲示。12〜1月は同額継続のアナウンスも出ています。期境界が見えやすい今は、“1日あたり”で比較する好機です。


ひとことで言えば、サーチャージは“期ごとの固定費”、本体は“日々の変動費”。この二層を分けて考え、最後は“日割り”で線を引く。ここまで腹に落ちれば、あとは「冬旅は本体が落ちやすい」「春先はサーチャージが軽くなりやすい」という季節感を添えて、2シーズン先を仮押さえ→期替わり前に見直しという動きを回すだけ。細かい用語は忘れても、期(固定)と日(変動)の2枚を持っておけば迷子になりません。

いつ買う? “期”と“日”で組み立てる実務フロー

仕組みが飲み込めたら、あとは動線づくり。ここはシンプルに、(A) 期の金額を先に固定(B) 日ごとの本体を拾う(C) 最後に“1日あたり単価”で決める、の3ステップで回します。サーチャージは2カ月ごとに金額が決まり、期中はほぼ動かない。たとえば2025年10–11月のANAは「欧米・オセアニアほか片道27,500円、ハワイ・インド等17,600円…」と表で明示されています(日本発・片道・1人)。まずは自分の路線の“期の値札”を把握しておくと、本体が落ちた日に迷わず掴める

カレンダー術——“期の境目”を目印にする

期の切り替え(偶数月スタートが多い)前後は、金額が据え置きか、上げ下げかの発表が出ます。JALは“サーチャージはシンガポール灯油の2カ月平均×同期間の為替で決定し、2カ月固定”という基本ルールを開示。まずはここで“今いる期の重さ”を見ます。さらに直近では、2025年12–2026年1月発券分を現行据え置きと告知。こういうアナウンスが出たら、「本体の底」待ちにギアを入れるサインです。期が軽い・重いは事前に決まるので、スマホのカレンダーに“期の発表・切り替え日”を入れておくと動きやすい。

仮押さえの作法——“発券日のサーチャージ”とルール確認

実務で効くのが仮押さえ(変更・払戻に柔軟な運賃の活用)。覚えておきたいのは、サーチャージは“発券日”のものが乗るという原則。そしてJALは「払戻時はサーチャージ全額を返す」等の細則を公開しています(※航空会社・券種で異なるので、各社の規約と手数料は必ず事前確認)。これを踏まえると、期が重いけど本体が今落ちているときに一旦確保→期またぎ前に再チェックという動きが取りやすい。損益は“本体の差”でほぼ決まるので、無料・低手数料の条件はコスパそのものです。

最後は“日割り”で腹を決める——短期は本体、長期は期の影響

迷ったら総額÷滞在日数。短期旅行(3〜5日)は本体の上下が効きやすく、長めの滞在(7日以上)は期=サーチャージの軽重がジワッと効いてきます。目安はこう:

  • 短期なら…本体が落ちたタイミングを最優先。期がやや重くても“日割り”が勝ちやすい。
  • 長期なら…期が軽い月(例:ANAの期別表で下位ゾーンになったとき)を狙うと“日割り”が整う。
  • どちらも…期の金額は固定費、本体は変動費。この2層を分けて足し算→日割りに直すだけ。ANAやJALは期別の金額表/ゾーン表を公開しているので、数値の当てはめは簡単です。

結局のところ、「期で重さを読み、本体の底を拾い、日割りで決める」。この順番を守るだけで、セール告知やSNSの“お祭り”に振り回されません。数字は冷たいけど、判断は温かく簡単にできる。冬は本体が落ちやすい、春はサーチャージが軽くなりやすい——この“季節のクセ”に、2シーズン先の仮押さえを添える。やることは増やさず、迷う時間だけ減らす。それで十分、黒字に寄っていきます。

実践編——“今日いくらで、何日行くか”をサクッと決める

ここからは、手を動かす型をそのまま置いておきます。難しいことは抜き。期(サーチャージ)を先に決め打ち→本体の底を拾う→日割りで判定の順で、5分で結論まで行きます。ANAやJALは2カ月ごとにサーチャージを固定して公表しており、2025年10–11月の日本発は、たとえばANAで「欧米・オセアニア=片道27,500円、ハワイ・インドネシア・インド=17,600円…」という値札が出ています(1人・1区間・片道)。JALも同様に区分表を公開し、2025年12–2026年1月現行(10–11月)と同額継続の告知あり。つまり、当面は“期の重さ”が読みやすい状態です。

3分の型——数字を埋めるだけの“日割り”表

  1. 行き先と期を決める(例:ロサンゼルス、10–11月購入分)。
  2. その期のサーチャージ(往復)をメモ(例:27,500×2=55,000円/ANA基準)。
  3. きょう見える本体運賃を拾う(例:本体 89,000円)。
  4. 総額=本体+サーチャージ(例:144,000円)。
  5. 滞在日数で割る(例:6日滞在→1日あたり24,000円)。
    ここまでで「今日は買い?」が判定できます。もし同じ旅程で12–1月の発券も同額継続と出ているなら、次の期でも同じサーチャージを前提に本体の底待ちが可能。日割りが“目標ライン”を割ったら買う。迷いが消えます。

“仮押さえ”でブレに強く——発券日の期が乗る

覚えておくコア原則は「サーチャージは発券日の期が適用」。期の金額は2カ月固定です。だから、本体が深く落ちた日に一旦確保し、期またぎ前にもう一度だけ相場を見直す動きが取りやすい。JALは払戻時にサーチャージへ取消手数料はかからない旨も掲示しています(※運賃種別のルールや手数料は別途あり)。ここさえ押さえれば、“本体の差”で勝つ戦い方に集中できます。

“季節のクセ”と動く順番——冬は本体、春は燃料

肌感のコツも足しておきます。冬(年末年始直後〜2月)は本体が落ちやすい一方、春先はサーチャージが軽く出やすい期に当たることが多い(あくまで傾向)。今年はJALが12–1月を10–11月と同額で継続と発表済みで、ANAの10–11月の区分表も明確に出ているので、直近は「期=読みやすい固定費、勝負は本体の底」の構図。短期なら“本体優先”/長期なら“期(固定費)を軽く”で、最後は日割りで決め切る。この順番が、いちばん迷いません。


結局のところ、数字は埋めるだけです。期(固定)を先に握って、きょうの本体を拾い、日割りでスパッと判断。SNSの盛り上がりや“限定セール”に揺れやすい場面でも、あなたの物差しは1本。「総額÷滞在日数」。この線が守れれば、買ってから後悔する確率はぐっと下がります。

結論:迷いを減らして、旅を増やす——“期×本体×日割り”の一本勝ち

ここまでの話を、最後に一本の線にまとめます。国際線の総額は運賃(本体)+燃油サーチャージ。サーチャージは2カ月ごとに固定される“期の値札”、本体は毎日変わる“生もの”。そして判断は、総額÷滞在日数=1日あたり単価でスパッと決める。たったこれだけで、タイムセールの煽りやSNSの熱気に飲まれず、自分の物差しで買えるようになります。

動き方はシンプルです。まず、狙う路線の期の金額を押さえる(固定費を先に確定)。次に、日々の本体を眺める(カレンダーの“安い曜日”と残席の緩む瞬間を待つ)。最後に、予定の滞在日数で割って“日割り”が目標ラインを下回ったら発券。もし判断に迷ったら、変更・払戻に融通が利く券種でいったん仮押さえし、期またぎ前にもう一度だけ見直す。ルールは単純、手つきは軽やか。それでいて、ムダ撃ちが減ります。

季節のクセも、味方につけましょう。冬は本体が落ちやすい、春はサーチャージが軽くなりやすい——この傾向を“背景”として持ちつつも、最後は数字で確かめる。短期なら本体の底が効く、長期なら期の軽さが効く。どちらも日割りで同じ土俵に乗せれば、旅行の価値は見える化されます。高い・安いの感覚論から卒業して、あなたの時間1日にいくら払うかで決める。シンプルだけど、強い判断軸です。

覚えておきたいのは、完璧な底を取る必要はないということ。旅は投資であり、同時に消費でもある。数千円の差を追いすぎて行き先や日程が狭まるなら、それは本末転倒。“よく寝られて、よく遊べる価格”を日割りで確認し、気持ちよく払えるラインで手を打つ。そのほうが、行きの機内で後悔しません。数字はあなたの味方。けれど、最後に背中を押すのは行きたい気持ちです。

今日の結論はひとつ。期(固定)を先に見る → 本体(変動)を拾う → 日割りで決める。この順番を守れば、買い時は自然と見えてきます。迷いを減らして、旅を増やす。黒字かどうかは、あなたの“1日”に値段をつけるところから始まります。さあ、カレンダーを開いて、まずは次の2カ月の期をチェック。そこから、あなたの次の一歩が決まります。

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それでは、またっ!!

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