みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
同じアニメ見放題なのに、あなたは“入口”の違いだけで毎月100円以上損してない?
動画や音楽のサブスク、日常的に利用しているあなたに朗報です。本記事を読むと、「同じサービスなのに何で値段が違う?」という謎の構造を解き明かせます。具体例として、ドコモの「dアニメストア」が2026年2月から値上げする中、App StoreやGoogle Play経由ならさらに高くなる事情(いわゆる「ダブル価格」)を解説します。さらには、値上げの真の原因であるApple/Googleの手数料(“App Store税”)の仕組みや、それを企業がどう会計処理しているかまでを探ります。こうした知識を知ることで、同じ品質のサービスをより安く利用する方法(節約術)や、サブスク市場の今後を投資家視点で予測するヒントも得られます。読み終えれば、無駄な出費を避けつつサブスクを使いこなすコツがわかり、日々の節約にもつながるでしょう。
目次
サブスク二重価格の実態:なぜ同じサービスで値段が違う?

近年、動画や音楽などのサブスクリプションで「入口によって価格が異なる」二重価格が増えています。たとえば、NTTドコモのアニメ見放題サービス「dアニメストア」は2026年2月から通常660円に値上げしますが、App Store経由だと760円と100円も高くなります。これは決して特殊例ではありません。世界的に有名なYouTube Premiumも、iPhoneアプリ経由だと1,680円/月、ウェブ経由だと1,280円/月という設定です。つまり、同じサービスでも「入る入口(アプリ vs ブラウザ)によって料金が違う」現象が広がっているのです。
二重価格とは?
二重価格(サブスクの二重価格)とは、アプリを通して登録した場合と、ウェブサイトから登録した場合で月額料金に差が生じること。前述のように、ブラウザ経由の登録のほうが安いケースが多い。ユーザーがこの差を知らずアプリで契約すると割高な支払いをしてしまう可能性があります。例えば「dアニメストア」でも、ドコモ公式サイト経由の旧料金は550円だったのが、App Store経由の旧料金は650円でした。この違いに気付かず契約すると、同じサービスに100円余分に払うことになります。
多様な事例を見てみる
動画サービス以外でも二重価格は広がっています。J-WAVEのITジャーナリスト三上洋氏によれば、ネットテレビ「AbemaTV(アベマ)」は通常プランであればアプリとサイトで同価格ですが、一部有料番組ではアプリ購入額が約1割高く設定されています(参考:j-wave.co.jp)。また、TikTokの投げ銭用コイン料金にもアプリとウェブで差があるようです。こうしたケースは、サービス事業者が手数料コストを考慮して価格を設定している結果といえます。
ユーザーへの影響と気付き
この二重価格の存在は日経新聞などでも指摘されています。利用者が知らずに高い方の価格で契約すれば損ですが、一度知っておけばウェブ経由で安く契約したり、ログインだけアプリで行ったりすることで同サービスをお得に楽しめます。ひと手間かければ節約できる一方、企業側にとってはアプリ経由での顧客獲得も重要なため、顧客の選択を誘導しながら価格差を設けているわけです。
サービス側は 「ブラウザ経由なら安い、アプリなら高い」 という二重価格を仕掛けています。冒頭の例のように、「dアニメストア」もブラウザ登録660円に対してアプリ登録は760円と差がついています。ユーザーが知恵を持てば同じ契約をより安くでき、知らなければただ高く払うことになります。次節で、この背景にある「プラットフォーム手数料」の仕組みを見ていきます。
App Store税のからくり:企業はどう負担している?

二重価格の根幹にあるのは、AppleやGoogleが課す高額な手数料――いわゆる“App Store税”です。アプリ内決済には通常、販売額の30%(年間100万ドル未満の小規模開発者は15%)が課されます。サブスクは年越えで手数料が15%に下がる場合もありますが、基本は高額です。一方で、ウェブサイト経由の決済では決済代行会社の手数料数%程度に収まることも多く、事業者に残る取り分が違います。
プラットフォーム手数料の仕組み
AppleのApp Storeでは、iOSアプリでデジタル商品の売上に30%(小規模開発者は15%)の手数料がかかります。Google Playも似た構造で、通常15%(売上1百万ドル超で30%)ですが、サブスク収益はどの期間でも15%に抑えられます。このため、アプリ経由の1,000円契約ならAppleは300円、Googleは約150円を手数料として徴収する仕組みです。ITジャーナリストの三上氏も「日本ではおおむね3割がAppleとGoogleに取られている」と指摘しています。
企業側の対策と負担先
この手数料を誰が負担するかが企業の悩みどころです。基本的には提供事業者(企業)がAppleに支払い、残りが事業者の収益となります。しかし事業者も価格をゼロにできないので、しばしば「アプリ価格に上乗せ」して対応します。これが冒頭の二重価格の正体です。たとえばdアニメストアでは、App Store経由では本来650円が760円に上がります。その110円の差額のうち約30円はApple税と考えられます。同様に、YouTube PremiumもApple経由で300円の上乗せがされており、ユーザーがその分を払う形になります。逆に、自社グループのGoogleアプリでは手数料を内部相殺できるため、Google Play価格はウェブ価格と同額のことが多いです。
会計的視点:収益と費用の分配
企業の会計では、手数料分を費用(販売手数料や外部サービス利用費)として計上し、売上総利益に影響を与えます。つまり、アプリ内課金の場合、30%がApple・Googleの収益(費用)となり、企業の取り分は減る仕組みです。それを避けるため価格に転嫁すれば、会計上はユーザーから多く徴収しつつその30%を支払う形になります。たとえば、価格を100円上げてAppleに30円支払ったとしても、残り70円が企業の売上に残る計算です。ユーザーからの売上は1,000円→1,100円に増えますが、手数料も330円→363円と増えるので、企業の手元に残る利益は例えば770円→737円と実は減る場合もあります。この「誰が損をするか」という会計ドラマが企業経営の悩みどころです(自社負担で価格を据え置く企業もあり、冒頭のアベマTVは全額自己負担して同一価格にしています)。
App Store税(30%ルール)が二重価格の根本原因です。企業はこの負担を回避・転嫁するため、アプリ経由価格を高く設定します。消費者からみれば不透明な課金ルールに踊らされている面もありますが、企業は会計上の損益バランスや将来の顧客満足を天秤にかけて価格戦略を決めています。次節では、この事情を踏まえて消費者・投資家がどう立ち回ればいいか考えます。
消費者と企業、投資家の視点:節約術と戦略のすすめ

この二重価格構造を知っていれば、利用者は明らかに有利になります。「高いアプリ課金を回避するには、ウェブ登録が鉄則」というのは節約の王道です。Lifehackerも「サブスクはアプリではなくブラウザで払う方がお得」とアドバイスしています。例えばYouTube Premiumなら、アプリで買うと1,680円/月ですが、ウェブから登録すれば1,280円で済みます。この4万円の差を知っていれば年間で5,000円以上節約できます。
ユーザーの賢い対処法:
- 契約前に料金比較:サブスク契約時には必ず公式サイトやブラウザ版での料金を確認しよう。
- ログインはアプリで、支払いはウェブで:多くのサービスではアプリを利用しても、加入はウェブでできるので、その方法で始める。
- ポイント還元やキャンペーンの活用:ドコモの例では、ブラウザ契約ならポイント還元額がアップする「爆アゲセレクション」があります。アプリでは対象外になることも多いので、優遇措置も見逃さないこと。
企業戦略とサブスク投資:
企業側はユーザーの利便性と手数料負担の板挟みです。スマホ法(2025年12月施行)によって外部決済が合法化され、Appleは手数料を引き下げざるを得なくなっています。将来的には「すべて同じ価格化」の動きもあり、NetflixやHuluのように新規加入はWeb誘導へ変える例も増えそうです。投資家視点では、この法規制や消費者の不満が企業収益にどう影響するか注目です。例えばドコモのように国内シェアの大きいサービスでは手数料転嫁の余地が大きいですが、グローバル企業ではローカルルールの対応が求められ、利益率に変動が出る可能性があります。
家計視点でのまとめ:
家計の節約という意味でも、同じサービスを安く利用する意識は重要です。サブスク利用者は「知っていれば得をする、知らなければ損をする」状況にあります。少し情報収集しておくだけで、月数百円〜千円単位で得することも可能です。もちろん、企業側もより良いサービス提供やコンテンツ拡充をアピールして対抗してくるでしょう。競争がある市場では、ユーザー目線の価格設定をすることで長期的な信頼を得る企業が生き残ります。
消費者は「安い入口(ウェブ登録)」を選ぶだけで節約でき、企業は「手数料負担と集客バランス」を天秤にかけた価格戦略を取っています。この両者の攻防は、まさに会計と投資の現場で繰り広げられるドラマです。新法の施行や消費者の情報化が進めば、やがて二重価格は縮小するかもしれませんが、現状では賢く契約する知恵がユーザーの武器になります。
結論:透明な価格競争の未来へ
サブスクの「入口で課金」が当たり前になる今、私たち利用者は選択の力を持っています。同じサービスを、財布にやさしい方法で契約するかどうかは自分次第です。この記事でわかった通り、価格の差は「物価上昇」ではなく巨大企業の決済手数料によるものです。逆に言えば、皆が賢く行動すれば、市場はより透明な競争へと向かっていくでしょう。Apple税やApp Store税は確かに大きな壁ですが、新しい法律や技術革新がその壁を薄くしています。最後に、サブスク時代における会計と投資の視点を胸に、あなた自身の出費を減らし、手元の資金をもっと好きなことに投資する道を選んでほしいと思います。サブスクの楽しさは変わらず、その上で得する方法を身につけることこそ、賢い現代人のオトク術です!
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『価格のマネジメント―戦略・分析・意思決定・実践』
「値上げ=悪」みたいな感情論を一回ぜんぶ脇に置いて、価格がどうやって“利益”と“顧客の納得”を両立させるかを体系で理解できる本。
今回の“二重価格”を、炎上ネタじゃなく 設計問題(誰が何に対価を払ってる?)として読み解く視界が手に入ります。
『プラットフォームと国家 How to settle the battle of Monsters(怪獣化するプラットフォーム権力と法 1)』
App Store/Google Playの「手数料」という一見こまかい話が、実は国家・法・市場ルールと直結している…って感覚が腹落ちする一冊。
家計的には「なんで入口で高くなるの?」の背景が分かり、企業側の“支払う/転嫁する/迂回する”の意思決定も立体的に見えてきます。
『デジタルの皇帝たち―プラットフォームが国家を超えるとき』
“プラットフォーム税”って言葉が生まれる理由を、感情じゃなく構造で理解できる本。
今回の「同じサービスなのに入口で価格が変わる」を、現代の通行料(トール)として捉え直せるので、節約の打ち手(どの入口を選ぶ?)がシャープになります。
『21世紀の市場と競争—デジタル経済・プラットフォーム・不完全競争』
「市場って、ほんとはフェアじゃないよね?」を、ちゃんと理屈で説明してくれるタイプの本。
“入口別価格”みたいな現象を、単なる値上げじゃなく 不完全競争・交渉力・囲い込みの結果として理解できて、ニュースが“読める”ようになります。
『プラットフォームとイノベーションをめぐる新たな競争政策の展開』
「規制が入ると何が変わる? 企業はどう動く?」を、競争政策(ルール設計)の観点で追える本。
家計目線でも、“いつ・どの国で・どんなルール変更が起きると、価格や課金導線が変わるか”の予想が立てやすくなります。
それでは、またっ!!
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