みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
あなたの冷蔵庫カレンダーは、もう“マイPMI”になっていますか?
「PMIが48.8に改善」「サービス業PMIは53.1で拡大が続く」──ニュースでこんな数字を見ても、正直ピンとこないですよね。
でもこれを「あなたの冷蔵庫」と「外食の回数」に置き換えてみたら、一気に生活感のある“使える指標”になります。
2025年11月の日本では、製造業のPMIは48.8とまだ“縮小”ゾーンだけど、10月より少し良くなっていて底打ちの芽が見え始めています。一方で、サービス業PMIは53.1と“拡大”をしっかり維持。全体の景気を表すコンポジットPMIも52.0と、じわっと前向きな水準です。
これを「1行会計」でざっくり訳すと、
モノを作る会社:在庫がなかなか減らない → 値引きセールが増えやすい → 1個あたりの利益は薄くなりがち
サービスの会社:人件費や原材料が上がっても、価格に乗せて転嫁しやすい → 粗利は意外と守りやすい
という構図です。むずかしい会計用語は抜きで言えば、スーパーは値引き合戦になりやすく、外食やサブスクは値上げしても生き残りやすい、そんな絵です。
じゃあ、私たち家計はどうすればいいのか?
この記事のキモになるのが、「冷蔵庫カレンダー」と「家メシ指数」という発想です。
- 冷蔵庫に貼ったカレンダーで「外食」「テイクアウト」「自炊」のバランスをざっくり管理する
- 外食:自炊=1:2くらいに固定して、じわじわ効いてくる“インフレ税”を中和する
- そのうえで、翌月分の外食1回を“投資したと思って”ガマンして、浮いたお金を「ご褒美リターン(将来の自分へのご褒美や投資)」に回す
という、超シンプルな戦略です。
PMIは本来、プロの投資家やエコノミストが読む景気指標ですが、この記事ではあえて**「冷蔵庫の中身」と「外食の回数」に翻訳して、初心者でも“体感でわかる景気ウォッチの方法”**として紹介します。
このブログでわかることはだいたい3つです。
- PMIって何者? ニュースでよく聞くけど、どこを押さえればいいのかを家計目線でざっくり理解する
- 今回の日本PMI(製造<サービス)の意味を“冷蔵庫カレンダー”で読み解く
- 外食と自炊の比率をコントロールして、「インフレ税」を食らい過ぎない家計の守り方と、ちょっとした“ご褒美リターン”の作り方
難しい数式も専門用語も使いません。
「最近、なんか外食高くなったな…」「貯金したいけど、全部ガマンするのはつらい」という20〜30代の社会人が、今日から家計と景気をちょっとだけ“プロっぽく”扱えるようになる──そんな内容を目指しています。
目次
PMIってそもそも何?を“家メシ指数”にしてみる

「PMIが48.8」「サービス業が53.1」……数字だけ見ても、正直よくわからないですよね。
なのでここでは一度、PMIを“経済ニュース用の専門用語”から、“あなたのご飯事情を表す家メシ指数”にまで噛み砕いてみます。
結論からいうと、PMIはこんな感じで理解すればOKです。
- 50ちょうど:まあまあ普通。熱も冷えもしてない体温36.5度くらい
- 50より上:元気。仕事の注文も増えぎみ → 企業は前向きモード
- 50より下:ちょっと風邪気味。注文が減り気味 → 企業は慎重モード
そしてこの「元気か・風邪気味か」を、
- モノを作る世界(=製造業)
- サービスを売る世界(=サービス業)
に分けて、それぞれ別々に測っているのがPMIです。
ここから先は、これを冷蔵庫と外食でイメージしてみましょう。
PMIは「景気の体温計」=あなたの家計にもじわっと効いてくる
まず、PMIを一言で言うと「景気の体温計」です。
お医者さんが「熱が37.5度ですね」と言うとき、
体の中がどうなっているか全部わからなくても、「あ、ちょっとしんどくなってきてるな」とイメージできますよね。
PMIも同じで、
会社にアンケートして、
- 先月より、注文は増えましたか?減りましたか?
- 生産量・サービス提供量はどうですか?
- 仕入れ(原材料)の値段は上がってますか?
- これからの景気に自信ありますか?
みたいなことを聞き、それを50を真ん中にして数値化したものです。
だから、
- 50より上が続く → 「この国の企業、けっこう元気だな」
- 50より下が続く → 「ちょっと冷えてきてるな。採用とか投資も慎重かも」
というざっくり判断ができます。
そして企業が元気かどうかは、
時間差で「給料」「ボーナス」「値上げ」「セールの頻度」として、
あなたの家計にじわじわ伝わってきます。
「製造」と「サービス」は、冷蔵庫と外食アプリだと思う
次に、PMIでよく出てくる「製造業」と「サービス業」の違いを、
冷蔵庫と外食アプリでイメージしてみます。
- 製造業PMI
→ スーパーに並ぶ食品、飲み物、日用品、家電、車…
→ あなたの家の「冷蔵庫・棚・クローゼット」を埋めている“モノ”の世界 - サービス業PMI
→ カフェ、外食、サブスク、配信サービス、美容院、フィットネス、旅行…
→ スマホの「外食アプリ」「サブスクアプリ」「予約アプリ」で消費している“体験”の世界
たとえば、
- 製造業PMIが弱い → スーパーの商品が売れにくい → 在庫がなかなか減らない → セールや値引きが増えやすい
- サービス業PMIが強い → 外食やサブスクの需要はそこそこある → 人件費やコストが上がっても、値上げしてもお客さんがついてくる
という流れになりがちです。
つまり家計目線では、
- 冷蔵庫に入る“食材・モノ”は、意外と値引き・セールのチャンスがある
- 外食やサブスクなど“サービス”は、じわじわ値上げされても続けてしまいがち
という傾向になりやすい、ということです。
今日から使える「家メシ指数」=外食と自炊のバランスを見るだけ
ここで登場するのが、この記事のアイデアである「家メシ指数」です。
難しい計算は一切いらなくて、やることはシンプル。
- 冷蔵庫に貼ったカレンダーに、
- 外食の日:○
- テイクアウトの日:△
- 自炊の日:□
- 1ヶ月たったら、
- ○(外食)の日は何日?
- △(テイクアウト)の日は何日?
- □(自炊)の日は何日?
- 目安として、
外食:自炊 = 1:2 くらいのバランスを“標準モード”にしてみる
たとえば30日のうち、
- 外食 10日
- 自炊 20日
くらいになっていたら、「家メシ指数:標準」といった感じです。
もちろんライフスタイルによって正解は変わるので、「これが絶対!」というわけではありません。
ただ、
- サービス業(外食)の値上げ圧力 → PM I上はまだ強め
- 食材やスーパー側は在庫との戦い → 割引やお得パックの余地あり
という今の流れを考えると、
“なるべく自炊に比重を置きつつ、外食もゼロにはしない”
というスタンスが、インフレ時代の無理のない防御力アップにつながります。
ふだんのご飯が、景気ウォッチの「センサー」になる
ここまでをまとめると、
- PMIは「企業の体温」を見る指標で、50を境に元気かどうかをざっくり判断できる
- 製造業PMIは「冷蔵庫に入るモノ」の世界、サービス業PMIは「外食・サブスク」の世界
- 家計目線では、モノよりサービスのほうが値上げが通りやすい傾向がある
- だからこそ、外食:自炊のバランスを意識する“家メシ指数”が、インフレ防御&景気ウォッチに使える
というイメージです。
ニュースで「製造業PMIが…」「サービス業PMIが…」と流れても、
「ふーん」で終わらせずに、自分の冷蔵庫と外食回数に置き換えて考えると、一気に“自分ごと”になります。
次のセクションでは、今の日本のPMI(製造は縮小、サービスは拡大)の状況を、「冷蔵庫カレンダー」と「在庫・値引き・粗利」の視点から、もっと生活に近い言葉で分解していきます。
「冷蔵庫カレンダー」で読む、いまの日本PMI

ここからは、ニュースで出ていた「11月の日本PMI」を、
できるだけ“冷蔵庫カレンダー”の目線で読み解いてみます。
ざっくり言うと、今の日本はこういう状態です。
- 製造業PMI:まだ50未満(縮小)だけど、前より悪くなくて“底打ちの芽”が出てきた
- サービス業PMI:50より上(拡大)をキープしていて、まだ元気
これを、そのまま家計モードに翻訳すると、
- スーパーに並ぶモノ(食材・日用品)は売れ行きがイマイチで、在庫が重くなりやすい
- 一方で、外食・旅行・美容・サブスクなどのサービスは、まだお客さんがついてきている
という“ねじれた景気”になっています。
このねじれが、あなたの冷蔵庫カレンダーにどう響いてくるのか。
3つの切り口で見てみましょう。
在庫が減らない=スーパー側の「値引き圧力」がじわじわ上がる
まずは製造業=モノの世界です。
企業側の会計を1行で超ざっくり書くと、
在庫回転が悪い(なかなか売れない)
= 価格を下げてでも売りたい
→ 値引き・セールが増える
→ 1個あたりの粗利(もうけの割合)は下がる
という流れになりがちです。
この「在庫回転」という言葉、難しく考える必要はなくて、
“冷蔵庫の中身がどれくらいのペースで入れ替わっているか”
くらいのイメージでOKです。
- 冷蔵庫の食材がすぐになくなる → 回転が速い
- いつまでも同じものが入っている → 回転が遅い
企業も同じで、工場で作ったモノがサクサク売れればいいのですが、
景気が鈍ると、倉庫や店頭に売れ残り(在庫)が積み上がっていきます。
在庫が増えると、企業はこう考えます。
- とにかく現金化したい → ちょっと値引きしてでも売ろう
- まとめ売り・セット割・大容量パックを出して、単価は維持しつつ“お得感”を演出しよう
結果として、スーパー・ドラッグストア・ECで「お得商品」のチャンスが増えやすい状態になります。
サービスは「単価転嫁」で粗利を守る=外食・サブスクは値上げしやすい
一方で、サービス業はまったく違う動きをします。
人件費、家賃、光熱費、原材料費…
いろいろコストが上がっている中で、企業はこう考えます。
「このままだと利益が出ない。なら、値段に上乗せして取り返そう」
これが「単価転嫁」です。
難しい言い方をしていますが、やっていることはシンプルで、
- ランチが880円 → 980円に
- 月額サブスクが980円 → 1,100円に
- カット代が4,000円 → 4,500円に
といった感じで、ちょっとずつ値段を上げていくことです。
そしてサービスの特徴は、
- お店やサービスの「ファン」になっている人は、多少高くなっても離れにくい
- 毎月自動で引き落とされるサブスクは、「まあいっか」で続けてしまいがち
というところです。
その結果、
サービス企業側は、多少値上げしても粗利(利益率)を守りやすい
という構図になりやすい。
家計側から見ると、
- スーパーで買う食材は、探せば「安く仕入れる余地」がある
- でも外食・サブスクは、じわじわ「値段そのもの」が上がっていきやすい
という状態になってきます。
だから「外食:自炊=1:2」を“固定設定”にしてみる
ここで効いてくるのが、冒頭で触れた「今日の一手」です。
家計の外食:自炊=1:2に固定して“インフレ税”を中和。翌月の外食1回は“ご褒美リターン”に回す。
インフレが続くと、感覚的には、
- 給料はそこそこ増えているけど
- 外食やサービスの値段もそれ以上にジワジワ上がる
→ 気づくと「なんかお金が残らない」状態になりがちです。
これをここでは、ちょっと皮肉を込めて“インフレ税”と呼んでいます。
このインフレ税を食らいすぎないようにするために、
- 冷蔵庫カレンダーで「外食」「自炊」の回数を見える化する
- 1ヶ月の標準設定として、外食:自炊=1:2くらいを目安にする
- そのうえで、
- 「本来は外食してたかもな」という1回分を
- 翌月の“ご褒美リターン”(ちょっといい外食 or 将来の投資)に回す
という小さなルールを入れてみる、という発想です。
ここで大事なのは、
- 外食をゼロにすることではない(ストレスでリバウンドしがち)
- 回数の比率だけ、ざっくり“固定設定”にする
というゆるいコントロールにすることです。
「冷蔵庫カレンダー」でPMIを体感しながら、インフレと付き合う
改めて、PMIと冷蔵庫カレンダーの関係をつなげると、
- 製造業PMIが弱い
→ 在庫が重くなりがち
→ スーパー・ECでお得な買い方の余地がある - サービス業PMIが強い
→ 単価転嫁(値上げ)が通りやすい
→ 外食・サブスクは、そのまま受け入れるとインフレ税を食らいやすい
だからこそ、
外食:自炊=1:2をベースにしつつ、1回分の外食を「ご褒美リターン」用にスライドする
という、ミニマムな家計戦略が効いてきます。
冷蔵庫カレンダーに○△□を書き込むだけで、
あなたの家計は、PMIをちゃんと意識して動いている“プロっぽいモード”に近づいていきます。
次のセクションでは、
この「ご褒美リターン」をもう少し掘り下げて、浮いた外食1回分を“どう使えば一番効くのか?”を、
- 貯金
- 自己投資
- 未来のご褒美
の3パターンで考えていきます。
“ご褒美リターン”の使い道と、家計ポートフォリオの考え方

ここまでで、
- PMIを「家メシ指数」に訳してみる
- 外食:自炊=1:2をベースにして、“インフレ税”を食らいすぎないようにする
ところまで来ました。
いよいよこのセクションでは、「我慢した外食1回分」をどう使うか、つまり
ご褒美リターンの「正しい使い道」
を考えていきます。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、イメージとしては、
「1回ガマンした外食の予算を、
・貯金
・自分への投資
・未来のご褒美
にどう振り分けるか?」
をざっくり決めるだけです。
ここでも、会計や投資の考え方をシンプルに訳して使ってみましょう。
まずは「守り」のご褒美:生活防衛のためのミニ貯金
最初の使い道は、生活を守るためのミニ貯金です。
たとえば、
「本当なら今月もう1回外食してたかも」という3,000〜5,000円を想像してみてください。
これをそのまま貯金に回すと、1年でどうなるか?
- 月3,000円なら → 年間 36,000円
- 月5,000円なら → 年間 60,000円
となります。
この金額、ぱっと見はそこまで大きく感じないかもしれませんが、
- 突然の出費(家電の故障、冠婚葬祭、病院代)
- インフレでちょっと高くなった光熱費・通信費
などの「予期せぬパンチ」をやわらげてくれる、クッション資金になります。
会計の言葉で言えば、企業が持っている「現金・預金」のようなもので、
ここが薄いと、ちょっとしたトラブルですぐに家計が苦しくなります。
なので、
ガマンした外食1回分のうち、たとえば半分は“生活防衛貯金”としてキープ
というルールを作るのは、かなりコスパのいい「守り」になります。
次に「攻め」のご褒美:自分の価値を上げる自己投資
2つめの使い道は、自分の価値を上げるための自己投資です。
企業の会計だと、
- 新しい機械
- 新しいシステム
- 社員の教育
などにお金を使うのは、将来の利益を増やすための投資と考えます。
個人でも同じで、
- 資格やスキルの勉強
- 本やオンライン講座
- 健康づくり(運動・睡眠環境の改善など)
にお金を回すのは、将来の「稼ぐ力」「健康寿命」を増やす投資です。
たとえば、
- 月5,000円の外食1回分をガマンして
- 1,500円分は貯金、
- 残り3,500円で本を1冊+少し良いカフェで勉強
みたいな使い方も立派な自己投資です。
「たかが数千円」と思うかもしれませんが、
積み重なると、
- 転職のチャンスが広がる
- 副業の種になる
- 体調が安定して残業にも耐えやすくなる
など、長期的なリターンにつながります。
ご褒美リターンのうち、3〜5割くらいは“未来の自分を強くする”自己投資枠にする
と決めておくと、使い方に迷いにくくなります。
最後に「楽しみ」のご褒美:あえて贅沢に使う日を決める
3つめは、ちゃんと楽しみに使うご褒美です。
ここがないと、人間は続きません。
ずっとガマンだけだと、どこかで大きく反動が来て、
- 衝動買い
- 高額な旅行を勢いで予約
- サブスク入りまくり
みたいな「一気飲み」的な散財をしがちです。
だからこそ、
ご褒美リターンのうち、残りの1〜2割は“あえて贅沢する日”用に取っておく
というのがポイントです。
具体的には、
- 月に1回、「この日はちょっといいレストランに行く日」と決める
- ずっと行きたかったカフェやバーに、予約して行く
- 少し良いスイーツやお酒を買って、“家でプチ贅沢デー”を作る
など、「予定として前から決めておく」と、心理的にも満足度が高くなります。
ここで大事なのは、
- なんとなく流れでお金を使うのではなく
- 「この日のために1回分ガマンした」と意識して使う
ということです。
これだけで、同じ金額でも“使った感”と満足度がぜんぜん違うはずです。
小さな配分ルール=家計のミニ・ポートフォリオ
ここまでの3つをまとめると、
“ガマンした外食1回分”の使い道はこんなイメージになります。
- 守り:生活防衛のミニ貯金(約50%)
- 攻め:自己投資(約30〜40%)
- 楽しみ:計画的なご褒美(約10〜20%)
これは、投資の世界でよく言われる「ポートフォリオ(資産配分)」を、
家計の中のたった数千円に落とし込んだ形です。
- すべて貯金にすると、安全だけど味気ないし、成長もしない
- すべて自己投資にすると、いざという時の現金クッションが足りない
- すべてご褒美にすると、楽しいけれど将来への準備が進まない
だからこそ、
少額でも「守り・攻め・楽しみ」にバランスよく割り振る
という発想が、インフレ時代の家計には効いてきます。
そして、その原資は
冷蔵庫カレンダーでコントロールした「外食1回分」
という、無理のないところから生まれているのがポイントです。
PMIという難しそうな指標も、
こうして「冷蔵庫」と「外食」と「ご褒美」にまで分解してしまえば、
景気の変化 → 企業の利益構造 → 物価やサービス料金 → 家計の外食バランス → ご褒美リターンの配分
という“1本の線”でつながって見えてきます。
次はラストとして、
この記事全体を通じて、「冷蔵庫カレンダーで読む景気」と「家メシ指数」をどう日常に組み込むかを、感情も含めてまとめていきます。
結論:冷蔵庫カレンダーで、景気もお金も「自分ごと」にしていく
ここまで読んでみて、PMIという言葉が、少しは“生活のそば”に近づいてきましたか?
- ニュースで見るPMI
- スーパーに並ぶ食材や日用品
- 外食やサブスクの値上げ
- そして、あなたの冷蔵庫とお財布
本当は全部、1本の線でつながっています。
でも、そのつながりが見えないと、
「なんか物価も上がってるし、ニュースも暗いし、でも自分にはどうしようもないよね」
で終わってしまいがちです。
だからこの記事では、あえてPMIを“家メシ指数”に翻訳してみました。
- 製造業PMIの弱さ → 在庫が積み上がる → スーパーで“お得な買い方”が増えやすい
- サービス業PMIの強さ → 単価転嫁=値上げが通りやすい → 外食やサブスクはインフレ税を受けやすい
この流れを理解したうえで、
外食:自炊=1:2をベースに、“冷蔵庫カレンダー”で見える化する
という、シンプルなルールを置いてみる。
そして、そこでひねり出した「外食1回分のガマン」を、
- 半分は生活防衛のミニ貯金
- 3〜4割は自己投資(本・勉強・健康など)
- 残りを“ちゃんと楽しむご褒美”
というミニ・ポートフォリオにする。
これは、難しいことをしているようでいて、やっていることはとても人間的です。
- ちゃんと備える(守り)
- 少しずつ強くなる(攻め)
- それでも楽しむ(ご褒美)
この3つのバランスを、家メシという毎日の習慣のなかで整えていくイメージです。
景気やインフレは、個人の力でどうこうできるものではありません。
でも、
- どんなニュースが出ても、
- PMIが上がっても下がっても、
「じゃあ、うちは冷蔵庫カレンダーと家メシ指数をこう調整しよう」と、自分のルールで受け止め直すことはできます。
それは、
・“なんとなく不安”のまま流される生活から、
・“わかっていて選んでいる”生活へ、
半歩だけ前に進む行為です。
もし今日、この記事を読んだあとにやることがひとつだけあるとしたら――
冷蔵庫にカレンダーを1枚貼って、今日のご飯スタイルを一文字でメモしてみる
これだけで十分です。
- 外食の日は ○
- テイクアウトの日は △
- 自炊の日は □
たったこれだけでも、1ヶ月後にカレンダーを見返したとき、
「あれ、今月けっこう外食多くない?」
「意外と自炊できてるな、じゃあご褒美デー作ろう」
と、景気ニュースよりもずっと実感のある“自分専用のPMI”が見えてきます。
景気はコントロールできないけれど、家メシのバランスとお金の流れは、少しずつなら自分でデザインできる。
そのための小さな道具として、「冷蔵庫カレンダー」と「家メシ指数」と「ご褒美リターン」を、あなたの生活に組み込んでみてください。
数ヶ月たった頃、
ニュースのPMIを聞いたときに、前より少し冷静に、
「ああ、じゃあ今月は外食を1回だけシフトして、来月のご褒美リターンに回そうかな」
なんて考えている自分に気づいたら、それはもう立派な“家計のCFO(財務担当)”です。
その一歩は、今日貼った1枚のカレンダーと、今夜のご飯から始まります。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
投資の解像度を上げる 超インフレ時代のお金の教科書
著者:頼藤 太希
インフレ時代に「現金のまま持っていると何がまずいのか?」「どんな資産をどう持つといいのか?」を、図や具体例を交えながら解説してくれる1冊です。2025年刊行の新しい本で、「インフレ時代の教科書」としてかなり実戦寄り。
このブログで触れた
- 「インフレ税を食らいすぎない」
- 「外食1回分をご褒美リターンに回す」
という発想を、もっと投資・資産運用レベルまで引き上げたい人にぴったりです。
こんな人におすすめ
- 物価が上がっているのはわかるけど、何から対策すればいいか分からない
- NISAや投資信託に興味はあるけど、いきなり専門書はしんどい
- 「インフレに負けないお金の置き場所」を体系的に知りたい
新版 正しい家計管理
著者:林 總
家計管理の「型」をしっかり作りたいなら、王道の1冊です。新版は2022年刊行で、今の物価感覚にも合う内容にアップデートされています。
この本の良いところは、
- 「なんとなく節約」ではなく、数字で家計を組み立てていく考え方
- でも、家計簿ガチ勢じゃなくても真似しやすいシンプルなルール
に落としてくれている点です。
このブログで紹介した
「外食:自炊=1:2にして、外食1回分をご褒美リターンに回す」
というルールを、家計全体の設計にまで拡張したい人は、この本と相性がいいと思います。
こんな人におすすめ
- 「貯金しなきゃ」は分かっているのに、毎月お金が残らない
- 家計簿アプリは入れているけど、見ているだけで終わっている
- 20〜30代のうちに、一生使える“家計の型”を作っておきたい
初心者のための経済指標の見方・読み方
著者:塚崎 公義
景気・物価・雇用などの経済指標の読み方だけにしぼった入門書です。ニュースで流れる数字を「へぇ」で終わらせずに、「自分の給料や生活にどうつながるのか」という視点で解説してくれます。
本書では、
- 景気はどうやって変化していくのか
- 需要・供給・物価・金利がどう絡み合っているのか
- 経済指標を見るときの「落とし穴」
などが、図とやさしい文章でまとめられています。
このブログで扱ったPMI(購買担当者景気指数)も、「経済指標」の一つ。
「PMI以外にも、失業率・GDP・物価指数などをまとめて理解したい」という人には、“経済ニュースの日本語訳”としてかなり使える1冊です。
こんな人におすすめ
- 経済ニュースをちゃんと理解できるようになりたい
- 株や投資信託を始めたので、指標とマーケットの関係をざっくり掴みたい
- PMIのような景気指標を“体感”だけでなく、数字でも追えるようになりたい
このままではあなたの現金の価値が下がる!インフレ・円安からお金を守る最強の投資
著者:朝倉 智也
タイトルからしてド直球の1冊で、インフレ・円安で現金の価値が目減りする仕組みと、その対策としての投資をわかりやすくまとめています。
内容としては、
- なぜ「銀行預金だけ」だとインフレに負けやすいのか
- インフレ・円安が進むと、日常生活のどこに影響が出るのか
- そのなかで、どんな資産をどう持つと“守り”になるのか
といったことが、難しい専門用語を抑えながら解説されています。
このブログの
「インフレ税を中和する」「外食1回分をご褒美リターンに」
という考え方から、さらに踏み込んで“お金の置き場所”そのものを見直したい人におすすめです。
こんな人におすすめ
- 円安・インフレのニュースを見るたびに漠然と不安になる
- 定期預金だけで本当に大丈夫なのか?と感じている
- まずは「守りの投資」から考えたい
図解即戦力 資産の運用と投資のキホンがこれ1冊でしっかりわかる教科書
名前のとおり、「図解」×「教科書」スタイルで資産運用の全体像をつかめる本です。
楽天ブックスの商品ページでも、運用前のお金の基礎知識から、投資商品の選び方、税制優遇の使い方、資産配分まで一通りカバーしていると説明されています。
このブログで紹介した、
- 外食1回分を「守り・攻め・楽しみ」に分けるミニ・ポートフォリオ
- インフレ時代に“現金だけ”では不安、という感覚
を、ちゃんとした資産運用のフレームワークに接続してくれる1冊です。
こんな人におすすめ
- NISAやiDeCoをこれから本格的に使いこなしたい
- 投資の本は難しい数式が多くて途中で挫折したことがある
- 図を見ながら「資産配分」と「投資商品」のキホンを整理したい
それでは、またっ!!
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