みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
あなたの仕事、カレーみたいに“美味しく”仕込めてますか?
「なんか今日、仕事がうまく回らないな…」
そんなあなたにこそ届けたいのが、“カレー経営”という新発想。
カレーを作るときって、一度に大量に仕込み、何度も温め直して食べますよね?あれ、実はとんでもない経営戦略の塊なんです。
大量仕込み=効率性の極み、分業=業務最適化、再加熱=継続的な価値提供。まるでスケーラブルなビジネスモデルのようじゃないですか?
さらに、時間をおいて寝かせることで味が深まる=熟成型ビジネスモデル。家族が何度食べても「またこれ?最高!」と喜ぶカレーは、顧客満足度が高いプロダクト(NPS=ネット・プロモーター・スコア高め)そのもの。
この記事では、カレー作りのプロセスをビジネス戦略に落とし込み、「仕事を楽に、賢く、面白く」するためのヒントをお届けします。
ネタっぽく見えて、実はガチの戦略論。あなたの仕事観がちょっと変わるかもしれません。
目次
大量仕込みの美学──「スケーラビリティ」とは何か?

「カレーは一晩寝かせると美味しくなる」という言葉と同じくらい耳にするのが、「大量に作った方が効率がいい」というカレーの鉄則。実はこの“大量仕込み”こそ、現代ビジネスにおいて重要なキーワード「スケーラビリティ」の象徴です。
なぜ大量に作るとラクになるのか?
家庭でカレーを作るとき、1人分だけを作るのはむしろ面倒です。材料の準備・切る手間・煮込む時間──すべてが非効率。でも10人分を作っても、手間はさほど増えません。
これと同じことがビジネスでも言えます。仕組みを一度作ってしまえば、それを使い回すことで「追加コストゼロ」で価値提供が可能になる。これは、ビジネスでいうところの“スケーラブルなモデル”です。
たとえば、教育系の動画講座を一度撮影してしまえば、100人でも1000人でも同じ内容を届けられる。まるで一度作ったカレーを数日かけて家族全員に提供するような感覚。
つまり、大量仕込み=初期コストをかけて仕組みを作る戦略が、長期的に大きなリターンをもたらすというわけです。
「業務のカレー化」で負荷分散する
カレーは作り置きが基本。翌日、再び温めるだけで美味しくなるという特性があるため、毎日の調理の手間が省けます。この構造を仕事に応用すれば、繰り返し発生する業務の“仕込み”をあらかじめ行い、ルーチン化しておくことが可能になります。
たとえば、営業資料をテンプレート化しておけば、都度ゼロから作らなくて済む。定型業務にマクロや自動化ツールを使えば、「温め直すだけ」の状態が作れます。
これは“業務のカレー化”とも言える考え方。最初の準備は大変でも、後々の負荷が大きく軽減され、チーム全体の生産性もアップします。
スケーラビリティが高い組織は強い
ビジネスにおいて「スケーラブル」とは、成長してもコストがあまり増えないモデルのこと。これは「作る手間は変わらず、食べる人数だけ増えるカレー」と極めて似ています。
労働集約型ビジネスでは、売上を伸ばすには人を増やす必要があります。しかし、スケーラブルなモデルでは、人を増やさずに価値提供が可能。これにより利益率も高まり、投資家からの評価も上がります。
だからこそ、社内の仕組みや業務プロセスを“カレー化”することが重要。最初の段階で「たくさん仕込めるか」を意識した設計が、のちの成長を大きく左右します。
自然と、マニュアル化・自動化・システム化といったキーワードが浮かび上がってきます。
つまり、カレー作りの最初の「大量仕込み」は、未来のビジネスを支える土台なのです。
寝かせるほど旨くなる──「熟成型ビジネスモデル」の真価

カレーの魅力の一つに、「時間が経つほど美味しくなる」という特性があります。これをビジネスに置き換えてみましょう。最初は目に見えた成果が出にくくても、時間をかけることで価値が高まる“熟成型”のビジネスモデルは、実は最も強靭な成長曲線を描くのです。
短期成果では測れない「熟成」の力
カレーは作りたてよりも、一晩寝かせたほうが断然おいしい。それは、具材の味がルーに溶け込み、全体がまろやかになるから。これと同様、ビジネスにおいても“時間”が価値を高めるケースは少なくありません。
たとえば、ブランド価値。企業が顧客との信頼関係を築くには、短期のキャンペーンや広告では不十分です。地道な情報発信や誠実な顧客対応の積み重ねが、やがて「この会社なら安心」と感じさせる“熟成ブランド”を育てます。
また、社内プロジェクトにおいても、最初からフルスピードで進めるのではなく、初期段階でじっくり仕組みを整え、後半で爆発的に伸びる構造を目指すことで、結果的に強い成果が生まれることが多い。
これはまさに「寝かせてうまくなる」カレー的発想の応用です。
人材育成もカレーで考える
「即戦力」が重宝される時代ですが、すべての人材が最初から能力をフルに発揮できるわけではありません。新人を育てる過程は、まさに“寝かせて育てる”工程そのもの。
人のポテンシャルは、時間と経験によって引き出されます。大切なのは、最初から完璧を求めすぎないこと。カレーに例えるなら、煮込んですぐ食べて「味が足りない」と言ってしまうようなものです。
適切なフォローと、失敗を受け入れる組織文化があれば、若手社員は時間とともに頼もしい“深みのある人材”に熟成されていきます。
そのためにも、長期的な視点で人を見る「カレー的人材戦略」が求められるのです。
資産化と熟成の相性
熟成型ビジネスで最も価値が高まるのが「資産型コンテンツ」や「ストック型ビジネス」です。たとえば、YouTubeの動画、SEOに強いブログ記事、会員制サービスなど。これらは時間が経つほどアクセスが増え、顧客との接点が蓄積されていきます。
また、会計の視点で言えば、設備投資や知的財産(IP)といった“のちに価値を生む投資”も熟成型戦略に当てはまります。初期投資がかかる分、回収には時間がかかりますが、一度熟成すれば継続的な利益を生み出す資産となります。
つまり、焦らず寝かせることができる企業こそ、長期的に安定したリターンを得られる。これも、カレーを冷蔵庫でじっくり寝かせたあとの“あの旨さ”を知る人には納得の戦略ですね。
家族が喜ぶカレー、顧客が推すプロダクト──高NPS戦略

あなたの家族が「またあのカレー作って!」と嬉しそうに言う光景を想像してください。それは、ただの「美味しい」ではなく、「また食べたい」「誰かに勧めたい」と思える品質であるという証です。ビジネスで言えば、これはまさに「NPS(ネット・プロモーター・スコア)」の高いプロダクトの姿。ファンが自然と生まれ、支持され続ける“カレー的戦略”に、その本質があります。
NPSとは何か?なぜ重要か?
NPSとは、「この商品・サービスを友人や同僚に勧めたいと思いますか?」という質問を軸に、顧客のロイヤリティを数値化する指標です。スコアが高ければ高いほど、リピートや口コミが発生しやすく、結果としてマーケティングコストの削減やブランド力の向上に繋がります。
カレーで言えば、「昨日の残りでもう一度食べたい」と言わせるような味わい=プロダクトとしての“再選択率”が高い状態。これをビジネスに当てはめると、顧客が自然に戻ってきて、さらに他人に推薦してくれる状態です。
つまり、NPSが高い商品とは、広告に頼らなくても顧客が“勝手に応援団”となってくれる、非常に強いプロダクトであるということ。
カレー的NPS戦略をどう作るか
「また食べたいカレー」を作るために重要なのは、“味の一貫性”と“ちょっとした工夫”。例えば、スパイスの種類をほんの少し変えることで「なんか今日の美味しいね」と言わせるのがカレーの奥深さ。これは、プロダクトの微細な改善とイノベーションの重要性に直結します。
NPS戦略においては、顧客のフィードバックを丁寧に吸い上げ、細やかな改善を繰り返すことが求められます。これはまさに、レシピを日々微調整する“家庭のカレー職人”の姿と同じです。
加えて、最初に「どんな人に届けたいのか」を明確にすることも重要。万人受けするカレーは難しい。でも、ある特定の人(たとえば辛いのが大好きな人)に「ドンピシャ!」と言わせる方が、NPSは跳ね上がります。つまり、“狭く深く”を意識したターゲティングこそ、NPS向上のカギなのです。
ファンが推す仕組みをデザインせよ
NPSの高いプロダクトを作って終わり、ではありません。大事なのは「推しやすさ」の設計です。
たとえば、カレーの写真をSNSに上げたくなるような盛り付けや、家族にレシピを教えたくなるような“共有性”があると、人は自然とそれを人に勧めます。
ビジネスでも、紹介制度やユーザー生成コンテンツ(UGC)を組み込むことで、顧客の「勧めたい気持ち」を後押しできます。実際、AmazonレビューやX(旧Twitter)の感想が、新たな顧客の判断材料になるケースは少なくありません。
さらに、ファンに向けたイベントや限定オファーなど、ロイヤルカスタマーと双方向の関係を築く場があると、推奨度は飛躍的に上がります。つまり、カレー的に言えば「おかわり自由」の世界観ですね。
“この人のカレーが一番好き”と思わせる仕組み。それが、高NPSの最終形であり、継続的に選ばれるブランドの姿なのです。


結論:ビジネスはカレーから学べる
カレーをただの家庭料理だと思っていませんか?それは、あまりにも惜しい。カレーには、現代のビジネスパーソンが見落としがちな“本質”が詰まっています。
一度に大量に仕込む=効率性とスケーラビリティ
寝かせることで味が深まる=長期的視点の熟成型モデル
繰り返し食べても愛される=高NPS戦略による支持獲得
これらは、企業経営でも、個人のキャリア設計でも応用可能な“戦略の型”なのです。今あなたが取り組んでいる仕事、あるいはこれから挑戦しようとしているプロジェクトが「なんとなくうまくいかない」と感じているなら、一度カレーに立ち返ってみてください。
たとえば、準備不足で場当たり的に進んでいないか?
短期的な成果ばかりを追って、育てるべき価値を放棄していないか?
顧客や上司からの“支持”を、リピートと口コミで生む工夫をしているか?
カレーは、仕込んで、寝かせて、繰り返し提供する。その過程で、味は深まり、効率は上がり、支持も得られる。
これは、あらゆる分野に応用可能な「再現性ある戦略」なのです。
あなたの仕事に「カレー的視点」を取り入れてみてください。
大量仕込みで効率化し、熟成の価値を信じて育て、そして「また欲しい」と言われる成果を提供する──そんなサイクルを回し始めた瞬間、きっとあなたの働き方も、チームも、ビジネスも、劇的に変わります。
明日からの仕事がちょっと楽しみになる、そんな“カレー経営”を、ぜひあなた自身の手で実践してみてください。
深掘り:本紹介
もう少しこの内容を深掘りしたい方向けの本を紹介します。
『カレーの経営学 勝ち続ける驚異のしかけ・ノウハウ』
カレーを題材に、製造・流通・飲食の各業界で成功する戦略や仕組みを学べる一冊。経営コンサル直伝の実践的ノウハウが詰まっています。
『ビジネスケース「ハウス食品〜カレー業界トップを維持する技術と戦略」』
日本最大のカレー企業「ハウス食品」が継続してトップを走る理由を、ケーススタディ形式で読み解く。経営・マーケティング戦略の教科書としても役立ちます。
『実戦のための経営戦略論』
経営戦略の理論から応用まで、実践視点で解説。現場で使えるフレームワークや思考法が多く、カレーをビジネスメタファーにした本記事との相性も◎。
『行列ができるカレー店の秘密 「もうやんカレー」のつくり方』
都内で熱狂的支持を集める「もうやんカレー」の成功事例。仕込み・分業・ブランドづくりまで、経営視点での現場ノウハウを深堀りしています。
『カレーは世界を元気にします ~金沢発!ゴーゴーカレー大躍進の秘密』
金沢発祥「ゴーゴーカレー」の創業秘話とフランチャイズ拡大までの軌跡。叩き上げ創業者の熱いビジネス哲学を学べます。
それでは、またっ!!

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