みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。
Jindyです。
継続のコツを教えてください
やる気を出すための、効率的な方法はありますか?
経理や財務、あるいは管理部門で日々奮闘している皆さん。あるいは、数字にちょっと苦手意識を持ちながらも、なんとか自分のスキルをアップデートしようと頑張っている社会人の皆さん。毎日、本当にお疲れ様です。月末月初は残業続き、誰にも引き継げない属人化したタスクの山、チェックしてもしても不安が消えない地獄のループ……。
「なんとかして、この状況から一発で抜け出せる『正解』はないか?」
そう思って、YouTubeで「Excel 爆速術」を検索し、書店で「モチベーションの上げ方」という本を立ち読みし、SNSで流れてくる「これだけやれば人生が変わる3つのコツ」という投稿をブックマークする。
もしあなたが今、そんな「コツ探しの旅」の途中にいるなら、この記事はあなたのためのものです。そして最初に、とても残酷ですが、最も重要な真実をお伝えします。
「継続のコツ」という質問が口から出た時点で、あなたの人生のプロジェクトはすでに負け筋に入っています。
なぜか? それは、あなたが「点」を探しているからです。
ビジネスも、キャリア形成も、資産運用も、本来はすべて「線」の継続でしか結果が出ません。それなのに私たちは、魔法のように一瞬で状況を好転させてくれる「点(=コツ)」がどこかに転がっていると信じて、あちこちのロープを引っ張りまくっては「これは違う」「あれも違う」とフリーズしています。
この記事では、この「点思考」がいかに私たちの時間とエネルギーを食いつぶす「不良債権」であるかを、あえて会計・ファイナンスの視点を使って解き明かします。
P/L(損益計算書)やB/S(貸借対照表)、Capex(資本的支出)といった言葉を使いますが、安心してください。専門家ぶった難しい話は一切しません。むしろ、あなたが日々現場で感じている「モヤモヤ」を、世界一クリアな論理で構造化するための道具として使います。
この記事を読み終わる頃、あなたは「モチベーション」という不安定な幻を捨て去り、明日から淡々とタスクをこなし、確実に自分の人生に「資産」を積み上げていくための設計図(システム)を手に入れているはずです。
さあ、感情の乱高下を終わらせて、人生のコントロールを取り戻しましょう。ここからが本題です。
目次
現象の正体 —— 「点」を探す人が、自分のB/Sを毀損する理由

「コツを押さえれば勝てる」という幻想。これが、私たちの行動を止め、結果的に自己肯定感を削り取る諸悪の根源です。
会計の世界で例えるなら、「点思考」は、その場しのぎの単発の売上(P/L上の瞬間風速)を追い求めている状態です。「このキャンペーンを打てば一時的に売上が上がる」というのと同じで、「この最新ツールを使えば、今日だけは早く帰れるかも」という発想です。
しかし、本当の成果(=強い企業、豊かな人生)は、一回の特大ホームランではなく、地味でも確実な資産の積分(B/Sへの蓄積)でしか生まれません。
「ロープをピュンピュン引っ張るだけ」の悲劇
現実は、一本のシンプルな線ではなく、仕事・健康・人間関係・運・環境といった「複数の線が絡み合ったロープの束」です。
点思考の人は、ゴールに向かってそのロープを「たどって歩く」ことをしません。立ったまま「どのロープを引っ張れば、ゴールの方からこっちに近づいてくるだろう?」と考え、Aのロープを引いては離し、Bのロープを引いては「重いから違う」と言って捨てます。
引いているだけで、自分は一歩も前に進んでいない(=行動していない)。結果として、時間が経てば経つほど手元には何も残らず、体力(キャッシュ)だけが消耗していきます。これが、「行動しない完璧主義者」の末路です。
構造の比較:点思考 vs 線思考
- 点思考の人:最短の裏技を探す → 試行期間が短期化する → 結果が出る前に「ダメだ」と判断する → 次の裏技を探す(収束しない)。
- 線思考の人:まずは仮説で走り出す → 微調整しながら継続する(線を引く) → 途中で「これは構造的に限界だ」と見切った時に初めて、次の線に乗り換える。
「コツ」というのは、何もないゼロ地点に落ちている宝箱ではありません。コツは、仮説を持って線を走り出し、泥水にまみれながら進んだ「途中の道端」にしか発生しないのです。自転車に乗るコツは、サドルにまたがってペダルを漕ぎ、何度か転んだ後にしか降ってきませんよね?
最初から「転ばないコツ」を検索している人は、一生自転車に乗れないのです。
避けたい落とし穴:最初から「完璧なB/S」を作ろうとすること
経理の実務でも同じです。誰も本質を理解していないブラックボックス化したExcelマクロ(過去の誰かが作った負債)を前に、「一発で完璧な新システムに移行するコツ(点)」を探しても無理です。まずは手作業でもいいから業務フローをすべて可視化し、一行ずつ式を解読して「線」を繋ぎ直す泥臭い作業をしない限り、真の資産(自動化)には到達しません。
数字で腹落ち —— モチベーションの「インスリン・ショック」と自己資本比率

「でもJindyさん、泥臭く続けるって言っても、気持ちが追いつきません。やっぱり『モチベーション』が大事じゃないですか?」
ここが、多くの人が陥る最大の罠です。私は断言します。モチベーション論は、あなたの人生の「資本コスト」を無駄に押し上げる最悪のノイズです。
モチベーションは「血糖値」と同じ
気分を高めて頑張ろうとするのは、疲れた時に甘いエナジードリンクをがぶ飲みするのと同じです。
飲んだ瞬間は血糖値が急上昇し、「俺は無敵だ!徹夜で終わらせるぞ!」とハイになります。しかし、急激に上がった血糖値を下げるためにインスリンが大量分泌されると、今度は急降下(インスリン・ショック)が起こり、「うわ、もう無理。何もしたくない…」と激しい自己嫌悪に襲われます。
これをファイナンス(会計)の言葉に翻訳すると、「ハイリスク・ハイコストな資金調達(負債)」です。
気分が上がっている状態は、高金利でお金を借りてきて、無理やりP/L上の売上(今日の作業量)を作っている状態です。しかし、その高金利(=感情の消耗)の返済は必ずやってきます。気分が落ち込んだ時には、その返済(=自己嫌悪の回復)に膨大な時間とエネルギーを奪われ、結果として純資産(自己資本)は削られ続けるのです。
乱高下するP/Lより、岩のように安定したB/Sを
本当に仕事ができる人、長期的に投資で勝っている人の共通点は、「感情の乱高下がない」ことです。彼らのパフォーマンス出力は、常に一定です。
- モチベ依存(負債経営):気分が良い時は出力120%、悪い時は出力10%。平均すると40%の力しか出ていないのに、本人は「120%出した時の記憶」にすがって「私は頑張っている」と錯覚する。
- ルール依存(自己資本経営):気分に関係なく、毎日出力60%で淡々とやり続ける。結果的に、長期での積分値はモチベ依存の何倍にもなり、強固なB/S(資産と信頼)が構築される。
行動経済学が教える「心の会計(メンタル・アカウンティング)」の罠
人は「損をしたくない」という感情が強すぎるあまり、非合理な行動をとります。
「今日こそ絶対にジムに行くぞ!」と意気込んでいたのに、雨が降ってきた。すると「雨で服が濡れるマイナス感情」を過大評価し、ジムに行くことで得られる「長期的な健康資産」を過小評価してしまいます。
感情を判断基準の真ん中に置いている限り、私たちは必ず近視眼的な「サボり」を選択するように人間の脳はできているのです。
だからこそ、結論は少し乱暴ですが極めて合理的です。
「モチベが下がる程度のことなら、いっそやめてしまえ」
もしそれが、あなたの人生のB/Sを豊かにするための「コア事業」であるならば、最初からモチベーションという概念を介入させてはいけないのです。「歯磨き」をするのにモチベーションがいらないのと同じように、「やるしかない仕組み」の中に自分を強制的に放り込む。これが最強の自己資本比率の向上策です。
実務の打ち手 —— プロは本番で頑張らない。「段取りの回収」という資本的支出(Capex)

では、具体的にどうやって感情を排除し、人生を「線」に変えていくのか?
ここで重要になるのが、「プロ」という言葉の定義です。
「本番、めちゃくちゃ頑張ります!」
これは、素人の言葉です。仕事において、これほど信用できない(むしろ迷惑な)言葉はありません。なぜなら、本番というのは「突然の覚醒によって奇跡を起こす場所」ではないからです。
プロにとっての本番とは、「事前の段取り(準備)を、ただ淡々と回収する場所(発表会)」です。
会計的に言えば、本番のパフォーマンスは単なる「減価償却費の計上」に過ぎません。本当に重要なのは、事前にどれだけ良質な仕組みと準備に「資本的支出(Capex=事前投資)」を行ってきたか、という一点に尽きます。
今日からあなたの働き方を「線」に変える、3つの実装テンプレ(打ち手)を紹介します。
アクション1:タスクへの「感情ラベリング」を剥がす(減損処理)
まず、今抱えているタスク帳を見てみましょう。その中に「やりたくないな」「面倒だな」という感情が紐づいている業務(例:交通費精算の差し戻し処理、上司へのネガティブ報告)はありませんか?
これらは、あなたのパフォーマンスを下げる「不良資産」です。今すぐ、感情の減損処理(=価値ゼロとみなして切り捨てる)を行ってください。
【手順】
- タスクを前にして「嫌だな」と思ったら、「あ、脳がノイズを出しているな」と実況中継する。
- 感情と行動を物理的に切り離す「if-thenプランニング」を発動。
- 例:「上司が不機嫌そう(if)でも、15時になったら無感情で報告書をデスクに置く(then)」と、感情が入り込む隙間を機械的なルールで埋める。
アクション2:「当たり前」の本数を増やす資本的支出(Capex)
美しさ、スマートさ、そして周囲からの尊敬。これらは持って生まれた才能(ギフト)だけで決まるものではありません。その大半は「自分が取り決めたルール(当たり前)を、何本守り続けているか」で決まります。
口からゴミのような言葉を出さない。食生活を乱さない。メールは翌日に持ち越さない。一つ一つのルールは地味ですが、これらを「当たり前」のレベルまで引き上げる過程こそが、人生の基盤を作る投資(Capex)なのです。
【手順】
- 自分が「これをやると決めたが、守れていないこと」を1つだけ選ぶ。
- その行動への「摩擦(ハードル)」を極限まで下げる。
- 例:朝の読書を習慣にしたいなら、「本を開く」のではなく「寝る前に枕元に本を置いておく」だけをルールにする。
アクション3:リハーサル200%、本番50%の「事故不能設計」
「本番で120%の力を出そう」とするから、プレッシャー(感情)が介入し、結果が乱高下します。練習でできないイレギュラーな動きは、本番で必ずシステムを破壊します。
【手順】
- 重要なプレゼンや未経験の月次決算などがある場合、本番環境と全く同じ条件で「脳内プレテスト」または「同僚相手のロールプレイング」を行う(リハーサルを200%の負荷でやる)。
- 本番を想定したチェックリストを事前に作成する(頭で記憶しない)。
- 本番当日は「あらかじめ用意したチェックリストの項目を作業的に消していく(段取りの回収)」ことだけに集中し、50%の力で事故なく完了させる。
結論:歳を「取る」か「重ねる」か。タスクを増やして老いを防ぐ生き方
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「コツ探し」という点思考がいかに私たちをフリーズさせ、「線思考」がいかに強固な資産を生み出すか、なんとなくお分かりいただけたでしょうか。
最後に、これからのキャリアや「老い」との向き合い方について、少しだけ本質的な話をさせてください。
私たちは年齢を重ねるにつれ、「歳を“取る”」という言葉を使います。体力が落ち、面倒なことは避け、ただ時間だけが過ぎ去り、最終的には自分が抱え込んだ責任を取って終わる(フェードアウトする)。これは、自分の人生のB/Sから資産やタスクが次々と消えていく、真の意味での「老い」です。
しかし、自分の行動を「線(仕組み)」にできた人は違います。
感情のブレ(無駄なエネルギー消費)がなくなり、ローコスト・ハイパフォーマンスで淡々と業務や学習をこなせるようになるため、彼らには常に「キャパシティの余白」が生まれます。
だから彼らは、歳を「取る」のではなく、新たな責任やタスク、挑戦を次々と「重ねる」ことができる。年齢が上がるほどに実行できるプロジェクトが増え、人生の総資産(知識・経験・信頼)が雪だるま式に膨らんでいくのです。
「老いの本質は年齢ではなく、自分の世界からタスク(挑むべき課題)が消えていくことである」
私はそう信じています。体力的な衰えをカバーし、それ以上に私たちのポテンシャルを引き出してくれるのが「仕組み=線思考」の力なのです。
さあ、今日で「一発逆転のコツ」を探す旅は終わりにしましょう。
SNSで流れてくる「最高!」という非日常の点に憧れ、踊らされる側(使う側ではなく使われる側)からは、今すぐ卒業です。
やることは、拍子抜けするほど地味です。
感情を捨て、ルールを守り、昨日引いた線の続きを、今日も1mmだけ引き延ばす。
その果てしなく地味な作業の先にしか、私たちが本当に欲しかった「結果(揺るがない資産)」は待っていません。
あなたの人生のB/S作りに、この記事が少しでも役立てば幸いです。
明日からの実務、淡々と、でも確実に「線」を引いていきましょう!それでは!
関連書籍(あなたの人生を「線」に変える5冊)
記事を読んで「もっと仕組み化の解像度を上げたい」「自分をルールで動かす方法を深く知りたい」と思った方へ、確実にあなたの「資産」となる最新の必読書を5冊厳選しました。
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『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン 著)
「あれもこれもやらなきゃ」という点思考の呪縛から解放してくれる哲学的な一冊。「生産性(効率よくコツを拾うこと)」を追い求めることの虚しさに気づかされます。
『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』(朝倉祐介 著)
本記事の「P/L脳からB/S脳へ」というコンセプトを、企業経営レベルで極めて論理的に解説した名著。経理・管理部門の方には特に、視座を一つ上げるために読んでほしい一冊です。
『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン 著)
ロープをあちこち引っ張ってしまう「ノイズ」だらけの人生から、本当に重要な1本の「線」だけを選ぶための思考法。「より少なく、しかしより良く」の極意がここに。
それでは、またっ!!
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