みなさん、おはようございます!こんにちは!こんばんは。Jindyです。
お金の話は、少しややこしい。
努力した人が報われる社会であってほしい。
人の役に立つ仕事が、評価されてほしい。
高い専門性を持つ人が、高い報酬を受け取るのも自然だ。
ここまでは、多くの人がうなずくと思う。
ただ、ここから一歩踏み外すと危ない。
年収が高い人ほど社会に必要とされている。
年収が低い人は、あまり必要とされていない。
お金は大人の通信簿である。
こう言い切った瞬間、現実の大きな部分がこぼれ落ちる。
このブログで持ち帰ってほしいのは、お金を軽く見る話ではない。
むしろ逆。
お金の力を知っている人ほど、お金で測れないものにも敏感であるべきだ、という話です。
会計で考えると分かりやすい。
売上に計上されるものだけが、企業活動のすべてではない。
帳簿に載らない信頼、教育、現場の知恵、人間関係がある。
P/Lには出ないけど、会社を支えているものがある。
個人の年収も同じです。
年収は、その人が社会にもたらした価値の総額ではない。
市場で換金できた部分だけが、現金として表に出ている。
ここを取り違えると、人を見る目が雑になる。
高収入の人を無条件に偉いと思い、低収入の人を下に見る。
逆に、お金を稼ぐこと自体を汚いものとして扱う。
どちらも違う。
この記事では、労働経済、格差研究、ケア労働、CEO報酬、企業別賃金プレミアム、差別研究を使い、年収とは何を表し、何を表せないのかを分解します。
読み終えるころには、年収という数字を見たときに、少し別の目が持てるはずです。
どの市場にいるのか。
どの会社の収益構造に乗っているのか。
その報酬は価値創造なのか、取り分の移転なのか。
値札の作られ方を見る話です。
目次
年収は社会的価値ではなく、市場で換金された価値で決まる

年収は何で決まるのか。
一言で言えば、市場で換金できるかどうかです。
役に立つかどうかではない。
感謝されるかどうかでもない。
誰かの人生を支えたかどうかでもない。
お金を払う人の財布と制度と契約に接続されているか。
ここで決まる。
この差は大きいです。
必要とされる仕事ほど高賃金とは限らない
社会が止まるとき、最初に必要性が見える仕事があります。
医療、介護、保育、物流、清掃、小売、食品、交通。
こういう仕事が止まると、生活は一気に崩れる。
コロナ禍でそれはかなりはっきりしました。
家で仕事ができる人の生活は、現場に出る人たちによって支えられていた。
荷物が届く。
スーパーに食べ物が並ぶ。
病院が動く。
めちゃくちゃ必要です。
ところが、ILOの報告では、キーワーカーは平均で他の労働者より26%低い賃金で働き、約3人に1人が低賃金層に入るとされています。[1]
社会に必要だから高い。
この式が成り立つなら、こうはならない。
必要性はある。
でも、価格決定力が弱い。
これが本質です。
ケア労働は社会のBSに載るが、個人のP/Lには載りにくい
会計で見ると、ケア労働はかなり不思議な存在です。
育児、介護、看護、保育、家庭内の支え。
社会の再生産に直結しています。
これがなければ、労働力も消費者も未来の納税者も育たない。
でも、値段がつきにくい。
家族が無償で介護すると、GDPにも個人所得にもほとんど出ない。
外部サービスとして市場化されても、利用者の支払い能力や公的財源に縛られる。
だから、社会的な必要性が高くても、賃金は伸びにくい。
日本でも構造は似ています。
厚生労働省は介護職員の必要数について、2022年度の約215万人に対し、2026年度は約240万人、2040年度は約272万人が必要と公表しています。[2]
これほど足りない。
これほど必要。
それでも処遇改善がずっと課題になる。
必要性があるだけでは賃金は上がらない。
予算、価格転嫁、交渉力、制度設計が要る。
社会のBSには大きな資産として載っている。
でも個人のP/Lには十分な利益として落ちてこない。
ケア労働の苦しさは、ここにあります。
年収は需要よりも、財布の近さで決まる
年収を考えるとき、多くの人は需要を見ます。
需要がある仕事なら稼げる。
たしかに半分は正しい。
でも、もう半分は違います。
大事なのは、需要の先に支払い能力があるかです。
子どもの成長、高齢者の生活、地域の安全。
どれも強い社会的需要があります。
ただし、その需要は個人の高い支払い能力に結びつきにくい。
公的制度、保険、自治体予算、家計の余裕に制約される。
一方で、金融、広告、IT、M&A、コンサルのような領域は、企業の利益や資本市場に近い。
1件の案件で動く金額が大きい。
成果の一部を報酬として切り出しやすい。
ここで差がつく。
社会に近い仕事より、お金の流れる場所に近い仕事のほうが高くなりやすい。
これが市場です。
年収は、その人が社会に与えた価値の総量ではありません。
市場で価格がつき、誰かが支払い、契約で分配された金額です。
だから、年収だけで人間の必要性を測るのは、P/Lだけを見て企業価値を語るようなもの。
のれんも、人的資本も、顧客信頼も、将来キャッシュフローも見ていない。
数字は大事。
でも、数字の外側を読めないと、数字にだまされます。
高年収は価値創造だけでなく、レント、運、交渉力でも生まれる

高年収の人は、もちろんすごい。
高い専門性、努力、リスク、責任、成果。
それが報酬に反映されることはあります。
ただし、高年収のすべてを社会貢献で説明するのは無理があります。
稼いでいる金額には、価値創造だけでなく、取り分を大きく取る力も混ざるからです。
金融セクターは価値創造とレントの境界がぼやける
金融は社会に必要です。
資本を必要な場所へ流す。
リスクを分散する。
企業の成長を支える。
投資家と事業をつなぐ。
ここまでは本物の価値です。
ただ、報酬がすべて社会的価値の反映かというと、話は急に怪しくなる。
OECDの研究では、欧州の金融セクター従事者は雇用全体の4%ほどである一方、上位1%所得者の19%を占めるとされています。[3]
金融に優秀な人が多いのは事実でしょう。
それでも、金融という収益プールにいることで高い賃金を得ている部分がある。
これを投資で言えば、事業価値とバリュエーションの違いです。
株価には金利、需給、テーマ性、流動性、人気、期待も乗る。
高年収も同じです。
本人の価値だけでなく、所属している市場のPERが乗る。
これは人間の優劣ではなく、市場の値付けのクセです。
レントシーキングは社会貢献ではなく、取り分の奪い合いになる
経済学にはレントシーキングという考え方があります。
新しい価値を作るのではなく、すでにある利益の取り分を取りにいく活動です。
規制、独占、情報格差、交渉力、制度の穴。
こういうものを使って、自分の取り分を増やす。
Rothschild and Scheuerの研究では、所得には通常の生産活動だけでなく、私的リターンが社会的リターンを上回るレント獲得活動から生じるものがあると整理されています。[4]
本人には儲かる。
でも社会全体では、富が増えたというより、取り分が移っただけかもしれない。
これは投資の世界でもよくあります。
企業が本業でキャッシュフローを増やしたのか。
会計処理や自社株買いでEPSをよく見せたのか。
一時的な市況で利益が跳ねただけなのか。
同じ利益でも、中身が違う。
個人の所得も同じです。
社会のパイを増やしたのか。
交渉力で大きなスライスを取ったのか。
ここを分けずに高年収だから偉いと見ると、かなり雑です。
CEO報酬には本人の実力だけでなく運も混ざる
企業経営者の報酬は、分かりやすく実力に見えます。
株価が上がった。
利益が伸びた。
だから報酬が増えた。
一見きれいです。
でも、企業業績には経営者がコントロールできない要素も大量にあります。
為替、金利、資源価格、景気循環、業界全体の追い風、政策変更。
Bertrand and Mullainathanの研究では、CEO報酬が本人の管理外にある幸運にも反応することが示されています。さらに、ガバナンスが弱い会社ほど、CEOは幸運に対して報酬を受け取りやすいとされます。[5]
運で上がった分まで本人の社会的価値と呼ぶのは無理がある。
経理で言えば、営業利益と為替差益を分けずに経営力を語るようなものです。
投資で言えば、ベータで上がった株をアルファと勘違いするようなもの。
高年収は、価値創造の証拠になることがあります。
でも、それだけではない。
市場の位置取り。
産業の利益率。
交渉力。
レント。
運。
ガバナンス。
これらが混ざっている。
だから高年収を見たら、尊敬してもいい。
でも、崇拝まではしなくていい。
その報酬は、社会的価値なのか。
市場構造の勝ちなのか。
たまたま追い風に乗っただけなのか。
投資家が決算書を読むように、分解して見る。
低年収は必要とされていない証拠ではなく、構造的に価格化されにくい場所にいる可能性がある

低年収について語るとき、いちばん危ないのは本人責任で片づけることです。
努力が足りない。
能力が低い。
必要とされていない。
そう言えば、話は早い。
でも早すぎる。
現実の労働市場には、家庭環境、性別、差別、企業格差、雇用形態、教育機会が絡みます。
人間の価値を一本の数字にまとめるには、ノイズが多すぎる。
履歴書の中身が同じでも、入口で差がつく
所得は、働いた後に決まるように見えます。
でも実際には、働く前から差がつくことがあります。
Bertrand and Mullainathanの履歴書実験では、同じ内容の履歴書でも、白人らしい名前の応募者はアフリカ系アメリカ人らしい名前の応募者より50%多く面接のコールバックを受けました。[6]
これは米国の研究なので、そのまま日本に移植する話ではありません。
ただ、労働市場が完全に中立ではないことは分かる。
入口で不利になる。
評価される前に落とされる。
経験を積む機会が減る。
その結果、所得も伸びにくくなる。
こうなると、年収を見て必要とされていないと判断するのはかなり乱暴です。
会計で言えば、販売チャネルを絞られた商品を見て、売れていないから価値がないと言うようなもの。
そりゃ売れにくい。
棚に置かれていないのだから。
どの家庭に生まれたかは、思った以上に長く効く
所得は、本人の努力で変えられる部分があります。
これは事実です。
でも、本人の努力だけで決まるわけではない。
Corakの研究は、所得格差が大きい国ほど世代間移動が低くなりやすいと示しています。[7]
親の所得、教育、住む地域、人脈、学習環境、失敗できる余裕。
こういうものが、将来所得に影響する。
投資で言えば、初期元本の差です。
毎年5%で運用しても、元本100万円と元本1億円では増え方が違う。
努力率が同じでも、結果の金額は変わる。
人生でも似たことが起きます。
同じ努力をしても、スタート地点によって到達点が変わる。
だから、結果だけを見て人間の価値を判断するのは、複利計算を知らずに資産額だけで投資家の優劣を語るようなものです。
企業プレミアムが年収を大きく左右する
同じ人でも、どの会社にいるかで年収は変わります。
儲かっている会社は払える。
利益率の高い会社は余力がある。
Cardらの研究では、企業固有の賃金プレミアムが賃金格差のかなり大きな部分を説明し、研究群では企業固有プレミアムが全体の賃金ばらつきの約20%を説明すると整理されています。[8]
つまり、年収は個人の能力だけではない。
会社の収益構造も乗っている。
粗利率の低い会社でどれだけ頑張っても、人件費に回せる原資には限界がある。
逆に、固定費を吸収したあとに利益が積み上がる会社では、同じ職能でも高い給料を出せる。
日本の男女賃金格差も無視できません。
OECDは2024年、日本の男女賃金格差を21.3%とし、OECD諸国の中でも高い水準だとしています。[9]
低年収は、必要とされていない証拠ではない。
価格化されにくい場所にいる可能性がある。
低年収を努力不足だけで片づけるのは簡単です。
でも簡単な説明ほど、現実を削ります。
入口で差がつく。
家庭環境で差がつく。
会社の収益力で差がつく。
性別やケア負担で差がつく。
この現実を見たうえで、それでもどう稼ぐかを考える。
ここが大人の戦い方です。
稼ぐことは大事。
稼げる場所へ移ることも大事。
自分の価値を価格化する努力も必要です。
ただし、稼いでいない人を雑に見下す必要はありません。
その態度は、経済合理性ではなく、ただの想像力不足です。
結論
お金は大事です。
きれいごと抜きに、かなり大事です。
お金があれば、選べる。
逃げられる。
守れる。
学べる。
家族に時間を渡せる。
だから、稼ぐことを否定する必要はありません。
むしろ、ちゃんと稼いだほうがいい。
ただし、お金を人間の通信簿にしてしまうと、世界の見え方が一気に貧しくなります。
年収は、その人の存在価値ではない。
年収は、市場がその時点で換金できた価値の領収書です。
領収書には意味があります。
でも、領収書に人生の全部は書かれていない。
親の介護でキャリアを細らせた人。
子どもを育てるために働き方を変えた人。
現場で社会を止めないように支えている人。
その価値は、毎月の給与明細に全部は出ません。
会計には、見える数字と見えない価値があります。
投資にも、株価と本質価値のズレがあります。
人生も同じです。
市場価格だけで人を見ると、割安な人を見落とします。
短期利益だけで判断すると、未来の資産を切り捨てます。
P/Lだけ見ていると、BSに積み上がった信頼を読めません。
お金は大人の通信簿ではない。
お金は、市場が一部だけを翻訳した数字です。
人間の価値は、もっと厚い。
もっと遅れて効く。
もっと静かに積み上がる。
もちろん、数字から逃げてはいけない。
でも、数字だけで裁いてもいけない。
本当に強い大人は、稼ぐ力を磨きながら、稼ぎにくい価値を笑わない人だと思う。
高い年収を目指していい。
自分の専門性を磨き、交渉し、場所を選び、ちゃんと取りにいっていい。
その一方で、給与明細に映らない働きにも、目を向けたい。
朝、街が動いている。
荷物が届く。
店が開く。
病院が回る。
子どもが育つ。
誰かの親が支えられる。
その裏には、数字になりにくい価値を黙って積んでいる人がいる。
社会は、そういう人たちの上に立っている。
だから、年収で人を測る前に、少しだけ立ち止まりたい。
この人は、どんな市場にいるのか。
どんな制約の中で働いているのか。
どんな価値を、まだ現金化できていないのか。
その問いを持てるだけで、お金の見方は少し深くなる。
人へのまなざしも、少し優しくなる。
それがたぶん、大人のお金の教養です。
あわせて読みたい本
『給料はあなたの価値なのか 賃金と経済にまつわる神話を解く』ジェイク・ローゼンフェルド
このブログのテーマに一番近い一冊です。
給料は、その人の能力や価値をそのまま映すものなのか。著者はこの思い込みをかなり丁寧に壊してくれます。
本書の面白いところは、給料を決めているものを、単純な成果や生産性ではなく、権力、慣性、模倣、公平性という観点から見ている点です。
要するに、給料は純粋な実力テストではない。会社の制度、業界の慣習、上司の判断、交渉力、過去から続く賃金テーブルによって作られる。
年収を人間の価値と結びつけて考えがちな人ほど、一度読んでおくとかなり視界が変わります。
お金を稼ぐことを否定する本ではありません。むしろ、給料という数字の裏側を冷静に読めるようになる本です。経理や人事、マネジメントに関わる人にも刺さります。
『男女賃金格差の経済学』大湾秀雄
男女の賃金格差を、感情論ではなく経済学で読み解く本です。
平均賃金だけを比べても、実態は見えません。職種、年齢、雇用形態、昇進、配置、評価、自己アピール、社内ネットワーク。賃金差は、かなり複雑な要素の積み重ねで生まれます。
この本が良いのは、単に格差は悪いで終わらないところです。
企業の中で何が起きているのか。どこを測れば、本当の格差が見えるのか。どうすれば改善に近づくのか。かなり実務寄りに書かれています。
年収は本人の価値ではなく、制度と構造の結果でもある。
この感覚を深めたいなら、かなり相性がいい一冊です。人事、経営、管理職、そして働く側として自分のキャリアを考える人にも読んでほしい本です。
『実力も運のうち 能力主義は正義か?』マイケル・サンデル
努力した人が報われる社会。
この言葉は、すごく気持ちがいい。
でも本当に、成功は本人の努力だけで決まるのか。
この問いを真正面から投げてくるのが本書です。
サンデルは、能力主義を単純に否定しているわけではありません。努力も才能も大事です。ただ、成功した人が自分の勝利をすべて自分の手柄だと思い、うまくいかなかった人を努力不足として見下すと、社会はかなり冷たくなる。
年収が高い人ほど必要とされている。
年収が低い人は努力が足りない。
そんな考え方に少しでも違和感があるなら、この本はかなり効きます。
読み終えると、成功者を見る目も、失敗した人を見る目も、自分自身への見方も少し変わります。お金、仕事、学歴、成功を語るなら避けて通れない一冊です。
『ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか』酒井隆史
社会に必要な仕事ほど低く扱われ、なぜか意味の薄い仕事が高く評価される。
この違和感を言語化してくれる本です。
誰も読まない資料。
何のためにあるのか分からない会議。
上司の安心のためだけに作る報告書。
働いている本人ですら、これは何の価値を生んでいるのかと感じる仕事。
本書は、そうした仕事がなぜ増えるのかを、資本主義や官僚制の構造から読み解きます。
このブログで書いた、市場で高く評価される仕事と社会に本当に必要な仕事はズレるという話を、別角度から深掘りできます。
働く意味にモヤモヤしている人には、かなり刺さるはずです。読後に、自分の仕事のどこが価値で、どこがただの儀式なのかを見直したくなります。
『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』田内学
お金の向こう側に、人がいる。
この当たり前だけど忘れがちな感覚を、物語として読ませてくれる本です。
お金そのものが働いているわけではありません。
誰かが作り、運び、教え、治し、支え、届けている。
社会は、数字ではなく人の働きで動いている。
この本は、経済を難しい理論としてではなく、人と人のつながりとして見せてくれます。だから読みやすいのに、読み終えた後に残るものはかなり深い。
年収や資産額を見る前に、そのお金の裏側で誰が動いているのか。
その視点を持つだけで、お金の見方はかなり変わります。
投資や経済に興味がある人はもちろん、お金の話を子どもや家族にも伝えたい人にも向いています。ブログの余韻をやさしく広げてくれる一冊です。
それでは、またっ!!
引用論文・資料
[1] ILO, World Employment and Social Outlook 2023: The value of essential work。キーワーカーの賃金が平均で他の労働者より26%低く、約3人に1人が低賃金層であるという整理に使用。
[2] 厚生労働省, 第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について。2022年度約215万人、2026年度約240万人、2040年度約272万人という介護職員必要数に使用。
[3] Oliver Denk, OECD, Financial sector pay and labour income inequality。金融セクター従事者が雇用全体の約4%である一方、上位1%所得者の19%を占めるという分析に使用。
[4] Casey Rothschild and Florian Scheuer, Optimal Taxation with Rent-Seeking。所得には通常の生産活動だけでなく、私的リターンが社会的リターンを上回るレント獲得活動も含まれるという整理に使用。
[5] Marianne Bertrand and Sendhil Mullainathan, Are CEOs Rewarded for Luck? The Ones Without Principals Are。CEO報酬が本人の管理外にある幸運にも反応し、ガバナンスが弱い会社ほどその傾向が強いという議論に使用。
[6] Marianne Bertrand and Sendhil Mullainathan, Are Emily and Greg More Employable Than Lakisha and Jamal? A Field Experiment on Labor Market Discrimination。同一内容の履歴書でも白人らしい名前の応募者が50%多く面接コールバックを受けたという実験に使用。
[7] Miles Corak, Income Inequality, Equality of Opportunity, and Intergenerational Mobility。所得格差が大きい国ほど世代間移動が低くなりやすいという議論に使用。
[8] David Card, Ana Rute Cardoso, Jörg Heining and Patrick Kline, Firms and Labor Market Inequality: Evidence and Some Theory。企業固有の賃金プレミアムが賃金格差の大きな要因であるという分析に使用。
[9] OECD, OECD Employment Outlook 2024: Japan Country Note。日本の男女賃金格差21.3%、OECD内でも高い水準という記述に使用。
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