みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
今日は一日、目が回るほど忙しかった……でも、結局何を得たんだろう?
そんな風に、ベッドの中で虚無感に襲われたことはありませんか?
毎日、PL(損益計算書)のように大量の「出来事」が流れていく。朝から晩まで必死にタスクを処理し、売上(成果)を上げようと奔走する。しかし、期末(一日の終わり)に残るのは、ただの疲労感と「消費」された時間だけ。
これ、実はビジネスパーソンとして、そして自分の人生の経営者として、非常に「もったいない」状態なんです。
多くの人は、「振り返り」を単なる反省会や日記だと思っています。
「今日はミスをした、次は気をつけよう」「今日は楽しかった、また行きたい」
……残念ながら、これでは「出汁」の出ていない、お湯を飲んでいるようなものです。
成功している人、特に圧倒的なスピードで成長するリーダーたちは、振り返りを「反省」ではなく「投資」と捉えています。
通り過ぎた過去という「原材料」から、未来の成功を約束する「教訓」という濃縮スープ(出汁)を抽出する。その抽出された教訓こそが、あなたのバランスシート(B/S)に積み上がる「無形資産」となるのです。
この記事では、SHOWROOMの前田裕二氏の「出汁取り」の概念を、私たちビジネスパーソンに馴染み深い「会計・ファイナンス」の視点で徹底解剖します。
本記事で得られるものは以下の3つです。
- 経験を「消費」で終わらせず、一生モノの「資産」に変えるパラダイムシフト
- 時間のROI(投資対効果)を劇的に高める、具体的な「振り返りの型」
- 「忙しくて時間がない」を言い訳にさせない、生活に溶け込む習慣化の仕組み
この記事を読み終える頃には、あなたの見る景色は変わっているはずです。
昨日までの「ただの出来事」が、すべて「お宝(資産)」に見えてくる。
そんな知的興奮を、一緒に味わいましょう。
ここから本題です。
目次
現象の正体──振り返りとは「人生の出汁」を取る知的生産である

「振り返り」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
小学校の時の「反省文」や、上司に詰められる「進捗報告会」を思い出し、少し胃が痛くなる人もいるかもしれません。
しかし、本質的な振り返りは、そんな「過去を裁く儀式」ではありません。
前田裕二氏は、振り返りの意義をこう表現しています。
「いい昆布がそのまま置かれてるのは気持ち悪い。しっかり出汁を取って、人生のスープにすべき。」
この言葉は、私たち実務家にとって非常に重要な示唆を与えてくれます。
会計の世界で言えば、日々の出来事は「原材料(Raw Material)」です。原材料のままでは製品(価値)になりません。そこに「内省」という加工プロセスを加えることで初めて、未来の利益を生む「知的資本」へと昇華するのです。
なぜ、私たちは振り返りができないのか?
多くの人が振り返りを継続できない理由は、シンプルに「振り返りを“コスト(費用)”だと考えているから」です。
「忙しくて時間が取れない」「疲れている時にわざわざペンを持ちたくない」
これらはすべて、振り返りを「時間を消費する作業」だと定義している証拠です。
しかし、前田氏の言う「出汁取り」の視点に立てば、振り返りをしないことは「最高級の昆布を目の前にしながら、それをゴミ箱に捨てている」のと同じです。
「もったいない!」
この感覚こそが、振り返りを習慣化する最大のエンジンになります。
振り返りの構造:3つの抽出プロセス
質の高い振り返りは、以下の3つのステップで「出汁」を抽出します。
- 教訓の抽出(Essence Extraction)
「楽しかった」「疲れた」という感情のレイヤーを一枚剥ぎ、その奥にある「なぜそれが起きたのか?」という構造を特定します。
例えば、「会議で意見が通らなかった」という事実に対し、「根回しが不足していたから(構造)」という教訓を抽出する作業です。 - アクションへの転換(Actionable Insights)
抽出した教訓を、「明日、具体的に何をやるか?」というToDoに変換します。「次は根回しを頑張る」ではなく、「会議の24時間前までに、キーマンのAさんにチャットで意向を確認する」というレベルまで具体化して初めて、出汁は料理(成果)に活用されます。 - アウトプットとの紐付け(Externalization)
自分の中だけで完結する思考は、蒸発しやすい。
他者に話す、SNSに書く、メモに残す。この「形にする」プロセスを経て、出汁は真空パックされ、いつでも取り出せる「資産」として定着します。
「アウトプットがあると、自分の中に問いが宿る」と前田氏は語ります。
誰かに教えるつもりで経験を見つめ直すと、脳は必死に「出汁」を探し始めます。この「問いのアンテナ」こそが、情報の洪水の中から黄金の教訓をキャッチするフィルターになるのです。
数字で腹落ち──経験を「PL(損益)」で流さず「BS(貸借)」に積み上げる

さて、ここからは少し「会計」のレンズを強くして、振り返りの効果を可視化していきましょう。
皆さんは、自分の「キャリアのBS(貸借対照表)」を意識したことはありますか?
経験の「費用化」と「資産化」
会計には「費用(Expense)」と「資産(Asset)」という概念があります。
- 費用: 使ったら消えてしまうもの。その期(その日)の収益に貢献して終わる。
- 資産: 将来にわたって収益を生み出し続けるもの。BSに計上され、次期以降も価値を発揮する。
多くのビジネスパーソンは、日々の経験を「費用」として処理しています。
朝9時から夜18時まで働いて、給料(収益)をもらう。その過程で使った時間やエネルギーは、その日のうちに消費され、何も積み上がりません。これが「ただ忙しいだけの人」の正体です。
一方で、一流のプロフェッショナルは、すべての経験を「資産」として計上しようとします。
プロジェクトが成功したなら「なぜ成功したか」の型を、失敗したなら「なぜ失敗したか」のチェックリストを、BSに積み上げる。
するとどうなるか?
翌日、彼らは「ゼロ」からスタートするのではなく、「前日までに積み上げた資産」の上に乗ってスタートできます。これが、圧倒的なスピード感を生む「複利の成長」の正体です。
振り返りのROI(投資対効果)を計算する
例えば、一日の終わりに「15分」の振り返り時間を取るとします。
「15分もったいない」と思うかもしれませんが、その15分で得た「業務効率化のコツ」が、翌日から毎日5分の時間を削減してくれるとしたらどうでしょう?
- 投資(Capex): 15分
- リターン(Monthly Return): 5分 × 20営業日 = 100分
- 月間ROI: 100分 ÷ 15分 = 666%
驚異的な数字ですよね。
さらに、このリターンは「知見」としてあなたの中に残ります。一度得た効率化のロジックは、別の業務や、将来転職した先の会社でも再利用可能な「ポータブル資産」となります。15分の投資が、一生涯にわたって数千時間のリターンを生み出す可能性すらある。これこそが、知的資本による「レバレッジ」の力です。
振り返りとは、最も利回りの高い「自己投資」なのです。このROIの視点を持てば、「時間がなくて振り返りができない」という発言は、「利回り600%の投資案件があるけど、忙しいから銀行に預けておくよ(利回0.001%)」と言っているのと同じくらい不合理に聞こえるはずです。
経理・財務パーソンこそ「攻めの内省」を
特に数字を扱う専門職の方ほど、振り返りは「過去の照合」になりがちです。しかし、本来の財務の役割は、過去の数字から未来の投資判断を導くことにあります。
自分の人生においても全く同じことが言えます。昨日までの出来事を、ただ「正解・不正解」でチェックするのではなく、「この失敗は、未来の成功確率を何%高めるための『学習コスト』だったのか?」と問いかけてみてください。
これにより、ミスは「負債」ではなく、立派な「研究開発費(R&D)」へと生まれ変わります。
なぜ人が振り返りを誤解するか(行動経済学の視点)
それでも私たちが振り返りを避けてしまうのは、人間の脳に「現在バイアス」があるからです。
「今すぐ寝たい(目先の報酬)」の方が、「将来の成長(遠い報酬)」よりも価値が高く感じられてしまう。
また、失敗した自分を直視するのは、自己肯定感を下げる「痛み(人格否定)」のように感じてしまう。
しかし、ここで思い出してほしいのは、会計の基本原則です。
「損失を認識することは、倒産(破滅)を避けるための第一歩」です。
ミスを隠したり見ないふりをしたりすることは、粉飾決算と同じ。いつか必ず、致命的な「修正」を迫られる時が来ます。
振り返りで行うべきは「人格の反省」ではなく「プロセスの監査(オーディット)」です。
「自分はダメだ」ではなく「この手順のどこに欠陥があったか?」という、徹底的に冷徹な数字の視点。これを持つことで、あなたの自尊心を守りながら、仕組みだけを強化することができるのです。
実務の打ち手──明日から「1行」で人生を資産化する3つのステップ

理論は分かりました。では、具体的にどうすればいいのか?
「日記を毎日3ページ書こう」なんて、挫折の未来しか見えない提案はしません。
やる気(精神論)に頼らず、仕組み(ガバナンス)で回すのがJindy流です。
ステップ1:振り返りのハードルを「床」まで下げる(1行メモ)
前田氏が提唱するように、振り返りは「習慣」にしなければ意味がありません。習慣化の鉄則は「あまりに簡単すぎて、やらない方が気持ち悪い」レベルまで難易度を下げることです。
- 1行日記: 「今日一番のファクト」+「そこからの抽象化(気づき)」のみ。
(例)
ファクト:新規案件のプレゼンで、質問に即答できず沈黙してしまった。
気づき:Q&Aシートの網羅性が低かった。想定外の質問への「逃げ台詞」を用意すべき。
これだけでOKです。時間は1分もかかりません。
スマホのメモ帳でも、Slackの自分専用チャンネルでも、どこでも構いません。通勤電車の中で完結させましょう。
ステップ2:「漆塗り」のタイミングを設定する
「振り返りには温度がある」と前田氏は言います。一度に深く考えようとせず、タイミングを分けて「上塗り」していくのが効果的です。
- 直後(ホット): 会議が終わった瞬間の廊下で。感情と鮮度が一番高い時に、一言だけメモ。
- 夜(マイルド): 寝る前に。その日のメモを見返し、「明日どうするか」のアクションを1つだけ決める。
- 1週間後(クール): 週末に。1週間分のメモを読み返し、共通する「パターン(法則性)」を見つける。
これが前田流の「戻りうし塗り」です。記憶が薄れる頃に塗り重ねることで、知識はあなたの血肉(BSの強固な資産)へと変わります。
ステップ3:アジェンダ(問い)というフィルターを持つ
振り返りの質を最も左右するのは、書く内容ではなく「何を解こうとしているか」というあなたの目的意識です。
会計に例えると、ただのレシートの山を見ても何も分かりません。
「原価率を下げたい」という目的(アジェンダ)を持ってレシートを見るからこそ、「あ、この仕入れが高いな」という気づきが生まれるのです。
あなたが今、解くべき問いは何ですか?
- 「どうすれば残業をゼロにできるか?」
- 「どうすれば後輩が主体的に動いてくれるか?」
- 「どうすれば投資の利回りをあと1%上げられるか?」
この問いを一つ決めておくだけで、日常のすべての出来事がその答えを探すための「データ」に変わります。
「問いのないところに、答え(資産)は生まれない」
このことを肝に銘じてください。
【落とし穴と回避策】振り返りが続かないあなたへ
「それでも続かない」という人のための、回避策を用意しました。
- 罠: 完璧主義に陥る
- 回避策: 「書かない日があってもいい」というルールにする。ただし「1行でも書いたら自分に投資できた」と全力で褒める。
- 罠: 振り返りが人格否定になる
- 回避策: 振り返る対象を「自分」ではなく「自分という会社のオペレーション」だと考える。あなたは経営者であり、ミスをしたのは従業員(過去の自分)ではなく、不備のあるマニュアル(仕組み)だと定義する。
結論:「問い」こそが、あなたの未来を黒字化する
ここまで読んでくださったあなたは、もう気づいているはずです。
振り返りとは、単なる過去の整理ではなく、あなたの人生を「黒字化」し続けるための、最強の経営戦略であることを。
日々の経験という、誰にでも平等に与えられた「原材料」。
そこから黄金の「出汁」を取り出し、磨き上げ、資産として積み上げる。
この地味なプロセスの繰り返しが、1年後、5年後に、手も届かないような巨大な「知的資本」の差となって現れます。
「あなたは、今、何を解こうとしているのか?」
最後に、この問いを自分自身に投げかけてみてください。
その答えを導き出すためのプロセスこそが、あなたの振り返りです。
人生は、PLで流れるものではありません。BSで積み上げるものです。
あなたの素晴らしい経験を、どうか一滴も無駄にしないでください。
さあ、今日から「1行」だけ、出汁を取ってみませんか?
あなたの人生のスープが、驚くほど深みのあるものに変わることを、私は確信しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたの「資産構築」を、心から応援しています!
関連書籍紹介(5冊)
あなたの「知的投資」を加速させる5冊を厳選しました。すべて発行年数が新しく、明日からの実務に直結するものばかりです。
『メモの魔力』前田裕二(著)
振り返りという知的生産の極意がここに。ファクト→抽象化→転用のフレームワークは必須科目。
『1行書くだけ日記 やるべきこと、やりたいことが見つかる』伊藤羊一(著)
「続かない」を解決する究極のメソッド。振り返りを人生のOSにする具体的なテンプレートが豊富。
『リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術』熊平美香(著)
振り返りを科学的に分析した決定版。アカデミックながらも実務への応用が分かりやすく解説されています。
『問いを立てる力』
振り返りの質を決める「アジェンダ」の作り方。AI時代にこそ求められる、人間にしかできない知的活動の教科書。
それでは、またっ!!
コメントを残す