みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
値札は上がっても、あなたの“1食単価”は下げられるって知ってた?
10月、日本では3,024品目の食品・飲料が一斉に値上げします。しかも半年ぶりの大波。ペットボトル飲料は200円超が当たり前になり、米の高騰で米加工品もじわじわ上がる見通しです。ここで大事なのは、「値上げ発表=今日から全部高い」ではないこと。メーカーが上げても、店頭には“旧価格の在庫”がまだ並ぶ——つまり、値上げの効き目には“時差”があるのです。だからこそ私たちはこの時差を“逆手”に取り、家計を守れます。
具体策はシンプルに3つだけ。
- 常温品は前倒しで確保(値上げが棚に乗る前に旧価格在庫を拾う)、
- 生鮮は後ろ倒し(相場が落ち着くタイミングまで待つ)、
- 買い方は「1食単価」で固定(大容量・まとめ買い・PBのどれが一番“1食あたり”安いかで判断)。
この3つを決めておけば、店の値札に振り回されません。10分の見直しで、今月から食費のブレを小さくできます。
背景として、10月の値上げ数は195社の調査で3,024品目、飲料や米関連が目立つと報じられています。家計への影響感も強く、食費が最も打撃という調査結果も出ています。だからこそ、私たちに必要なのは“我慢”ではなく、“順番と物差し”のアップデート。この記事では、初心者でもすぐ実行できる具体手順・買い物リストの考え方・失敗しない切り替え時期を、やさしい言葉で解説します。読み終えるころには、「同じものを買っているのに、支出は落ち着く」という状態を一緒につくりましょう。
目次
「在庫の時差」を味方につける——値札は“いま”、棚は“過去”

まず、いちばん大事な土台から。10月は3,024品目が値上げされます。対象は飲料や米を使った加工品などに広がり、「あれもこれも上がった…」という体感が出やすい月です。ただし、メーカーが価格を上げても、その新価格が店頭に反映されるまでには“在庫の時差”が生まれます。倉庫やバックヤードに旧価格で仕入れた在庫が残っていれば、しばらくは旧価格のまま並ぶことがある、ということ。ここを理解すると、ムダな焦り買いが減り、賢く拾い買いができます。
常温は“前倒し”で拾う(期限1〜3か月が狙い目)
ペットボトル飲料、缶詰、パスタソース、レトルト、シリアル、お菓子——常温で日持ちするものは早めに確保が基本。理由はシンプルで、店の棚や倉庫に旧価格の在庫が生きているうちに買えるから。目印は「賞味期限が1〜3か月先で在庫量が多い列」。このゾーンは回転が速く、旧価格→新価格への切り替えタイミングが近いことが多いです。飲料はとくに上げ幅・対象数が大きく、500mlの清涼飲料が200円超の基準に上がる報道も。今月は“箱買い”より必要量×2週間分を上限にして、置き過ぎリスクを避けつつ恩恵を受けるのが現実的です。
生鮮は“後ろ倒し”で待つ(特売は“切替後”が本線)
肉・魚・野菜・果物などの生鮮品は急がない。理由は、値上げ宣言の直後は小売が様子見で価格を固めづらく、相場がブレやすいから。とくに週末や月初は混雑で高値が通りやすく、週の後半〜雨の日は値引きが増えがち。買い替え周期を+2〜3日だけ遅らせるだけでも、見切りや特売の“いい波”に当たりやすくなります。米関連(包装米飯、餅、米菓など)も今月は上がりやすいセグメントなので、「米は5kg、米加工は特売待ち」の分離ルールを。政府が年内に米の供給調整を続ける見通しや過去の在庫放出の動きも踏まえると、“今すぐ大量まとめ買い”は非推奨です。
判断はいつも「1食単価」——“大きい=安い”の思い込みを外す
買い方の物差しは「1食単価」に固定しましょう。やり方は簡単です。
- 表示価格 ÷ 入数(食べる回数)=1食あたりの値段
- 例:レトルトカレー 198円×3袋=594円、家で1人1袋なら594円÷3=198円/食
- 別の大容量パックが880円で5食分なら880÷5=176円/食。こっちが安いと“可視化”できます。
- 同じ価格帯でも、プライベートブランド(PB)やPBのファミリーパックは1食単価が下がりやすい。
- 飲料は500ml×24本より、2L×6本+家のボトル運用のほうが1杯単価が下がることが多い(こぼさない工夫でロス減)。
この物差しにすると、値上げ後でも「なにを選べばトータル安いか」が即判断できます。スマホのメモに「定番商品の1食単価リスト」を作り、数字で比較する習慣にしましょう。値上げの波(月ごと・銘柄ごとにバラバラ)に振り回されず、自分の基準で動けます。
“順番”を決めれば、毎週の出費は落ち着く
作戦はとてもシンプルです。常温は前倒しで旧価格在庫を拾い、生鮮は後ろ倒しで安定相場や見切りを待つ。そして判断軸はいつも1食単価。この3点セットを今週の買い物カゴに落とし込むだけで、同じ食生活でも支出のブレが小さくなります。情報は毎月変わっても、動き方はいつも同じ。これが“在庫の時差”を味方にするコツです。
「今日の一手」を型にする——“買い方”を決めれば毎週がラクになる

前段で、常温は前倒し/生鮮は後ろ倒し/判断は1食単価という方針を固めました。ここでは、それを今日から実行できる買い方の型に落とし込みます。むずかしいことはしません。お店に入ってから順番どおりに動くだけで、無駄な迷いと出費が減ります。10月は飲料を中心に値上げの対象が3,024品目(195社)まで広がり、飲料だけで約7割を占めます。500mlペットは200円台が基準になりつつあり、米関連(包装米飯・餅・米菓など)も上がりやすい状況です。だからこそ「在庫の時差」を活かして、常温は“今のうちに旧価格を拾う/生鮮は落ち着くのを待つ”を、動線とリストで自動化します。
常温は“入口→飲料→主食系→保存おかず”の順でサッと拾う
お店に入ったら、まず常温コーナーから先に回るのがコツ。値上げの波は飲料が目立ち、旧価格の在庫が棚に残っているうちに押さえる価値が高いからです。
- 飲料:ケース買いにこだわらず、2週間で飲み切れる量を上限に。500ml×24より、2L×6+家のボトル運用のほうが1杯あたり安くなりやすい。500mlが200円超でも、2Lなら同じ中身でも1杯単価が大きく下がることが多いです。
- 主食系(乾麺・レトルト・シリアル・缶詰):賞味期限が1〜3か月先で在庫が厚い列は、価格切替の境目になりやすい“拾いどき”。プライベートブランド(PB)や大袋の“ファミリーパック”は1食単価が落ちやすいので優先。
- 保存おかず(ツナ缶・豆・コーン・パスタソース等):使い切れる最小単位×2セットまで。買い過ぎは保管スペースとフードロスを招き、結局高くつきます。
この順番にすると、旧価格在庫のメリットを先に確保でき、カゴの核(飲料・主食・保存おかず)が決まるので、あとで生鮮を見て調整しやすくなります。
生鮮は“待ってから選ぶ”——買うのは雨・閉店前・週後半
生鮮は後ろ倒しが鉄則。なぜなら、価格が日々の需給でブレやすいから。買うタイミングを2〜3日遅らせるだけで、見切り品や特売に当たりやすくなります。
- 時間:閉店前や雨の日は客足が鈍り、値引きが出やすい。
- 曜日:週後半(木〜金)は売り切りの見切りが増えやすい。
- メニューの柔軟性:肉が高ければ豆腐・卵・ツナ缶で“たんぱく質だけ置き換え”。魚が高ければ冷凍の切り身や缶詰に切り替える。
- 米関連の扱い:精米5kgは底値で1袋だけ。一方、包装米飯・餅・米菓などの米加工品は“特売待ち”。米価格が高止まりの背景があるため、いま大量買いで固めないほうが全体最適です。
“1食単価”の作り方——スマホに3行フォーマット
判断をブレさせないために、スマホのメモにフォーマットを1つ用意しておきましょう。たとえば次の3行だけで充分です。
1)商品名/税抜価格/入数(食べる回数)
2)1食単価=価格÷入数
3)比較候補(PB・大袋・別カテゴリ)
やってみると差はすぐ可視化されます。
例:レトルトカレー198円×3袋=594円 → 594÷3=198円/食。
別候補:大袋880円で5食分 → 880÷5=176円/食(こっちが安い)。
飲料は、500ml×24本(仮に@200円なら4,800円、1本200円)より、2L×6本(仮に@250円なら1,500円、1Lあたり125円)のほうが1杯単価が下がるケースが多い——こうした“見た目の量”に惑わされない道具が1食単価です。10月は飲料の値上げ比率が高いため、この物差しの効果が特に大きい月と言えます。
“順番×タイミング×物差し”で、値上げの波をいなす
値上げラッシュのときほど、買い方の型が効きます。お店に入ったら常温から先に(旧価格を確保)→ 生鮮は待って選ぶ(見切りと特売を拾う)→ 1食単価で最終判断(大容量・PB・別カテゴリを数字で比較)。これを毎回同じ順番で回すだけで、10月のような“飲料が主役”の値上げ月でも、支出の振れ幅を小さくできます。米まわりは政策や流通の影響も受けやすく、状況は動きます。だからこそ、行動ルールは固定しておきましょう。
「固定ルール×家ストック」で“いつも同じ支出”に寄せる

ここまでで、常温は前倒し/生鮮は後ろ倒し/1食単価で判断という動き方をつくりました。最後に、これを家の中の仕組みに落とし込みます。ポイントは「毎週の判断をなるべく減らす」こと。10月は3,024品目(195社)の値上げで、とくに飲料と米関連の影響が目立ちます。だからこそ家の在庫とメニューを“自動運転”にして、外の値札の変化に振り回されない状態をつくります。飲料は各社の500〜600mlが200円台に入ってきており、米は店頭平均が5kgあたり4,000円超と高止まり傾向。こうした外部条件は時々で変わりますが、家のルールを一度作れば、月をまたいでも効き続けます。
“定番7皿”でメニュー固定——主食とたんぱく質だけを入れ替える
献立は考えすぎないのが節約の近道です。まず「ごはん/麺/パン」の主食3枠と、「肉/魚/豆・卵」のたんぱく質3枠を決め、そこに野菜を足すだけの定番7皿を用意します。例えば——カレー、親子丼、焼きそば、冷凍うどん+温玉、ツナトマトパスタ、塩サバ+ごはん、豆腐ステーキ+ごはん。
この形にすると、店で安い方へ“部品交換”ができ、相場の高い食材を無理に追いません。米が高い日は麺に寄せる、魚が高い日はツナ缶や卵へ寄せる、といった横スライドで調整できます。10月は飲料と米加工の上げが目立つため、米中心メニューを少し薄めるのも有効です。
“1食単価の上限”を家で決めておく——買い物中に迷わない
店で毎回計算するのは面倒なので、家で上限を決めてから出るのがコツです。たとえば「主食は200円/食まで」「メインたんぱくは250円/食まで」「飲料は40円/杯まで」のように、数字で線を引く。
やり方はシンプル。家にある定番のPBや大袋の1食単価をまず採寸し、その値を“基準”にします。店で候補が出てきたら、その基準より安いかどうかだけを見ればOK。飲料は500mlが200円台に入ってきた一方、2L+家のボトル運用なら1杯単価を大きく落としやすい。数字の“物差し”を先に決めれば、現場で悩む時間が減り、ついで買いも減ります。
家ストックは“小さな倉庫”として回す——先入れ先出し&月1棚卸し
家に持ち帰った常温品は、先入れ先出し(FIFO)で並べ替えます。新しく買ったものは奥に、前からあるものは手前に。これだけで賞味期限の切らしを防げます。さらに、月に1回だけ棚卸し(中身をざっと数える)をして、メモに「残り回数」を書きます。
- 飲料:2L×6本=約12〜18日分(家族人数で変動)。500ml中心ならケース換算の残り日数を書いておく。
- 主食・レトルト:残数÷家の消費ペース=残り食数。これが2週間を下回ったら補充、を合図に。
- 米:5kgは家族で約33杯(150g/杯換算)。残り杯数が1週間分になったら1袋補充、米加工品は特売の日だけに寄せる。
10月のように飲料が値上げの主役で、米価も高止まりしている局面では、家のストックが可視化されているほど、外の価格変動に動揺しません。政府や流通の対策(在庫放出や玉突きの価格調整)が入っても、家の“定量補充”が決まっていれば、慌てて買い込みに走る必要はありません。
“在庫の時差=時間の味方”にする
ニュースの数字は変わります。しかし、ルールは変えなくていい。店では常温を先に、生鮮は少し待って、判断は1食単価。家に戻ったら先入れ先出しで並べ替え、月1棚卸しで残り回数を見える化。これだけで、値上げ月でも支出はなだらかな線になります。10月は3,024品目の波、飲料は200円台、米は高止まり。でも、“在庫の時差”を味方にすれば、慌てる場面は確実に減らせます。外の値札は変えられなくても、買う順番と家の仕組みは今日から変えられます。
結論|“値札は変わる、ルールは変えない”——今日から家計はもっと安定できる
値上げはコントロールできません。でも、買う順番と物差しと家の仕組みは、今日からコントロールできます。この記事でやってきたのは、その3点の固定です。お店に入ったら常温を先に回り、旧価格の在庫を静かに拾う。生鮮は少し待って、週後半や雨の日、閉店前の“いい波”で選ぶ。そして1食単価で比較し、「見た目の量」ではなく「食べる回数」で判断する。家に帰ったら先入れ先出しで並べ、月1棚卸しで残り回数を見える化する。これだけで、値上げの月でも支出は大きくブレません。
ポイントは、「スピードより再現性」。たまたま安かった、は再現できませんが、順番×タイミング×物差しは毎週再現できます。しかも手間は増えません。メニューは定番7皿で回し、主食やたんぱく質を横スライド。飲料は2L+家ボトルの基本形にして“1杯単価”を下げる。米は5kgは底値で1袋、米加工は特売の日だけに寄せる。どれもむずかしいテクニックではなく、迷いを減らすための「先に決める」だけです。
物価は波のように上下します。ですが、私たちの側に“在庫の時差”という時間の味方がいます。値上げが発表されても、棚には旧価格の在庫が残る。その“間”を上手に使えば、焦らなくていい。大事なのは、ルールを変えないこと。ニュースの数字は毎月変わっても、あなたのルールはそのままで効き続けます。今日の買い物から、ひとつでも取り入れてみてください。同じものを食べているのに、出費は落ち着く。それは特別なワザではなく、順番と物差しと仕組みを先に決めただけの結果です。あなたの家計は、ちゃんと守れます。ゆっくり、でも確実に。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
りなてぃの一週間3500円献立 物価高でも驚きのボリュームspecial(TJMOOK)
1週間3500円で満足感ある献立を組むコツがまとまった実用ムック。買い出しの順番や“まとめて下ごしらえ”が具体的で、1食単価の感覚を体に入れるのに最適。忙しい社会人でも回しやすい段取りが強み。
1週間2000円 りんの節約おうちごはん
“1週間2000円”という明確な上限で、献立と買い物リストをセット化。PB・大容量の使い分けや「主食×たんぱく質の組み合わせ」をそのまま真似でき、迷わない買い方の土台づくりに向きます。
イラスト図解 知っているようで知らない 物価のしくみ
「なぜ値札が上がるの?」が絵と図でスッと分かる入門書。物価・為替・原材料の関係が噛み砕かれており、ニュースの値上げを“仕組みで理解”できるようになります。家計ルールをぶらさないための背景知識に。
節約家計ノート
“書けば貯まる”系の定番を最新版で。費目がシンプルで、月1の棚卸し&先入れ先出しの記録にも使いやすい。定量補充のルール化や“1食単価メモ”の置き場所として活用すると、買い過ぎ防止に効きます。
低リスク順にわかる!預貯金よりちょっとおトクなお金の増やし方
インフレ局面で“現金だけ”を避けたい人向けの超入門。安全度の高い選択肢から順に学べる構成で、家計の固定費を抑えつつ、余剰資金の置き場をステップアップさせるヒントが得られます。
それでは、またっ!!
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