みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
あなたの1時間、いくらで空港の列に並ばせますか?
空港の保安検査の列で、こんなことを感じたことはないでしょうか。
「なんでただの“本人確認”に、こんなに時間もエネルギーも持っていかれるんだろう…?」
2025年11月12日、Appleが発表した「Digital ID」は、まさにこのモヤモヤにメスを入れる一手です。iPhoneやApple WatchのWalletアプリの中に、米国パスポート情報を元にした“デジタル身分証”を作り、TSA(米運輸保安局)の国内線チェックポイントでIDとして提示できるようになるというものです。対象はまず米国内250以上の空港からベータ展開。あくまで国内線用で、国境を越えるパスポートそのものの代わりではありません。
ここでポイントなのは、「IDがアプリの一機能になる」という発想です。音楽や動画、クラウドストレージが“サブスク化”されたように、IDも「必要なときに、必要な分だけオンデマンドに取り出せる」存在になりつつあります。物理カードを財布にぎゅうぎゅうに詰めて持ち歩く世界から、「端末にアクセス権を持っていればOK」という世界へのシフトです。
この記事では、この変化をテクノロジーの話というより「本人確認コスト」の話として捉え直してみます。
空港でパスポートを探す時間、列が進まないイライラ、子どもを連れてバタバタしながら何度も出し入れするストレス…。これらは全部、「お金に換算されていないけれど、確実に存在するコスト」です。いわば“隠れコスト”。
AppleのDigital IDのような仕組みが広がると、この本人確認にかかる時間がじわじわ削られていきます。1人あたり数分の短縮でも、時給に換算すると、それは立派な*生産性配当”です。企業で言えば固定費削減、個人で言えば「同じお金で、もっと時間が自由になる」という感覚に近いものです。
そして今日のテーマは、単に「Appleすごいね」で終わらせず、自分や家族の行動にどう落とし込むかまでセットで考えること。
たとえば、この記事の「今日の一手」はこんな感じで設定します。
- 空港での“時給KPI”(移動時間×人数)を家族で決めてみる
- 「早め出発」「ちょうど」「ギリギリ」の3パターンで、家からゲートまでの所要時間をざっくりテンプレ化
- 将来、日本でもDigital ID的な仕組みが来たときに、「どのくらい時間が浮くのか」を“時給ベース”で見える化する
こうやって見ると、Digital IDは「なんだか遠いアメリカの話」ではなく、自分の時間設計と家計の感覚をアップデートするきっかけになります。
この記事では、次の3ステップでお話していきます。
- AppleのDigital IDって結局なに?(難しい言葉抜きでざっくり解説)
- “本人確認コスト”を時給で見ると、何が変わるのか?
- 家族で作る「空港タイムKPIテンプレ」入門
専門用語やややこしい制度の話はできるだけ省いて、初心者でもスッと読める言葉だけで進めます。
読み終わるころには、「IDもサブスク化していくんだな」という未来のイメージと、「じゃあ自分はこう動こう」という具体的な一歩が、きっと頭の中にできているはずです。
目次
AppleのDigital IDって、けっきょく何者?

まずは今回の主役、「AppleのDigital ID」がどんなものなのかを、専門用語をほぼ封印して整理してみます。
ざっくり一言でいうと、
「パスポート情報を元に作る、iPhoneの中の“身分証アカウント”」
です。
これをApple Wallet(Apple Payが入っているあのアプリ)の中に作っておくと、アメリカ国内の空港で、TSA(空港の保安検査を担当している機関)のチェックポイントで、本人確認用のIDとして“かざして”使えるようになる、という仕組みです。
もちろん、いきなり全世界で使えるわけではなく、まずはアメリカ国内の250以上の空港でベータ運用が始まります。「国境をまたぐパスポートそのものの代わり」ではなく、あくまで国内線に乗るときのIDチェックをデジタル化する一歩目という位置づけです。
ここからは、さらにイメージしやすいように、3つのパートに分けて見ていきます。
イメージは「財布の中にあったIDが、スマホの“サブスク機能”になる」
これまで、本人確認といえば、
- パスポート
- 運転免許証
- マイナンバーカード(日本なら)
といった“物理カード”を取り出す世界でした。
Appleがやろうとしているのは、これを「端末の中のサービス」にしてしまうことです。音楽や動画が「サブスク」になったのと同じで、IDも“必要なときだけ取り出すオンデマンド機能”にしようとしているイメージです。
Digital IDは、手元の米国パスポート情報を使って、Walletアプリの中に「デジタル身分証」を発行する仕組みです。iPhoneやApple Watchさえあれば、財布からカードをゴソゴソ出さなくても、本人確認ができるようになります。
ポイントは、「IDという“モノ”を持ち運ぶ」のではなく、
IDという“機能”にアクセスする権利を持つ、という発想に切り替わっているところです。
使い方はシンプル:列の手前で「ダブルクリック+顔認証」
「なんか設定が面倒そう…」と思うかもしれませんが、流れ自体はかなりシンプルです。
① 事前準備(最初の1回だけ)
- iPhoneのWalletアプリで「+」ボタンを押す
- 「運転免許証/IDカード」→「Digital ID(パスポート)」を選ぶ
- パスポートの写真ページを撮影
- パスポートに入っているICチップをiPhoneで読み取る
- 自撮り(セルフィー)と、顔を動かす簡単なチェックを実施
これで、パスポートの情報と本人の顔がちゃんと一致しているかを確認し、問題なければDigital IDがWalletに追加されます。
② 空港で使うとき
- TSAのチェックポイントの手前で、iPhoneのサイドボタンをダブルクリック
- WalletからDigital IDを選ぶ
- 専用の読み取り機に、iPhone(またはApple Watch)を近づける
- 画面に「どの情報を相手に渡すか」が表示される
- Face ID(顔認証)やTouch ID(指紋)でOKすると、データが送信されて本人確認完了
つまり、物理パスポートを開いて見せる代わりに、「スマホをかざして顔認証する」だけで、本人確認が済むようになっていきます。
列を進みながら片手で操作できるので、
- キャリーケース
- 子どもの手
- コーヒーのカップ
…で両手がふさがりがちな空港シーンでは、地味だけど効く時短アップデートになりそうです。
とはいえ「何でもこれでOK」ではない:役割は“補助ID”
ここで大事なのが、Digital IDは“何でもパスポートの代わりになる魔法の機能ではない”という点です。
Apple自身も、ニュースリリースの中で、はっきり次のように明記しています。
- Digital IDは物理パスポートの完全な代わりではない
- 国際線の出入国審査や国境越えには使えない
- あくまで国内線のTSAチェックポイントなどでの身分証明に使える“デジタルな選択肢”
さらに、TSA側も「デジタルIDを受け付けるチェックポイントは限られている」と案内しており、どこの空港でも、どこのレーンでも必ず使えるわけではないことも押さえておく必要があります。
なので現時点では、
- パスポートは普通に持っていく(これが本命)
- そのうえで、
- 「並ぶ時間を短くしたい」
- 「財布を取り出したくない」
- 「REAL ID対応の免許証がまだない」
といったシーンで、Digital IDを“サブの選択肢”として使う、くらいの感覚が現実的です。
とはいえ、「IDがアプリ化される」という流れ自体はもう後戻りしにくいでしょう。すでに運転免許証や州のIDをWalletに入れられる州も増えていて、今回のDigital IDは、「パスポートまでいよいよスマホの中に入ってきた」という象徴的な一歩と言えます。
ここまでが、「AppleのDigital IDってそもそも何なの?」のざっくり整理でした。
次のセクションでは、このDigital IDを「本人確認コスト」や「時給換算の生産性」という視点で見直すと何が見えてくるかを、一緒に掘っていきます。
“本人確認コスト”を時給で見ると、何が変わる?

ここからは、AppleのDigital IDを「時間」と「お金」の言葉で訳してみるパートです。
ちょっとだけ“会計っぽい視点”になりますが、難しい数式は出てこないので安心してください。
空港での本人確認って、よく考えると「待ち時間」と「手間」がワンセットになっていますよね。
- 列に並んで進まない待ち時間
- パスポートやチケットを何度も出し入れする手間
- 子どもや荷物のケアでバタバタして、集中力も削られる
これらはレシートには絶対に出てきませんが、たしかに自分の“リソース(資源)”を消費しているコストです。この記事ではそれを「本人確認コスト」と呼んでいます。
まずは「1時間=いくら?」という“自分の単価”をざっくり決める
本人確認コストを考えるときの出発点は、すごくシンプルです。
「自分の1時間は、いくらの価値があると思うか?」
会社員なら、ざっくり年収 ÷ 2000時間くらいで「1時間あたりの単価」をイメージしてみると分かりやすいです(年間労働時間をだいたい2000時間とみなしただけのラフな計算でOK)。
たとえば、
- 年収400万円なら、1時間あたりだいたい「2000円くらい」
- 年収600万円なら、1時間あたり「3000円くらい」
という感じです。
もちろん、ここで「正確な数字」が大事なわけではありません。ポイントは、
- 時間にも“値札”をつけてみる
- そのうえで、本人確認にどれくらい時間を払っているのかを見る
という「モノサシ」を持つことです。
空港での“本人確認タイム”をお金に換算してみる
では、そのモノサシを持ったうえで、空港のシーンをざっくり数値化してみましょう。
たとえば、こんな状況をイメージしてみます。
- 大人2人+子ども1人の3人家族
- 空港での「本人確認に関わる時間」がトータル30分かかっているとする
- チェックインカウンターでの列
- 保安検査場の列
- それぞれの窓口やゲートでパスポート確認にモタつく時間
大人の時給を1人あたり2000円とすると、
- 大人2人 × 2000円 × 0.5時間(30分)= 2000円分
ざっくり言えば、「空港の本人確認だけで、家族の時間コストが2000円くらい溶けている」イメージです。
ここでDigital IDのような仕組みが入り、本人確認の流れが少しスムーズになって1人あたり5〜10分短縮できたら?
- 1人あたり10分短縮 × 大人2人 → 20分短縮
- 20分は1/3時間なので、
- 2000円 × (1/3) ≒ 600〜700円分の“時間コスト”削減
こうして数字で見ると、
「たかが10分早く通過できるだけでしょ?」
が、
「いやいや、家族トータルで見ると“数百円〜1000円弱”の価値がある」
という感覚に変わってきます。
お金として財布から出ていくわけではないので実感しづらいですが、時間のレイヤーで見ると、ちゃんと“配当”が出ているという考え方です。
“生産性配当”という考え方:浮いた時間に、何を載せるか?
本人確認コストを「時給」で考えると、次に見えてくるのが“生産性配当”という考え方です。
ここでいう生産性配当は、
「仕組みが良くなったことで浮いた時間を、別の価値ある行動に振り替えられること」
くらいの意味でOKです。
さっきの例で、家族で20分〜30分くらい時間が浮いたとしましょう。
この時間をどう使うかで、Digital IDの価値はさらに変わってきます。
- ただボーッとスマホを眺めて終わる
→ それはそれで休憩として価値あるけど、“配当”としては小さめ - 旅先で使うお店やルートをその場で調べて、無駄な移動を減らす
→ さらに移動コスト削減+旅の満足度アップという上乗せ効果 - 子どもの機嫌が悪くなる前に、余裕を持ってご飯やトイレに行ける
→ 旅全体のストレスを下げる“見えない配当”
投資や会計の世界では、「コスト削減」だけでなく「浮いたリソースをどこに再投資するか」がすごく重要です。
Digital IDのような仕組みが広がると、各家族・各個人にとって、
- 「浮いた10〜20分を、何に振り向けるのか?」
- 「その結果、どんな体験価値が上乗せされるのか?」
という小さな意思決定が積み重なっていく感じになります。
そして、こうした細かい“時間の再配分”は、
- 日常のストレス
- 家族との会話時間
- 自分の勉強時間
など、お金では見えにくいけれど大事なものにじわじわ効いてきます。
ここまでが、「本人確認コストを時給で見直すと何が見えてくるか?」の整理でした。
Digital IDは単なる“便利ガジェット”ではなく、時間という資産の使い方を少しだけチューニングしてくれる存在とも言えます。
家族で作る「空港タイムKPIテンプレ」入門

ここまでで、
- Digital IDは「IDのアプリ化」の一歩目
- 本人確認コストは「時間×時給」で見える
というところまで整理してきました。
ここからはいよいよ、実際に自分たちの生活に落とし込むパートです。
キーワードは、最初に出てきた
「空港の“時給KPI”(移動時間×人数)を家族で決めて、出発3パターンの所要見積をテンプレ化」
これを、超かんたんな“家庭内ツール”として形にしてみましょう。
難しいエクセルやアプリは不要で、紙とメモアプリで十分です。
まず「時給KPI」を家族で決める:ざっくりでOK
最初のステップは、「うちの時間って、だいたい1時間いくらくらいで考える?」を家族で一度だけ決めることです。
やることはシンプルで、
- 大人のざっくり時給を決める
- 例:年収400万円 → 1時間 ≒ 2000円、みたいなラフ計算
- 「家族で動いている時間」は、大人の時給だけで計算する
- 子どもの分は“おまけ”くらいでOK
- 「これくらいの数字で考えよう」と口約束しておく
たとえば、こんな感じの会話です。
- 「うちらの1時間、ひとまず2000円ってことにしない?」
- 「空港で1時間ムダに並ぶってことは、2000円分を列に寄付してる感じか」
細かい計算よりも、家族で同じ“物差し”を共有することがポイントです。
この物差しが決まると、のちほど出てくる「3パターンの出発時間」の比較が一気にわかりやすくなります。
出発パターンを3つに絞る:「早め・標準・ギリギリ」
次にやるのは、出発パターンを3つに固定してしまうことです。
おすすめは、こんな3つです。
- 早め出発パターン
- 「かなり余裕あるけど、のんびりご飯もお土産も楽しめる」モード
- 標準パターン
- 「迷ったらこれ」な、いつもの時間
- ギリギリパターン
- 「どうしても仕事が押した」「寝坊した」に備えた、最終防衛ライン
ここでやりたいのは、
「家からゲートまで、各パターンで何分かかるかざっくり書き出しておく」ことです。
たとえば、メモ帳にこんな表を書きます(かなり大ざっぱでOK):
- 家 → 最寄り駅:20分
- 電車・モノレールなど → 空港:40分
- 空港駅 → チェックインカウンター:10分
- チェックイン・荷物預け:20〜30分
- 保安検査場の列:20〜30分
- 保安検査場 → 搭乗ゲート:10〜15分
これをざっくり足して、
- 早めパターン:家を出発=フライトの2時間半〜3時間前
- 標準パターン:2時間前
- ギリギリパターン:1時間20〜30分前
みたいに「うちの定番3パターン」を一度決めてしまうイメージです。
Digital IDやモバイル搭乗券などが広がるほど、
- チェックイン時間
- 本人確認にかかる時間
が少しずつ短くなっていきます。
そのたびに、このテンプレを“数分単位でちょっと更新”していけばOKです。
一度テンプレ化したら「メモを残して微調整」するだけ
最後のステップは、実際にフライトを経験したあとに、一言だけでいいのでメモを残す習慣をつけることです。
たとえば、家族LINEやメモアプリにこんな風に残します。
- 「〇月△日 羽田→福岡:標準パターンで出たら、保安検査は5分で通過。ゲート前で25分余った」
- 「Digital ID(将来日本で実装された想定)+モバイル搭乗券だけで行けたら、たぶんあと10分削れそう」
ポイントは、
- 感覚ベースでいいので、“どれくらい余った/ギリギリだったか”を書いておく
- それを次回の「早め・標準・ギリギリ」の見直しに使う
という「ゆるい改善サイクル」にすることです。
このメモが溜まってくると、次のようなことがわかってきます。
- 「うちは小さい子どもがいるから、標準パターンでも実質ギリギリになるな」
- 「この路線はいつも保安検査が混むから、早めパターン推奨」
- 「Digital ID的な本人確認が広がれば、ここが10〜15分短くなりそう」
すると、「空港での1時間=2000円分」という感覚に、
- 「この路線の朝便は+10分コスト」
- 「この空港は本人確認がスムーズだから−10分」
といった“時給KPIのクセ”が乗ってきます。
これは、仕事でいう「業務フロー改善」とほぼ同じ発想ですが、
家族旅行で使うと、みんなのストレスと“時間コスト”がじわっと下がっていくツールになります。
ここまでが、家族で作る「空港タイムKPIテンプレ」の入門編でした。
- 時間にざっくり“値札”をつける
- 出発時間を3パターンに決めておく
- 実際の体験を一言メモして微調整する
この3つをやっておくと、
Digital IDのような新しい仕組みが出てきたときに、「それでうちの時間コストはいくら減りそう?」と、すぐにイメージできるようになります。
結論:IDがアプリになっていく時代に、どんな「時間の使い方」を選ぶか
ここまで読んでみて、どう感じましたか?
もしかすると、「Digital IDなんて、まだ日本じゃ使えないし、結局ただの便利機能でしょ」と思ったかもしれません。正直、その感覚もかなり正しいです。今すぐ生活が激変するような、“魔法のテクノロジー”ではありません。
でも、少し視点を変えると、この流れはぼくらの時間の価値のつけ方をアップデートするサインにも見えてきます。
これまでは、空港で列に並ぶこと、パスポートを何度も出し入れすること、子どもをなだめながら本人確認に付き合うこと…を、なんとなく「そういうものだよね」と受け入れてきました。
そこに「Digital ID」という選択肢が生まれるのは、
本人確認のために、そんなに時間と集中力を取らなくてもいい世界に少しずつ寄せていこう
という、社会全体の微調整でもあります。
そして、その変化の“恩恵”をどれだけ受け取れるかは、
テクノロジーそのものよりも、受け取る側の準備次第です。
- 自分の1時間に、ざっくりでも「値札」をつけてみる
- 家族で「うちの空港タイムKPI」を決めてみる
- 出発パターンを3つにテンプレ化して、少しずつ微調整していく
これをしておくと、Digital IDのような仕組みが日本に入ってきたとき、「ふーん便利そう」から一歩踏み込んで、「じゃあ、うちはこの10分をこう使おう」に変えられます。
投資の世界で、「配当」をただ受け取るだけの人と、それを次の投資に回して増やしていく人がいるように、
時間の世界でも、「浮いた10分をどう扱うか」で、じわじわ差がついていきます。
- 旅の前にひと息つく余裕にする
- 子どもと「次どこ行きたい?」と話す時間にする
- 仕事のアイデアを1つだけメモに書き出す時間にする
どれもお金には換算されませんが、人生の“体験価値”としてはかなり大きな配当です。
IDがサブスク化されていくこれからの時代、
「パスポートを出すか、スマホをかざすか」という操作よりも、
「そこで浮いた数分を、自分と家族のためにどう使うか」をデザインできる人が、静かにトクをしていきます。
次に空港に行くとき、ぜひ一度だけでいいのでやってみてください。
- 自分の時給をざっくり決めて
- 出発パターンを3つメモして
- 帰り道に「今日の空港タイム、いくら分だった?」と家族で話してみる
その小さな会話が、きっと「時間にちゃんと値札をつけてあげる」最初の一歩になります。
そして、Digital IDのニュースを見たとき、「へぇ便利そう」ではなく、
「これが入ってくると、うちの空港タイム、何分削れるかな?」
と、少しニヤッとできるようになっているはずです。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『デジタル改革と個人情報保護のゆくえ 「2000個の条例リセット論」を問う』
自治体の「個人情報保護条例」が、国のデジタル改革でどう塗り替えられたのかをコンパクトに整理した一冊。
- デジタル化で「個人情報の扱い」がどう変わったのか
- 地方自治体と国の権限のバランスはどこへ向かうのか
といったポイントを、自治体目線で分かりやすく解説しています。
Digital IDのような“便利さ”の裏で、どんな議論があるのかをサクッと押さえたい人向け。
薄めの本なので、コーヒー1〜2杯分の時間で読み切れて、「本人確認」や「IDのデジタル化」をもっと深く語れるようになります。サクッと一冊足すのにちょうどいいボリューム感です。
『令和4年4月施行対応 すっきりまとめて解説 個人情報保護法Q&A 令和2年・令和3年改正』
2022年の改正個人情報保護法を、Q&A形式で「どこが変わったか」「実務で何に気をつけるべきか」を整理した本です。
- Cookieやデータ利活用のルール
- 本人からの開示請求や削除請求への対応
- デジタル時代のプライバシーリスク
など、「法律の細かい条文は苦手だけど、最低限のラインは分かっておきたい」というビジネスパーソンにぴったり。
Digital IDやオンライン本人確認が当たり前になっていく中で、
「どこまでがOKで、どこからがアウトか?」の感覚を持っているかどうかは、キャリアの“保険”にもなります。
一冊持っておくと、「とりあえずこのQ&A見てみるか」と調べられる“安心の辞書”になるので、買って損のない本です。
『AI分析でわかった成功法則が2時間で身につく! 仕事ができる人の時間術 見るだけノート』
2万2,000人以上のビジネスパーソンの行動データをAIで分析し、
「仕事ができる人の時間の使い方」を“見るだけ”で真似できるようにまとめた一冊です。
- 会議・メール・資料作成など、“時間ドロボー”になりがちな仕事のどこを削るか
- 残業せずに成果を出す人の行動パターン
- 週休3日・週30時間労働を実現したチームの時間術
といった内容が、イラストと図解でサクサク読めます。
この記事で扱った「1時間=いくら?」という時給感覚を、実務レベルで磨きたい人にはドンピシャ。
パラパラと眺めるだけでも「これ、すぐ試してみよう」がいくつも見つかるので、
他の本と一緒にポチって、“通勤時間の2時間投資”で元が取れるタイプの本です。
『最速で結果を出す超タイパ仕事術』
タイトル通り「タイパ(タイムパフォーマンス)」に全振りした、かなり実践的な仕事術本です。
- 「頑張る」より「やらないことを決める」
- 会議・チャット・メールなど、“時間を食うコミュニケーション”の見直し
- 仕事の初動と締め方をどう変えると、成果が一気に出やすくなるか
など、会社員がすぐに使えるテクニックがぎっしり。
ブログで書いた“本人確認コスト”の考え方を、「日々の仕事」まで拡張したい人におすすめです。
Digital IDで空港の10分が浮いたら、
この本で「じゃあその10分で何する?」の解像度を上げておくと、時間の投資効率が一段上がります。
発売日の新しい本なので、「タイパって何となく聞いたことあるけど…」レベルの人でも、今っぽい感覚で読み始めやすい一冊。
『なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか──ネットの進化と環境破壊の未来』
最後は少し視野を広げて、「デジタル社会そのものの光と影」を扱った本です。
- データセンターや海底ケーブルがどれだけの電力・資源を使っているのか
- スマホ1台、クラウド1つの裏側で、どんな“環境コスト”が発生しているのか
- 私たちの「便利さ」が、地球規模でどんな負担になっているのか
を、ジャーナリストが世界中を取材してまとめています。
Digital IDやキャッシュレス、サブスクなど、「デジタル前提の暮らし」が進めば進むほど、
その裏にあるインフラや環境負荷から目をそらしがちです。
この本を読むと、「本人確認コスト」だけでなく、「デジタルの裏側コスト」まで含めて時間とお金を考えたくなります。
少し重めのテーマですが、そのぶん読み終えたときの“視野が一段広がった感”はかなり大きい一冊。
それでは、またっ!!
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