20代で貯金するな。B/Sを「人的資本」に全振りすべき会計的理由 〜元外資銀行幹部直伝〜

新NISA、乗り遅れたら損しますよね?

やっぱり、S&P500が鉄板ですよね?

老後2000万円が不安で、毎月5万円積み立ててます!

もしあなたが20代〜30代前半で、なけなしの貯金を必死に株式市場に突っ込もうとしているなら。
そして、そのために「友人との食事」や「読みたかった本」を我慢しているなら。

悪いことは言いません。
今すぐその証券口座を閉じてください。

こんにちは、Jindyです。

今回は、私の知人であり、かつて某外銀の方との対談から得られた、衝撃の「資産形成論」をシェアします。

その彼が、私にこう断言しました。

「20代でちまちま金融投資をする奴は、一生富裕層にはなれない」
「そいつらは、投資をしているつもりで、自分の人生を『縮小均衡(コストカット)』させているだけだ」

なぜか?
それは、あなたの人生の貸借対照表(B/S)において、「人的資本(Human Capital)」という最強の隠し資産を軽視し、「金融資産」という効率の悪いアセットに現金を寝かせているからです。

この記事では、彼の教えを、Jindy流の「会計・内部統制」視点で翻訳し、「お金に好かれる生き方」のB/S戦略を完全解説します。

これは、小銭稼ぎの話ではありません。
あなたの人生という会社の「時価総額」を、10倍、100倍にするための、極めてロジカルな経営戦略です。
抽象的な精神論は排除し、明日からあなたの行動が変わる「実装レベル」のノウハウとしてお届けします。

20代の貯金は「機会損失」である 〜人的資本へのCAPEX〜

「老後2000万円問題」に煽られ、若いうちからコツコツ積立投資。
一見、堅実に見えるこの行動を、彼は「最大のリスク」だと笑い飛ばしました。

その理由は、会計的に見れば明白です。
あなたは、自分のB/S(貸借対照表)の「左側(資産の部)」を、正しく評価できていません。

年利10% vs 年利500%:ROIの圧倒的格差

投資の基本は、「資本効率(ROI)」の高い場所に、資金を配分することです。
では、20代における「金融資産」と「人的資本」のROIを比較してみましょう。

【ケースA:金融資産に投資する場合】
仮にあなたが、手元の100万円を「S&P500」に投資したとします。
歴史的な平均リターンでうまくいって年利10%。
1年後、あなたの資産は「110万円」です。
増えたのは、たったの10万円(税引後ならもっと減ります)。

【ケースB:人的資本に投資する場合】
では、その100万円を「自分自身のスキルアップ(人的資本)」に全突っ込みしたらどうなるか?

  • 英語力への投資: 英会話スクールと短期留学に100万円使う
  • 専門性への投資: プログラミングや会計の資格取得に100万円使う
  • 人脈への投資: 業界トップ層が集まるサロンや交流会に100万円使う

これにより、あなたの市場価値が上がり、転職や昇進で年収が400万円から500万円に上がったら?
初年度のリターンは「100万円(年利100%)」です。
さらに、この年収アップは翌年以降も続きます。
仮にあと30年働くとすれば、3,000万円のリターンです。
100万円の投資で3,000万円のリターン。ROIは脅威の3,000%です。

彼は言います。
「金融投資のリターンなど、若いうちの自己投資のリターンに比べれば『誤差』でしかない。誤差を追うな。本質を突け」

自分を「設備投資(CAPEX)」せよ

企業会計において、成長フェーズにある会社(AmazonやTeslaなど)は、利益が出ても配当(貯金)には回しません。
なぜなら、稼いだ金を株主に配るよりも、「設備投資(CAPEX)」や「研究開発費(R&D)」に再投資した方が、将来的に莫大なキャッシュフローを生むと分かっているからです。

逆に、利益を内部留保(貯金)ばかりしている会社は、投資家からどう見られるか?
「あ、この会社はもう成長する気がないんだな」「これ以上の投資先がないんだな(成熟産業)」と判断され、PER(株価収益率)は下がります。

20代のあなたも同じ「超・成長企業」です。
いま配当(貯金)を出している場合ではありません。
稼いだ金は、すべて「自分の脳みそ」と「経験」という製造ラインに再投資する。
この「B/Sの拡大」を行わずして、30代以降の収穫期(PLの最大化)はあり得ないのです。

【失敗パターン】「資格コレクター」という在庫過多

ただし、注意点があります。
「自己投資=資格を取ればいい」という思考停止は危険です。
これは、売れる見込みのない商品を大量生産して倉庫に積み上げる、「滞留在庫(デッドストック)」を作るのと同じです。

【ダメな自己投資の仕訳】

  • (借方)消耗品費 / (貸方)現金
    ただの消費。 使わない資格、読まない本、行くだけのセミナー。

【正しい自己投資の仕訳】

  • (借方)ソフトウェア(無形資産) / (貸方)現金
    資産計上できるスキル。 明日から実務で使え、キャッシュを生むスキル。

【回避策:ROI算定の義務化】
スクールに申し込む前に、必ず計算してください。
「この50万円を投下したら、私の年収はいくら上がるのか?」
「その確率は何%か?」
この投資判断書(稟議書)が自分の中で書けないなら、それは投資ではなく、ただの不安解消(消費)です。

「1億」と「100億」を分けるのは“想像力”の差 〜予算策定の精度〜

彼は、多くの富裕層を見てきた中で、残酷な真実に気づいたと言います。
「1億円稼ぐ人と、100億円稼ぐ人の能力に、100倍の差はない。あるのは“想像力”の差だけだ」と。

これを会計的に言えば、「中長期経営計画(Medium-term Plan)」の予算策定精度の差です。

想像できる範囲までしか、人は・企業は成長しない

あなたは、「プライベートジェットで移動する生活」をリアルに想像できますか?
「空港の保安検査場を通らず、専用ゲートから搭乗し、機内で商談をまとめ、現地に着いたら待機していた車で即移動する」

この具体的なイメージと、それが生み出す「時間価値(タイムパフォーマンス)」の計算ができている人だけが、実際にそこへ到達します。

  • 1億稼ぐ人: 「1億稼ぎたい」という願望はあるが、その使い道やライフスタイルのB/Sが描けていない。「なんとなくすごい生活」で止まっている。
  • 100億稼ぐ人: 100億規模のビジネスモデル、組織図、そこでの自分の役割が、すでに脳内で「決算短信」として完成している。「ジェット機は贅沢ではなく、移動時間を短縮して意思決定回数を増やすための必要経費」だと即答できる。

人間は、脳内でシミュレーション(予算化)できた範囲までしか、行動できません。
「予実管理」の「予(予算)」が小さい会社が、実績だけ急に大きくなることはあり得ないのです。
予算(ゴール)が低いのに、実績が高くなることを、会計では「異常値」と呼びます。異常値は続きません。

感覚派(天才)vs 逆算派(秀才)

では、凡人の私たちがどうやってその想像力を広げるのか?
彼によれば、1000億企業を作る社長には2タイプいます。

  1. 天才型(感覚派): 直感(臭覚)で「ここが儲かる」と一点突破できる野生の虎。孫正義タイプ。
  2. 論理型(逆算派): 5年後のゴール(B/S)を明確に定義し、そこからバックキャストして「今日やるべきこと」を因数分解できる建築家。

再現性が高いのは、圧倒的に後者です。
私たちは天才ではありません。だからこそ、徹底的な「逆算(Reverse Engineering)」で戦うのです。

【逆算思考の分解例:10年後に資産10億を作るには?】

  • 10年後(Goal): 資産10億円。配当収入4,000万円。
  • 5年後(Middle): 資産3億円。事業売却またはIPO準備。
  • 3年後: 年商5億円の事業を作る。利益率20%。
  • 1年後: プロダクトを完成させ、月商1,000万円を突破する。
  • 今月: テストマーケティングで10件の受注を取る。
  • 今日: 顧客リストを50件洗い出し、3件にアポを入れる。

どうでしょうか?
「10億」という途方もない数字が、「今日の3件のアポ」という具体的なTo do(仕訳)に落ちてきました。
この「日次決算」レベルの実装ができている人だけが、夢を現実に変えます。

【失敗パターン】「意識高い系の妄想」

逆算の罠は、PL(売上)の計画ばかり立てて、BS(リソース)の計画がないことです。
「3年後に売上10億!」と叫ぶのは簡単ですが、それを達成するための:

  • どんな人材(人的資本)が必要か?
  • どんなシステム(固定資産)が必要か?
  • 運転資金(Cash)はいくら必要か?

この「リソース計画」がない夢は、ただの妄想(粉飾決算の予備軍)です。
夢を見るなら、必ず「資金繰り表」とセットで見る。 これが経営者の鉄則です。

お金に好かれる「3つの使い方」 〜キャッシュフロー計算書の極意〜

最後に、彼直伝の「お金に好かれる使い方」を伝授します。
彼は、お金の使い方を3つに分類していました。
そして、この真髄は、「消費」と「投資」の境界線を溶かす点にあります。

お金の3分類

  1. 浪費(Waste): 価値が残らない出費。死に金。
  • 例:行きたくもない飲み会、見栄で買うブランド品、手数料の高いリボ払い。
  • 会計処理:(借方)雑損失
  1. 消費(Consumption): 生活に必要な出費+心の満足。
  • 例:食費、家賃、趣味。
  • 会計処理:(借方)生活費
  1. 投資(Investment): 将来のリターンを生む出費。生き金。
  • 例:本、株、そして「他人への贈与」
  • 会計処理:(借方)投資有価証券 / のれん

「他人に使う」は最強の投資(のれん代)である

ここが最も重要です。
彼は、「人にお金を使うこと(奢る、応援する、エンジェル投資する)」こそが、最もリターンの高い投資だと断言します。

なぜなら、ビジネスにおける最大のレバレッジ(てこ)は、「他人」だからです。
一人でできることには限界があります。
しかし、お金を使って他人を巻き込めば、あなたの力は無限大になります。

  • 飲み会で後輩に気持ちよく奢る → (借方)信頼資産 / (貸方)現金
    → いざという時、彼らが徹夜であなたを助けてくれます。
  • 起業する友人を支援する(エンジェル投資) → (借方)将来の提携権 / (貸方)現金
    → 彼が大成功した時、あなたは創業期の恩人として迎えられます。

これを会計では「のれん(Goodwill)」と呼びます。
目には見えないけれど、将来超過収益力を生む源泉。
ケチな人は、現金を後生大事に抱え込み、この「のれん」を積み上げようとしません。だから、いつまで経っても「自分ひとりの労働力」でしか稼げないのです。

お金の回転率(Asset Turnover)を上げろ

お金は、寂しがり屋です。
自分のために貯め込む人のところではなく、「自分を使って、周りの人を喜ばせてくれる人(=お金を動かしてくれる人)」のところに集まる習性があります。

これを財務用語で「総資産回転率(Asset Turnover)」と言います。
回転率の低い会社(金持ち企業)は、市場から評価されません。
回転率の高い会社(金を使いまくって成長する企業)こそが、評価されるのです。

あなたの財布の中のお金は、止まっていますか? 回っていますか?
「使うのが怖い」と思ったら、思い出してください。
「これは出費ではない。のれんの買収だ」と。

結論:恐れるな、B/Sを拡大せよ

彼の教えは、驚くほどシンプルで、かつ本質的でした。

「守るな、攻めろ。」
「貯めるな、回せ。」

20代、30代は、人生の創業期です。
創業期の会社が、内部留保(貯金)ばかり気にしていたら、どう思いますか?
「この会社、将来性ないな」「小さくまとまってるな」と思いますよね。

あなた自身が、そんな「将来性のない会社」になってはいけません。
金融資産にお金を逃がす前に、まずは自分自身という「メインエンジン」に燃料を投下してください。

もし失敗しても、大丈夫です。
20代の失敗など、B/Sの「繰越欠損金」として計上しておけば、将来の利益と相殺して節税できます(=失敗談というネタになる)。
あなたという人的資本が破綻しない限り、何度でも再起(リファイナンス)は可能なのですから。

明日から実装する「資産形成」アクションリスト

明日からあなたのB/S改革を始めるための、具体的な5ステップです。

  • [ ] 証券口座の積立額を半分にする: 浮いた資金を「自己投資予算」に振り替える。
  • [ ] 「10年後のB/S」を描く: 理想の状態を金額換算し、そこから逆算した「今年の予算」を立てる。
  • [ ] 領収書監査: 先月の支出を「浪費」「消費」「投資」に3色マーカーで色分けし、「投資比率」を算出する(目標30%)。
  • [ ] 時給計算: 自分の時給を算出し、「時給以下の作業」はすべて外注するか自動化する。
  • [ ] 「のれん代」を使う: 今週中に、尊敬する人や応援したい後輩のために、見返りを求めず1万円を使う。

さあ、あなたの人生の「時価総額」を上げる戦いを、今日から始めましょう!

深掘り:本紹介

さらに「お金の教養」を深め、思考のOSをアップデートする3冊です。

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』ビル・パーキンス
「貯金して死ぬな」。お金の価値を最大化するタイミングと「経験への投資」の重要性を説いた名著。今回の記事の「人的資本へのCAPEX」と完全に同義です。


『金持ち父さん 貧乏父さん』ロバート・キヨサキ
古典ですが、「持ち家は資産ではなく負債」「ラットレースを抜けるには」という会計的視点は、今なお色褪せない真実です。「資産(あなたのポケットにお金を入れるもの)」と「負債(あなたのポケットからお金を取るもの)」の違いを叩き込んでください。


『サイコロジー・オブ・マネー』モーガン・ハウセル
お金持ちになれるかどうかは、知性ではなく「振る舞い(行動)」で決まる。「お金に好かれる」哲学を心理学的に裏付けた一冊。テクニックではなく「在り方」を学べます。


それでは、またっ!!

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