みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
AIラリーの熱狂相場で、“含み益の幻”に振り回されずに本当に増やしているのは、株価ですか?それとも現金ですか?
これを読むことで、投資に対する不安は軽減され、次に何をすべきかが見えてくるでしょう。情報が飛び交い期待感で盛り上がるAI(人工知能)ブーム下、アジア株市場は熱狂の余波で揺れています。日経平均や香港ハンセン指数は先月急上昇したものの、米国市場のピーク越えには慎重な声も散見されます。例えば先週米国ではNvidiaが好決算で株価を急騰させ、AmazonもAI投資を好感され株高を牽引していました。S&P500は過去最高値圏を狙うほどの強さです。しかし、その熱気がアジア市場へ丸ごと届くとは限りません。
そんな中で本ブログを読むあなたには、ただの投資ニュース以上の価値をお届けします。具体的には、投資家の感情と会計の視点を組み合わせ、乱高下する相場で冷静に立ち回る方法を深掘りします。読むことで得られるベネフィットは、①市場心理のメカニズムを理解し過剰反応を避ける知恵、②「含み益」の本質を会計視点で見抜き利益確定に役立つ思考法、③明文化した利確ルールと現金比率で資産を守る戦略…です。20~30代の社会人にとって、株式投資の知識とルールを身につけることは、家計の安定だけでなく心の余裕も生むはずです。投資の不安もワクワクも、脳裏にこびりつくような読み物をお約束します!
目次
AIブームの熱狂とアジア相場の現実

人工知能という新たなテクノロジーに乗った株価の急騰は、過去のインターネット・バブルを彷彿とさせます。当時も新進気鋭のIT企業に無限の夢が託され、投資家は恐怖よりも強欲に突き動かされていました。今回のAIラリーでも同じで、「Fear(恐怖)」から「Greed(強欲)」へのシフトが顕著です。あるベテラン投資家は「投資家には恐怖と強欲の2つしかない」と語り、まさにその通りの展開でした。当時の熱狂相場に参加できなかった人は、今も「あの時もっと投資しておけば」と思うかもしれません。その一方で、バブル崩壊後には株価が15年以上も下落していたことを考えると、熱狂の裏側には必ず警告が潜んでいます。つまり、夢中になりすぎると痛い目を見るわけです。
とはいえ、幻想に浸るだけではいけません。米国株は調整局面に入りつつあり、アジア市場はまちまちの展開です。日本株や豪州株、韓国株は下落しつつある一方、香港は小幅上昇して相殺しています(ウォール街のAIラリーでアジア市場はまちまち)。アジアではまだまだムードに引っ張られやすい面が残っているわけです。市場参加者の構成の違いも背景にあります。個人投資家が多い市場ほど感情的な売買が目立ち、価格は情報から乖離しやすいという指摘があります。つまり、アジア市場では投資家の心理変化が如実に反映されやすい状況と言えます。
歴史は繰り返す?ドットコム時代と現代
1990年代後半から2000年にかけてはネット関連株が天井知らずに買われ、ナスダック指数は市場最高値を更新しました。その後、ITバブルがはじけて暴落。AIブームはまさにその再来と言われています。過去の教訓は「過去の成功神話にすがるな」ということです。ソフトバンクの孫正義氏がかつて「我々には過去は必要ない、未来だけを見よ」と語ったのはまさに埋没原価の思想です。現在のAI銘柄も、株価が上がっていても過去の投資が正しかった証ではなく、これからの事業計画と業績で評価すべきです。
アジア株は今、マチマチ
アジア市場は興味深いほど地域差があります。中国市場では個人投資家がAIトレーディングに熱狂し、新興AI関連株に注目が集まっています。しかし一方で、日経平均やKOSPIにはその追い風が全て届いているわけではありません。地政学的リスクや国内政策不透明感など、不安要素も多く、指数ごとに上昇・下落が交錯しています。香港が微増したのに日本株は下落したりと、指数ごとにドラマが違うのです。こうした「ばらつき」からも分かる通り、アジア株を一括りにせず、国やテーマごとにきめ細かく対応する必要があります。
投資家心理は恐怖と強欲の連鎖
金融市場は常に「心理戦」です。日々変動する価格が投資家の興奮や失望、恐怖心を刺激し、つい熱くなってしまうものです。利益が出ているときほど「確実に利益を取ろう」と急ぎ、逆に損失が出ていると「戻るかも」と塩漬けしがち――これは行動経済学でも知られるメンタルパターンです。その結果、「含み益が出たらすぐ売りたがる投資家」と「含み損を放置する投資家」の二極化が起きます。両方とも経験あると思いますが、利益を取る時は後悔少なく、損を抱える時ほど後悔しがちなのです。大事なのは、このメンタルゲームに気づくこと。感情に振り回されると市場に置いていかれてしまいます。
AIブームは過去のバブルの教訓を呼び覚まします。アジア市場も各国で動きが異なり、個人投資家の影響が大きいためムードに左右されやすい状況です。まずは「自分が今、興奮しすぎていないか」を振り返り、広い視点で冷静さを保ちましょう。市場はジェットコースター。浮かれて天井まで登ることもあれば急降下もあります。今は警鐘を鳴らしつつ、広い視野を保つときです。
含み益の会計マジック: 未実現利益と現金フロー

株価が上がって含み益が出たとき、多くの投資家は手元の資産価値が増えたような気分になります。しかし、ここで大事な一線があります。含み益はあくまで「評価上の利益」であり、まだ現実のキャッシュを生み出していません。ある会計士は「含み益はキャッシュフローを伴っていない」と断言しています。営業利益が出れば企業の現金が増えるのに対し、含み益は売却しなければ帳簿上の仮定にすぎないのです。利益が出れば税金もかかるので、同じ100万円の価値を売るにしても、含み益のある株より含み益のない株の方が手元に残る現金が多いほどです。要するに、「時価評価の紙上の利益」に踊らされてはいけないというわけです。
含み益って何?現時点の評価にすぎない
株を買った価格より値上がりしていたらその差額は含み益と呼ばれます。例えば、100円で買った株が120円になれば含み益は20円。喜びたくなりますが、これはあくまで時価評価による含み益で、利益が確定しているわけではありません。別の言い方をすると「もし今売ればこの分利益になる」という仮定の話に過ぎないのです。「含み益は確定してこそ利益になる」という金言もあります。含み益を信じてずっと持っていても、次の瞬間に下落してしまえば意味がありません。投資の最終目標はあくまでキャッシュを確保すること。天井知らずに上昇し続ける銘柄は稀ですから、利益を確保していく意識が大切です。
現金フローとのギャップ
会計上の目線で言うと、含み益をそのまま自社資産に算入するわけにはいきません。含み益があると貸借対照表は「お宝だらけ」に見えますが、実際にキャッシュが増えるわけではありません。投資でも同様で、含み益ばかりを追いかけていると手元現金の大切さを見失います。逆に、利益が出た株を売却して現金が増えれば、株価が急落しても生き残る可能性は高まります。含み益に気を取られると「まだ上がるかも」という思い込みに支配され、最後には狼狽売りするかもしれません。含み益よりも現金を重視。これが冷静な投資家の鉄則です。
過去の投資はもうチャラ: 埋没原価の鉄則
含み益が大きいと「俺の過去の投資は間違いじゃなかった!」と勘違いしがちですが、その思い込みは危険です。過去に買った安価な株が今値上がりしていても、それは過去の出来事にすぎません。会計用語でこれを「埋没原価(サンクコスト)」と言い、すでに消化されたコストは将来の意思決定に影響を与えないものです。野球の名選手が言った「俺たちに過去は必要ない、未来だけが大事だ」という言葉の通り、過去に含み益があるからといって未来の利益を逃してはいけません。過去の栄光にすがって売り時を逃すと、結果的に将来のキャッシュを失うかもしれません。
含み益を過信すると、いつか必ず足をすくわれます。含み益は帳簿上の一時的な数字に過ぎず、現金を伴わない「未実現の幻」です。含み益が多いほど株を手放しにくくなりますが、市場は必ず変動するもの。含み益を幻影と割り切り、利益が出たら確実に一部は現金化しておく。これこそ、長期にわたって投資を続ける上で欠かせない視点です。
戦略メモ: 利確ルールと現金配分で備える

以上を踏まえて、具体的な行動指針をまとめます。ポイントは「感情に流されないルール作り」と「適切な現金配分」です。利確ルールをノートに書き出すことをまずおすすめします。「含み益の◯%は翌営業日までに現金化する」など具体的な数値目標を定めるのです。このシンプルなメモがあるだけで、感情が揺れたときに自分を制御できます。
利益確定時の心理トリック
先に挙げた行動経済学の理論のとおり、人は利益が出ているときほど安全策(確実利益)を取りたがり、損が出ているときは「いつか戻る」とギャンブルに走りがちです。このため、「含み益が出たらすぐ売りたがる投資家」と「含み損を放置する投資家」に二極化してしまいます。この心理トリックに気づかないと、市場の急落時にあわてて売り、急騰時に売り逃す…といった失敗を繰り返すことになります。ですから、利確も損切りも、感情ではなく事前ルールで決めることが大事です。
ルール化で感情をセーブ: 利確の具体策
実践として、以下のような利確ルールを例示します:
- 含み益が20%に達した株は、ポジションの半分を売却する。
- 含み益が50%に達した株は、さらに25%を売却する。
- 翌営業日に価格がまだ上昇していれば、残りを売却するなど、次のルールを適用する。
これらは一例ですが、「含み益の〇%を現金化」という基準を明確にしておきます。たとえ価格がまだ伸びそうでも、一部を現金化することで安心感が得られますし、万一急落しても影響を最小限に抑えられます。また、予め決めたルールなら「あの時売ればよかった」と後悔もしにくくなります。実際、株式投資の先達も「半分ずつ売る」「段階的に利確する」手法を薦める人が多いのです。利確ルールはメンタルトレードのオイルと心得ましょう。
現金比率を見直す: 資産防衛の鉄則
利益を確定したら、次はその資金をどう配分するかがカギです。総資産に占める現預金の割合、いわゆる現金比率を適切に保つことはリスク管理の基本です。現金は最も流動性が高く、相場が急変したときに真価を発揮します。多くの専門家も、急落時の備えとして生活費数ヶ月分の現金を手元に置いておくことを勧めています。具体的には、資産の10~30%程度を現金や預金で保有しておくと安心です。これだけあれば、大きな急落時にもゆとりを持って対処できます。
特に私たち20~30代世代は長期でリスクを取れる反面、収入が安定しない時期でもあります。なので、最低限の生活防衛資金(3~6ヶ月分)は確保した上で投資に回すのが鉄則です。株式市場が不安定なときは少し多めにキャッシュ比率を上げるのも一つの手です。こうして現金を手元に厚めに置くことで、心理的にも落ち着いて相場に臨むことができますし、安値で買い増しするチャンスも狙えます。現金比率は資産を守る最強のバッファーと言えるでしょう。
利益は必ずしも株のままではなく、こまめに現金に換えること。ルール化して定期的に利益を抜き出し、手元現金を増やせば、市場が荒れても焦りません。現金保有が多いほど、精神的にも余裕が生まれ、次のチャンスを冷静に狙えます。資産を増やすだけでなく、守るためにも現金配分をおろそかにしないことが大切です。
結論
AIテクノロジーが拓く相場の荒波において、感情と会計知識はあなたの最大の武器になります。ここで紹介した知見とルールを味方につければ、どんなトレンドにも慌てずに立ち向かえるでしょう。含み益は「未実現のれん」――実態のない利益に振り回されず、売れるうちは売る勇気を持つこと。冷静な利確と現金管理でゲームに勝ち残りましょう。
この記事が、みなさんの投資ノートに新たな1行を刻むヒントになれば幸いです。相場の波はもう始まっていますが、あなたにはそれを乗り越える知識と意志があります。その勇気と工夫が、資産だけでなく自信という大きな財産も育みます。忘れてはいけないのは、投資で得るものはお金以上に自分自身への『揺るぎない自信』であるということです。忙しい社会人にとって、一喜一憂しない心の余裕を手に入れることが何よりの成果です。さあ、含み益をただ握りしめる日々から卒業し、新たな高みへ踏み出しましょう!今日から一歩ずつ実践すれば、将来その違いを実感できる日がきっとやって来ます。皆さんの投資が成功することを心から願っています。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
高速取引・AI・アルゴのやっかいな値動きに負けない弱者でも勝ち続ける「株」投資術
「AIだのアルゴだの…最近の値動き、正直わけわからん」という個人投資家向けの“対AI・アルゴ防御&攻略本”。
- 高速取引やAI・アルゴによる“意味不明な乱高下”をどう受け止めて、どう乗りこなすかにフォーカス
- テクニカルの具体的な使い方や、弱者側(個人)の戦い方がかなり実務寄りに書かれている
- 「値動きに振り回されないためのルール作り」がテーマなので、含み益・利確ルール・感情コントロールを語る今回のブログとドンピシャ
2024-2025 資産はこの「黄金株」で殖やしなさい! 日経平均は8万円を目指す 新冷戦、超インフレ、生成AI──乱世を勝ち抜く投資頭脳の磨き方
「生成AIバブルって、結局どこまで続くの?」とモヤモヤしている人に、“マクロ視点×個別株”の両方からヒントをくれる一冊。
- 新冷戦、インフレ、生成AIなど、今の相場環境そのものをタイトルに掲げた“時代背景ガイドブック”
- 日経平均8万円シナリオという強気仮説を軸に、「どんな株に資金が集まりやすいか」を整理
- AIラリーの中で、どのセクター・銘柄に“のれん”を感じるべきかを考える材料になる
JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける資産運用のルール
「結局、毎月いくら投資に回して、いつ利確して、どこまでリスク取ればいいの?」
という“投資の設計図”を一度ちゃんと固めたい人向け。
- 「いつ・どれくらい投資するか」を、データベースで淡々と示すスタイル
- 短期の値動きに右往左往するのではなく、ルールに従って“買い続ける”ことの威力を解説
- 今回のブログで出てきた「利確ルール」「現金比率」と相性が良く、あなたのマインドを“ギャンブル”から“システム”に切り替えてくれる
株が上がっても下がってもしっかり稼ぐ投資のルール
「上がっても下がっても、毎回同じ失敗してる気がする…」という人の“習慣矯正本”。
- タイトル通り、相場環境に関わらず“稼ぎ続けるためのルール”に特化した内容
- 「含み益は実現しないと幻」といった今回のブログのキーワードそのものが強調されている
- 利確・損切り・ポジションサイズなど、「感情に負けない仕組み」の作り方がかなり実務的
貯金・投資を始めたいので、私に合う方法を教えてください
20〜30代の社会人で、
「NISAもAIも気になるけど、まず家計どう整えたらいいの…?」
という“スタート地点で迷子”になっている人向け。
- 人気家計ブロガー/インフルエンサー系の著者が、家計管理〜投資の始め方までを“やさしい言葉”でガイド
- 新NISA時代の投資スタイルや、著者自身の家計&投資フローも紹介されていて、“感情PLを安定させるための土台”として読める一冊
- 「まず現金比率をどれくらいにして、余剰資金でどれくらい攻めるか?」を考えるときの現実的な参考になる
それでは、またっ!!
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