みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
そのAI銘柄、“未来”じゃなく“稼働率”で説明できますか?
「生成AIは2025年に約1.5兆ドル規模へ」──この数字だけ見ると、もう“乗らない理由がない成長市場”に見えますよね。実際、世界のAI支出が2025年に約1.5兆ドルに届くという予測も出ています。
でも同時に、記事の行間から漂ってくるのが“インフラ投資が先に膨らみすぎてない?”というモヤモヤ。ITmediaでも、巨額のインフラ投資に対して「過剰投資」「AIバブル」懸念がくすぶる、という指摘がはっきり出ています。
ここで大事なのは、AIがスゴいかどうかよりも、その投資が「ゴルフ会員権ルート」か「新幹線ルート」かを見分けること。
- ゴルフ会員権・リゾート会員権は、見た目は資産でも、最後は「買い手がいない」「使われない」「キャッシュが生まれない」で詰みがちでした。
- 一方で東海道新幹線や高速道路は、最初は莫大な投資でも、稼働率が上がり、経済の血流になって、長期で回収の道ができた。
じゃあ生成AIの「GPU投資・データセンター・モデル学習コスト」はどっちに寄るのか?
このブログでは、難しい数式は抜きで、会計と投資の目線で ①減価償却(設備は“時間で減る”) ②稼働率(動いてナンボ) ③ユニットエコノミクス(1回あたり儲かる?) に雑に分解して、「どの条件なら“新幹線側”に行けるのか」を妄想します。
個人投資家向けに、線引きもハッキリさせます。
- 「AI関連なら何でも買い」=ゴルフ会員権ルート(熱狂はある、でもキャッシュの裏付けが弱い)
- 「キャッシュフロー×スイッチングコスト」で見る=新幹線ルート(使い続ける理由があるビジネスは強い)
結局、椅子取りゲームで最後に食らうのは、“成長ストーリーだけで設備を積み上げた側”かもしれない。逆に勝ち残るのは、稼働率を上げる仕組み(継続課金・業務組み込み・乗り換えづらさ)まで設計できた側。
ここまで腹落ちすると、「AI銘柄っぽいから」じゃなく、“これは新幹線か?”で投資クラの視点が一段上がります。
目次
まずは会計で分解する——AI投資は「減価償却×稼働率×1回あたり採算」で決まる

生成AIの話って、つい「モデルが賢い」「未来がすごい」で盛り上がりがちなんですが、投資として見るなら最初にやるべきは超シンプル。GPU・データセンター・学習コストを、ざっくり次の3つに分解します。
- 減価償却:買った設備は“時間で古くなる”
- 稼働率:使われてナンボ(空室なら赤字)
- ユニットエコノミクス:1回(1ユーザー、1タスク)あたり儲かる?
ちなみに市場の熱量自体は本物で、Gartnerは2025年の世界AI支出が約1.5兆ドルに達する見通しを出しています。その一方で、インフラ投資の「過剰投資」「AIバブル」懸念も指摘されています。
減価償却:GPUは“賞味期限つきの自販機”
GPUやサーバーは、買った瞬間から価値が目減りします。しかもAIは進化が速いので、「まだ使えるけど、効率が悪くて勝てない」が起きやすい。
ここでのポイントは難しくなくて、要するに 「古くなる前に、どれだけ現金を生めたか」。
- 早く回収できれば“新幹線側”(建設費は重いが、回れば取り返せる)
- 回収が遅いと“ゴルフ会員権側”(見た目は資産でも、価値がスッと抜ける)
稼働率:データセンターは“空席の多い新幹線”が一番怖い
データセンターは、電気代や保守、人件費など固定費が重い。つまり稼働率が落ちた瞬間に利益が蒸発しやすい。
これ、ゴルフ会員権バブルに似てます。コース(箱)を作っても、会員が増え続けなければ維持費がしんどい。
AIでも同じで、投資家が警戒しているのは「巨大データセンター建設が相次ぐ=供給が先に増えすぎる」状況です。
“椅子取りゲーム”で椅子が余った瞬間、空席の固定費だけが残ります。
ユニットエコノミクス:1回あたりの“もうけ”が薄いと、稼働しても苦しい
最後はここがキモ。超ざっくり言うと、
(売上)−(電気代+GPU使用料+運用の手間)=1回あたりの利益
がプラスで、しかもそれが積み上がる仕組みになってるか。
ここで分かれ道が出ます。
- 推論(使うだけ)の単価は競争で下がりやすい → ただの“電力勝負”になりやすい
- でも、AIが業務に深く入り込み、**乗り換えが面倒(スイッチングコストが高い)**状態を作れると、値下げ合戦になりにくい
つまり、「動かせば儲かる」だけじゃ弱い。
「動かし続けられる(解約されにくい)」まで設計できるかが、新幹線ルートの条件です。
このセクションの結論だけ先に言うと、AI投資が“新幹線側”になるのは、稼働率を上げる仕組み(継続課金・業務組み込み)と、乗り換えにくさ(スイッチングコスト)がセットで回り始めたとき。逆に、設備だけ先に積んで稼働が追いつかないと、ゴルフ会員権ルートの匂いが濃くなります。
ゴルフ会員権ルート vs 新幹線ルート——“椅子取り”で負けるのはどっち?

さっきの「減価償却×稼働率×1回あたり採算」を踏まえると、AI投資ラッシュの正体はけっこうハッキリしてきます。市場予測は強気で、Gartnerは2025年の世界AI支出が約1.5兆ドルに達する見通しを出しています。
でも同時に、巨額インフラ投資に対する過剰投資・AIバブル懸念も指摘されています。
ここから先は、「どんな形で儲けを作れているか」で勝ち筋が真逆になります。
ゴルフ会員権ルート: “設備”が主役で、需要が後から付いてくる前提
ゴルフ会員権バブルっぽいのは、ざっくり言うとこういう形です。
- 先にGPUやデータセンターを積む(投資が先行)
- そのうち需要が来るはず、と期待する
- でも需要が想定より遅い・単価が下がる・競争が増える
→ 稼働率が上がらず、固定費だけ残る
最近も、AIインフラ投資の回収タイミングに対する不安や、データセンター計画の遅れ(電力や許認可がボトルネック)で市場が神経質になっている、という報道が出ています。
椅子取りゲームで言うと、「椅子(需要)が増える前に、椅子取り会場(設備)だけ広げすぎた」状態。最後に椅子を失うのは、“稼働率を自分で作れない設備側”になりがちです。
新幹線ルート:主役は“利用”で、稼働率が上がる設計がある
新幹線は、建設費は重い。でも乗る人が増え、ダイヤが埋まり、周辺経済も動いて回収ルートができました。
AIで新幹線ルートに近いのは、「設備」より先に、次の2つが固まっているパターンです。
- 継続的に使われる理由がある(業務に組み込まれている)
- 乗り換えにくい理由がある(スイッチングコストが高い)
たとえば、単に“AIが使えます”ではなく、
「社内データとつながっていて」「承認フローや権限管理まで含めて」「みんなの仕事がその上で回っている」
こうなると、解約=現場が止まるので、価格競争になりにくい。ここまで来ると、GPUの減価償却が進んでも、稼働率とキャッシュフローが守られるので、新幹線っぽくなります。
個人投資家の線引き:“AIっぽい”じゃなく「キャッシュと乗り換え」で見る
初心者向けに、超ざっくりの見分け方を置いておきます。
ゴルフ会員権ルートに寄りやすい
- 「設備(GPU/DC)を増やす話」が中心
- 収益が“景気の波”や“単価下落”に弱い
- 顧客が簡単に乗り換えられる(どこも同じに見える)
新幹線ルートに寄りやすい
- 収益が継続課金で積み上がる
- 顧客が離れにくい(データ連携・運用・社内定着で乗り換えが痛い)
- “AIそのもの”より、AIで業務の中心を握っている
要するに、「AI関連なら何でも買い」はゴルフ会員権に近づきやすい。
逆に、「キャッシュフローが積み上がる仕組み」と「乗り換えにくさ」が見えるものは、新幹線側に寄っていきます。
「新幹線側」に行ける条件——AIインフラ投資が“血流”になる3つの設計図

ここまでの話を一言でまとめると、AI投資ラッシュが“ゴルフ会員権”になるか“新幹線”になるかは、需要が来るのを祈るか、需要が増える仕組みまで作るかの差です。
Gartnerは2025年の世界AI支出が約1.5兆ドルに届く見通しを出していて、伸びる前提は強い。でも同時に、データセンター投資の過熱・供給過剰や資金面のリスクを警戒する記事も出ています。
じゃあ「新幹線側」に寄せるには、どんな条件が要るのか。初心者向けに“妄想レベルで”3つに落とします。
先に「席」を売る:稼働率を“契約”で固定する
新幹線は走らせたら赤字じゃなくて、席が埋まるほど強くなるビジネス。AIインフラも同じで、最強の状態は
- 使う量が読める(企業の利用が定着)
- 料金が読める(長期契約・最低利用料)
- だから設備投資の回収が読める
という形です。
逆に「そのうち埋まるはず」でGPUやデータセンターを積むと、椅子取りで負けやすい。“先に席を売ってから増便”が、新幹線ルートの鉄則です。
AIを「業務のど真ん中」に入れる:スイッチングコストを上げる
“AIがすごい”だけだと、競争で価格は下がりがちです。じゃあ何が効くかというと、乗り換えが痛い状態。
たとえば、
- 社内データ(文書・CRM・会計・問い合わせ)と深く連携
- 権限・監査ログ・安全ルールまで組み込み
- 現場の業務フローが「AI前提」になっている
こうなると、別のAIに乗り換えるだけで現場が混乱します。これがスイッチングコスト。
つまり「GPUが速い」より「顧客が離れにくい」の方が、長期のキャッシュフローとして強い。ここが“新幹線が生活インフラになった”のと同じ構図です。
設備の寿命に勝つ:減価償却の前に回収できる“単価と効率”を持つ
GPUは古くなる。電気代も上がる。ここから逃げないのが大事です。新幹線ルートに行けるのは、ざっくり言うと
- 1回あたりの利益が薄すぎない(値下げ合戦に耐える)
- 電力・冷却・運用が上手くて、同じ売上でもコストが軽い
- 「学習コスト」をいろんな顧客に広く薄く回して回収できる(共通基盤として使える)
みたいに、設備の賞味期限より早く回収できる仕組みがある側です。
最近は、AIインフラ投資の回収タイミングや利益率への不安が市場を揺らす場面もありました。だからこそ、ここを“精神論”じゃなく、ユニットで見ていくのが効きます。
最後に、個人投資家向けの“雑な判定”だけ置いておきます。
- ゴルフ会員権っぽい:設備の話が主役/稼働は「景気とノリ頼み」/顧客が簡単に乗り換えられる
- 新幹線っぽい:稼働率が契約で固い/業務の中心を握って解約されにくい/設備の回収が現実的
要するに、AIの未来を買うんじゃなくて、AIで“回る仕組み”を買う。ここまで見えると、椅子取りゲームで「最後に立たされる側」を避けやすくなります。
結論
AI投資ラッシュって、正直ワクワクします。世界の支出予測も大きいし、ニュースを見れば「もう後戻りできない波」に見える。実際、Gartnerは2025年の世界AI支出が約1.5兆ドルに達する見通しを出しています。
でも、ここで一番危ないのは「AIがすごい=投資も正解」と短絡すること。熱狂の時代ほど、最後は“椅子取りゲーム”になります。椅子を失うのは、未来の物語を信じて設備だけを積み上げた側かもしれません。過剰投資やAIバブル懸念が語られるのも、まさにこのポイントです。
じゃあ個人投資家は、何を見ればいいのか。答えはシンプルで、今日ここまで話してきた 「新幹線かどうか」 だけです。
新幹線が強かったのは、線路や車両が立派だからじゃなく、乗る人が増える仕組みができて、稼働率が上がり、キャッシュが積み上がったから。AIも同じで、“新幹線側”に行ける条件は3つでした。
- 稼働率が上がる仕組みがあるか(先に席を売る=契約で利用を固める)
- 乗り換えが痛いか(業務のど真ん中・データ連携・運用で定着している)
- 設備の賞味期限より先に回収できるか(電気代や保守を含めても、1回あたりでちゃんと残る)
ここを押さえると、「AI関連なら何でも買い」は自然と減ります。代わりに増えるのは、“AIでキャッシュが増える会社”への冷静な目線。派手なニュースより、地味な決算の数字が頼りになります。
未来はきっとAIに寄っていく。だからこそ、投資で大事なのは“波に乗ること”より、沈みにくい船を選ぶことです。あなたが買うのは、未来の夢じゃなく、未来に残るキャッシュフロー。――その投資は、ゴルフ会員権ですか?それとも、新幹線ですか?
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『サブスク会計学 ―持続的な成長への理論と実践』藤原大豊・青木章通
このブログのキモである「稼働率・ユニットエコノミクス・LTV/CAC・解約(チャーン)」を、“数字で会話できる言葉”にしてくれる一冊。AIの収益化って結局サブスク型になりやすいので、“新幹線ルート(継続課金+乗り換えづらさ)”を腹落ちさせたい人に刺さります。
『60分でわかる! 生成AI ビジネス活用最前線』上田雄登
「生成AI、結局どこでお金になるの?」を、業界別・業務別のイメージで掴ませてくれるタイプ。技術の話より“使われ方”に寄っているので、初心者でも読みやすい。この記事の「稼働率を作れるのは誰か?」という問いに、現場側からヒントが増えます。
『AIナビゲーター2024年版 ―生成AIの進化がもたらす次世代ビジネス』野村総合研究所・NRIデジタル
市場の見取り図を作るのに強い一冊。AI投資が「熱狂」になりやすい時こそ、どの領域が伸びて、どこが供給過剰になりやすいかを俯瞰できると、ゴルフ会員権ルートを避けやすい。記事の“比較軸(インフラ投資の回収)”を補強するのに向いています。
『改訂6版 いまさら人に聞けない「減価償却」の会計・税務Q&A』
この記事でやった「GPU投資=減価償却」「設備は時間で古くなる」を、会計の言葉でちゃんと説明できるようになります。投資判断で大事なのは“未来の物語”より、まず固定資産がどう費用化されるか。ここを押さえると、決算を見る目が一段上がります。
『改訂版 AI時代のビジネスを支える「データセンター」読本』杉浦日出夫
「データセンターって結局なにが大変なの?」を、電力・運用・現場目線で理解しやすい本。AIバブル議論で見落とされがちな、“建てた後に稼働率を維持するしんどさ”がイメージできるようになります。インフラ側のリアルを知ると、椅子取りゲームの“椅子の数”が読めるようになります。
それでは、またっ!!
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